ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。

2019年01月

1884


Nicolas Gombert/Missa Media Vita In Morte Sumus/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1884)(輸入盤) - Rocorded May 2002. The Hilliard Ensemble: David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harrold(Tenor), Andreas Hirtreiter(Tenor), Gordon James(Baritone), Robert Macdonald(Bass) - 1. Media Vita In Morte Sumus 2. Kyrie (From Missa Media Vita) 3. Gloria (From Missa Media Vita) 4. Salve Regina 5. Anima Mea Liquefacta Est 6. Credo (Fromm Missa Media Vita) 7. O Crux, Splendidior 8. Sancutus (From Missa Media Vita) 9. Quam Pulchra Es 10. Agnus Dei (From Missa Media Vita) 11. Musae Lovis


(06/03/18)Nicolas Gombertは16世紀フランスの宗教音楽家。彼の発表作は非常に少ないとのこと。ここでは4声から6声までの曲を計11曲演奏しています。やはり教会での録音とあって、荘厳なサウンドでゆったりと、響きも豊かに伝わってきます。淡々としている感じですが、ポリフォニーも心地良く、当時としてはやや複雑なハーモニーなのかなとも思えます。憂いを帯びている気もしますが落ち着いたペースの演奏で、ヒーリングにも。 (06年5月24日発売)

1883


Franz Schubert/String Quartet G Major Orchestrated By Victor Kissine/Gidon Kremer(Vln)/Krementara Baltica(ECM New Series 1883)(輸入盤) - Recorded July 2003. Andrejs Gojikovs(Vln), Daniil Grishin(Viola), Kristine Blaumane(Cello), and Orchestra(Krementara Baltica) - String Quartet G Major Op. Posth. 161, D 887: 1. Allegro Molto Moderato 2. Andante Un Poco Moto 3. Scherzo. Allegro Vivace - Trio. Allegretto 4. Allegro Assai


(05/10/04)シューベルトは19世紀ドイツの作曲家。ヴァイオリンのギドン・クレーメルは現代音楽が得意だったのかと思いきや、こういうクラシック曲も演奏するんですね。ストリング・クァルテット用の曲を現代においてVictor Kissineがオーケストレーションをした、という風に読めます。解説には「新たな魅力を引き出した」、とありますが、私には落ち着いた正統派なクラシック曲に聴こえます。こういう作業自体、画期的なことなのかも。 (05年9月21日発売)

1882


There Is Still Time/Frances-Marie Uitti(Cello)/Paul Grifiths(Speaker)(ECM New Series 1882)(輸入盤) - Recorded August 2003. - 1. I Cannot Remember 2. Think Of That Day 3. How I Wish 4. Without Words 1 5. Call From The Cold 6. Touching 7. There It Was 8. The Bells 9. Some Where 10. Without Words 2 11. For You 12. I Did Look 13. Without Words 3 14. My One Fear 15. Without Words 4 16. The Door 17. When This Is Over


(04/11/21)音楽というよりは揺らいでいるような幽玄な、あるいは前衛的なチェロの独奏をバックに、これまたヴォイスというよりは詩の朗読をしているアルバム。4曲のWithout Wordsは、文字通り言葉のない世界。ECMらしい奇妙で独創的なアルバムがまたひとつ誕生。不安感をあおっているような、哀しげなチェロの音色が、変幻自在なナレーションと合わさって、ある種独特の現代音楽的な雰囲気をアルバム全体に漂わせています。

1881


Vague/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1881)(輸入盤) - Relaesed 2003. - 1. Ronda 2. Perfum De Gitane 3. Houdouth 4. Le Chien Sur Les Genoux De La Devineresse 5. Sebika 6. Leila Au Pays Du Caroussel, Variation 7. Diversion 8. Comme Une Absence 9. Nihawend Lunga 10. Claquent Les Voiles 11. E La Nave Va 12. Vague 13. Bou Naouara 14. Mazad 15. Hulmu Rabia 16. Astrakan Cafe(2) 17. La Nuit Des Yeux


(09/02/10)フランスだけで発売されたという、アヌアル・ブラヒムのコンピレーション盤。デジパック仕様で、ECM番号の表記は印刷されていません。元の曲は、Barzakh(ECM 1432)、Thimar(ECM 1641)、Conte De L'incroyable Amour(ECM 1457)、Madar(ECM 1515)、Le Pas Du Chat Noir(ECM 1792)、Khomsa(ECM 1561)、Astrakan Cafe(ECM 1718)(この中には共同名義もあります。)からの出典となっています。彼のウードというギターに似た楽器を楽しめ、しかもけっこう中東系というのか(確かチュニジア出身ではなかったかな)民族音楽色が強く、曲によっては西洋の楽器とのコンビネーションで独特なエスニックの香りをサウンドに楽しむことができます。このようにコンピレーションになっても自然な流れで聴けてしまうのがいい。

