ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。

2020年01月

2329

Galina Ustvolskaya/Patricia Kopatchinskaja(Vln)/Markus Hinterhauser(P)/Reto Bieri(Cl)(ECM New Series 2329)(輸入盤) - Recorded March 2013. - 1. Sonata For Violin And Piano 2-4. Trio For, Clarinet, Violin And Piano 5. Duet For Violin And Piano

(14/11/26)Galina Ustvolskayaは20世紀から21世紀初頭にかけてのロシアの女流現代音楽家。作曲はそれぞれ’52年、’49年、’64年と20世紀中期のものが多いですが、現代音楽としてはまっただ中の作曲であり、演奏です。ただ彼女は誰からも影響を受けていないとのことで、そう言われてみればやや空間的でもあり、個性的でもあります。そう言えば、偶発的に次の音が出てくる部分と調性的な部分もあるように感じてます。やや難解。

2328

Zsofia Boros(G)/En Otra Parte(ECM New Series 2328)(輸入盤) - Recorded August 2012. - 1. Cancion Triste/Francisco Calleja 2. Callejon De La Luna/Vicente Amigo 3. Eclipse/Dominic Miller 4. Un Dia De Noviembre/Leo Brouwer 5. An Idea/Leo Brouwer 6. Te Vas Milonga/Abel Fleury 7. Green And Golden/Ralph Towner 8. Se Ela Pergunter/Dilermando Reis 9. Ecrovid/Martin Reiter 10. Cielo Abierto/Quique Sinesi 11. Un Dia De Noviembre, Var./Leo Brouwer

(13/10/17)ハンガリーの女性ギタリストのECM作。内容的にはさまざまな作曲者の曲の演奏(オムニバス)で、明らかにクラシック畑でないラルフ・タウナー作(7曲目)やキケ・シネシ作(10曲目)の曲もあったり、20世紀以降の曲を取り上げてまだ存命中の作曲者のものが多かったり、ECMのレーベルとしてはクラシックとのボーダーレス的な味わいのある作品に仕上がっています。邦題は「どこか別の場所で」。静けさがうまくマッチしています。

2327

Mirror/Tonu Korvits(Kantele, Comp)(ECM New Series 2327)(輸入盤) - Recorded February 2013. Anja Lechner(Cello), Kardi Voorand(Voice), Tallin Chamber Orchestra, Estonian Philharmonic Chamber Choir, Tonu Kaljuste(Cond) - 1. Peegeldused Tasasest Maast 2-8. Laburindid 9. Tasase Maa Laul 10-16. Seitsme Linnu Seiste Und 17. Viimane Laev 18. Laul

(16/04/12)Tonu Korvitsは’69年生まれのエストニアの現代音楽家。9曲目と17曲目はVeljo Tormisとの共作のもよう。現代音楽的でもあるけれど、民族的とか伝統的とか、そういうイメージも時にあるような音楽。作品は’08年以降に作られたもので構成されていて、おそらくここでの録音が初めての曲が多いのでは。やはりエストニアの地域の独特な雰囲気を持っているのでは、と思わせるようなサウンド。本人もカンテレのクレジット。

2326

Chants/Craig Taborn(P) Trio(ECM 2326)(輸入盤) - Recorded June 2012. Thomas Morgan(B), Gerald Cleaver(Ds) - 1. Saints 2. Beat The Ground 3. In Chant 4. Hot Blood 5. All True Night/Future Perfect 6. Cracking Hearts 7. Silver Ghosts 8. Silver Days Or Love 9. Speak The Name

(13/05/14)全曲Craig Tabornの作曲。相変わらず才気を発散させています。変拍子の曲も多め。明るく始まってからフリーの路線に突入して、また最初の雰囲気に戻っていく1曲目、変拍子系のミニマル的なメカニカルなテーマのあと、そのままの雰囲気でアドリブに突入する2曲目、限りなくゆったりしつつも緊張感をはらむバラードの3曲目、リズミカルな変拍子に浮遊感のあるピアノがかぶさる不思議感覚の4曲目、無機的でいて、つながるフレーズとゆるやかなドラマが不思議な感触をもたらしている12分台の5曲目、音数少ないところからフリー的に盛り上がる6曲目、次の曲もサウンドを変えながら構成的には似ている7曲目、そしてさらに温度感低く、今度は静けさが続く8曲目、繰り返されるフレーズのピアノが印象的な9曲目。

