ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

2018年01月

1478


The Brass Project/John Surman(Ss, Bs, Acl, Bcl, P)/John Warren(Cond)(ECM 1478)(輸入盤)- Recorded April 1992. Henry Lowther(Tp), Stephan Waterman(Tp), Stuart Brooks(Tp), Malcom Griffiths(Tb), Chris Pyne(Tb), David Stewart(Btb), Richard Edwards(Btb), Chris Laurence(B), John Marshall(Ds, Per) - 1. The Returning Exile 2. Coastline 3. The New One Two Part 1 4. The New One Part 2 5. Special Motive 6. Wider Vision 7. Silent Lake 8. Mellstock Quire 9. Tantrum Clangley 10. All For A Shadow


ジョン・サーマンとJohn Warrenと半分ずつの作曲。比較的大人数のブラスですが、ジャズだけでなく、クラシックの雰囲気やインプロヴィゼーション等が混ざった音楽。厳かにはじまったと思ったら、ちょっとユーモラスでアヴァンギャルドなやり取りがある後半リズミカルな1曲目、重厚なバックでクラシック的に響く2曲目、ヨーロッパの香りのする、ジャズっぽくてリズミカルな部分もあるブラスのハーモニーの3-4曲目、少し無機的で微妙な揺れのある静かな5曲目、徐々に盛り上がって重い賑やかさのある6曲目、優しいピアノの出だしで牧歌的な世界が広がる7曲目、やはり出だしは厳かで、後半スリリングでジャズ的なドラマチックな展開をする11分台の8曲目、共作で、ゆったりとしたバックに鳥や動物の鳴き声のような9曲目。

1477


Johann Sebastian Bach/Sandor Veress/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1477)(輸入盤) - Recorded December 1991. Hansheinz Schneeberger(Vln), Tabea Zimmermann(Viola) - Johann Sebastian Bach: Suite Nr.1 In G-Dur Fur Violoncello Solo: 1. Prelude 2. Allemande 3. Courante 4. Sarabande 5. Menuet 1&2 6. Gigue Sandor Veress: Sonata Per Violino Solo 7. Allegro 8. Adagio 9. Allegro Molto Sonata Per Violoncello Solo 10. Dialogo 11. Monologo 12. Epilogo Trio Per Archi 13. Andante 14. Allegro Molto


(04/01/24)バッハと20世紀ハンガリーの作曲家Sandor Veressとを組み合わせたアルバム。1-6、10-12曲目はチェロのソロ、7-9曲目はヴァイオリンのソロ、13-14曲目はトリオでの演奏。チェロでのバッハはやはり落ち着いて聴ける安定した演奏。Sandor Veressの曲は、現代的と言えば現代的。場面によっては内省的な難解さをもたらしますが、叙情的な場面もあり、東欧的なエキゾチックさがほのかに漂ってきます。

1476


Walter Frye/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1476)(輸入盤) - Recorded January 1992. The Hilliard Ensemble: Gordon James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), John Potter(Tenor), Gordon James(Baritone) - 1. Trinitatis Dies 2. Gloria Missa Flos Regalis 3. Salve Virgo 4. Credo

(04/01/24)Walter Fryeは15世紀イギリスの作曲家ですが、詳細はあまり分からないようです。彼の曲をDirk Freymuthが編集して、Gordon JamesとJohn Potterが追加のリサーチをしたとあります。エコーが効いていて、荘厳で落ち着いた教会音楽の合唱(ポリフォニー)となっています。ただ、編集がどの程度行われたかによって、もっと後の時代のアレンジが加わっているのではないかと推測します。素朴な感じも強いですが。

1475


Atmos/Miroslav Vitous(B)/Jan Garbarek(Ss, Ts)(ECM 1475) - Recorded February 1992. - 1. Pagasos 2. Goddess 3. Forthcoming 4. Atmos 5. Time Out - Part 1 6. Direvision 7. Time Out - Part 2 8. Helikon 9. Hippukrene


5、7曲目が2人の合作の他はミロスラフ・ヴィトウス作曲。ヤン・ガルバレクとのデュオのアルバムで、新境地を見せています。曲によって、ベースを弾きながらボディを叩いてパーカッションの効果を出すという技も見せています。哀愁漂うメロディと伴奏で、エキゾチックで静かな音世界を表現している1曲目、スペイシーで静かな語り合いが印象的な2曲目、パーカッション奏法を使いながらベースソロをとる3曲目、北欧を感じさせるようなメロディで淡々と綴るタイトル曲の4曲目。5、7曲目の「タイム・アウト」はオーケストラのサンプリング・データとの共演で、一部音が厚いです。やはり哀愁ありでスペイシーなペースソロの6曲目、5、7曲目と同様なエフェクトのベースソロの8曲目、艶やかなサックスと牧歌的な語り合いの9曲目。

