ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

2018年08月

1723


Wenn Wasser Ware/Bruno Ganz(Narration)(ECM New Series 1723)(輸入盤) - Recorded 1999. - T.S. Elliot: 1-5. Das Wuste Land Giorgos Sferis: 6-8. Die>>Drossel<< 9. Da Nun Vieles Und So Viel Voruberzog 10. Flasche Im Meer 11. Die Argonauten 12. Er Heisst Aber Orest 13. Denk An Das Bad, Wo Du Erschlagen Wardst 14. Auf Der Buhme 15. Nur Ein Weniges Noch


(04/03/27)何とナレーション(詩の朗読)でアルバム1枚分収録しています。ECMの中でもかなり異色作ですが、Bruno Ganzのアルバムとしては2枚目。表現されているのは20世紀の文学者(詩人)の作品だと思われます。原語はドイツ語で、男声の声が流暢に延々と、という感じで、わずかに音楽が流れる部分はあるものの、音楽としての評価ができないのがつらいところ。聴く人を選ぶアルバム、というよりドイツ語詩が好きな方向け。

1722


Solid Ether/Nils Petter Molvaer(Tp, Key, Samples, etc)(ECM 1722) - Recorded 1999. Eivind Aarset(G, Electronics), DJ Strangefruit(Samples, Turntable, Voices), Audun Erlien(B), Per Lindvall(Ds), Rune Arnesen(Ds), Sidsel Endresen(Vo), Reidar Skar(Vocorder) - 1. Dead Indeed 2. Vilderness 1 3. Kakonita 4. Merciful 1 5. Ligotage 6. Trip 7. Vilderness 2 8. Tragamar 9. Solid Ether 10. Merciful 2


ドラムン・ベースというかクラブ・ジャズと言ってもいいような、打ち込みも強調されたアルバム。ただそれは全曲ではありませんが。バリバリの曲でも、過激な打ちこみ中心のリズム(とは言うもののクレジットでドラマーが1人あるいは2人入っている曲が多いので、ミックスで強調されているのかも)と強調されたベースの上にのってたゆたうヨーロッパ的なサウンドカラーのトランペット(あるいはキーボード)、の図式が一種の浮遊感覚を漂わせます。それでも十分に過激ではありますね。よく比較される打ちこみ時代のマイルス・デイヴィスとは全然印象が違う感じ。ジゼル・アンドレセン参加の小品(4、10曲目)はピアノのみバック。オーセンティックなECMファンはこのアルバムを聴いて激怒するかどうか。はて?(00年6月1日発売)

1721


Songs And One Symphony/Michael Mantler(Tp)(ECM 1721)(輸入盤) - Recorded October 11, 1993 and November 13/14 1998. Mona Larsen(Vo), The Chamber Music And Songs Ensemble - Bjarne Roupe(G), Marianne Sorensen(Vln), Mette Winther(Viola), Gunnar Lychou(Viola), Helle Sorensen(Cello), Kim Kristensen(P, Synth), The Rodio Symphony Orchestra Frankfurt - Songs 1. Opening So Far For Ever Interlude Nothing More Darker Than The Light 2. How Long Are Our Nights 3. Mark, Nothing Appears Everything Seems The Breath Exchanged Speechless - One Symphony - 4. Part 1 5. Part 2 6. Part 3 7. Part 4


(01/04/22)ジャズ色は一切なく、言わばECM New Seriesギリギリの、あるいはそちら側の演奏とも言うべき内容。ECMには時として境目のない音楽が提供されることがあります。前半3曲の14分ほどが、ヴォーカルの入った現代音楽(あるいはクラシック)という感じの曲で、ダークな色調の弦楽四重奏団とギター、トランペット、ピアノ(シンセサイザー)から浮かび上がってくるヨーロッパ調のヴォーカルという構図。そして後半40分ほどはタイトル通りに「ある(ひとつの)交響曲」で、もうクラシックそのものと言える演奏。やはり色調は蒼い感じがしますが、「交響曲」だけあって構成は比較的ドラマチック。これはこれで完成度の高い演奏なのですけれど、けっこう聴く人を選ぶのでは。クラシックファン向け?

