ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

2018年04月

1574


In The Moment/Gateway(ECM 1574) - Recorded December 1994. John Abercrombie(G), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds, P) - 1. In The Moment 2. The Enchanted Forest 3. Cinucen 4. Shrubberies 5. Soft


全曲フリー・インプロヴィゼーションによる演奏。同時に録音したアルバムの「ホームカミング」の方は、それぞれのメンバーによるオリジナル演奏。 演奏の密度が高く、両者の区別はあまり感じられないような気もします。エキゾチックなパーカッション(ドラムス?)にのって、3者共にエキゾチックなワンコードの演奏が繰り広げられるタイトル曲の1曲目、ベースのアルコで深遠にはじまって、そのまま空間的に3人が絡んでくるベースのピチカートもある奥の深い2曲目、7拍子系のやはりエキゾチックさのあるギターが動きまわる3曲目、14分にもわたって語り合いながらドラマチックな盛り上がりも、ギターの切れ込みの深さもある4曲目、ベースのアルコで静かな出だしと、ドラムスをピアノに持ち替えた静かな哀愁の語らいの5曲目。

1573


Remembering Tomorrow/Steve Kuhn(P)(ECM 1573) - Recorded March 1995. David Finck(B), Joey Baron(Ds) - 1. The Rain Forest 2. Oceans In The Sky 3. Lullaby 4. Trance 5. Life's Backward Glance 6. All The Rest Is The Same 7. Emmanuel 8. Remembering Tomorrow 9. The Feeling Within 10. Bittersweet Passages 11. Silver


スティーヴ・キューンが十数年ぶりにECMに戻ってきた作品。7曲目を除き彼の作曲。約半数の曲が過去ECMで彼が録音した曲。研ぎ澄まされた耽美的なピアノが心地良い。ドラムスがややハードかも。まさに「雨の森」を表わすような情景的なバラードの1曲目、ここでは比較的抑えた美しさが垣間見えるやや浮遊感のある2曲目、しっとりと静かに包み込むワルツの3曲目、ゆったりと美しいピアノが続く4曲目、ミステリアスな静けさのある5曲目、情景的な変化を感じ取ることができるボッサ的な6曲目、唯一映画音楽をしっとりと演奏する7曲目、淡く温かいけれども中盤盛り上がるタイトル曲の8曲目、ゆったりと優しい響きのバラードの9曲目、メロディアスながら速いパッセージの10曲目、温かい静けさのサウンドの11曲目。

1572


Dream Of The Elders/Dave Holland(B) Quartet(ECM 1572) - Recorded March 1995. Steve Nelson(Vib), Eric Person(As, Ss), Gene Jackson(Ds), Cassandra Wilson(Vo) - 1. The Winding Way 2. Lazy Snake 3. Claressence 4. Equality 5. Ebb & Flo 6. Dream Of The Elders 7. Second Thoughts 8. Equality


6年ぶりのECM作で、メンバーを一新。変拍子のオンパレードですが、サウンドはよりオーソドックスになってきた感じがします。冷めた感じはヴァイブラホンの影響でしょうか。1曲目はちょっと沈んだメロディアスな6拍子の曲。2曲目も12分の曲で、タイトル通りヘビがのたくっているような雰囲気。3曲目はちょっと変拍子が入ったノリの良い曲。カサンドラ・ ウィルソンが4曲目に参加。この曲だけが異様にダークなサウンドに仕上がってしまうのは、やはり彼女の魔力でしょう。クールにジャズしていますが後半盛り上がる変拍子の5曲目、ちょっと冷めていてゆっくりとした変拍子の6曲目、一転アップテンポになる7曲目。8曲目は4曲目のインストルメンタル・ヴァージョンになっています。比較的淡々と流れていきます。

1571


J.S. Bach/B.A. Zimmermann/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1571) - Recorded February and July, 1995. - Suite Nr.2 D-moll Fur Violoncello Solo BWV 1008/Johann Sebastian Bach, Thomas Demenga(Cello) 1. Prelude 2. Allemande 3. Courante 4. Sarabande 5. Menuet 1 & 2 6. Gigue Sonate Fur Violone Solo/Bernd Alois Zimmermann, Thomas Zehetmair(Vln) 7. Praludium 8. Rhapsodie 9. Toccata 10. Sonate Fur Viola Solo, Christoph Schiller(Viola) Sonate Fur Cello Solo, Thomas Demenga(Cello) 11. Rappresentazione 12. Faze 13. Tropi 14. Spazi 15. Versetto


(02/08/10)邦題「無伴奏チェロ・ソナタ他」。頭にバッハの無伴奏チェロ組曲を持ってきて、中盤戦から後は 20世紀西ドイツの現代音楽家ベルント・アロイス・ツィンマーマンの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、無伴奏ヴィオラ・ソナタ、無伴奏チェロ・ソナタと続きます。バッハの方は素直で聴きやすいですが、ツィンマーマンの方は現代音楽なので、それなりに抽象的なメロディやフレーズで、難しい感触。 不思議なカップリングです。

1570


Ulysses' Gaze/Eleni Karaindrou(ECM New Series 1570) - Recorded December, 1994. Kim Kashkashian(Viola), Vangelis Christpoulos(Oboe), Andreas Tsekouras(Accordion), Soctratis Anthis(Tp), Vangelis Skouras(French Horn), Christos Sfetsas(Cello), Georgia Voulvi(Vo), String Orchestra, Lefteris Chalkiadakis(Cond) - 1. Ulysses' Theme 2. Litany Valiation 1 3. Ulysses' Theme Valiation 1 4. Woman's Theme 5. Ulysses' Theme Valiation 2 6. Ulysses' Theme Valiation 3 7. The River 8. Ulysses' Theme 9. Ulysses' Theme, Litany 10. Ulysses' Gaze - Woman's Theme - Ulysses' Theme - Lento - Largo - Dance 11. Byzantine Psalm 12. Ulysses' Theme Valiation 4 13. Ulysses' Theme Valiation 5 14. Ulysses' Theme Valiation 6 15. Ulysses Theme, Lento, Largo 16. Litany Valiation 2 17. Ulysses' Theme Valiation 7


