ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

2018年11月

1821


Plainte Calme/Alexander Lonquich(P)(ECM New Series 1821)(輸入盤) - Recorded January 2002. - Gabriel Faure: 1. 3e Impromptu La Bemol Majeur, Op. 34 Olivier Messiaen: 2-9. Preludes Pour Piano Gabriel Faure: 10. 1er Impromptu Mi Bemol Majeur, Op. 25 11. 4e Impromptu Re Bemol Majeur, Op. 91 12. 2e Impromptu Fa Mineur, Po. 31 Maurice Ravel: 13-15: Gaspard De La Nuit Trois Poemes Pour Piano D'apres Aloysius Bertrand 16. Gabriel Faure: 16 5e Impromptu Fa Diese Mineur, Op. 102


(04/12/12)ピアノストのAlexander Lonquichは’60年ドイツ生まれ。Gabriel Faure、Olivier Messiaen、Maurice Ravel共に19-20世紀のフランスの作曲家。ここではGabriel Faureを前、中、後に配して軸にして、フランスのクラシック/現代音楽をピアノで79分間も聴かせてくれます。時代がさかのぼるだけにFaureの曲が一番聴きやすい感じですが、他の2人も有名な作曲家なので、説得力を持って聴く人の耳にせまってきます。叙情的。

1819


Ludwig Van Beethoven: Complete Music For Piano And Violoncello(ECM New Series 1819/20)(輸入盤) - Recorded December 2001 and August 2002. Andras Schiff(P), Miklos Perenyi(Cello) - 1-3. Sonate F=Dur Op.5, Nr.1 4. Zwolf Variationen G-Dur WoO 45 5-7. Sonate G-Moll Op.5, Nr.2 8-10. Sonate F-Dur Op.17 11. Zwolf Variationen F-Dur Op.66 12-15. Sonate A-Dur Op.69 16. Sieben Variationen Es-Dur WoO 46 17-20. Sonate C-Dur Op.102, Nr.1 21-23. Sonate D-Dur Op.102, Nr.2


(04/10/24)特異なセレクションのECMの中ではクラシックの王道を行くアンドラーシュ・シフ。18-19世紀ドイツの、かの有名なベートーベンの、ピアノとチェロ曲集完全版とのこと。CD2枚組で2時間半にもわたる収録。難解な部分はほとんどなく、メロディアスなので安心して通して聴ける演奏です。特に4曲目の出だしはよく耳にしたメロディなので、ここまでポピュラリティのある曲を取り上げるとうれしい。じっくりと聴くか、あるいはBGMにも。 (05年2月23日発売)

1818


Lux Aeterna/Terje Rypdal(G)(ECM 1818)(輸入盤) - Recorded July 19, 2000. Palle Mikkelborg(Tp), Lver Kleive(Org), Ashild Stubo Gundersen(Soprano), Bergen Chamber Ensemble, Kjell Seim(Cond) - 1. 1st Movement/Luminous Galaxy 2. 2nd Movement/Fjelldapen 3. 3rd Movement/Escalator 4. 4th Movement/Taccata 5. 5th Movement/Lux Aeterna


(03/03/10)モルデ・ジャズフェステヴァルでのライヴで、モルデ教会で新しく据え付けられたオルガンを使用、とあります。これに室内楽団も加わって、ゆったりと流れていく曲が続いているので、クラシックのコンサートかと思えるような場面も多いです。その中で、トランペットとギターがそのフレーズと音色からちょっとクラシックから浮いた局面で自己主張をしています。ただし出番は少なめ。ギターは2曲目で、サウンドに溶け込みつつもやや激しいフレーズのある場面も。1曲目の後半など、パイプオルガンが前面に出てくると当然のことながら荘厳な雰囲気に。4曲目の冒頭部や中間部のオルガンは荘厳かつやや激しい響きも持っている部分もあります。5曲目のソプラノのヴォイスが、ゆっくりとしたメロディで癒してくれます。

1817


What Next?/Elliot Carter(ECM New Series 1817)(輸入盤) - Recorded September 9, 2000 and September 2001. Valedine Anderson(Soprano), Sarah Leonard(Soprano), Hilary Summers(Contralto), William Joyner(Tenor), Dean Elzinga(Baritone), Emanuel Hoogeveen(Boy Alto), Netherlands radio Chamber Orchestra, Peter Eotvos(Cond) - 1. What Next ? An Opera In One Act 2. Asko Concerto


(04/03/13)20世紀アメリカの現代音楽家Elliot Carterのオペラの曲(40分ほど)のライヴ録音の1曲目と、オーケストラでの(12分)の2曲目。オペラの方はPaul Griffithsの詞によるとのことで、歌のメロディはやはり難解な部類に入るし、バックはオーケストラというよりも静かな中で不安をあおるサウンドで、パーカッションが時おり強調されるという感じです。2曲目はやはり現代音楽の交響曲で、無機的なサウンドが響き渡ります。

