ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

2019年02月

1925


Garth Knox(Viola D'amore)/D'Amore(ECM New Series 1925)(輸入盤) - Recorded September 2006. Agnes Vesterman(Cello) - 1. Garth Knox: Malor Me Bat 2. Marin Marais: Les Folies D'Esoagne 3. Roland Moser: Manners Of Speaking - Poem 4. Anecdote 5. Tobias Hume: A Pavin 6-8. Attilio Ariosti: Prima Lezione 9. Celtic Dance 10. I Once Loved A Lass: Jig 11. Klaus Huber: ...Plainte...


(08/06/15)Viola D'amoreという古楽器を使って、トラディショナル(9-10曲目)、さまざまな作曲家による16-18世紀の曲(2、5-8曲目)、そして本人作曲を含む現代音楽(1、3-4、11曲目)と、変化に富んだ選曲です。ヴィオラより弦の数が多く、豊穣な音色を出します。古い曲はその時代の雰囲気に合った、懐かしい曲調(アレンジを加えている曲多し)。20世紀に作曲した音楽も、複雑ながら古楽器の特色を生かしたサウンド。

1924


The Eleventh Hour/Evan Parker(Ss, Voice) Electro-Accoustic Ensemble(ECM 1924)(輸入盤) - Recorded November 2004. Philipp Wachs,amm(Vln, Live Electronics), Paul Lytton(Per, Live Electronics), Agusti Fernandez(P, Prepared P), Adam Linson(B), Lawrence Casserley(Signal Processing Instrument, Per, Voice), Joel Ryan(Sample and Signal Processing), Walter Prati(Computer Processing), Richard Barrett(Sampling Key, Live Electronics), Paul Obermayer(Sampling Key, Live Electronics), Marco Vecchi(Sound Projection) - 1. Shadow Play The Eleventh Hour: 2. Part 1 3. Part 2 4. Part 3 5. Part 4 6. Part 5


(05/10/09)エレクトロ-アコースティックアンサンブルとしては3枚目。エレクトロニクスを多用している割にはあまりそれっぽくないけれども一部ではかなり露出か。1曲目は17分にも及ぶ4人(Parker, Casserley, Ryan, Prati)での即興演奏。エヴァン・パーカーの循環呼吸奏法を利用した持続音で、森の中での鳥達のさえずりのような喧騒の状態が寄せては返すように続く場面も。ある種のフリーだけれども、これはこれで独特な雰囲気を持っています。タイトル曲の2-6曲目の組曲はエヴァンの作曲。これも一種のシリアスな非メロディ系のフリージャズ(しかも過激な)として聴けて、エレクトロニクスと言うよりは効果音や騒音の一種としての効果が得られる感じ。それがアコースティックの楽器と混ざり合って、絶妙なバランス。

1923


The Return/Andrey Dergatchev(ECM 1923)(輸入盤) - Released 2005. Music by Andrey Dergatchev - 1. Underwater 2. Old Man 3. Shorty 4. In The Bedroom 5. The Road 6. Mugam 7. Titles-Run 8. Japan 9. Bekhtovo 10. Port 11. Mozart 12. Rehearsal 13. Culmination 14. Piano 15. Georgians 16. Final Titles 17. Rain


(05/10/09)ロシアの映画のサウンドトラック。特にミュージシャンのクレジットはなく、中にはセリフのみの場面もあったり、2曲目がロシアのIvan Benderovsky作のフォーク・ソング、11曲目がモーツァルトの曲。基本的にはエレクトロニクスを使用していて、効果音的な使われ方の部分もあります。エレクトロニクス的な効果は大きいですし、ヴォーカルも何曲かで聴けます。流れていくような穏やかなサウンドも特徴で、ちょっと神秘的な感じも。50分ほどで17曲詰め込まれていて、音楽のアルバムというよりは、セリフも比較的多く聞かれるため、いわゆるサウンドトラックとして聴くべきものかもしれません。7、16曲目はちょっとエキゾチックなリズムとメロディで押し出しが強い。8曲目は静かですが「日本」かどうか微妙な感じ。

1922


Nuove Musiche/Rolf Lislevand(Archlute, Baroque-G, Theorboe)(ECM New Series 1922)(輸入盤) - Recorded October 2004. Arianna Savall(Triple Harp, Voice), Pedro Estevan(Per), Bjorn Kjellemyr(Colascione, B), Guido Morini(Org, Clavicord), Marco Ambrosini(Nyckelharpa), Thor-Harald Johnson(Chitarra Battente) - 1. Arpeggiata Addio 2. Passacaglia Antica 1 3. Passacaglia Andaluz 1 4. Passacaglia Antica 2 5. Passacagila Cromatica 6. Passacaglia Antica 3 7. Passacaglia Cantus Firmus 8. Passacaglia Celtica 9. Passacaglia Spontanea 10. Passacaglia Andaluz 2 11. Toccata 12. Passacaglia Cantata 13. Corrente 14. Corrente 15. Toccata 16. Ciaccona 17. Toccata Cromatica


