ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

2017年06月

1225


The Struggle Continues/Dewey Redman(Ts) Quartet(ECM 1225)(輸入盤) - Recorded January 1982. Charles Eubanks(P), Mark Helias(B), Ed Blackwell(Ds) - 1. Thren 2. Love Is 3. Turn Over Baby 4. Joie De Vivre 5. Combinations 6. Dewey Square


(07/09/20)1-5曲目がデューイ・レッドマン作曲で、6曲目のみチャーリー・パーカー作曲。ほんの少しスピリチュアルながらもいわゆる普通のジャズなので、ECMらしくなく、今まで廃盤になっていた理由が分かるような気がします。フリーキー・トーンも交えて縦横無尽にサックスを吹いていくアップテンポの4ビートでの、その他の楽器のソロもゴキゲンな1曲目、浮遊感のある美しいメロディが流れる10分台の3+3+2のリズムでゆったりした2曲目、エレキベースのミディアムのロックビート(?)にのせて、サックスを吹きまくる3曲目、明るくて弾むようなメロディ、アドリブはややアップテンポの4ビートの4曲目、超アップテンポでフリーのフレーズで暴れまわっている5曲目、明快なテーマのややアップテンポでの4ビートの6曲目。

1223


Paths, Prints/Jan Garbarek(Ts, Ss, Wood Fl, Per)(ECM 1223)(輸入盤) - Recorded December 1981. Bill Frisell(G), Ebarhard Weber(B), Jon Christensen(Ds, Per) - 1. The Path 2. Footprints 3. Kite Dance 4. To B.E. 5. The Move 6. Arc 7. Considering The Snail 8. Still


(99/05/02)全曲ヤン・ガルバレクの作曲。彼のサックスなどの存在感がある一方で、参加している他のメンバーも個性がけっこうあります。ゆったりした曲調のものが多い感じ。1曲目の何気ない音の連なりでも聴く人を説得してしまいます。パーカッションがエキゾチックな味を醸し出している10分台の2曲目、メロディアスでノリの良い3曲目、スペイシーな、サックスとギターで包みこんでいるような4曲目、不思議な浮遊感のあるテーマで、途中ビートがありながらも浮遊感は持続する5曲目、ゆっくりとしたサックスのメロディに他の音がさりげなく絡む6曲目、エキゾチックなサックスという点ではここでも印象的な7曲目、牧歌的で空間的にも広がりをみせている8曲目。こういう世界があってもいいかも。

1222


Psalm/Paul Motian(Ds)(ECM 1222) - Recorded December 1981. Bill Frisell(G), Ed Schuller(B), Joe Lovano(Ts), Billy Drewes(Ts, As) - 1. Psalm 2. White Magic 3. Boomerang 4. Fantasm 5. Mandeville 6. Second Hand 7. Etude 8. Yahllah


全曲ポール・モチアンの作曲。ビル・フリゼールとジョー・ロバーノが参加した最初のアルバムで、それ以前のサウンドとこの3人でのサウンドが混在している感じ。やはりギターのサウンドには、当時から独特のものがありました。 タイトル曲の1曲目は、スペイシーに包みこむギターが荘厳な雰囲気を醸し出しています。けっこうハードに切り込んできて、切れ味抜群にジャズしている2曲目、ジャズとしてはドッシリとした感じでやや浮遊感風味の3曲目、 個々の楽器がそれぞれの場面で語りかけてくる4曲目、南から風が吹いてくるようなゴキゲンなカリプソの5曲目、テーマはあるものの、自由に展開していく6曲目、ギターだけで哀愁の世界を奏でる7曲目、ギターが幻想的な風景を演出していく8曲目。

(注)Paul Motian(Ds, Per)(ECM2260-65)で6枚組BOXとして、’13年に再発。

1220


Ondas/Mike Nock(P)(ECM 1220)(輸入盤) - Recorded November 1981. Eddie Gomez(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Forgotten Love 2. Ondas 3. Visionary 4. Land Of The Long White Cloud 5. Doors


(02/05/05)マイク・ノックがECMに残したアルバムで、全曲彼 のオリジナルです。哀愁をたたえた非常に美しいメロディのピアノが特徴。1曲目は静かにスタートして、その哀愁系の旋律がゆっくりと心の中に入りこんでくる、ゆったりとした15分台の曲です。切ないメロディか優しく語りかけてくるタイトル曲の2曲目も、そのメロディの片鱗とピアノの伴奏の部分のバランスが心地良い。これは名曲でしょうね。タイトル通りに視覚的に映像が浮かんでくるような3曲目は、やはり旋律で聴かせるドラマチックな11分台の曲。しっとりと優しく歌い上げてくる叙情的なバラードの4曲目、このアルバムの中としてはややスリルがあって、最もジャズらしい展開をしている5曲目。ECMピアノのアルバムとしては聴いておきたい。