1880


In Praise Of Dreams/Jan Garbarek(Ts, Ss, Synth, Sampler, Per)(ECM 1880) - Recorded 2003. Kim Kashkashian(Viola), Manu Katche(Ds) - 1. As Seen From Above 2. In Praise Of Dreams 3. One Goes There Alone 4. Knot Of Place And Time 5. If You Go Far Enough 6. Scene From Afar 7. Cloud Of Unknowing 8. Without Visible Sign 9. Iceburn 10. Conversation With A Stone 11. A Tale Begun


全曲ヤン・ガルバレクの作曲。彼の多重録音もあるトラックを中心にして、ヴィオラとドラムスが加わっています。ただ、メインはサキソフォン。それこそ彼自身の世界としか言いようのないサウンドを展開していて、クラシック畑のキム・カシュカシアンも参加することで、民俗音楽的、温度感の低い異種格闘技戦あるいは3者の融合の世界を垣間見せてくれます。曲によってはメロディの強度が高めだったり、エスニックな雰囲気や映画音楽を聴いているような雰囲気。ドラムスが派手にではなく、スパイス的に打ち込まれ、そのサポートもなかなか。ジャズとは遠い世界ながらも、タイトルからもサウンドからも幻想的な異国情緒の世界が味わえるところが面白い。6曲目はベース(シンセ)も入って、哀愁度満点の曲。7曲目もなかなか。(04年9月22日発売)

1878


Which Way Is East/Charles Lloyd(Ts, As, B, Fl, P, Taragato, Oboe, Per, Maracas, Voice)/Billy Higgins(Ds, G, Guimbri, Syrian 'One String', Senegalese, Guinean and In dian Hand Drums, Juno's Wood Box, Per, Voice)(ECM 1878/79) - Recorded January 2001. - What Is Man: 1. The Forest 2. Neing And Becoming 3. Civilization 4. Sea Of Tranquility Divans: 5. Prayer, Sancutuary 6. Supreme Love Dance 7. A Wild And Holy Band Salaam: 8. Oh, Karim 9. Akhi 10. Ya, Karim 11. Tagi All This Is That: 12. Hanuman's Dance 13. Sky Valley 14. Blues Tinge 15. Atman Alone Abides Desire: 16. Wild Orchids Bloom 17. Advaita 18. Chomolungma Devotion: 19. Sally Sunflower Whitecloud 20. My Lord, My Lord 21. Windy Mountain 22. Through Fields And Underground Light Of Love: 23. Mi Corazon 24. Beloved, Chimes At Midnight 25. Take A Chance Surrender: 26. Perfume Of The Desert 27. Benares 28. Amor 29. Forever Dance 30. Bis


ビリー・ヒギンズが亡くなる4ヶ月前の録音で、さまざまな楽器を使用したデュオまたはソロでの録音。CD2枚組で何と2時間半。曲を組曲として大きくとらえれば8曲ですが、細かく数えると30曲にも。1、8、10、20、23、25、28、30曲目などのようにヴォイスの曲もあったりして、民俗音楽的、あるいはフリージャズ的な要素の曲も多く、ややドロくさい場面もあって、聴く人をある程度選ぶのではないかと思います。3、12、16、18、21、24曲目のようなややハードなサックスとドラムスのやり取りが彼ららしいとも思いますが、ECM流ならば同じ楽器構成の5曲目か。4、13、22曲目のソロ・ピアノはしっとり感が漂います。ヴォーカルだけでなく、ギターやGuimbriも味があります。温度感も低くなく、最近のECMとしては異色かも。(04年4月28日発売)

1877


Prezens/David Torn(G, Live-Sampling, Manipulation)(ECM 1877)(輸入盤) - Recorded March 2005. Tim Berne(As), Craig Taborn(Key, Org, Synth, Bent Circuits), Tom Rainy(Ds), Matt Chamberlain(Ds on 10) - 1. AK 2. Rest & Unrest 3. Structural Functions Of Prezens 4. Bulbs 5. Them Buried Standing 6. Sink 7. Neck-Deep In The Harrow... 8. Ever More Other 9. Ring For Endless Travel 10. Miss Olace, The Mist... 11. Transmit Regardress