邦題「天空のスピリチュアル」。作曲者不詳のものを含め、主に17世紀のいろいろな作曲家の古楽を、Rolf Lislevandがアレンジしたとのこと。使用楽器は古楽器が多いですが、あまり古楽を感じさせないような爽やかなサウンドの曲も。クラシック/古楽というよりはヒーリング・ミュージックに近い要素もあります。そしてバロックらしい深い味わいものぞかせ、パーカッションがクロスオーヴァーする雰囲気もあり。時にスパニッシュな曲も。(06年6月21日発売)

1921


Tati/Enrico Rava(Tp)(ECM 1921) - Recorded November 2004. Stefano Bollani(P), Paul Motian(Ds) - 1. The Man I Love 2. Birdsong 3. Tati 4. Casa Di Bambola 5. E Lucevan Le Stelle 6. Mirrors 7. Jessica Too 8. Golden Eyes 9. Fantasm 10. Cornetology 11. Overboard 12. Gang Of 5


全12曲中エンリコ・ラヴァ作は6曲(3、6-8、10-11曲目)。ポール・モチアン作も多め。比較的短い静かな作品が連なります。スタンダードを静かに耽美的に演奏する1曲目、ピアノとドラムスのデュオで静謐な感じの2曲目、優しいながらもはっきりしたメロディで語りかけるタイトル曲の3曲目、ステファノ・ボラーニ作の美しいメロディと幻惑されるピアノの4曲目、プッチーニの作品を静かで哀愁たっぷりに吹く(弾く)5曲目、浮遊感のあるメロディでちょっとスリリングな6曲目、けっこうアグレッシヴなやり取りの7曲目、控えめに語りかけてくる印象の8曲目、フリー・インプロヴィゼーションに近い感触の9曲目、やや弾む感じでダイナミックなノリの10曲目、フリーに近い展開の11曲目、しっとり優しいメロディの12曲目。(05年10月19日発売)

1920


Stages Of A Long Journey/Eberhard Weber(B)(ECM 1920)(輸入盤) - Recorded March 2005. Gary Burton(Vib), Jan Garbarek(Ss, Ts), Rainer Bruninghaus(P), Marilyn Mazur(Per), Wolfgang Dauner(P), Reto Weber(Hang), Nino G.(Beat Box), SWR Stuttgart Radio Symphony Orchestra, Roland Kluttig(Cond) - 1. Silent Feet 2. Syndrome 3. Yesterdays 4. Seven Movements 5. The Colours Of Chloe 6. Piano Transition 7. Maurizius 8. Percussion Transition 9. Yellow Fields 10. Hang Around 11. The Last Stage Of A Long Journey 12. Air


(07/06/03)全12曲中Eberhard Weber作は7曲。過去のアルバム収録曲も多く、編成からしても集大成という感じのライヴ。豪華なゲストが入れ替わって演奏を繰り広げます。オーケストラは1、5、7、9、11曲目。変幻自在な展開で途中ラテンタッチになったりシャッフル系だったりの1曲目、カーラ・ブレイ作の珍しくアップテンポの4ビートでジャズしている2曲目、この後3-4曲目はデュオ、他の曲でもオーケストラが入り、起伏のある展開。3曲目は唯一のスタンダード。6曲目はピアノの、8曲目はパーカッションの、12曲目はベースのソロ。9曲目はスリリングなサウンドの部分も。変わった楽器でのトリオでファンク調の10曲目、壮大なドラマを感じるタイトル曲の11曲目。ゲイリー・バートンは1-2、5、7、9、11曲目に参加。 (07年6月20日発売)

1919


Oxymoron/Erkki-Sven Tuur(ECM New Series 1919)(輸入盤) - Recorded March 2003, and June 2006. Vox Clamantis, NYYD Ensemble, Olari Elts(Cond), Pedro Carneiro(Marimba), Estonian National Symphony Orchestra, Leho Karin(Cello), Marrit Gerrentz-Tranksmann(P) - 1. Salve Regina 2-4. Ardor 5. Dedication 6. Oxymoron (Music For Tirol)


