ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

2149

Remembrance/Ketil Bjornstad(P)(ECM 2149)(輸入盤) - Recorded September 2009. Tore Brunborg(Ts), Jon Christensen(Ds) - 1-11. I-XI

(10/06/02)全曲ケティル・ビヨルンスタの作曲だけれども、曲名がギリシャ数字の1-11。フリー・インプロヴィゼーションに近い形かと思ったら、曲の骨格やコードなどがしっかりしている非常に叙情的なサウンドなので、演奏前にかなり練られている印象。ジャズというよりは哀愁の強いウィンダム・ヒル、という感じも。ですので、けっこう聴きやすいサウンドです。ベースレスでも不自然な感じはなく、かえって伝えたい想いが伝わります。それにしても叙情性満点。そこに、ヨン・クリステンセンのドラムスが控えめかつ個性的に絡んでいます。ここがジャズとの接点か。サックスはアドリブも多いでしょうが、メロディ重視の傾向にあります。短調の曲から長調の曲まで幅広いですが、BGM的にも聴ける、メロディと静けさの間のアルバム。

2146

Dansere/Jan Garbarek(Ss, Ts, Bass-s, Fl)(ECM 2146-48)(輸入盤) - Sart/Jan Garbarek(Ts, Bs, Fl) - Recorded April 14 and 15, 1971. Bobo Stenson(P), Terje Rypdal(G), Arild Andersen(B), Jon Christensen(Per) - 1. Sart 2. Fountain Of Tears-Part 1 and 2   3. Song Of Space 4. Close Enough For Jazz 5. Irr 6. Lontano - Witchi-Tai-To/Jan Garbarek(Ts, Ss)/Bobo Stenson(P) Quartet - Recorded November 27 and 28, 1973. Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds) - 1. A.I.R. 2. Kukka 3. Hasta Siempre 4. Witchi-Tai-To 5. Desireless - Dansere/Jan Garbarek(Sax)/Bobo Stenson(P) Quartet - Recorded November 1975. Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Dancere 2. Svevende 3. Bris 4. Skrik & Hyl 5. Lokk (Etter Thorvald Tronsgard) 6. Til Vennene

(12/07/07)Sart(ECM 1015)、Witchi-Tai-To(ECM 1041)、Dansere(ECM 1075)の3枚組BOXセット。ヤン・ガルバレクのリーダー作の古い順ではなくて、飛び飛びになっているのは、基準は分かりませんけど、いいセレクトになっているんじゃないかと思います。メンバーも、ギターが抜けたり、ベースが交代するほかは統一性が取れているのも、BOXになった理由ではないかと思います。Sartの時期は、まだ以前の抑制されたフリージャズの様式も残しつつ、それでいて当時のECM初期のサウンドが出ている雰囲気での演奏です。それがDancereあたりになってくると、彼の特徴のサックスや、全体に及ぼすサウンドが出てきます。曲のインパクトがあるのはWitchi-Tai-Toで、普通にジャスしている曲も。既出アルバムだけのBOXでもいい感じ。

2143

Green In Blue/Arild Andersen(B) Early Quartets(ECM 2143-45)(輸入盤) - Clouds In My Head: Recorded February 1975. Jon Balke(P), Knut Riisnaes(Ts, Ss, Fl), Pal Thowsen(Ds) - 1. 305W18St 2. Last Song 3. Outhouse 4. Song For A Sad Day 5. Clouds In My Head 6. Cycles 7. Siv 8. The Sword Under His Wings - Shimri: Recorded October 1976. Juhani Aaltonen(Ts, Ss, Fl, Per), Lars Jansson(P), Pal Thowsen(Ds, Per) - 1. Shimri 2. No Tears 3. Ways Of Days 4. Wood Song 5. Vaggvisa For Hanna 6. Dedication - Green Shading Into Blue: Recorded April 1978. Juhani Aaltonen(Ts, Ss, Fl), Lars Jansson(P, Synth, String Ensemble), Pal Thowsen(Ds, Per) - 1. Sole 2. The Gutarist 3. Anima 4. Radka's Samba 5. Terhi 6. Green Shading Into Blue 7. Jana

