ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

2019年06月

2070

Eleni Karaindrou/Dust Of Time(ECM New Series 2070)(輸入盤) - Recorded January and March 2008. Sergiu Nastasa(Vln), Renato Ripo(Cello), Maria Bildea(Harp), Vangelis Christopoulos(Oboe), Spyros Kazianis(Bassoon), Antinis Lagos(French Horn), Dinos Hadjiiordanou(Accordion), Eleni Karaindrou(P), Camerata, Friends Of Music Orchestra, Natalia Michailidou(P), Hellenic Radio Television Orchestra, Alexandros Myrat(Cond) - 1. Le Temps Perdu 2. Dance Theme Ver.2   3. Notes 1   4. Seeking Var.2   5. Waltz By The River 6. Unravelling Time 1   7. Tsiganiko 1   8. Dance Theme Ver.1   9. Seeking   10. Memories From Siberia 11. Unravelling Time 2   12. Notes 2   13. Tsiganiko 2   14. Seeking Ver.1   15. Dance Theme 16. Le Mal Du Pays 17. Nostalgia Song 18. Solitude 19. Adieu

(09/02/22)サブタイトルに「Music For The Film By Theo Angelopoulos」とあって、いつもエレニ・カラインドルーが映画のサウンドトラックを作っている監督の作品の音楽を作曲。映画音楽なので、46分ほどに19曲詰まっています。彼女の持ち味を生かした短調の哀愁をいっぱいたたえた、悲しみを基調とする、エレニならではの作品に仕上がっています。編成も1人から数人の小編成のものから、オーケストラを使ったものまで、いろいろ。

2069

Monograph/Nils Okland(Hardanger Fiddle, Vln, Viola D'amore)(ECM 2069)(輸入盤) - Recorded July 2007. - 1. Monster 2. Pas De Deux 3. Kvelartak 4. Horisont 5. Mono 6. Rite 7. O 8. Snor 9. Slag 10. Seg 11. Dialog 12. Skimte 13. Nattsvermer

(09/03/30)ノルウェーのヴァイオリニストの初リーダー作にしてソロ作品。全曲Nils Oklandの作曲。ジャンル別には、実際にはインプロヴィゼーションがあるにしろ、サウンド的にはジャズではなくてクラシックや古楽、あるいは民族音楽の色合いがかなり強い作品。ヴァイオリンだけではなく、民族楽器(Hardanger Fiddle)や古楽器(Viola D'amore)も使用していて、変化に富んでいます。ただし、こういった弦楽器のソロ作品のため、もちろん持続音が中心であり、音が高めの音域に集中していて、かなり空間的な演奏になっています。かなりECMらしい作品と言えばいいのか。ゆったりとしつつも薄暮の風景と北欧の民族音楽の面影のある旋律があり、異国の空間に入り込んだ感じはかなり強いです。聴く人を選ぶ、ECM独自の情景。

2068

Profumo Di Violetta/Gianluigi Trovesi(Cl, Sax) All'Opera(ECM 2068)(輸入盤) - Recorded September 2006. Marco Remondini(Cello), Stefano Bertoli(Ds), Filarmonica Mousike, Savino Acquaviva(Cond) - Il Prologo: 1. Alba   Il Mito: 2. Toccata 3. Musa 4. Euridice 5. Ninfe Avernali  6. Ritornello   Gianluigi Trovesi: 7. Frammenti Orfici   Il Ballo: 8. Intrecciar Ciaccone   Il Gioco Delle Seduzioni: 9. "Pur Ti Miro" 10. "Stizzoso, Mio Stizzoso" 11. Vespone   L'innamoramento: 12. Profumo Di Violetta Part 1   13. "Ah, Fors'e Lui Che L'anima" 14. Profumo Di Violetta Part 2   15. Violetta E Le Altre   Il Saltellar Gioioso: 16. "E Piquillo, Un Bel Gagliardo" 17. Salterellando 18. Antino Saltarello 19. Salterello Amoroso 20. "Largo Al Factotum"   La Gelosia: 21. Aspettando Compar Alfio 22. "Il Cavallo Scalpita" 23. Cosi, Tosca

(08/11/12)オーケストラとの共演で、Gianluigi Trovesi(1、3-5、7-8、11-12、14、16-17、19、21(共作)曲目)の曲と、16世紀から20世紀に至るさまざまな作曲家の曲(クラシックですね)、作者不詳の曲などが混ざり合って、全体としては正当派なクラシックのアルバムを聴いている雰囲気です。ジャズ的なインプロヴィゼーションもあるのでしょうが、クラシックのサウンドの中に取り込まれている感じ。曲によっては、古い曲などはオーケストラ用のアレンジが施されています。17曲目ではクラシックからはみ出たようなサウンドもありますが、やはり全体的にはオーソドックスなクラシックという雰囲気のサウンドかと思います。19、23曲目のサックスはそれでも自己主張が強い感じ。不思議なクラシック寄りのアルバム。

