ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。

2517

Danse/Colin Vallon(P) Trio(ECM 2517)(輸入盤) - Rcorded February 2016. Patrice Moret(B), Julian Sartorius(Ds) - 1. Sisyphe 2. Tsunami 3. Smile 4. Danse 5. L'Onde 6. Oort 7. Kid 8. Reste 9. Tinguely 10. Morn 11. Reste(Var.)

(17/01/11)トリオは3作目だけど、このメンバーでは2作目。9曲目がPatrice Moretの作曲で、6曲目が3人のインプロヴィゼーションの他は、全曲コリン・ヴァロンの作曲。やはりヨーロッパのピアノ・トリオという感じで、ビート感は薄く、3人で情景描写にせまっていくかのような演奏が繰り広げられます。やや情熱的な部分もありますが、それも温度感が低い中での、ふつふつとした情熱か。やはり収録時間が短めなのはLPとの関係だと思います。構築された粗削りな原案を、相性の良い3人で、磨き上げて聴かせたようなサウンド。いわゆるジャズ的ではないにしろ、その一体感は大したものです。1-2曲目あたりから続く情景感は何とも言えずフィットします。4、9曲目あたりのフリーに近い、あるいはフリーもストーリー的にあり。

2516

My Foolish Heart/Ralph Towner(G)(ECM 2516)(輸入盤) - Recorded February 2016. - 1. Pilgrim 2. I'll Sing To You 3. Saunter 4. My Foolish Heart 5. Dolomiti Dance 6. Clarion Call 7. Two Poets 8. Shard 9. Ubi Sunt 10. Biding Time 11. Blue As In Bley 12. Rewind

(17/02/17)4曲目のタイトル曲のみスタンダードで、他は全曲ラルフ・タウナーの作曲。曲数は多いけれど、40分台の収録時間と、1曲あたりの時間が短いですが、クラシック・ギターと12弦ギターのソロで奏でられる曲たちは、叙情的でもあり、空間的でもあり、その世界に引き込まれます。1曲目からその哀愁漂うギターの世界にハマっていきます。オリジナルがほとんどながら、よりメロディアスな方向に来ているのでは。レーベル色に合致した、まっとうながらも不思議な空間が。彼が彼でいつづけることの証明として記録された音。アイヒャーのプロデュースが彼の演奏を独自なものにしています。彼にしてははっきりしている3曲目、イメージ通りの有名曲の4曲目。正直、複雑で2台による多重録音か判別しがたい曲もあり。

2515

Rising Grace/Wolfgang Muthspiel(G)(ECM 2515)(輸入盤) - Recorded January 2016. Ambrose Akinmusire(Tp), Brad Mehldau(P), Larry Grenadier(B), Brian Blade(Ds) - 1. Rising Grace 2. Intensive Care 3. Triad Song 4. Father And Sun 5. Wolfgang's Waltz 6. Superonny 7. Boogaloo 8. Den Wheeler, Den Kenny 9. Ending Music 10. Oak

(16/11/08)5曲目がブラッド・メルドー作で、他は全曲Wolfgang Muthspiel作曲。ECM2作目で、今回はピアノとトランペットも加わっています。スゴいメンバー。ECMらしい、穏やかでミステリアスな曲が多いです。エキゾチックな変拍子で緩やかに進んでいく1曲目、アコースティック・ギターで語り掛けるような2曲目、8ビートの上をギター他が舞うように演奏される3曲目、やはりミステリアスな8ビートでやや盛り上がる4曲目、迷彩色的なサウンドの中をメロディアスに楽器が歌う5曲目、浮遊感のある自由なサウンドの中を漂う6曲目、ややトンガリ気味のメロディとサウンドの7曲目、乾いて広大なゆったりとした中を語っていくような8曲目、ゆるい8ビート系で明るさが見えている9曲目、落ち着いたややフォークサウンド的な10曲目。