1816


Responsorium/Dino Saluzi(Bandoneon) Trio(ECM 1816) - Recorded November 2001. Palle Danielsson(B), Jose maria Saluzi(G) - 1. A Mi Hermano Celso 2. Monica 3. Resoponso Por La Muerte De Cruz. 4. Dele..., Don!! 5. Reprise: Los Hijos De Fierro 6. La Pequena Historia De...! 7. Cushara 8. Vienen Del Sur Los Recuerdos. 9. Pampeana "Mapu"


全曲ディノ・サルーシのオリジナル。バンドネオン、ギター、ベースという内省的な編成で、心の中に懐かしいというか叙情感あふれるメロディでせまってきます。アルゼンチンと北欧の邂逅が印象的なサウンドで、どことなくクール。やはりこの編成、どこからともなく漂ってくる哀愁のある淡い情感で、ああ彼のバンドネオンだからなあ、と安心してしまいます。ゆったりした曲が多く、バンドネオンを中心に各楽器の語りかけによって曲が進んでいく感じ。どの曲がどう、という批評を超えて淡々とメロディが進んでいきますが、4、7曲目のようにアルゼンチン・タンゴの要素を比較的取り入れているものもあります。6曲目はメロディが強調されて胸に響いてきます。そして、ややドラマチックな進行の8曲目。ひっそりとしたソロの9曲目。(03年3月19日発売)

1815


Promises Kept/Steve Kuhn(P)(ECM 1815) - Recorded June and September, 2000. David Finck(B), Carlos Franzetti(Arr, Cond) and String Ensemble - 1. Lullaby 2. Life's Backward Glance 3. Trance 4. Morning Dew 5. Promises Kept 6. Adagio 7. Celtic Pirncess 8. Nostargia 9. Oceans In The Sky 10. Pastorale


全曲スティーヴ・キューンの作曲で、半数強が再演曲とのこと。どの曲も静かなバラード。美しいメロディがゆったりとまとわりついてくる感じですが、ECMにしては珍しく、耽美的ながらも甘さとやや温かみを持っている点が異色かも。ストリングスもまるで愛を奏でているかのような切なさと優しさを持っています。それだけに、ジャズではなくて一般のピアノ・ファンに受け入れられそうな雰囲気。1曲目は「トランス」からの再演で、この切ない響きをどこに持っていこうか、というサウンド。3曲目の「トランス」も、こんなに美しかったっけ、と思うようなピアノとストリングスです。タイトル曲の5曲目は、やはりジャズではなくて美旋律の分野があればそこに置いておきたい名曲。どの曲もきれいですが、個々の印象よりもトータルの感じ。(04年6月2日発売)

1814


A Man About A Horse/Steve Tibbetts(G, Per)(ECM 1814)(輸入盤) - Released 2002. Marc Anderson(Per), Marcus Wise(Per), Jim Anton(B) - 1. Lupra 2. Red Temple 3. Black Temple 4. Burning Temple 5. Glass Everywhere 6. Lochana 7. Chandoha 8. Koshala


(02/08/11)全曲スティーヴ・チベッツのオリジナルまたは共作。編成がギター、ベース、パーカッション2人と、けっこうワールド寄りの編成。聴いた感じもメロディーが西洋風味ながら、パーカッションが効いていて、ワールド・ミュージック方面に片足を、いや、もっと突っ込んでいるようなミステリアスな雰囲気。当然ながらジャズのフレーズは出てこないで、淡々と、ある時は盛り上がり、フレーズが奏でられていきます。やはりタイトルから、西洋から見た東洋の仏教思想が入っているのだろうか、というような曲が多いです。3曲目のみ10分を超えてドラマチックに流れていきます。他の曲は3-6分ほど。4曲目は静かな曲。日本人好みのメロディ展開かもしませんが、やや聴く人を選ぶかも しれません。

