ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了。Wattレーベル、Works、:rarumシリーズは言及する予定なないです。

2020年06月

2519

The Dreamer Is The Dream/Chris Potter(Sax, Cl, Fl, Ilimba, Samples)(ECM 2519)(輸入盤) - Recorded June 2016. David Virelles(P, Celeste), Joe Martin(B), Marcus Gilmore(Ds, Per) - 1. Heart In Hand 2. Ilimba 3. The Dreamer Is The Dream 4. Memory And Desire 5. Yasodhara 6. Sonic Anomany

(17/05/10)全曲クリス・ポッターの作曲。ECMらしさのある仕上がりとはいえ、多くの楽器を持ち替え、演奏も彼らしい内容です。静かにはじまり、ゆったりとサックスが吹きあがり、また途中で静かになって、語りかけてくるようにせまってくる1曲目、タイトル通りイリンバ(カリンバに似てる?)も使用するちょっと素朴な感じもあり、キメやハードなフレーズも多く現代ジャズとの接点が強い後半アップテンポの2曲目、バスクラリネットのソロではじまり、ゆったりミステリアスかつドラマチックに進むタイトル曲の3曲目、静かな中から各楽器が浮かびあがってくる、幻想的な雰囲気の4曲目、ECMとしては豪快な演奏に属するような、抑揚がありつつけっこう盛り上がりのある5曲目、テーマがユニゾンではじまり、これも現代ジャズの6曲目。

2518

Silent Light/Dominic Miller(G, B on 7)(ECM 2518)(輸入盤) - Recorded March 2016. Miles Bould(Per on 1, 3-5, Ds on 7) - 1. What You Did't Say 2. Urban Waltz 3. Water 4. Baden 5. En Passant 6. Angel 7. Chaos Theory 8. Fields Of Gold 9. Tisane 10 Valium 11. Le Pont

(17/04/09)8曲目のみスティングの曲で、他はドミニク・ミラーの作曲。ロックでは有名なようで、スティングその他多くのミュージシャンとの共演歴があります。ここでは完全にアコースティック・ギターに徹していて、しかもECM的な割と静かなサウンドをと奏でています。これほどマッチする演奏ができるのもスゴいことかも。曲ごとに解説を考えるよりは、その心地よい流れに身をまかせて、聴き通すようになっているようなサウンド。アクセントのように一部の曲にパーカッションが加わっているのもいい塩梅。曲の構築という事では、はっきりとした部分もありますけど、レーベルに合わせてか、中間色の複雑な色合いを持ったサウンドもあります。それがまたメロディアスで、多少の哀愁もあって、印象は深め。何度も聴きたくなります。

2517

Danse/Colin Vallon(P) Trio(ECM 2517)(輸入盤) - Rcorded February 2016. Patrice Moret(B), Julian Sartorius(Ds) - 1. Sisyphe 2. Tsunami 3. Smile 4. Danse 5. L'Onde 6. Oort 7. Kid 8. Reste 9. Tinguely 10. Morn 11. Reste(Var.)

(17/01/11)トリオは3作目だけど、このメンバーでは2作目。9曲目がPatrice Moretの作曲で、6曲目が3人のインプロヴィゼーションの他は、全曲コリン・ヴァロンの作曲。やはりヨーロッパのピアノ・トリオという感じで、ビート感は薄く、3人で情景描写にせまっていくかのような演奏が繰り広げられます。やや情熱的な部分もありますが、それも温度感が低い中での、ふつふつとした情熱か。やはり収録時間が短めなのはLPとの関係だと思います。構築された粗削りな原案を、相性の良い3人で、磨き上げて聴かせたようなサウンド。いわゆるジャズ的ではないにしろ、その一体感は大したものです。1-2曲目あたりから続く情景感は何とも言えずフィットします。4、9曲目あたりのフリーに近い、あるいはフリーもストーリー的にあり。