2514

Komitas/Seven Songs/Lusine Grigoryan(P)(ECM New Series 2514)(輸入盤) - Recorded February 2015. - 1-7. Seven Songs 8. Msho Shoror 9-15. Seven Dances 16-27. Pieces For Chirdren 28. Tognik

(17/10/11)コミタスは19-20世紀アルメニアの作曲家。8曲目のみ10分あるけれど、他の曲の中の時間は1分未満から長くても4分台と短いものが多く、合計で49分台。やはり神秘的な色合いのある、宗教的な(?)要素も垣間見える小品が連続しています。それは、静かで語り掛けるような曲が多いです。ジャケ表のタイトルは「Seven Songs」ですが、ジャケ裏は「Piano Compositions」と書かれています。裏の方が内容を語っている?

2513

Joseph Brodsky/Elegie An John Donne/Christian Reiner(Speaking)(ECM New Series 2513)(輸入盤) - Recordede 2014 - 2017. - 1. In Memoriam Fedja Dobrowolskij 2. Strophen II, Xi, XXIV, XXVII 3. Grosse Elegie An John Donne 4. Aus Nirgendwo In Liebe 5. Der Polarforscher 6. Wiegenlied 7. Wir Sahen Damals Abends Dieses Ross 8. Fur G.P. 9. Grosse Elegie Fur John Donne

(17/09/03)Joseph Brodskyは20世紀ロシアの詩人。ここでは語りだけで進行するアルバムになってますが、なぜか言語はドイツ語になっています。通販でのジャンルはサウンドトラックという事ですけど、ECM (New Series)何枚目かの語りだけのアルバム。50数分の長さを、詩のような語りだけで通すのは、やはり意味が分からないとつらい面もあります。落ち着いた男の人の声なので、聴いていて落ち着きますけれども。評価が難しい。

2512

Elegy/Theo Bleckmann(Voice)(ECM 2512)(輸入盤) - Recorded January 2106. Ben Monder(G), Shai Maestro(P), Chris Tordini(B), John Hollenbeck(Ds) - 1. Semblance 2. Comedy Tonight 3. Fields 4. The Mission 5. Littlefields 6. Elegy 7. To Be Shown To Monks At A Certain Temple 8. Cortege 9. Elegy Var. 10. Take My Life 11. Wither 12. Alate

(17/01/29)2曲目がスティーヴン・ソンドハイムの作曲の他は、全曲Theo Bleckmannの作曲。3、10曲目に彼の作詞、7曲目にChiao Jan作詞とあります。詞のついているのはこれだけです。長い曲、小品の曲(これはインプロヴィゼーションに近いインストルメンタル)を含めて全12曲47分ほど。メンバーがメンバーなので、革新的なのかと思いきや、奥深く空間の広いゆったりした、しかも神秘的なECMの世界が広がります。3曲目はスキャットも目立ち、往年のパット・メセニー・グループを思い出させるような、より内省的で壮大な曲調。4、6、9、11曲目はヴォイス(スキャット?)のみでの参加。幻想的な世界が広がるような曲なので、こういう方面も楽しい。10曲目はギターが少々元気か。ECM世界でのサウンドの仕上がり。

2511

Beethoven/Liszt/Till Fellner(P)/In Concert(ECM New Series 2511)(輸入盤) - Recorded July 2002, and October 2010. - Franz List: Annees De Pelerinage (Premiere Annee - Suite) 1. Chapelle De Guillaume Tell 2. Au Lac De Wallenstadt 3. Pastrale 4. Au Bord D'une Source 5. Orage 6. Vallee D'Obermann 7. Eglogue 8. Le Mal Du Pays 9. Les Cloches De Geneve   Ludwig Van Beethoven: 10-11. Sonata No.32 In C MInor Op.111

(18/11/25)リストはハンガリー出身の19世紀の作曲家、ベートーヴェンは18-19世紀ドイツの作曲家。ライヴ録音での75分収録で、’02年に録音の方はリストの「巡礼の年 第1年 スイス」、後半の’10年収録はベートーベンの「ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調Op.111」。前半はウィーン録音、後半はアメリカ録音で、持ち込み音源のようですが、素晴らしい演奏が収録されているので、多少カップリングに時期の違いがあってもいい。