1474


Q.E.D./Terje Rypdal(G)(ECM 1474)(輸入盤) - Recorded August and December 1991. Kjell Arne Joergensen(Vln), Eileen Siegel(Vln), Are Sandbakken(Viola), Marje-Liisa Rissanen(Viola), Kari Ravnan(Cello), Bjorn Solum(Cello), Inger-Johanne Qestby(Fl), Leif Arne Pedersen(Cl), Per Hannisdal(Bassoon), Jan Olav Martinsen(French Horn), Vidar Aarset(French Horn), Lasse Rosning(Piccolo Tp), Bjorn Kjellemyr(B), Christian Eggen(Cond) - Quod Erat Demonstrandum Opus 52 1. 1st Movement 2. 2nd Movement 3. 3rd Movement 4. 4th Movement 5. 5th Movement Largo Opus 55 6. Largo


(99/07/11)クラシックというか、現代音楽のサウンドの中に、エレキギターがメンバーとして加わっている、という感じのアルバム。曲はテリエ・リピダルのオリジナルですが、曲自体のサウンドは完全にあちら側の世界です。その世界はけっこう思索的で複雑なハーモニーを持っていて、あまりとっつきやすいものではないかも しれません。エレキギターのフレーズといい、音といい、ところによってアグレッシヴな部分もありますが、それはあくまでも全体の現代音楽のようなサウンドの一部分となっていて、うまく溶け込んでいます。いずれにしても色彩はダークな感じです。6曲目のOpus 55は16分間、ただゆったりと流れていきます。New Seriesの方で発売してもいいんじゃないかと思えるアルバム。

1472


Scardanelli-Zylus/Heinz Holliger(Cond)(ECM New Series 1472/73)(輸入盤) - Recorded September 1991. Aurele Nicolet(Fl), London Voices: Blaine Pearce(Soprano), Judith rees(Soprano), Nicole Tibbels(Soprano), Mary Wiegold(Soprano), Susan Flannery(Mezzo-soprano), Joyce Jarvis(Mezzo-soprano), Lesley Reid(Mezzo-soprano), Hazel Wood(Mezzo-soprano), Stephen Miles(Tenor), Brian Parsons(Tenor), Simon Roberts(Tenor), Ian Thompson(Tenor), Stephan Alder(Bass), Jeremy Birchall(Bass), Simon Birchall(Bass), Michael Dore(Bass), Terry Edwards(Cond), Ensemble Modern: Dietmar Wiesner(Fl), Angela Winau(Fl), Catherine Milliken(English Horn), Michael Sieg(English Horn), Roland Diry(Cl), Wolfgang Stryi(Cl, Sax), Noriko Shimada(Bassoon), Claudio Alberti(Bassoon), Franck Ollu(French Horn), Jonathan Bareham(French Horn), William Forman(Tp), Uwe Dierksen(Tb), Ursula Holliger(Harp), Rumi Ogawa-Helferich(Per), Rainer Romer(Per), Bjorn Wilker(Per), Ueli Wiget(P), Peter Rundel(Vln), Mathias Tacke(Vln), Paul De Clerck(Viola), Henrik Schafer(Viola), Michael Stirling(Cello), Ursula Smith(Cello), Thomas Fitcher(B) - 1. Fruhling 2 2. Sommerkanon 4 3. Sommer 2 4. Bruchstcke 5. Harbst 3 6. Glocken-Alphabet 7. Winter 3 8. Schaufelrad 9. Sommer 3 10. Herbst 2 11. Eisblumen 12. Winter 1 13. Engfuhrung 14. Fruhling 1 15. Ostinato Funebre 16. Fruling 3 17. Sommer 1 18. Der Ferne Klang 19. (T)air(e) 20. Ad Marginen 21. Herbst 1 22. Winter 2


(04/01/03)’75年から’91年にかけて作曲された連作集。合唱の曲はFriedrich Holderlinの詩に基づいています。全部で140分近くになります。3種類の連作で、合唱隊London Voices、オーケストラEnsemble Modernがほぼ半々、フルート・ソロが1曲あるパターン。静かな曲が続きますが、奥深いところからサウンドがじわじわ湧き上がるような曲が多く、内省的で思索的。 メロディよりはサウンドの色合いで聴かせる感じです。