2516

My Foolish Heart/Ralph Towner(G)(ECM 2516)(輸入盤) - Recorded February 2016. - 1. Pilgrim 2. I'll Sing To You 3. Saunter 4. My Foolish Heart 5. Dolomiti Dance 6. Clarion Call 7. Two Poets 8. Shard 9. Ubi Sunt 10. Biding Time 11. Blue As In Bley 12. Rewind

(17/02/17)4曲目のタイトル曲のみスタンダードで、他は全曲ラルフ・タウナーの作曲。曲数は多いけれど、40分台の収録時間と、1曲あたりの時間が短いですが、クラシック・ギターと12弦ギターのソロで奏でられる曲たちは、叙情的でもあり、空間的でもあり、その世界に引き込まれます。1曲目からその哀愁漂うギターの世界にハマっていきます。オリジナルがほとんどながら、よりメロディアスな方向に来ているのでは。レーベル色に合致した、まっとうながらも不思議な空間が。彼が彼でいつづけることの証明として記録された音。アイヒャーのプロデュースが彼の演奏を独自なものにしています。彼にしてははっきりしている3曲目、イメージ通りの有名曲の4曲目。正直、複雑で2台による多重録音か判別しがたい曲もあり。

2515

Rising Grace/Wolfgang Muthspiel(G)(ECM 2515)(輸入盤) - Recorded January 2016. Ambrose Akinmusire(Tp), Brad Mehldau(P), Larry Grenadier(B), Brian Blade(Ds) - 1. Rising Grace 2. Intensive Care 3. Triad Song 4. Father And Sun 5. Wolfgang's Waltz 6. Superonny 7. Boogaloo 8. Den Wheeler, Den Kenny 9. Ending Music 10. Oak

(16/11/08)5曲目がブラッド・メルドー作で、他は全曲Wolfgang Muthspiel作曲。ECM2作目で、今回はピアノとトランペットも加わっています。スゴいメンバー。ECMらしい、穏やかでミステリアスな曲が多いです。エキゾチックな変拍子で緩やかに進んでいく1曲目、アコースティック・ギターで語り掛けるような2曲目、8ビートの上をギター他が舞うように演奏される3曲目、やはりミステリアスな8ビートでやや盛り上がる4曲目、迷彩色的なサウンドの中をメロディアスに楽器が歌う5曲目、浮遊感のある自由なサウンドの中を漂う6曲目、ややトンガリ気味のメロディとサウンドの7曲目、乾いて広大なゆったりとした中を語っていくような8曲目、ゆるい8ビート系で明るさが見えている9曲目、落ち着いたややフォークサウンド的な10曲目。

2514

Komitas/Seven Songs/Lusine Grigoryan(P)(ECM New Series 2514)(輸入盤) - Recorded February 2015. - 1-7. Seven Songs 8. Msho Shoror 9-15. Seven Dances 16-27. Pieces For Chirdren 28. Tognik

(17/10/11)コミタスは19-20世紀アルメニアの作曲家。8曲目のみ10分あるけれど、他の曲の中の時間は1分未満から長くても4分台と短いものが多く、合計で49分台。やはり神秘的な色合いのある、宗教的な(?)要素も垣間見える小品が連続しています。それは、静かで語り掛けるような曲が多いです。ジャケ表のタイトルは「Seven Songs」ですが、ジャケ裏は「Piano Compositions」と書かれています。裏の方が内容を語っている?

