ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。9月よりストリーミング配信だけのものも加える作業(まだ途中ですが)をしていますが、’17年のところに番号順になるようにアップしています。(現在1120番のあたりまで完了)

1056


Matchbook/Ralph Towner(G)/Gary Burton(Vib)(ECM 1056) - Recorded July 26 and 27, 1974. - 1. Drifting Petals 2. Some Other Time 3. Brotherhood 4. Icarus 5. Song For A Friend 6. Matchbook 7. 1 x 6 8. Aurora 9. Goodbye Perk Pie Hat


ビル・エヴァンスの演奏でも有名な2曲目と、9曲目のチャールズ・ミンガスの曲(これも有名)を除けば、大半はラルフ・タウナーの曲。ギターとヴァイブラホンのデュオは他ではあまり聴けません。ソロもあり、バラード調あり、テンポが速めの曲もありますが、淡々としたイメージがあります。そのゆったりした淡々とした曲調は、多少盛り上がりますが1曲目にもあらわれています。スペイシーで不思議な浮遊感を伴う小品の3曲目、2人で盛り上がっていくメロディアスな4曲目、2人でのあっさりとした、しかし印象的な演奏が聴ける5曲目、勢いがあってこの編成でもノリの良い、タイトル曲の6曲目、ソロ・ギターでの小品の7曲目、意外に明るいニュアンスで進んでいく8曲目。9曲目はゆったりと、しっとり聴かせます。

1055


Hotel Hello/Gary Burton(Vib, Org, Marimba)/Steve Swallow(B, P)(ECM 1055)(輸入盤) - Recorded May 13 and 14, 1974. - 1. Chelsea Bells (For Hern) 2. Hotel Overture + Vamp 3. Hotel Hello 4. Inside In 5. Domino Biscuit 5. Vashkar 7. Sweet Henry 8. Impromptu 9. Sweeping Up


(02/05/04)半分以上がスティーヴ・スワロウのオリジナルで、様々な楽器による2人でのコラボレーション。曲によっては多重録音をしているのではないかと思われます。ピアノとヴァイブラホンで淡々と綴っていく1曲目、エレキピアノ、エレキベース、ヴァイブラホンによるやや賑やかな2曲目、浮遊感のある旋律が展開されていくタイトル曲の3曲目、メロディがよく歌っているマイク・ギブス作曲のノリが良い4曲目、牧歌的なバラードで2分弱の小品の5曲目、ベースが、そしてヴァイブラホンが旋律を奏でる荘厳なカーラ・ブレイ作の6曲目、ロック的なメロディとリズムを持っているビートの効いた7曲目、空間的な2人のフリー・インプロヴィゼーションの8曲目、しっとりと寄り添うように静かに進んでいく9曲目。

1054


Eon/Richard Beirach(P)(ECM 1054) - Recorded November 1974. Frank Tusa(B), Jeff Williams(Ds) - 1. Nardis 2. Places 3. Seeing You 4. Eon 5. Bones 6. Mitsuku


邦題は「ナーディス」。1-2曲目を除けば彼のオリジナルまたは共作。ヨーロッパ調透明感のあるサウンドながら、曲によりジャズらしさも引きずっています。ECMにしては珍しく、冷たいながらもややジャズっぽいノリで、マイルス・デイヴィス作の有名な邦題タイトル曲をこなしている11分台の1曲目、デイヴ・リーブマン作の静かで耽美的なバラードの2曲目、やはり美しいテーマやピアノ・ソロの部分を持つ、ため息が出るような3曲目、洋題タイトル曲で、表情を変化させながら展開していく4曲目、複雑なメロディとアップテンポのやや激しい曲で、やはりECMらしからぬ曲調の5曲目、エキゾチックなメロディで包みこんでくれるような6曲目。やっぱりバイラークのピアノのフレーズはクリスタルな印象があります。

1053

Vanessa/Michael Naura(P)(ECM 1053)(ストリーミング配信) - Recorded September 1974. Walfgang Schluter(Vib, Marimba, Per), Ebarhard Weber(B), Joe Nay(Ds), Klaus Thunemann(Bassoon) - 1. Salvatore 2. Hills 3. Baboon 4. Vanessa 5. Listen To Me 6. Black Pigeon