(10/03/27)Clouds In My Head(ECM 1059), Shimri(ECM 1082), Green Shading Into Blue(ECM 1127)(いずれも初CD化)の3枚組BOXで、アリルド・アンデルセンのECM初期の3枚をまとめたもの。1枚目では2人メンバーが異なりますが、いずれもワン・ホーン・クァルテットになっています。比較的初期のECMらしい4ビート系ではない(一部4ビートも)ジャズが繰り広げられています。静かな曲から賑やかな曲までさまざま。ビートの効いた元気な曲もあります。「Shimri」の4曲目は4人のフリー・インプロヴィゼーション、5曲目、「Green Shading Into Blue」の3、5曲目がラーシュ・ヤンソンの作曲で、他は全曲アンデルセンの作曲。1枚目のみ音がちょっと硬質というか高音域が出ている感じ。3枚目にいくにつれ、円熟味が増します。

2140


Solo Piano/Improvisations/Children's Songs/Chick Corea(P)(ECM 2140-42)(輸入盤) - Piano Improvisations Vol.1: Recorded April 21 and 22, 1971. - 1. Noon Song 2. Song For Sally 3. Ballad For Anna 4. Song Of The Wind 5. Sometime Ago, Where Are You Now? -A Suite Of Eight Pictures- 6. Picture 1 7. Picture 2 8. Picture 3 9. Pitcure 4 10. Picture 5 11. Picture 6 12. Picture 7 13. Picture 8 - Piano Improvisations Vol.2: Recorded April 21 and 22, 1971. - 1. After Noon Song 2. Song For Lee Lee 3. Song For Thad 4. Trinkle Tinkle 5. Masqualero 6. Preparation 1   7. Preparation 2   8. Departure From Planet Earth 9. A New Place (1)Arrival (2) Scenery (3) Imps Walk (4) Rest - Childres's Songs: Recorded July 1983. Ida Kavafian(Vln), Fred Sherry(Cello) - 1. No.1 2. No.2 3. No.3 4. No.4 5. No.5 6. No.6 7. No.7 8. No.8 9. No.9 10. No.10 11 No.11 12. No.12 13. No.13 14. No.14 15. No.15 16. No.16+17 17. No.18 18. No. 19 19. No.20 20. Addendum

(10/03/31)「Piano Improvisations Vol.1」(ECM 1014)、「Piano Improvisations Vol.2」(ECM 1020)、「Childres's Songs」(ECM 1267)の3枚組BOX。単体ではそれぞれCD化されて何度も再発されていますが、最初の2作が’71年という年に発表されているのは画期的なことだと思います。ソロ・ピアノでもインプロヴィゼーションか記譜されたものか、境目も分かりませんが、スイングするジャズではなくて、クラシックにより近い感触を持っていたことで、キース・ジャレットのソロピアノとともに、当時のジャズ・ピアノの概念を変えました。今聴いても、カチッとした曲が多く、色あせていないのはスゴいことです。3枚目の’83年に至るまでにいろんな種類のアルバムをチックは残していますが、その一面としてのECMの確固たる記録がこれです。

2139

For Two/Michael Mantler(Comp)(ECM 2139)(輸入盤) - Recorded June and August 2010. Bjarne Roupe(P), Per Salo(G) - 1. Duet One 2. Duet Two 3. Duet Three 4. Duet Four 5. Duet Five 6. Duet Six 7. Duest Seven 8. Duet Eight 9. Duet Nine 10. Duet Ten 11. Duet Eleven 12. Duet Twelve 13. Duet Thirteen 14. Duet Fourteen 15. Duet Fifteen 16. Duet Sixteen 17. Duet Seventeen 18. Duet Eighteen