1219


Cycles/David Darling(Cello)(ECM 1219)(輸入盤) - Recorded November 1981. Collin Walcott(Sitar, Tabla, Per), Steve Kuhn(P), Jan Garbarek(Ts, Ss), Arild Andersen(B), Oscar Castro-Neves(G) - 1. Cycle Song 2. Cycle One: Namaste 3. Fly 4. Ode 5. Cycle Two: Trio 6. Cycle Three: Quintet And Coda 7. Jessica's Synwheel


(03/01/12)今見るとけっこうスゴいメンバーです。叙情的な方向に引っ張っていく感じのサウンド。1曲目は味わい深くて切なげなピアノのメロディが印象的な、優しい曲。2、5-6曲目は参加メンバーによるフリー・インプロヴィゼーションで、2曲目がダーリング/ウォルコット/ガルバレクでの哀しみを帯びたエキゾチックなサックス、5曲目がダーリング/キューン/ウォルコットでのパーカッションの上をゆったりと語りかけてくるフレーズ、6曲目がガルバレクを除いたメンバーでの後半盛り上がっていき最後に静かになる演奏です。硬質の冷たさを持つ、静かに進んでいく3曲目、映画音楽のような、さらに深いメロディアスな哀愁路線でせまってくる4曲目、聴き手に静かに寄り添うようにメロディが展開していく7曲目。

1218


Northern Song/Steve Tibbetts(G, Kalimba, Tape Loop)(ECM 1218)(輸入盤) - Recorded October 26-28, 1981. Marc Anderson(Per) - 1. The Big Wind 2. Form 3. Walking 4. Aerial View 5. Nine Doors/Breathing Space


(00/07/23)全曲Steve Tibbettsのオリジナル。アコースティック・ギターがメインでパーカッションがスパイスの、ゆったりした空間的なアルバム。1曲目はややエスニックの香りがしつつ、多少山はありますが、淡々と進んでいきます。シンプルなテーマから訥々と語りかけてくる2曲目、フレーズの繰り返しが印象的な、牧歌的という感じの3曲目、繰り返されるリズムの上を淡々と乗っかっていくギターの4曲目。5曲目は22分ほどの大作。空間的で、ややドラマチックでありながらあっさりした組曲というイメージ。全体的に淡々としたイメージで、もう少しメリハリがあっても良いのかな、という気もしますが、まあ、これがECM的なところなのかも しれません。シンプルなので何気なく心に入り込んできます。

1216


Offramp/Pat Metheny(G) Group(ECM 1216) - Recorded October 1981. Lyle Mays(P), Steve Rodby(B), Dan Gottlieb(Ds), Nana Casconcelos(Per) - 1. Barcarole 2. Are You Going With Me? 3. Au Lait 4. Eighteen 5. Offramp 6. James 7. The Bat Part 2


基本的にはパット・メセニーとライル・メイズの共作。ナナ・ヴァスコンセロス参加の影響なのか、ベースがメンバーチェンジしたせいなのか、グループのサウンドには変化が。効果的にギター・シンセサイザーを使用して、ゆったりとはじまりインプロヴィゼーションも見せて彼の世界を表現している1曲目、渋めのメロディが淡々と続いていって、ギターシンセのソロが心の中に入り込んでくる2曲目、浮遊感の漂う出だしから、ほのかな温かみのあるメロディが静かに紡ぎ出されていく3曲目、ロック・ビートを基調に印象のある旋律を挟みながら元気のある4曲目、過激で起伏のあるインプロヴィゼーションのタイトル曲の5曲目、すんなり頭に入ってくるメロディの、爽やかな6曲目、映画音楽あるいは穏やかな海の風景のような7曲目。(02年9月19日発売)

1215


Tehillim/Steve Reich(Per)(ECM (New Series) 1215)(輸入盤) - Recorded October 1981. Pamela Wood(High Soprano), Cheryl Bensman(Lyric Soprano), Rebecca Armstrong(Lyric Soprano), Jay Clayton(Alto), Bob Becker(Per), Russ Hartenberger(Per), Garry Kvisted(Per), Gary Schall(Per), Glen Velez(Per), Virgil Blackwell(Cl, Fl), Mort Silver(Cl, Piccolo), Vivian Burdick(Oboe), Ellen Bardekoff(English Horn), Edmund Niemann(Org), Nurit Tilles(Org), Shen Guibbory(Vln), Robert Chausow(Vln), Ruth Siegler(Viola), Chris Finckel(Cello), Lewis Paer(B) - 1. Parts 1 & 2 2. Parts 3 & 4