1720


Funebre/Karl Amdeus Hartmann(ECM New Series 1720) - Recorded July and September 1999. Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen(Cond), Isabelle Faust(Vln), Paul Meyer(Cl), Petersen Qartett - 1-4. Concerto Funebre 5-7. 4. Sinfonie 8-15. Kammerkonzert


邦題「葬送」。1-4曲目がタイトル曲の「葬送協奏曲」ですが、沈んだ雰囲気はあってもあまりお葬式方面とは縁のなさそうなサウンド。現代音楽の複雑な旋律とサウンドカラーがやっぱり20世紀ドイツの作曲家、という感じです。ただし、メロディーが流れていく部分もあります。全体的にややダークな雰囲気ですが、中ほどの「交響曲第4番」はゆったりとした部分が印象的。後半の「室内協奏曲」はドラマ性があるようです。(00年11月22日発売)

1719


Trinity/Mat Mareni(Vln, Viola)(ECM 1719)(輸入盤) - Recorded July 1999. - 1. Pure Mode 2. Almost Pretty 3. Trinity 4. Sun Ship 5. Blue Deco 6. Veiled 7. Iron Man 8. Lattice 9. November 1st 10. Lady Day's Lament


(02/01/03)ヴァイオリンまたはヴィオラによるソロ・アルバム。 これだけでも、けっこう異色の録音だということが分かります。彼自身のオリジナルは半数の5曲で、ジョン・コルトレーンやエリック・ドルフィーの曲もあります。とは言うものの、かなり変わったアプローチなので、タイトルを見ながらでないと、ジャズメンオリジナルだということが分からないような気も。全般的に引っ掛かるようなメロディやフレーズが支配していて、あまり聴きやすいサウンドではありません。タイトル曲の3曲目は10分台の曲で、スペイシーで非旋律的なフレーズがゆっくりとですが延々続きます。爆発する事もなく、淡々と演奏が繰り広げられていきます。ジャズと言うよりはクラシックや現代音楽の感触に近い感じ。けっこう聴く人を選ぶアルバム。

1718


Astrakan Cafe/Anouar Brahem(Oud) Trio(ECM 1718)(輸入盤) - Recorded June 1999. Barbaros Erkose(Cl), Lassad Hoshi(Per) - 1. Aube Rouge A Grozny 2. Astrakan Cafe(1) 3. The Mozdok's Train 4. Blue Jewels 5. Nihawend Lunga 6. Ashkabad 7. Halfaouine 8. Perfum De Gitane 9. Khotan 10. Karakoum 11. Astara 12. Dar Es Salam 13. Hijaz Pechref 14. Astrakan Cafe(2)


(01/01/07)ウード、クラリネット、パーカッション(Bendir, Darbouka)というかなり変則的な組み合わせ。大半がオリジナルですが、アゼルバイジャン、トルキスタンなどの地名のついている曲も半分ぐらいあります。いわゆるジャズ度はなく、中近東風なワールド的色彩が強いアルバム。クラリネットは本来は西洋の楽器のはずなのに、すっかり中近東の音色であり、メロディを奏でています。とはいうものの伝統的というよりは現代的なのかも。色合いとしては深い青で、このあたりがこのサウンドの巧みさなのではないかと思います。 エコーの効いているサウンドとECM流のミキシングがエキゾチックさを増している気がします。哀愁の漂うメロディアスな曲が多い感じ。たまには地域的にトリップしてみるのも良いのかも。

1715


Schneewittchen/Heinz Holliger(ECM New Series 1715/16)(輸入盤) - Recorded January 1999. Juliane Banse(Soprano), Cornelia Kallisch(Alto), Steve Davislim(Tenor), Oliver Widmer(Bariton), Werner Groschel(Bass), Orchester De Oper Zurich - 1. Prolog 2. Szene 1 3. Zwischenspiel 1-2 (Invention) 4. Szene 2, 1.Teil 5. Fuguetta (In Nomine Fluminis) 6. Szene 2, 2.Teil 7. Zwischenspiel 2-3 8. Quasi Fuga 9. Szene 3 10. Zwischenspiel 3-4 11. Szene 4 12. Zwischenspiel 4-5 13. Szene 5 14. Epilog (Choral-Variationen)


