ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。

1347


Edition Lockenhaus Vol. 4 & 5/Gidon Kremer(Vln)(ECM New Series 1347/48)(輸入盤) - Recorded 1985 - 1986. - Yuzuko Horigome(Vln), Kim Kashkashian(Viola), David Geringas(Cello), Thomas Zehetmair(Vln), Nobuko Imai(Viola), Boris Pergamentschikow(Cello), Annette Bik(Vln), Veronika Hagen(Viola), Thomas Demenga(Cello), Philip Hirschhorn(Vln), Julius Berger(Cello), James Tocco(P) - Dimitri Schostakowitsch: 1-3. String Quartet No.14 Op.142 4. String Quartet No.13 Op.138 5. Two Movements For String Quartet Erwin Schulhoff: 6-9. Sextet 10. Duo For Violin And Cello 11. Jazz Etudes


(03/11/18)オーストリアでのLockenhaus Festivalの録音。1枚目は20世紀の作曲家Dimitri Schostakowitschの弦楽四重奏団の曲を3種類。2枚目はやはり20世紀の作曲家Erwin Schulhoffに焦点をあてて、こちらは弦楽のセクステット、デュオ、そしてピアノのソロと編成は多彩。 オムニバス的なCDにもかかわらず、ギドン・クレーメルは1-9曲目に参加。ラストのピアノ曲はジャズ、ブルース、タンゴなどを意識したクラシック曲。

(’11年7月 ECM New Series 2190-94にてBOXものとして再発)

1346


Blue/Terje Rypdal(G, Key) & The Chasers(ECM 1346)(輸入盤) - Recorded November 1986. Njorn Kjellemyr(B), Audun Kleive(Ds, Per) - 1. The Curse 2. Kompet Gar 3. I Disremember Quite Will 4. Og Hva Synes Vi Om Det 5. Last Nite 6. Blue 7. Tanga 8. Om Bare


全8曲中6曲がTerje Rypdalの作曲で、他の2曲がフリー・インプロヴィゼーション(2、4曲目)。編成だけ見るとオーソドックスなギタートリオですが、 おそろしく空間的なサウンド。その中をいかにもエレキギターという音が時々(あのトーンがいいですね)駆け巡ります。これが北欧の響きなのでしょうか。 導入部ともいえる空間的なロックの小品の1曲目、スローで重たい一発モノのロック・サウンドの2曲目、かなりスペイシーな、北の果てを感じさせるバラードの3曲目、持続するキーボードをバックに時おりフレーズが舞い降りるような4曲目、ドスンドスンとゆったりとしたバックで舞い飛ぶギターの5曲目、ロック・バラードの趣きを持つタイトル曲の6曲目、レゲエのリズムをバックにたゆたう7曲目、静かなオーケストラのような8曲目。

1344


Book Of Ways/Keith Jarrett(Clavicord)(ECM 1344/45) - Recorded July 1986. - Disc1 Book Of Ways 1-10 Dics2 Book Of Ways 11-19


キース・ジャレットがクラヴィコード(チェンバロと似たような楽器で、もっと古い時代、16-19世紀のもの)に挑戦した、ソロアルバム。この楽器の音を出すのは難しいのだそうですが、キースの何にでも挑戦する意欲に脱帽。でも、この楽器特有の響かせ方をしていると、ピアノやチェンバロのようにテクニカルに歌わせるということができずに、どちらかと言うとモッタリした感じのフレーズになります。音色も歴史を感じさせる古楽器の音色。それでも中世のバロック音楽を思わせるような、癒される感じの曲や、時にバッハのように、時に日本情緒も感じるような、そして時にキース独自のピアノで演奏したようなやや激しいフレーズや、8ビートの牧歌的な雰囲気でと、表現が制限されていてもいろいろなサウンドを聴けます。

1343


Volver/Enrico Rava(Tp)/Dino Saluzzi(Bandoneon) Quintet(ECM 1343)(輸入盤) - Recorded October 1986. Harry Pepl(G), Furio Di Castri(B), Bruce Ditmas(Ds) - 1. Le But Du Souffle 2. Minguito 3. Luna-Volver 4. Tiempos De Ausencias 5. Ballantine For Valentine 6. Visions