(11/07/04)今回マイケル・マントラーは作曲者に徹していて、ピアノとギターのデュオの演奏。しかもピアノを先に6月に録音して、8月に後からギターを録音するという手法を使っています。掛け合いで融合していく部分はないし、完全に記譜されたものなのか、インプロヴィゼーション的な部分があるのか、微妙。サウンドが硬質で現代音楽的な面も見え隠れしますが、インプロヴィゼーションらしきフレーズも。ギターはエレキでエフェクターがかかっている、ある意味ロック的な面もあるサウンド。40分台前半の長さに18曲も凝縮していて、けっこう中身が濃い印象。ゆったりした曲もありますが、どの曲も温度感が低いし、緊張感の漂うものとなってます。まさにECMならではのサウンドの作り方。2人の演奏が融合して聴こえるから面白い。

2136

Odyssey In Studio & In Concert/Terje Rypdal(G, Synth, Ss)(ECM 2136-38)(輸入盤) - CD1-2: Odyssey/Terje Rypdal(G, Ss, etc.) - Recorded August 1975. Torbjorn Sunde(Tb), Brynjulf Blix(Org), Sveinung Hovensjo(B), Svein Christiansen(Ds) - 1. Darkness Falls 2. Midnite 3. Adagio 4. Better Off Without You 5. Over Birkerot 6. Fare Well 7. Ballade 8. Rollong Stone - CD3: Unfinished Highballs/Terje Rypdal(G, Synth, Ss, Cond) - Recorded June 1976. - Brynjulf Blix(Synth, Org, Key), Sveinung Hovensjo(B), Svein Christiansen(Ds), Swedish Radio Jazz Group, Georg Riedel(Cond) - 1. Unfinished Highballs 2. The Golden Eye 3. Scarlet Mistress 4. Dawn 5. Dine And Dance To The Music Of The Waves 6. Talking Back 7. Bright Lights - Big City

(12/07/07)Odyssey(Ecm 1067/68)に、CD化の際削除された8曲目を追加(何と23分台の曲)し、CD3枚目はビッグバンドを擁した、ライヴの未発表演奏。全曲テリエ・リピダルの作曲。1-2枚目は当時のリズムに空間的なサウンドで、彼の独特な世界を構築しているのを再び確認。カットされた8曲目もドラマチックなワンコード系北欧空間延々ジャズロックで、カッコいい。CD3枚目は68分あり、初CD化音源の方は調べてみたけれど、ECMでは未発表曲でもあります。オーケストレーションが(編曲者は書いてないようですが)、後年の現代音楽作曲への接近への前兆とみられるようなサウンドもあります。Odysseyのジャズロックよりは1年分進化して、ジャズのビッグバンド的ではなく、より起伏のあるサウンドになったという感じです。

2133

Colours/Ebarhard Weber(B)(ECM 2133-35)(輸入盤) - Yellow Fields: Recorded September 1975. Charlie Mariano(Ss, Shenai, Nagaswaram), Rainer Bruninghaus(Key), Jon Christensen(Ds) - 1. Touch 2. Sand-Glass 3. Yellow Fields 4. Left Lane   Silent Feet: Recorded November 1977. Rainer Bruninghaus(P, Synth), Charlie Mariano(Ss, Fl), John Marshall(Ds) - 1. Seriously Deep 2. Silent Feet 3. Eyes That Can See In The Dark   Little Movements: Recorded July 1980. Charlie Mariano(Ss, Fl), Rainer Bruninghaus(P, Synth), John Marshall(Ds, Per) - 1. The Last Stage Of A Long Journey 2. Bali 3. A Dark Spell 4. Little Movements 5. 'No Trees?' He Said