(07/05/20)エルッキ=スヴェン・トゥールは20-21世紀エストニアの現代音楽家。’90年から’05年にかけての曲を収録。宗教的な印象の荘厳さを持った合唱と合奏のある温度感の低い現代音楽的な1曲目、打楽器的な作用のあるマリンバとオーケストラの沈んだ対比が印象的な2-4曲目、ピアノとチェロで間も生かされた東洋的(?)なフリーな部分もあるデュオの5曲目、管弦楽のアンサンブルで現代音楽的な余韻のある6曲目。

1918


Northbound/Iro Haarla(P, Harp)(ECM 1918) - Recorded September 2004. Trygve Seim(Sax), Mathias Eick(Tp), Uffe Krokfors(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Avian Kinddom 2. Barcarole 3. With Thanksgiving 4. Time For Recollection 5. Waterworn Rocks 7. Veil Of Mist 8. Light In The Sadness 9. A Singing Water Nymph 10. Yarra, Yarra... 11. Northbound...


全11曲中、共作が2曲(インプロヴィゼーションか)の他はイロ・ハールラの作曲。ハープとピアノの掛け持ちで、しっとり北欧バラード系の異世界。ハープとホーンのまったりとした世界から自由な5人での演奏になる1曲目、スローではっきりしたテーマのメロディやソロが聴ける2曲目、静かに語りかけてくる10分台の3曲目、薄暮の中でフレーズが霧とともに舞うような4曲目、ホーンはアンサンブルを保ちつつ中盤でやや緊張感のあるフリー・サウンドの5曲目、ちょっとシリアスでも静かに進む6曲目、ベース以外の4人でのインプロヴィゼーションの7曲目、淡々とメロディが紡ぎ出される8曲目、ハープとサックスで語り合う9曲目、淡色系の空間が広がる10曲目、マイナー系でやや鋭く冷たい感じのタイトル曲の11曲目。(05年9月14日発売)

1917


Garden Of Eden/Paul Motian(Ds) Band(ECM 1917) - Recorded November 2004. Chris Cheek(Ts), Tony Malaby(Ts, As), Steve Cardenas(G), Ben Monder(G), Jakob Bro(G), Jerome Harris(B) - 1. Pithecanthropus Erectus 2. Goodbye Pork Pie Hat 3. Etude 4. Mesmer 5. Mumbo Jumbo 6. Desert Dream 7. Balata 8. Bill 9. Endless 10. Prelude 2 Narcissus 11. Garden Of Eden 12. Manhattan Melodrama 13. Evidence 14. Cheryl


エレクトリック・ビバップ・バンドですが、ここはこの名称を使用せず。メンバーも変更がありました。編成はやはり独特。ポール・モチアン作は全14曲中7曲。1-2曲目がチャールズ・ミンガス作で、特に1曲目の「直立猿人」は独特ながら4ビートで攻めているのは珍しいかも。2曲目も原曲の雰囲気は強いです。自作曲になると流れていくようなバラードタイプの曲や、スコンスコンとスネアがなりながら軽めに、しかもやや混沌として進んでいく曲が多く、やはり彼の本質はこちら方面なのかなと思わせます。ビートだかフリーだか分からないベースの音列の曲があって、特徴的。エキゾチックな6曲目も同傾向か。8曲目のスタンダードもマイ・ペースのバラード。そして13-14曲目はセロニアス・モンク作とチャーリー・パーカー作。(06年3月15日発売)

1915


Le Voyage De Sahar/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1915) - Recorded February 2005. Francois Couturier(P), Jean-Louis Matinier(Accordion) - 1. Sur Le Fleuve 2. Le Voyage De Sahar 3. L'aube 4. Vague/E La Nave Va 5. Les Jardins De Ziryab 6. Nuba 7. La Chambre 8. Cordoba 9. Halfaouine 10. La Chambre, Var. 11. Zarabanda 12. Ete Andalous 13. Vague, Var.


邦題「サハールの旅」。全曲アヌアル・ブラヒムの作曲。楽器編成がフレンチ寄りで特殊なトリオということもありますが、エスニックとフレンチが混ざるやや薄暗い世界が展開しています。ややエスニックが勝っている感じ。淡々とした曲が多く、そのエスノチックな1曲目の出だしから、異国の地にての映画の音楽を想起させるような、不思議な感覚が漂います。哀愁の非常に強いメロディラインを持っているタイトル曲の2曲目が方向を決定付けているような気も。その後も濃淡をつけながら薄暮の世界は変わらずに、ゆっくりと淡々とした味付けで進んでいきます。そんな中で5、11曲目はやや明るいといえば明るめか。ちなみに7曲目の変奏曲が10曲目、4曲目前半の変奏曲が13曲目。通して聴くタイプのアルバムと思います。(06年4月19日発売)

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