(03/01/08)スティーヴ・ライヒらしいと言えば言える曲。ある時は表情を変えながら反復していき、ある時はドラマチックに展開するように聞こえるヴォイス(ヴォーカル)を中心に、パーカッションや電子オルガンも使用して、ワールド・ミュージックっぽいサウンドを発しています。クラシック色は薄く、ジャスにまではいかないにしても、記譜されたECMでのインプロヴィゼーション、とでもいう雰囲気。明るめのサウンドカラーを持っています。

(注)The ECM Recordings/Steve Reich(ECM New Series 2540-42)の3枚組CDとして、’16年に再発。

1214


Axum/James Newton(Fl, Afl, Bfl)(ECM 1214)(輸入盤) - Recorded August 1981. - 1. The Dabtara 2. Malak 'Uqabe 3. Solomon, Chief Of Wise Men 4. Addis Ababa 5. Choir 6. Feeling 7. Axum 8. Susenyos And Werzelya 9. The Neser


(02/09/27)全曲ジェームス・ニュートンのオリジナル。何とフルートのみで1枚のアルバムを作ってしまいました。一部フルートの多重録音の曲も。メロディが舞う感じもありますが、何となくワールドを感じさせるような場面もあります。フルートらしい高度なメロディの表現世界。1曲目は多重録音でハーモニーとメロディを比較的ゆったりと聴かせる曲。空間・哀愁・ちょっと日本系の2曲目、悲しげなメロディが内側へ向かう3曲目、多重録音の、キラキラと舞い飛ぶフレーズの4曲目、ややブルースやや尺八風味の5曲目、この楽器らしくちょっと飛躍のあるメロディの6曲目、多重録音で少々混沌とした空間的ハーモニーのタイトル曲の7曲目、素早くやや抽象的なパッセージの8曲目、多重録音で神秘的な世界が広がる9曲目。

1211


Urban Bushmen/Art Ensemble Of Chicago(ECM 1211/12) - Recorded May 1980. Lester Bowie(Tp, Bass Ds, Long Horn, Vo), Joseph Jarman(Sopranino, Ss, As, Ts, Bs, Bass Sax, Vo, Bcl, Cl, Bassoon), Roscoe Mitchell(Ss, As, Ts, Bs, Bass Sax, Piccolo, Fl, Bongo, Conga, Cl, Bamboo Fl, Gongs, Glockenspiel, Whistles, Bells, Pans, Vo), Malachi Favors Maghostus(B, Per, Melodica, Bass Pan Ds, Vo), Famoudou Don Moye(Trap Ds, Bendir, Bike Horns, Whistles, Comga, Tympani, Chekere, Conch Shell, Long Horn, Elephant Horn, Gong, Cymbal, Chime, Wood Blocks, Belafon, Cans, Bass Pan Ds, Vo, etc) - 1. Promenade: Cote Bamako 1 2. Bush Magic 3. Urban Magic a) March b) Warm Night Blues Stroll c) Down The Walkway d) Rm Express 4. Sun Precondition Two a) Soweto Messenger b) Bushman Triumphant c) Entering The City d) Announcement Of Victory 5. New York Is Full Of Lonely People 6. Ancestral Meditation 7. Uncle 8.Peter And Judith 9. Promenade: Cote Bamako 2 10. Odwalla/Theme


ライヴ録音で2枚組。たくさん楽器が並んでいるので、どれだけ会場がにぎやかか想像がつきます。キーポイントは、やっぱりパーカッションという気も。 でもそれだけではなくて、あらゆる楽器で曲を作り上げていきます。メンバーそれぞれの曲と全員でのフリー・インプロヴィゼーションが有機的に絡み合い、不思議な音空間を作り出しています。3、4曲目はそれぞれ組曲になっていて、両方とも4部構成。叙情的で視覚的な場面があったと思ったら、アップテンポのシリアスなジャズが繰り広げられている部分もあります。全体的にフリーに近い演奏ですが、どことなくユーモラスな場面もあって、割と親しみのわく演奏も。適材適所の楽器選び。5曲目はタイトルどおり都会的か。ロスコー・ミッチェル作の7、8、10曲目が好みかも。

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