(03/07/26)曲は主にメンバーのオリジナルで、やはり双頭バンドであることをうかがわせます。エンリコ・ラヴァ作の1曲目は静かにメロディを奏でながら、懐かしくてほのぼのとした、優しい世界に引っ張りこんでくれます。ディノ・サルーシ作の2曲目はテーマはラテンタッチで哀愁を漂わせながらも元気でノリが良く、途中で表情を変えながらもエネルギーがある場面が多い11分台の曲。サルーシが合作での、バンドネオンのソロで淡い優雅さを感じさせてくれる3曲目、サルーシ作のやはり淡色系の感触でゆったりと、ビートも自由に展開していく4曲目、ギターのHarry Pepl作のけっこう激しいフリー・ジャズの様相を示す5曲目、ラヴァ作の静かにはじまりしっとり系のメロディもあったり自由な部分もあったりの、10分台の6曲目。

1342


Red Twist & Turned Arrow/Christy Doran(G), Fredy Studer(Ds, Per), Stephan Wittwer(G, Synth)(ECM 1342)(輸入盤) - Recorded November 1986. - 1. Canon Cannon 2. 1374 3. Quasar 4. Belluard 5. Backtalk 6. Messing 7. D.T.E.T.


(99/08/10)ギタリスト2人が半々の曲を提供。基本的には2ギター1ドラム(パーカッション)の編成。ロックっぽい部分やパーカッシヴな部分も多く、ベースもないので(ベースは時々シンセで演奏と思います。)不思議なサウンド。1曲目はロックビート?にのってギターのアドリブが繰り広げられます。フリーインプロヴィゼーションのようにパーカッシヴに展開する2曲目、いくつかのパターンが繰り返しあらわれて変化していく3曲目、ドラム、ロックギターのようなソロから変幻自在に変わっていく4曲目、急速調の4ビート?の5曲目、2本のギターが妙に息が合っている変則アヴァンギャルドなカントリーとでも言うべきか?の6曲目。フリーインプロヴィゼーションのような、不協和音とパーカッションが心地よく聞こえる7曲目。

1341


Thomas Tallis: The Lamentations Of Jeremiah/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1341)(輸入盤) - Recorded September 1986. David James(Countertenor), John Potter(Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Paul Hillier(Baritone), Michael George(Bass) - The Lamentations Of Jeremiah 1. Incipit Lamentatio 2. De Lamentatione 3. Salvator Mundi 4. O Sacrum Convivium Mass For Four Voices 5. Gloria 6. Credo 7. Sanctus 8. Benedictus 9. Agnus Dei 10. Absterge Domine


(03/07/27)Thomas Tallisは16世紀の作曲家。ここではヒリヤード・アンサンブルによる5声ないしは4声でのポリフォニーによる歌唱を聴くことができます。ロンドンの教会での録音なので、響きが深い感じです。曲によって多少温度感は違いますが、 ある時は朗々と、ある時は憂いを少したたえながらも、そのサウンドは淡色系で、宗教音楽ということもあって、柔らかく包み込まれるような雰囲気で時が流れていきます。

1340


Heinz Holliger/Johann Sebastian Bach/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1340)(輸入盤) - Recorded September 1986. Heinz Holliger(Oboe), Catrin Demenga(Vln) - Heinz Holliger: 1. Duo Fur Violine Und Violoncello 2. Studie Uber Mehrklange Fur Oboe Solo 3. trema Fur Violoncello Solo Johann Sebastian Bach: Suite No.4 In Es-Dur Fur Violoncello Solo(BWV 1010) 4. Prelude 5. Allemande 6. Courante 7. Sarabande 8. Bourree 1 & 2 9 Gigue


(03/11/18)前半がHeinz Holligerの’70-80年代の作品で、やはり難解な作品。1曲目がヴァイオリンとチェロのデュオ、2曲目はオーボエのソロですがまるでアヴァンギャルドなフリー・インプロヴィゼーションの響き。3曲目はチェロのソロですが、やはりスゴいテクニックでアヴァンギャルドな雰囲気。後半がおなじみバッハのチェロでの聴きやすいソロ作品。ECMお得意の現代音楽とクラシック(バロック)が同居しているアルバム。