2067


Sky & Country/Fly(ECM 2067)(輸入盤) - Recorded February and June 2008. Mrak Turner(Ts, Ss), Larry Grenadier(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Lady B 2. Sky & Country 3. Elena Berenjena 4. CJ 5. Dharma Days 6. Anandananda 7. Perla Morena 8. Transfigured 9. Super Sister

(09/04/12)ECMにしては異色の参加者のピアノレストリオ。曲は全曲メンバーの作曲でマーク・ターナー作が4曲(3、5-6、9曲目)、ラリー・グレナディア作が2曲(4、8曲目)、ジェフ・バラード作が3曲(1-2、7曲目)。タイトル曲はバラード作なので、彼が中心か。このメンバーならバリバリと突き進む曲ばかりできるのだろうけど、ECMらしく空間を生かしながら淡々と進むような曲が多いです。漂って流れる雰囲気の曲も、ちょっとアップテンポの元気な曲もあります。ボトムはブラッド・メルドーのリズム陣と同じなので、やはり緊密度はあるし、変化に富んだフレーズを軽々とやってしまってます。静かな面が表に出ながらも、3人がそれぞれ内側を向いたり外側を向いたり、聴く人を飽きさせません。自由に飛翔している3人の演奏。

2066

The Moment's Energy/Evan Parker(Ss) Electro-Acoustic Ensemble(ECM 2066)(輸入盤) - Recorded November 2007. Peter Evans(Tp, Piccolo Tp), Ko Ishikawa(Sho), Ned Rethenberg(Cl, Bcl, Shakuhachi), Philipp Wachsmann(Vln, Live Electronics), Agusti Fernandez(P, Prepared P), Barry Guy(B), Paul Litton(Per, Live Electronics), Lawrence Casserley(Signal Processing Instrument), Joel Ryan(Sample And Signal Processing), Walter Prati(Computer Processing), Richard Barrett(Live Electronics), Paul Obermayer(Live Electronics), Marco Vecchi(Sound Procession) - The Moment's Energy: 1. 1,   2. 2,   3. 3,   4. 4,   5. 5,   6. 6, 7. 7,   8. Incandescent Clouds

(09/06/20)エヴァン・パーカーのエレクトロ・アコースティック・アンサンブルの4作目。毎回ちょっとづつ参加者は違います。エレクトロニクスとアコースティックの楽器のアンサンブルと言いつつも、サウンドは非イディオム系が中心のフリー。全曲エヴァン・パーカーの作曲とは言いつつも、フリー・インプロヴィゼーションのように聴こえます。ただ、エレクトロニクス系は用意周到な事前準備が必要だと思うので、けっこう手間がかかっているとは思います。グループ名どおり、両者の融合が、一体感があって素晴らしい。だけど聴く人によっては何が何だか分からない67分間になる可能性もあります。ここでは日本の楽器も出てくるのですが、少しの間判別できる程度。ジャケットに集団で演奏している写真があり、かなり大掛かりです。

2065

Neharot/Kim Kashkashian(Viola)(ECM New Series 2065)(輸入盤) - Recorded January 2006, October 2007, March and May 2008. An Raskin(Accordion), Philipp Jungk(Per), Lea Avraham, Ilana Elia(Voices on Tape), Munchner Kammerorchester, Alexander Liebreich(Cond), Robyn Schulkowsky(Per), Tigran Mansurian(P), Boston Modern Orchestra Project, Gil Rose(Cond). Kuss Quartett: Jana Kuss(Vln), Oliver Wille(Vln), William Coleman(Viola), Felix Nickel(Cello) - 1. Betty Olivero: Neharot Neharot 2. Togran Mansurian: Tagh For The Funeral Of The Load 3. Komitas: Oror 4-6. Tigran Mansurian: Three Arias (Sung Out The Window Facing Mount Ararat) 7. Etian Steinberg: Rava Deravin

(09/09/06)イスラエルとアルメニアにゆかりのある、主に20世紀以降の作曲家の演奏。録音日時も作曲家もまちまち。その中のひとりティグラン・マンスリアンはアルメニアの作曲家ですが、生まれはベイルート。同じアルメニアのコミタスの3曲目のみ、キム・カシュカシャンは参加せず、ティグランのピアノソロ。現代音楽ではありますが、1曲目はヴォイスも入って、よりイスラエル的な民族音楽的なサウンドです。7曲目はどことなく哀愁が。