(09/11/26)Yellow Fields(ECM 1066), Silent Feet(ECM1107), Little Movements(ECM 1186)の3枚が「Colours」というグループで録音された、というくくりで選ばれたCD-BOX。メンバーはほとんど不動で、最初の1枚だけドラムスにヨン・クリステンセンが入り、他の2枚はジョン・マーシャルになっています。ほとんどの曲がエバーハルト・ウェーバーの作曲で"Little Movements"の2曲目だけ、Rainer Bruninghausの作曲。彼の独特なエフェクターのかかったエレキベースが印象的で。曲も流れるような幻想的なものが多く、時にかなりビートが効いている曲もあったり、やはりグループのサウンドとしては独自のものがあります。ただ、最初のCDを持っている人にとっては、リマスターでもなく、同じものを買っていることにはなるのですが。

2130

Testament/Paris/London/Keith Jarrett(P)(ECM 2130-32)(輸入盤) - (CD1)Paris - Recorded November 26, 2008. - 1-8. Part 1-8   (CD2-3)London - Recorded December 1, 2008. - 1-12. Part 1-12

(09/10/10)CD3枚組で、1枚目がパリの、2-3枚目がロンドンでのソロ・ピアノによるライヴの即興演奏。昔に比べて1曲あたりの時間が短くなっていますが、曲名は「パートいくつか」だけでの表示。曲が短い分、そのエッセンスが凝縮されていて、クラシックあるいは現代音楽的な感触にも似た演奏や、牧歌的で大らかな、また美しくて静かな、あるいはお得意のワン・コード進行や、フリーのような演奏もあります。平坦な時間が通り過ぎることもあれば、静かだったり盛り上がったり、ドラマチックな展開に息をのむ部分もあり、やはりCD3枚で出るだけのことはある内容。オーソドックスなジャズ色は全然ないので好き嫌いはあると思いますけど、これだけ長時間をソロ・ピアノで聴かせてくれるピアニストはめったにいないと思います。

2129

Peter-Anthony Togni/Lamentatio Jeremiae Prophetae(ECM New Series 2129)(輸入盤) - Recorded October 2008. Jeff Reilly(Bcl), Rebecca Whelan(Soprano), Elmer Iseler Singers, Lydia Adams(Cond) - Lamentatio Jeremiae Prophetae: 1. Quomodo Sedet Sola Civitas 2. Quomodo Dominus Filiam Sion Obtexit 3. Silentio 4. Quomodo Obscuratum Est Aurum 5. Recodare, Domine

(10/03/20)Peter-Anthony Togniはカナダの現代音楽家。邦題は「預言者エレミアの哀歌」だそうで、旧約聖書に題材をとったバスクラリネットと合唱のための協奏曲とのこと。静謐な中にバスクラリネットやソプラノ、合唱などが組み合わさり、ECMのジャズとのボーダーレスなサウンドの感覚もあります。時にフリー的なバスクラリネットが決め手で、ECMジャズの聴き手でも、宗教音楽的なサウンドですけども、ECMの世界に入っていけます。

2128

Lost In A Dream/Paul Motian(Ds) Trio(ECM 2128)(輸入盤) - Recorded February 2009. Chris Potter(Ts), Jason Moran(P) - 1. Mode VI 2. Casino 3. Lost In A Dream 4. Blue Midnight 5. Be Careful It's My Heart 6. Birdsong 7. Ten 8. Drum Music 9. Abacus 10. Cathedral Song

(10/03/17)ライヴ録音。5曲目のみスタンダードで、他は全部ポール・モチアンの作曲。以前はジョー・ロヴァーノとビル・フリゼールとのトリオがあったけれど、メンバー、楽器が替わっても、ポール・モチアンの温度感の低い、静かでフワフワした感じのサウンドはそのまま健在です。メンバーがスゴいことも特筆。ただ、このメンバーでは単に静かなままだけではなくて、ピアノや、時にサックスがサウンドの統一感を保ちつつ、8-9曲目のようにバリバリと盛り上がる場面もあったりします、これはライヴだからなのかどうか、分かりませんが。そこにスコン、スコンとモチアンのドラムスが響きわたります。メンバーのいつもの方向性に期待するとイメージが違うかもしれませんが、空間的な割には密度の濃い、統一感のとれたサウンド。

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