(07/05/15)曲は1人から4人までの、参加者によるフリー・インプロヴィゼーション(構築サウンド?)。エレクトロニクスとフリーと、そしてロック色の強いミステリアスな曲っぽいインプロヴィゼーション。David Tornの一人だけのクレジットは2、5、8-9曲目で、おそらく多重録音だと思うのですが、不思議な味わい。他の曲で、まれにドラムスを中心に爆発して、いわゆるECMの静かなサウンドとはかけ離れたところも多いため、聴くのに注意が必要かもしれません。10曲目は美旋律の出だしで美しいのですが、これもサンプリングなどの手法で出来上がったものでしょう。異色だけれともアルバム全体に不思議な統一感があって、その統一感こそがECMらしいと言えば、らしいです。Tim Berneの参加で、JMTのサウンドも思い出します。(07年7月25日発売)

1876


Evening Falls/Jacob Young(G)(ECM 1876) - Recorded December 2002. Mathias Eick(Tp), Vidar Johansen(Bcl, Ts), Mats Eiletsen(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Blue 2. Evening Air 3. Minor Peace 4. Looking For Jon 5. Sky 6. Presence Of Descant 7. Formerly 8. The Promise 9. Falling


(04/03/23)6曲目がヨン・クリステンセンとの合作の他は全てヤコブ・ヤングのオリジナル。他レーベルではもっと温かみのあるサウンドだったですが、ECMでは温度感がやや低いです。ただし、ギターはあくまでも穏やかに展開していきます。寒色系だけれどもどこか懐かしさを漂わせている1曲目、アンサンブルで静かに包み込んでギターやトランペットが唄う2曲目、哀愁が漂って静かにささやきかけてくる3曲目、ワルツで不思議なメロディのミステリアスな4曲目、北欧のうっすらとした空を思い浮かべるような5曲目、メロディアスでややエキゾチックな雰囲気もある6曲目、トランペットとギターのメロディが語りかけてくる7曲目、テンポのゆるめな優しいバラードの8曲目、静かで温度感もほんの少し高めのタイトル曲の9曲目。 (04年10月21日発売)

1875


J.S. Bach/Motetten/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1875)(輸入盤) - Recorded November 2003. Joanne Lunn(Soprano), Rebecca Outram(Soprano), David James(Countertenor), David Gould(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor, Org), Steven Harrold(Tenor), Gordon Jones(Baritone), Robert Macdonald(Bass) - 1-3. Singet Dem Herrn Ein Neues Lied BWV225 4-6. Der Geist Hilft Unser Schwachheit Auf BWV226 7-17. Jesu, Meine Freude BWV227 18-20. Furchte Dich Nicht, Ich Bin Bei Dir BWV228 21-24. Komm, Jesu, Komm BWV 229 25-27. Lobet Den Herrn, Alle Heiden BWV230 28-29. Ich Lasse Dich Nicht, Du Segnest Mich Denn BWV Anh. 159


(07/05/05)有名なバッハですが、その曲を歌唱で、荘厳な雰囲気に包まれての教会録音。ヒリヤード・アンサンブルにしては女声が2人混ざっていて、総勢8人になっているところがポイントで、歌唱に華やかさと厚みが増している感じです。題とか歌詞(ドイツ語です)を眺めてみると、やはり宗教音楽ということになるのでしょうか。バッハならではの、安定した美しいメロディやカウンターメロディ、ハーモニーなどに包まれて、心地よい音楽。 (07年5月23日発売)

1874


Bela Bartok/Paul Hindemith/Zehetmair Quartett(ECM New Series 1874)(輸入盤) - Recorded June 2006. Thomas Zehetmair(Vln), Kuba Jakowicz(Vln), Ruth Killius(Viola), Ursula Smith(Cello) - 1-5. Streichquartett Nr.5/Bela Baltok 6-10. Streichquartett Nr.4 Op.22/Paul Hindemith


(07/05/05)20世紀ハンガリーの作曲家バルトークと、20世紀ドイツの作曲家パウル・ヒンデミットの、それぞれストリング・クァルテットの作品。どちらの曲も戦前の作曲なのですが、やはり難解なイメージはあります。バルトークの作品は、起伏も多く、やや難解な中にもドラマチックな展開が垣間見えています。ヒンデミットの方も、似たような難解さの現代音楽ですが、国民性が違うような気もします。通して聴いても自然(?)なアルバム。 (07年5月2日発売)

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