(04/04/25)Robert Walserの詩(演劇)を基に20世紀スイスの現代音楽家Heinz Holligerがオペラを作曲。英題は「Snow White(邦題「白雪姫」)」。有名な物語のタイトルに反してやはり現代音楽家らしく、歌劇のメロディ、バックのオーケストラのサウンドなど、けっこう難解な雰囲気のまま進んでいきます。最初から最後まで約115分。登場人物は、白雪姫、王妃、王子、狩人、王の5人(声の高い順)。私には言語のハードルがあります。

1714


Verklarte Nacht/Thomas Zehetmair(Vln, Cond)/Camerata Bern(ECM New Series 1714) - Recorded May 1999. - 1. Transfigured Noght, Op.4 (Version For String Orchestra)/Arnold Schonberg Four Transylvanian Dances (For String Orchestra) 2. Lassu 3. Ugros 4. Lejtos 5. Dobbantos Divertimento (For String Orchestra) 6. Allegllo Non Troppo 7. Molto Adagio 8. Allegro Assai


邦題「浄められた夜」。シェーンベルク、ヴェレシュ、バルトークといった、こちらも20世紀の作曲家の作品を取り上げています。いずれも現代的な香りのする複雑な色彩感覚の織り成す世界。ただ、ここでのシェーンベルクは比較的聴きやすい印象があり、ヴェレシュの「4つのトランシルヴァニアの踊り」も、やはりさまざまな踊りを意識させるサウンドです。そして、やはりバルトークはバルトークなんだなあ、という印象。(01年4月21日発売)

1713


High Lines/Michael Galasso(Vln)(ECM 1713)(輸入盤) - Recorded November 2002 and April 2004. Terje Rypdal(G), Marc Marder(B), Frank Colon(Per) - 1. Spheric 2. Caravansarai Day 3. Never More 4. The Other 5. Gothic Beach 6. Quarantine 7. Crossing Colors 8. Chaconne 9. Boreal 10. High Lines 11. Caravansarai Night 12. Swan Pond 13. Iranian Dream 14. Fog And After 15. Somnambulist 16. Gorge Green


(05/04/19)全曲Michael Galassoの作曲。50分のアルバムに16曲と、短めの演奏が多い。ミニマル的に音列を繰り返すヴァイオリンとリヴァーヴの強くかかったテリエ・リピダルのギターが、ゆったりとしたサウンドをバックに不思議な情緒空間にさまよいこんでみたり、民俗音楽的なパーカッションとヴァイオリンやギターの哀愁を感じさせることができたり、ヴァイオリンのソロの曲があったりと、様々なサウンドを聴かせてくれます。フレーズよりもサウンドカラーや流れで聴くような感じかも。4、14、16曲目はかなりハードな音色のギターが出てきますが、派手になりすぎず、全体のサウンドにマッチしている感じ。タイトル曲の10曲目はヴァイオリンの高音が続く静かで抽象的な小品。12曲目は軽い4ビートか。内側を向いている?

1712


Elogio Per Un'ombra/Michelle Makarski(Vln)(ECM New Series 1712)(輸入盤) - Recorded May 1999. Thomas Larcher(P) - Giuseppe Tartini: 1-4. Sonata No.7 In A Minor Luigi Dallapiccola: 5-6. Due Studi Goffredo Petrassi: 7. Elogio Per Un'ombra Luciano Berio: 8-9. Due Pezzi Giuseppe Tartini: 10-13. Sonata No.7 In A Minor Elliot Carter: 14. Riconosecnza Per Goffredo Petrassi Giuseppe Tartini: 15-16. Sonata No.7 In A Minor George Rochberg: 17-20. Caprice Variations Anonumous: 21. Lamento Di Tristano


(04/03/27)14世紀作者不詳の曲 が1曲、18世紀イタリアの作曲家でヴァイオリン奏者Giuseppe Tartiniの曲があり、その中に20世紀現代音楽家の作品があります。ほとんどの曲はヴァイオリンの独奏ですが、ピアノとのデュオは5-6、8-9曲目。昔の曲 とGeorge Rochbergの曲は哀愁が漂う聴きやすい曲で、切なさを誘います。他の20世紀の曲は、 現代的な感触のサウンド。タイトル曲の7曲目は難解ですが淡々としたドラマが。

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