1813


Review/Michael Mantler(Tp, Cond)(ECM 1813)(輸入盤) - Recorded 1968 - 2000. The Balanescu Quartet, Carla Bley(Voice, P, Synth, Ts, Org), Jack Bruce(Voice), Don Cherry(Tp), Larry Coryell(G), Kevin Coyne(Voice), Jack DeJonette(Ds), Marianne Faithfull(Voice), Rick Fenn(G), John Graves(B), Susi Hyldgaard(Voice, Accordion), The Jazz Composer's Orchestra, Mona Larsen(Voice), Nick Mason(Ds), Don Preston(Voice, Synth Ds, Synth), The Radio Symphony Orchestra Frankfurt, Bjarne Roupe(G), Terje Rypdal(G), Pharoah Sanders(Ts), Chris Spedding(G), Mike Stern(G), Steve Swallow(B), Tony Williams(Ds), Robert Wyatt(Voice, Per), etc. - 1.Unsaid(6) 2. I'm Glad You're Glad 3. One Symphnu - part 3(Excerpt) 4. Introductions 5. Love Ends(Excerpt) 6. Understanding 7. Solitude/Lontano/L'Illuminata Rugiada/Proverbi 8. Speechless 9. Folly Seeing All This(Excerpt) 10. PSS 11. Comrade(Excerpt) 12. A I'Abattoir 13. When I Run 14. Alien Part 1(Excerpt) 15. Twenty 16. Movie Two 17. Sometimes I See People(Excerpt) 18. The Sinking Spell 19. 13(Excerpt) 20. Number Six - Part Four 21. Preview 22. It Makes No Difference To Me


(06/12/10)マイケル・マントラーのベスト盤という形での発売。録音は’68-00年まで幅広く、曲の順番は新しい方からさかのぼっていく形(ラストを除く)。曲の構成はアヴァンギャルドな形だったり、オーケストラの現代音楽風のバックにヴォイス(ヴォーカル?)が絡んでいくという、比較的統一された形をとっているので、長年にわたって録音された、そしてレーベルをいくつかまたがった(ECMだけならずWatt、JCOAなど)ベストという感じは少ないと思います。曲数を多く詰め込むために、抜粋(Excerpt)という形の曲も多いのはちょっともったいないかも。ジャズ色は少なく(21曲目はフリージャズ)、ちょっと聴くとやっぱり現代音楽(それ風の映画音楽)プラス時々ヴォイスという形、その中にロック色の強い曲や、コンボでの演奏も。

1812


Giya Kancheli/Little Lmber(ECM New Series 1812)(輸入盤) - Recorded August and October 2003, May 2006. Amao Omi: Nederlands Kamerkoor, Rascher Saxophone Quartet: Christune Rall(Ss), Elliot Riley(As), Bruce Weinberger(Ts), Kenneth Coon(Bs), Klaas Stok(Cond), Little Lmber: Mamuka Gaganidze(Voice), Zaza Miminoshvili(G), Matrix Ensemble, Rustavi Choir, Children's Choir, Nika Memanishvili(Cond, Key) - 1. Amao Omi 2. Little Lmber


(08/08/14)ギヤ・カンチェーリは20世紀グルジア生まれの現代音楽家。ここでは’03年と’05年の最近作を録音しています。いかにもECM的で、静謐な場面も多く、温度感が低い寒色系の演奏が続きます。サウンドは地味と言えば地味かもしれないですが、ある種の緊張感や、研ぎ澄まされた感触を耳にすることができます。だいたいの場面で静けさが続き、時に盛り上がります。コーラスの参加がポイントですが、やはりECM的な風景。 (08年7月23日発売)

1811


Landschaft Mit Entfernten Verwandten/Heiner Goebbels(ECM New Series 1811)(輸入盤) - Recorded October 2004. David Bennent(Voice), Georg Nigl(Baritone), Ensemble Modern, Deutscher Kammerchor, Franck Ollu(Cond) - Part One: 1. Il Y A Des Jours 2. Non Sta 3. The Sirens 4. Ove E Dunque 5. Les Inacheves 6. Tanz Der Dersische - Emplie De 7. In The 19th Century 8. Triumphal March 9. Homme-Bombe 10. Schlachtenbeschreibung 11. Well Anyway 12. Did It Really Happen? 13. Kehna Hi Kya 14. Et C'est Toujours PartTwo: 15. Il Y A Des Jours 16. La Fronde A Hommes 17. Just Like That 18. Bild Der Stadte 19. Ich Leugne Nicht Die Unterscheidung 20. Krieg Der Stadte 21. On The Road 22. And We Said Good Bye 23. On The Radio 24. Different Nations 25. Out Where The West Begins - Train Travelling 26. Je Ne Voyage Plus - Freight Train 27. Principles


(07/12/16)Heiner Goebbelsはドイツの現代音楽家。13曲目と25曲目前半以外は彼の作曲。ライヴ録音で、ジャケットの中の写真を見ると劇か何かなのでしょうか。歌やヴォイスが出てくるところもありますが、パーカッシヴかつ、民族音楽色が濃厚で、リードをとる楽器のフレーズが、ハードなジャズ色を見せる曲もあり、カントリーミュージックもあり、ヴォイスがラップのように響く部分も。現代音楽よりはいろいろな音楽との折衷音楽です。

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