2510

Yuuko Shiokawa(Vln)/Andras Schiff(P)/Bach/Busoni/Beethoven(ECM New Series 2510)(輸入盤) - Recorded December 2016. - 1-4. Johann Sebastioan Bach: Sonata No.3 In E Major BWV1016   5-8. Ferruccio Busoni: Sonata No.2 In E Minor Op.36a 9-12. Ludwig Van Beethoven: Sonata No.10 In G Major Op.96

(17/11/08)バッハは18世紀ドイツの作曲家、ブゾーニは19-20世紀イタリア出身でドイツを中心に活躍した作曲家、ベートーベンは18-19世紀ドイツの作曲家。アンドラーシュ・シフと塩川悠子夫妻による有名な作曲家たちのソナタを1枚のアルバムにまとめたもの。ブゾーニはバッハとベートーベンから強い影響を受けているのだそう。ですので、この3曲の並びにも意味があるそうです。クラシックのアルバムとしてもいい。76分収録。

2509

Point And Line/Momo Kodama(P)(ECM New Series 2509)(輸入盤) - Recorded January 2106. - Claude Debussy: 1. Pour Les Arpeges Composes Etude XI   Toshio Hosokawa: 2. Point And Line Etude II   Claude Debussy: 3. Pour Les Quartes Etude III   Toshio Hosokawa: 4. Calligraphy, Haiku, 1 Line Etude III    Claude Debussy: 5. Pour Les Sixtes Etude IV   Toshio Hosokawa: 6. 2 Lines Etude I   Claude Debussy: 7. Pour Les Sonorites Oppsees Etude X 8. Pour Les Tierces Etude II 9. Pour Les Huit Doigts Etude VI   Toshio Hosokawa: 10. Lied, Melody Etude VI   Claude Debussy: 11. Pour Les "Cinq Doights" - D'apres Monsieur Czerny Etude I 12. Pour Les Accords Etude XII 13. Pour Les Agrements Etude VIII   Toshio Hosokawa: 14. Ayatori, Magic By 2 Hands, 3Lines Etude IV    Claude Debussy: 15. Pour Les Degres Chromatiques Etude VII   Toshio Hosokawa: 16. Anger Etude V    Claude Debussy: 17. Pour Les Notes Repetees Etude IX 18. Pour Les Octaves Etude V

(17/01/29)クロード・ドビュッシーは19-20世紀のフランスの作曲家、細川俊夫は20-21世紀の日本の現代音楽家。ドビュッシーは晩年の1915年作、「12の練習曲」、細川は’11-13年作の「エチュードI-VI」を取り上げていますが、ほぼ交互に演奏しているのが特徴。後者は世界初の録音の部分もあるとのこと。こういった曲を演奏するのが得意な児玉桃(前作もこういうタイプだった)ですが、独自の境地を開きつつあるのでは。

2508

Requiem/Tigran Mansurian(ECM New Series 2508)(輸入盤) - Recorded January 2016. RIAS Kammerchor, Munchener Kammerorchester, Alexander Liebreich(Cond) - Requiem: 1. Requiem Aeternam 2. Kyrie 3. Dies Irae 4. Tuba Mirum 5. Lacrimosa 6. Domine Jesu Christe 7. Sanctus 8. Agnus Dei

(17/05/08)Tigran Mansurianはアルメニアの現代音楽家。’11年作の割と新しい曲の録音。20世紀の初期の頃にトルコで起きたアルメニア人の虐殺のためのレクイエム。内容が内容なのでその音世界は暗いものがあり、それでいて響きが多めなので教会音楽のように落ち着いた部分もあります。各曲のタイトルからしてみても、キリスト教とは無縁ではないようですし。合唱とオーケストラによって表現されていて、ドラマチックな部分も。

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