2513

Joseph Brodsky/Elegie An John Donne/Christian Reiner(Speaking)(ECM New Series 2513)(輸入盤) - Recordede 2014 - 2017. - 1. In Memoriam Fedja Dobrowolskij 2. Strophen II, Xi, XXIV, XXVII 3. Grosse Elegie An John Donne 4. Aus Nirgendwo In Liebe 5. Der Polarforscher 6. Wiegenlied 7. Wir Sahen Damals Abends Dieses Ross 8. Fur G.P. 9. Grosse Elegie Fur John Donne

(17/09/03)Joseph Brodskyは20世紀ロシアの詩人。ここでは語りだけで進行するアルバムになってますが、なぜか言語はドイツ語になっています。通販でのジャンルはサウンドトラックという事ですけど、ECM (New Series)何枚目かの語りだけのアルバム。50数分の長さを、詩のような語りだけで通すのは、やはり意味が分からないとつらい面もあります。落ち着いた男の人の声なので、聴いていて落ち着きますけれども。評価が難しい。

2512

Elegy/Theo Bleckmann(Voice)(ECM 2512)(輸入盤) - Recorded January 2106. Ben Monder(G), Shai Maestro(P), Chris Tordini(B), John Hollenbeck(Ds) - 1. Semblance 2. Comedy Tonight 3. Fields 4. The Mission 5. Littlefields 6. Elegy 7. To Be Shown To Monks At A Certain Temple 8. Cortege 9. Elegy Var. 10. Take My Life 11. Wither 12. Alate

(17/01/29)2曲目がスティーヴン・ソンドハイムの作曲の他は、全曲Theo Bleckmannの作曲。3、10曲目に彼の作詞、7曲目にChiao Jan作詞とあります。詞のついているのはこれだけです。長い曲、小品の曲(これはインプロヴィゼーションに近いインストルメンタル)を含めて全12曲47分ほど。メンバーがメンバーなので、革新的なのかと思いきや、奥深く空間の広いゆったりした、しかも神秘的なECMの世界が広がります。3曲目はスキャットも目立ち、往年のパット・メセニー・グループを思い出させるような、より内省的で壮大な曲調。4、6、9、11曲目はヴォイス(スキャット?)のみでの参加。幻想的な世界が広がるような曲なので、こういう方面も楽しい。10曲目はギターが少々元気か。ECM世界でのサウンドの仕上がり。

2511

Beethoven/Liszt/Till Fellner(P)/In Concert(ECM New Series 2511)(輸入盤) - Recorded July 2002, and October 2010. - Franz List: Annees De Pelerinage (Premiere Annee - Suite) 1. Chapelle De Guillaume Tell 2. Au Lac De Wallenstadt 3. Pastrale 4. Au Bord D'une Source 5. Orage 6. Vallee D'Obermann 7. Eglogue 8. Le Mal Du Pays 9. Les Cloches De Geneve   Ludwig Van Beethoven: 10-11. Sonata No.32 In C MInor Op.111

(18/11/25)リストはハンガリー出身の19世紀の作曲家、ベートーヴェンは18-19世紀ドイツの作曲家。ライヴ録音での75分収録で、’02年に録音の方はリストの「巡礼の年 第1年 スイス」、後半の’10年収録はベートーベンの「ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調Op.111」。前半はウィーン録音、後半はアメリカ録音で、持ち込み音源のようですが、素晴らしい演奏が収録されているので、多少カップリングに時期の違いがあってもいい。

2510

Yuuko Shiokawa(Vln)/Andras Schiff(P)/Bach/Busoni/Beethoven(ECM New Series 2510)(輸入盤) - Recorded December 2016. - 1-4. Johann Sebastioan Bach: Sonata No.3 In E Major BWV1016   5-8. Ferruccio Busoni: Sonata No.2 In E Minor Op.36a 9-12. Ludwig Van Beethoven: Sonata No.10 In G Major Op.96

(17/11/08)バッハは18世紀ドイツの作曲家、ブゾーニは19-20世紀イタリア出身でドイツを中心に活躍した作曲家、ベートーベンは18-19世紀ドイツの作曲家。アンドラーシュ・シフと塩川悠子夫妻による有名な作曲家たちのソナタを1枚のアルバムにまとめたもの。ブゾーニはバッハとベートーベンから強い影響を受けているのだそう。ですので、この3曲の並びにも意味があるそうです。クラシックのアルバムとしてもいい。76分収録。

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