2064

New York Days/Enrico Rava(Tp)(ECM 2064)(輸入盤) - Recorded February 2008. Stefano Bollani(P), Mark Turner(Ts), Larry Grenadier(B), Paul Motian(Ds) - 1. Lulu 2. Improvisation 1   3. Outsider 4. Certi Angoli Segreti 5. Interiors 6. Thank You, Come Again 7. Count Dracula 8. Luna Urbana 9. Inprovisation 2   10. Lady Orlando 11. Blancasnow

(09/01/31)2、9曲目のフリー・インプロヴィゼーションを除き全曲エンリコ・ラヴァの作曲。ニューヨークのアヴァター・スタジオでの録音ですが、ECMとしての温度感の低い、静かな基調のサウンドが漂います。ただ、曲によりほんのり温かかったり、テンポのいいものも。ブロウをしている場面も少しありますが、基本的に相変わらず湿り気を帯びた哀愁のトランペッターで、各楽器が繊細なメロディやフレーズを出しつつ、それに寄り添うように、時に緊張感をはらみ進んでいきます。インプロヴィゼーションの2、9曲目も、割と落ち着いたやりとりで、作曲されたようなまとまりも感じます。むしろ作曲された3曲目がアップテンポの4ビートも時にあり、活発にフリーのやり取りをしているようで面白い。6曲目は温かくて、4ビートもあります。

2063

Snow/Stephan Micus(All Instruments)(ECM 2063)(輸入盤) - Recorded 2004-2008. - 1. Snow 2. Midnight Sea 3. Sara 4. Nordic Light 5. Almond Eyes 6. Madre 7. For Ceren And Halil 8. Brother Eagle

(08/07/02)全曲ステファン・ミカスの作曲で、1人多重録音。彼のこのスタイルもJAPO、ECMレーベルと続けて何枚も出ています(通算18枚目)。使用楽器も民族楽器が多く、Doussn' Gouni, Duduk, Maung, Gong, Tibetan Cymbal, Bavarian Zitar, Sinding, Guitar, Hammered Dulcimer, Voice, Charango, Nay, Bass Dudukと特殊な楽器で独特な無国籍的民族音楽を奏でています。ジャズ度は当然なく、民族音楽とヒーリングの間を行くような淡々としたサウンドの曲が続きます。そういう意味ではECM的すぎるくらいにECM的。1曲目のタイトル曲も、タイトルを見てなるほどそうかなあ、と思う感じ。使用楽器が各曲で違うので、そのサウンドから思い浮かべる心象風景も徐々に違ってくる感じがあります。どことなく懐かしさがあります。

2062

Movements In Colour/Andy Sheppard(Ss, Ts)(ECM 2062)(輸入盤) - Recorded February 2008. John Parricelli(G), Eivind Aarset(G, Electronics), Arild Andersen(B, Electronics), Kuljit Bhamra(Tabla, Per) - 1. La Tristesse Du Roi 2. Bing 3. Nave Nave Moe 4. Ballarina 5. May Song 6. We Shall Not Go To Market Today 7. International Blue

(09/04/13)全曲Andy Sheppardの作曲。シンセサイザー無しなので、流れるような音はエフェクトのかかったギターかエレクトロニクスなのでしょうか。ドラムスではなくてパーカッションなのでエスニックな雰囲気を増します。サックスの自由度が高いながらもゆったりした場面から、ビートの効いた中盤以降、強い哀愁とエスニックさを感じながらノリも良い14分台もの1曲目、リズミカルで明るいメロディが続いていく2曲目、パーカッションのビートが効いた中をサックスその他の楽器が泳ぐ3曲目、ギターの伴奏が中心のしっとりとしたバラードを奏でる4曲目、少しゆったりめに明るく淡々と進む5曲目、メロディアスなまろやかエスニック・フュージョンという感じのサウンドの6曲目、少し沈んだ色合いの中を各楽器が漂っていく7曲目。

2061

Othmar Schoeck/Notturno(ECM New Series 2061)(輸入盤) - Recorded December 2007. Christian Gerhaher(Baritone), Rosamunde Quartett: Andreas Reiner(Vln), Diane Pascal(Vln), Helmut Nicolai(Viola), Anja Lechner(Cello) - Notturno: 1. Ruhig 2. Presto 3. Unruhig bewegt 4. Ruhig Und Leise 5. Rasch Und Kraftig (Quasi Recit.)

(09/11/13)Othmar Schoeckは20世紀スイスの現代音楽家。ここでは歌曲が収められていて、19世紀の詩人Nikolaus LenauとGottfried Kellerの詩が取り上げられています。Notturnoの曲は1931-33年の作曲。ロマン派と言われていますが、曲調からすると現代音楽とクラシックの間にあるような感じのサウンドです。バリトン(Christian Gerhaher)が歌っていますけど、メロディや音程などそう簡単には歌えないだろうなあ、と思うプロの世界。

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