(02/07/07)邦題「ユリシーズの瞳」オリジナルサウンドトラック。11曲目のみトラディショナルで、他は全てオリジナル。Eleni Karaindrouの特徴でもありますが、ユリシーズのテーマがヴァリエーションを変えて何度も登場し、静かな、暗い色調で目の前にせまってきます。マイナー調の持続音の上をゆったりと哀愁あるメロディーが動いていく、という曲もあって、それが深く沈んだ色合いをもたせているのでしょう。10曲目は17分台の組曲。

1569


Alexandr Mosolov/Herbert Henck(P)(ECM New Series 1569)(輸入盤) - Recorded March 1995. - 1-2. Sonata For Piano No.2 In B minor Op.4 4-5. Deux Nocturnes Op.15 6-9. Sonata For Piano No.5 D Minor Op.12


(03/07/13)20世紀のロシアの作曲家Alexandr Mosolovのピアノ作品集。どの曲も作曲が1920年代ということで、最近の現代音楽ほどには難解ではありませんが、分かりやすいというほどでもありません。温度感の低さや、時折り激しいところはあっても思索的な感じがすることがECM的なのでは、と思います。前後がピアノ・ソナタで壮大な部分もある曲想、中間部の夜想曲の小品でも、やっぱり少々ものものしい印象です。

1568


Caris Mere/Giya Kancheli(ECM New Series 1568)(輸入盤) - Recorded April 1994 - January 1995. Eduard Brunner(Cl), Maacha Deubner(Soprano), Stuttgarter Kammerochester, Dennis Russel Davis(Cond), Kim Kashkashian(Viola), Jan Garbarek(Ss), Vasiko Tevdorashvili(Voice) - 1. Mdday Prayers 2. Caris Mere 3. Night Prayers


(04/03/01)現代音楽家Giya Kancheliの作品集。1曲目はクラリネット、ソプラノとオーケストラ、2曲目はソプラノとヴィオラ、3曲目はソプラノ・サックス(何とヤン・ガルバレクが参加)とオーケストラの作品。オーケストラ作品では静かな場面を主体に、ダイナミックな場面との差が広いのは相変わらず。デュオの作品もやはり静かで暗めな浮遊感を伴います。3曲目は現代音楽を演奏していても、いつものガルバレクですが、かなり内省的。

1567


Double Concerto/5th Symphony/Terje Rypdal(G)(ECM 1567) - Recorded June and August 1998. Ronni Le Tekro(G), Normunds Sne(Cond) and Riga Festival Orchestra - 1-4. Double Concerto (1-4) 5-8. 5th Symphony (1-4)


このアルバムの2曲ともテリエ・リピダルの作曲なので、これだけで驚きといえば驚き。1曲目はオーケストラと、元TNT(ハード・ロック・バンド?)のロニール・テクロ(G)も参加した壮大な?コンチェルト。場面によっては美しいメロディの、また場面によっては壮絶なディストローションの効いた2人のエレキギターがオーケストラと同化し、時には激しく対立して いて、不思議なサウンドの調和を生み出しています。スケールの大きいゆったりとしたプログレとでも言えそうな雰囲気ですが、当然の事ながらクラシック色はけっこう強め。2曲目は作曲家に徹していてギターでの参加はありませんが、こちらの方は完全にクラシックの作品かも。 それはそれで完成度は高いです。そのサウンドは複雑な色合いを持っています。(00年6月1日発売)

1565


Wolfgang Amadeus Mozart/Piano Concertos K.467, 488 & 595, etc./Keith Jarrett(P), Dennis Russell Davies(Cond),Stuttgarter Kammerorchester(ECM New Series 1565/66) - Recorded November 1994 and January 1995. - 1-3. Concerto For Piano And Orchestra No.23 In A Major, K488 4-6. Concerto For Piano And Orchestra No.27 In B Flat Major, K595 7. Masonic Funeral Music In C Minor, K477(479a) 8-10. Concerto For Piano And Orchestra No.21 In C Major, K467 11-14. Symphony No. 40 In G Minor, K550


モーツァルトは18世紀オーストリアの有名な作曲家。キース・ジャレットの演奏も、正攻法のクラシックでとうとうモーツァルトのピアノ協奏曲や交響曲が出てきてしまいました。もちろんシュトゥットガルト室内管弦楽団(デニス・ラッセル・デイヴィス指揮)との演奏で、当然ながら本格的です。このあたりから、正統派のクラシックがECMで増えてくるようになったのでは。クラシック専門の方には異論もあるのかもですけど、正統派に聴こえます。

1564


Robyn Schulkowsky(Per)/Nils Petter Molvaer(Tp)/Hastening Westward(ECM New Series 1564)(輸入盤) - Recorded January 1995. - 1-3. Pier And Ocean 4-10. Hastening Westward


(04/02/23)2人もしくはRobyn Schulkowsky(3、5、8曲目のソロ曲)による作曲ですが、ジャズ的ではないにしてもフリー・インプロヴィゼーションととらえた方がいい世界が広がります。パーカッションはデュオの時は時間軸に沿って増幅と縮小を繰り返していている場面が多いです(6曲目は元気)。でもソロ曲の方は空間に斬り込んでいく部分も。トランペットも自由に飛翔しますがスペイシー。レーベルの中のボーダーラインにある作品。

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