2324

Cantante E Tranquillo/Keller Quartett(ECM New Series 2324)(輸入盤) - Recorded 1995 - 2012. Andras Keller(Vln), Janos Pilz(Vln), Zoltan Gal(Viola), Otto Kertesz(Cello), Zsofia Kornyei(Vln), Judit Szabo(Cello), Alexei Lubimov(P) - 1. Ludwig Van Beethoven: String Quartet No.16 F Major, Op.135   2. Gyorgy Ligeti: String Quartet No.2   3. Johann Sebastian Bach: Die Kunst Der Guge, BWV 1080   4. Gyorgy Kurtag: Aus Der Gerne V 5. Alfred Schnittke: Piano Quartet 6. Alexander Knifel: In Air Clear And Unseen 7. Johann Sebastian Bach: Die Kunst Der Fuge, BWV 1080   8. Gyorgy Kurtag: Officium Breve In Memorium Andre Szervanszky, Op.28   9. Ludwig Van Beethoven: String Quartet No.13 B-flat Major, Op.130   10. Gyorgy Kurtag: Flowers We Are - For Miyako 11. Guorgy Kurtag: Hommage A Bach 12. Gyorgy Kurtag: Ligature Y 13. Gyorgy Kurtag: Ligatura For Tow Violins 14. Ludwig Van Beethoven: String Quartet No.16 F Major, Op. 135

(15/04/22)タイトルはベートーベンの「歌うように、そして静かに」という意味だそうで、今回はバッハやベートーベンなどがらリゲティ、クルターク他、現代音楽までを網羅した、しかも録音時期も幅広い演奏。この中で’12年の録音は1、4、9-14曲目と最も多いですし、クルタークの曲が4、8、10-13曲目と多め。あえて録音時期や演奏曲目の幅を広げることで、その幅広い演奏を聞かせてくれるのだと思います。内容はタイトルの通り。

2323

Tigran Mansurian/Quasi Parlando(ECM New Series 2323)(輸入盤) - Recorded October 2012. Patricia Kopatchinskaja(Vln), Anja Lechner(Cello), Amsterdam Sinfonietta, Candina Thompson(Vln) - 1-2. Double Concerto 2. Romance 4. Quasi Parlando 5-8. Concerto No.2 "Four Serious Songs"

(14/05/10)Tigran Mansurianはアルメニアの現代音楽家。ここでは1-2曲目が’78年の作曲、他は21世紀に入ってからの作曲で、特に3曲目は’11年、4曲目は’12年と新しい作曲です。’70年代の作曲の方は個性がありながらも、やっぱり現代音楽という感じがありましたが、最近の作曲の方では、そんなに違うというほどではないですが、全体的に静かになって寒色系の色合いの温度感の低いサウンドに聴こえます。叙情的なサウンド。

2322

The Gift/Susanne Abbuehl(Voice)(ECM 2322)(輸入盤) - Recorded July 2012. Matthieu Michel(Flh), Wolfert Brederode(P, Indian Harmonium), Olavi Louhivuori(Ds, Per) - 1. The Cloud 2. This And My Heart 3. If Bees Are Few 4. My River Runs To You 5. Ashore At Last 6. Forbidden Fruit 7. By Day, By Night 8. A Slash Of Blue 9. Wild Nights 10. In My Room 11. Bind Me 12. Soon (Five Years Ago) 13. Fall, Leaves, Fall 14. Sepal 15. Shadows On Shadows 16. This And My Heart, Var.

(13/05/26)スイスのSusanne Abbuehlの曲は13曲目が作詞の方で、他は全曲作曲、詞はEmily Dickinsonのものが多く(全16曲中10曲)、ほぼ他人の詞。ヴォーカルものなので、61分の収録で16曲と、1曲あたりは短め。語りかけるような、やや小さめの声で歌っていて、バックのメンバーの編成も少し特集なので、いかにもECMらしいヴォーカルアルバムとなっていますが、2曲目は5拍子だったりと、アクセントがところどころについている感じです。曲の静かな雰囲気から、ベースはなくても不自然ではなく、フリューゲルホルンのソロやカウンターメロディなど、心地良く耳に響いてきます。ミステリアスで空間的な雰囲気があるけど、サウンドは民族的とかではなく、ニュートラルな感じ。ECM的なのは、そのゆったりさから感じられます。

2321

Baida/Ralph Alessi(Tp)(ECM 2321)(輸入盤) - Recorded October 2012. Jason Moran(P), Drew Gress(B), Nasheet Waits(Ds) - 1. Baida 2. Chuck Barris 3. Gobble Goblins 4. In-Flight Entertainment 5. Sanity 6. Maria Lydia 7. Shank 8. I Go, You Go 9. Throwing Like A Girl 10. 11/1/10 11. Baida(Reprise)