1471


Giya Kancheli: Vom Winde Beweint/Alfred Schnittke: Konzert Fur Viola Und Orchester(ECM New Series 1471) - Recorded May 1986 and November 1991. Kim Kashkashian(Viola), Dennis Russell Davies(Cond), Orchester Der Beethovenhalle Bonn, Rundfunk-Sinfonieorchester Saarbrucken - Giya Kancheli: Vom Winde Beweint 1. Laggo Di Molto 2. Allegro Moderato 3. Larghetto 4. Andante Maestoso Alfred Schnittke: Konzert Fur Viola Und Orchester 5. Largo 6. Allegro Molto 7. Largo


(02/08/11)邦題「風は泣いている/ヴィオラ協奏曲」。現代音楽。カンチェーリの曲とシュニトケの曲を1曲ずつ、どちらもキム・カシュカシャンのヴィオラで、オーケストラと共に演奏。カンチェーリの方は、静かな場面の多い曲で、逆に冒頭と中間部でのピアノのガーンという音が印象的。シュニトケの方は、現代音楽らしく音の構成やサウンドが複雑な様相でせまってくるイメージです。 やはり温度感は低く、このレーベルならではの音。

1469


Dmitri Shostakovich/24 Preludes And Fugens Op. 87/Keith Jarrett(P)(ECM New Series 1469/70) - Recorded Recorded July 1991. - Preludes And Fugens Op. 87, 1-24


邦題「ドミトリ・ショスターコヴィチ 24のプレリュードとフーガ 作品87」。ショスターコヴィチは20世紀ロシアの作曲家ですが、バッハの平均律クラヴィーア曲集と比べて、同じ長短各キーを全部使う曲にしても、内容はこちらの方が起伏がある感じです。 12調、そして各長調、短調の枠組みに彩りを添えるような感じですが、ゆったりとはじまるもの、軽やかなもの、テンポの速いもの、陰影に富んだものなど、さまざまな表情を見せます。

1467


Bye Bye Blackbird/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1467) - Recorded October 11, 1991. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Bye Bye Blackbird 2. You Won't Forget Me 3. Butch And Butch 4. Summer Night 5. For Miles 6. Straight No Chaser 7. I Thought About You 8. Blackbird, Bye Bye


3人のインプロヴィゼーションが5、8曲目で、あとはスタンダード。マイルス・デイヴィスが亡くなって、すぐにこのトリビュートアルバムの制作にとりかかり、しかも8年ぶりのスタジオ録音。マイルスの愛想曲から6曲が選ばれているようですけれど、演奏はいつものスタンダーズ。1曲目はタイトルが意味深な、それでいて陽気なサウンドで歌っている1曲目、静かにしっとりと聴かせるバラードの2曲目、アップテンポで自由にフレーズが舞っていく3曲目、静かに語り合っているようなバラードの4曲目、珍しくドラム・ソロではじまり哀しみを表現しながら18分も続くドラマチックな5曲目、モンク的陽気さを彼ら流に料理している6曲目、優しくゆっくりと奏でるバラードの7曲目、ちょっと小さく抑え気味ながらも陽気なフレーズが続く8曲目。

1466


Volition/Krakatau(ECM 1466)(輸入盤) - Recorded December, 1991 - Raoul Bjorkenheim(G, Shekere), Jone Takamaki(Ts, Krakaphone, Toppophone, Whirlpipe), Uffe Krokfors(B), Alf Forsman(Ds) - 1. Brujo 2. Volition 3. Nai 4. Bullroarer 5. Changgo 6. Little Big Horn 7. Dalens Ande


(03/09/27)7曲中4曲が4人のインプロヴィゼーションで、残りはRaoul Bjorkenheimの作曲。ギター、サックスがフロントのクァルテットですが、空間的でありながら独特なサウンド。そんな空間的でゆったりと、しかも底辺にロックの感じをにおわせながら進んでいくのが1曲目。サックスとドラムスのデュオから徐々に全員が参加しながら盛り上がっていき、自由なバックにメロディアスで非常にロック的なギターが響く2曲目、フリー・インプロヴィセーションらしく、語り合いながら進んでいく3曲目、ハードコアなジャズ&ロックの小品の4曲目、ギターの語りかけてくるフレーズと、間のあるドラムスのスペイシーな5曲目、ドローン(持続音)の中を盛り上がりつつギターが舞っている6曲目、漂いながらベースのそろを中心に進んでいく7曲目。

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