(19/09/23)全曲Michael Nauraの作曲か共作。変わった楽器の取り合わせだけど、エヴァ―ハルト・ウェーバーの個性的なベースと合わせて、不思議なサウンドを奏でています。幻想的にエキゾチックなサウンドではじまって中盤ファンク的な16ビートとベースも一部メロディ楽器として動いているような感じで進んでいく1曲目、ドラムスの激しいビートに乗っかって、リードベース的に突き進んでいくような2曲目、バスーンのテーマからベース(4ビート的?)に引き継いでアップテンポになりゆったりバスーンに戻る3曲目、ヴァイブラフォン主体のしっとり感の高いバラードの4曲目、静かにはじまったと思ったら、ミディアムのファンクビートになって、カッチリ進む5曲目やはり出だしはゆったりだけど、中盤16ビートで進んでいく6曲目。

1052


Trance/Steve Kuhn(P)(ECM 1052) - Recorded November 11 and 12, 1974. Steve Swallow(B), Jack De Johnette(Ds), Sue Evans(Per) - 1. Trance 2. A Change Of Face 3. Squirt 4. The Sandhouse 5. Something Everywhere 6. Silver 7. The Young Blade 8. Life's Backward Grance


さまざまな曲があってカラフル。タイトル曲の1曲目は特に好きな曲で、印象的なコード進行の出だしのあとシンプルな進行になって、ふつふつと湧き出るようなピアノの情念的なフレーズが印象的。バックも雰囲気を盛り上げています。2曲目はアップテンポのラテンっぽいテーマから一気に4ビートになだれ込みます。エレキピアノとエレキベースを使った当時のサウンドは爽快。いわゆるフリージャズのような構成の3曲目、ピアノのフレーズが緊張感あふれるテンポのない4曲目、ラテンのリズムの上に流れるエレキピアノのフレーズが心地よいアップテンポの5曲目、美しいピアノソロの6曲目、ジャズロックかと思いきや、ビートが崩れた後に4ビートになって一気に突き進む7曲目。8曲目は詩の朗読?もありますが非常に印象的。(99年8月18日発売)

1051


Ring/The Gary Burton(Vib) Quintet with Eberhard Weber(B)(ECM 1051) - Recorded July 23 and 24, 1974. Mick Goodrick(G), Pat Metheny(G), Steve Swallow(B), Bob Moses(Per) - 1. Mevlevia 2. Unfinished Sympathy 3. Tunnel Of Love 4. Intrude 5. Silent Spring 6. The Colours Of Chloe


マイケル・ギブスの曲が3曲、カーラ・ブレイの曲と、参加メンバーの曲で成り立っています。パット・メセニーが参加していますが、ギターはミック・グッドリックもいるので、あまり目立ってはいません。曲によって2人のベーシストが同時参加。ヴァイブラホンを中心に全体で聴かせるようなサウンド。ゆったりとしているようでエキゾチックなメロディを持って進んでいく1曲目、やはりエキゾチック路線で不思議なビートで迫ってくる2曲目、静かですが2人のベースで浮遊感とともに語りかける3曲目、前半がドラムソロで、不思議なビート感のギター度も高い4曲目、カーラ・ブレイ作でしっとりと哀愁度の高い、10分台の5曲目、エバーハルド・ウェーバー作で彼のアルバムでもおなじみの、印象的な展開の6曲目。

1050


Belonging/Keith Jarrett(P)(ECM 1050) - Recorded April 24 and 25, 1974. Jan Garbarek(Ts, Ss), Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Spiral Dance 2. Blossom 3. 'Long As You Know You're Living Yours 4. Belonging 5. The Windup 6. Solstice