1339


Lumi/Edward Vesala(Ds. Per)(ECM 1339)(輸入盤) - Recorded June 1986. Esko Heikkinen(Tp, Piccolo Tp), Pentti Lahti(As, Bs, Fl), Jorma Tapio(As, Cl, Bcl, Fl), Tapani Rinne(Ts, Ss, Cl, Bcl), Kari Heinila(Ts, Ss, Fl), Tom Bildo(Tb, Tuba), Iro Haarla(P, Harp), Raoul Bjorkenheim(G), Taito Vainio(Accordion), Haka(B) - 1. The Wind 2. Frozen Melody 3. Calypso Bulbosa 4. Third Moon 5. Lumi 6. Camel Walk 7. Fingo 8. Early Messenger 9. Together


(03/07/26)ほとんどの曲がEdward Vesalaの作曲。全部で11人の編成なので、オーケストラのような音を聴かせてくれます。薄明の中から厳かに吹いてくる風の印象の1曲目、ゆったりとした流れの上をメロディが淡々と漂っている2曲目、タイトルにはカリプソと入っていますが明暗あわせ持ったファンクという感じの3曲目、複雑な色合いのゆったりしたハーモニーで進んでいく4曲目、やはり薄暗いハーモニーの独特の世界を、サックスが朗々と語っていくタイトル曲の5曲目、ノリの良さそうなファンクの上を咆哮するホーンの6曲目、アコーディオンがメロディアスでサーカスのような曲調の7曲目、控えめながらホーンが自由にせめぎ合う8曲目、包み込まれ、時に切れ込むサウンドの、トーマス・スタンコとの共作の9曲目。

1338


We Begin/Mark Isham(Tp, Flh, Synth, Per, etc)/Art Lande(P, Synth, Per)(ECM 1338)(輸入盤) - Recorded January 1987. - 1. The Melancholy Of Departure 2. Ceremony In Starlight 3. We Begin 4. Lord Ananea 5. Surface And Symbol 6. Sweet Circle 7. Fanfare


(99/08/15)マーク・アイシャムが2曲、アート・ランディが4曲作曲。多重録音、あるいはシンセサイザーも使用して、当時としてのデュオのあり方を探るアルバム。 なかなか興味深い録音です。全て2人あるいはそれぞれのオリジナル。1曲目は打ち込み(と思われる)パーカッション(ドラム)の定型的なリズムの上をたゆたう旋律。2曲目は、なぜか水琴窟のCDを聴いたときのような不思議なサウンド。3曲目もシンセサイザーをバックに、美しいメロディが流れます。4曲目も1曲目と同じような印象の曲。5曲目 は2人の合作ですが、シンセサイザーの上をゆっくりと旋律がさまよっている感じです。6曲目はピアノソロで、聴いていて安らぎます。7曲目は効果的にシンセサイザーを使用して、曲の緊張感を醸し出しています。

1337


Somewhere Called Home/Norma Winstone(Voice)(ECM 1337)(輸入盤) - Recorded July 1986. John Taylor(P), Tony Coe(Cl, Ts) - 1. Cafe 2. Somewhere Called Home 3. Sea Lady 4. Some Time Ago 5. Prologue 6. Celeste 7. Hi Lili Hi Lo 8. Out Of This World 9. Tea For Two


(03/07/26)スタンダードもあったりミュージシャンの曲に詞をつけたりと、ECMにしては少々変わったヴォーカル・アルバム。エグベルト・ジスモンチ作の優しく静かな、浮遊感も漂うメロディの1曲目、まるでオリジナルかのような歌で間奏のクラリネットの盛り上がりが見事なタイトル曲の2曲目、ケニー・ホイーラー作の蒼く沈んだメロディが印象的な3曲目、静かでありながら速いパッセージのクラリネットが間奏で絡む4曲目、ビル・エヴァンス作の美しいメロディを持っている5曲目、ラルフ・タウナー作の、しっとりした歌を聴くことができる6曲目、透明感の高いヴォーカルやピアノが流れる7曲目。8-9曲目は有名なスタンダードですが、完全にノーマ・ウィンストン流に、あるいはECM流に消化してしまっています。

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