(13/09/24)全曲Ralph Alessiの作曲。やや静かだけれど緊張感をはらんだ部分も多く、さすがこのメンバー。静かなヨーロピアンフリー的な緊張感のある1、11曲目、少し素っ頓狂なテーマと複雑に絡みながらも緩急自在に進むM-BASE的でもある2曲目、ミニマル的なバックで自由に演奏している3曲目、速い3連譜的な出だしから、静かになったりうるさくなったり、スリリングな4曲目、ゆったりとしながらも冷たい妖気をはらんでいる5曲目、しっとりとした3拍子ながら幽玄な雰囲気もある6曲目、元気で弾む感じも浮遊感も時に4ビートもある不思議な7曲目、静かに歩むようなところからスピリチュアルに盛り上がる8曲目、ゆらゆらと揺れるようなフレーズとバックが印象的な9曲目、ドラムスとのデュオからフリー的に絡み合う10曲目。

2316

Quartets/Charles Lloyd(Ts, Fl, Chinese Oboe, Tibetan Oboe)(ECM2316-20)(輸入盤) - Fish Out Of Water/Charles Lloyd Quartet(Ts, Fl) - Recorded July 1989. Bobo Stenson(P), Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Fish Out Of Water 2. Haghia Spphia 3. The Dirge 4. Bharati 5. Eyes Of Love 6. Mirror 7. Tellaro   Notes From Big Sur/ Charles Lloyd(Ts) - Recorded November 1991. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Ralph Peterson(Ds) - 1. Requiem 2. Sister 3. Pilgrimage To The Mountain -Part1 Persevere 4. Sam Song 5. Takur 6. Monk In Paris 7. When Miss Jessye Sings 8. Pilgrimage To The Mountain -Part2 Surrender   The Call/Charles Lloyd(Ts) - Recorded July 1993. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) - 1. Nocturne 2. Song 3. Dwija 4. Glimpse 5. Imke 6. Amarma 7. Figure In Blue, Memories Of Duke 8. The Blessing 9. Brother On The Rooftop   All My Relations/Charles Lloyd(Sax, Fl, Oboe) - Recorded July 1994. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) - 1. Piercing The Veil 2. Little Peace 3. Thelonious Theonlyus 4. Cape To Cairo Suite (Hommage To Mandela) 5. Evanstide, Where Lotus Bloom 6. All My Relations 7. Hymne To The Mother 8. Milarepa   Canto/Charles Lloyd(Ts, Tibetan Oboe) - Recorded December 1996. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) - 1. Tales Of Rumi 2. Haw Can I Tell You 3. Desolation Sound 4. Canto 5. Nachiketa's Lament 6. M 7. Durga Durga

(13/04/28)ECM1398, 1465, 1522, 1557, 1635という、チャールス・ロイドのECMでの初期5枚組のBOXでの再発。このあたり、メンバーが安定していて、ピアノはボボ・ステンソン、ベースは1枚目のみパレ・ダニエルソン、2-5枚目はアンダース・ヨーミンとなっていて、ドラムスは1枚目がヨン・クリステンセン、2枚目がラルフ・ピーターソン、3-5枚目がビリー・ハートです。この次の「Voice In The Night」(ECM 1674)でメンバーがガラリと変わることになるので、BOXとしてはこの5枚の組み合わせが最適か。ひょうひょうとしつつも、スピリチュアルな感覚があるところは、アルバムを通じて感じるところです。そのサウンドはECMにマッチしていて、その後も長く続いていく要因なのでは。この5枚、全曲チャールス・ロイドの作曲で興味深いところ。

2315

Over Tones/Benedicte Maurseth(Hardanger Fiddle, Voice)/Asne Valland Nordli(Voice)(ECM 2315)(輸入盤) - Recorded May 2011. - 1. Alde 2. Veverskens Tid 3. Slatten Haus Borgar 4. Overtone 5. Ales 6. Huldrespringar 7. Jesus Gjor Meg Stille 8. Blatone 9. Rameslatt II 10. Kilden 11. Batsong

(14/04/12)ノルウェーの2人の女性ミュージシャンのフォーク・ソング作品とのこと。ECM以外で過去にアルバムを出したことがあるようです。トラディショナルが4曲(3、7、9-10曲目)、他はどちらかの作曲か共作の曲。ヴァイオリン1台とヴォイス2人のシンプルでミステリアスな演奏。フォーク・ソングということで、当地の歴史を感じるような民族音楽的でエキゾチックなサウンドが耳に響きます。トラディショナルと作曲した曲との境目がはっきりせず、そういう意味でもその不思議なメロディと心地良いサウンドの中に身をまかせている感じ。澄んだ声と独特な節回しが、やはりそこは北欧の地なんだな、ということを分からせてくれる音楽。ヴァイオリンはソロで複弦を弾く部分と、多重録音の部分とありそう。その音がまた心地良かったり。

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