キース・ジャレットのヨーロピアン・クァルテット第一弾。オーソドックスな編成でも、フォーク調か流れていくような感じの曲が多いです。ただし、アメリカン・クァルテットと違って重さはあまりない感じ。全曲キース・ジャレットのオリジナルで柔軟な展開。8ビート調でビートが効いていてテーマもカッコ良い1曲目、叙情的で優しく、そしてじっくりと聴かせてくれる12分台の2曲目、フォーク調でネアカな8ビート、中途はサックスでちょっとエキゾチックに攻めてくる3曲目、しっとりとした、印象的なメロディのタイトル曲で小品の4曲目、ゴキゲンで柔軟なテーマやアドリブ部を持っていて、フリーとまではいかないけれど軽妙な5曲目、やや寒色系で耽美的な世界が広がっていく、ゆったりとして後半でやや盛り上がる13分台の6曲目。(02年9月19日発売)

1049


Luminessence/Keith Jarrett(Comp)(ECM 1049)(輸入盤) - Recorded April 29 and 20, 1974. Jan Garbarek(Sax), Mladen Gutesha(Cond), Strings Of Sudfunk Symphony Orchestra, Stuttgart - 1. Numinor 2. Windsong 3. Luminessence


(01/08/14)オーケストラとサックスの演奏。ECM New Seriesができる前の、クラシック/現代音楽的アルバム。比較的厳かな曲の中を、寄り添うようにヤン・ガルバレクのサックスがメロディを奏でていきます。決められたメロディもあるのでしょうが、主にインプロヴィゼーションで吹いているように思えます。落ち着いていながらも、今に比べてサックスの音色はシャープな感じ。当時のキース・ジャレットの曲も陰影があるようですが、素直といえば素直かも。1、2曲目が時間軸方向に広がる陰影型なのに対して、3曲目はオーケストラのメロディがはっきりしていてある程度ドラマチックなタイプの曲。それでもやっぱりメインはヤン・ガルバレク。部分的に、オーケストラをバックに吹きまくる場面もあります。

1048


Tribute/Paul Motian(Ds)(ECM 1048)(輸入盤) - Recorded May 1974. Carlos Ward(As), Sam Brown(G), Paul Metzke(G), Charlie Haden(B) - 1. Victoria 2. Tuesday Ends Saturday 3. War Orphans 4. Sod House 5. Song For Che


(99/02/10)全5曲中3曲がポール・モチアンのオリジナル。1曲目は彼の作曲ながら、やや静かでかなり哀愁を帯びた世界が展開しています。チャーリー・ヘイデンとサム・ブラウンの個性に引きずられているのかも。当然ベースはぴったりのサウンド。他の曲でも、2人のギタリストがけっこう個性的でおもしろいかも。あおりたてるベースとドラムスの上を漂いながら徐々にフレーズを構築していくギターの2曲目、オーネット・コールマン作の、やや混沌としたまとまりをみせながら進んでいく3曲目、テーマで泣きのサックスが入っている比較的静かな、途中やや盛り上がる4曲目、哀愁たっぷり路線の、チャーリー・ヘイデン作の有名な5曲目。やはりギターとベースがカギになっていて、しっとり感が漂います。

(注)Paul Motian(Ds, Per)(ECM2260-65)で6枚組BOXとして、’13年に再発。

1047


Timeless/John Abercrombie(G)(ECM 1047) - Recorded June 21 and 22, 1974. Jan Hammer(Org, Synth, P), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Lungs 2. Love Song 3. Ralph's Piano Waltz 4. Red And Orange 5. Remembering 6. Timeless


オルガン・トリオ(ここではピアノもあります)のアルバム。1、4曲目がヤン・ハマーの曲で、他はジョン・アバークロンビーのオリジナル。1曲目は12分台の曲。出だしがスピーディでオルガンやギターを弾きまくり、そして中間部には静かな場面もあるドラマチックでロック的な展開。アグレッシブなサウンドの部分もあり、ドラムスも元気です。ピアノとアコースティック・ギターで美しいメロディが漂うバラードの2、5曲目、これぞオルガン・トリオの曲とでもいうような4ビートノリでギターが縦横無尽に走る3曲目、急速調のジャズ・ロックといった雰囲気で、これでもかとフレーズがたたみかけてくるようなパワーのある4曲目 。ゆったりと入って、そしてゆったりと盛り上がっていく11分台のタイトル曲の6曲目で幕を閉じます。

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