ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が未配信3枚を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。(番号で言えば1257番まで完了。)

カテゴリ: ジャズ

2373

Play Blue/Paul Bley(P)(ECM 2373)(輸入盤) - Recorded August 2008. - 1. Far North 2. Way Down South Suite 3. Flame 4. Longer 5. Pent-Up House

(14/04/12)1-4曲目がポール・ブレイの曲で、5曲目がソニー・ロリンズの曲。オスロ・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ。鋭利で研ぎ澄まされた部分も多いけれど、丸くなってきた部分も少し。1曲目は17分もの曲で、構成力はけっこうあり、最初からしばらくの間はコード進行がはっきりと分かる演奏なので、柔らかい演奏に変わってきたのかな、との印象も。そして途中、突然のフリー的な演奏に突入しつつ、コード的な演奏と行きつ戻りつは健在。2曲目も15分台。硬質な面と優しい面を併せ持つようなサウンド。静かにはじまり盛り上がっていきます。牧歌的なバラードからフリー的な演奏に行ったりいろいろ変化する3曲目、ゆったり陰影のあるところからやはり変化していく4曲目、人の曲もあくまでも自分流に料理していく5曲目。

2372

Mutations/Vijay Iyer(P, Electronics)(ECM 2372)(輸入盤) - September 2013. Miranda Cuckson(Vln), Michi Wiancko(Vln), Kyle Armbrust(Viola), Kivie Cahn-Lipman(Cello) - 1. Spellbound And Sacrosanct, Cowrie Shells And The Shimmering Sea 2. Vuln, Part 2   3-12. Mutations I-X 13. When We're Gone

(14/03/13)全曲ヴィジェイ・アイヤーの作曲。1曲目がピアノ・ソロ、2、13曲目がピアノとエレクトロニクス、3-12曲目の組曲がそれに加えてストリング・クァルテットの曲。やはりECMなだけあって、編成も含めて、聴こえてくるピアノも静かなのが基調で、かなりクラシック寄りの感じを受けます。変拍子(あるような感じですけど)だったり、破天荒なところもあったりというのは少し影をひそめて、別人のピアノにも聴こえます。ただ、ECMファンとしてはけっこういい感じのサウンドかも。エレクトロニクスの使い方も派手ではないけど、効果的に使用している感じ。タイトル曲の組曲の3-12曲目は、アンサンブルは現代音楽の要素が強く感じられ、しかも反復が多少多めのような気も。聴く人を選ぶでしょうけど、ボーダーレスなところがいい。

2371

Makrofauna/Vilde Sandve Alnaes(Vln) & Inga Margrete Aas(B)(ECM 2371)(輸入盤) - Recorded June 2012. - 1. Under Bakken 2. Sarand 3. Makrofauna 4. Arringer I 5. Rotter 6. I Traer 7. Loss 8. Arringer II 9. Roys 10. Jordslag 11. Arringer III

(14/04/13)全曲2人でのフリー・インプロヴィゼーション。2人はノルウェー出身とのこと。ゆったりしつつも、1曲目はベースのアルコの中、ヴァイオリンは指で音階でないところをはじいたり、これも非イディオム系のフリーに近いと思います。写真を見ると2人とも若そうだけど、やっていることはかなり硬派な感じ。その後、ベースはピチカートの曲もあるけれど、メロディに近づかないフレーズを弾きつつ、ヴァイオリンは弦を擦ったりする音の連続だったり、悲鳴のような音が続いたり、実験的な要素は強いです。もちろん普通にヴァイオリンを弾く場面はあるけれど、やはり非メロディ的だったり持続音的な表現が中心。時に楽器を叩く音もパーカッション的に響いてきます。7曲目がいちばん普通に聴こえたり。やはり聴く人を選ぶと思います。

2370

El Valle De La Infancia/Dino Saluzzi(Bandneon) Group(ECM 2370)(輸入盤) - Recorded March - May 2013. Jose Maria Saluzzi(G), Nicolas "Colacho" Brizuela(G), Felix "Cuchara" Saluzzi(Ts, Cl), Matias Saluzzi(B), Quintino Cinalli(Ds, Per) - 1. Sombras 2. La Polvarera 3-5. Pueblo 6. A Mi Padre Y A Mi Hijo 7. Churqui 8-9. Urkupina 10-14. La Fiesta Popular 15-16. Tiempos Primeros

(14/05/08)3-5、15曲目を除きディノ・サルーシ作曲。主に彼のファミリーでの演奏で、インプロヴィゼーション的なものもありますけれど、ジャズ色はなく、やはり今の洗練された現地の民族音楽という感じ。乾いてなぜか白っぽいイメージのサウンドが時に静かに、たまにダイナミックに響き渡ります。静かな場面が多く、そこがECMらしいと言えばらしいかも。メロディアスなんだけどどこか懐かしい響きがあって、その素朴な音の連なりも心にささってきます。その切なくせまって来る哀愁は、まさにブエノスアイレスで録音された意義があろうかと。味わいのある音楽です。10分台の6曲目は前半エレキベースも使ったサンバ的なサウンドで、ちょっと冷めながら賑やか、かつ静かな部分もあってドラマチック。組曲は小品の集まりが多い。

2366

Forever Young/Jacob Young(G)(ECM 2366)(輸入盤) - Recorded August 2013. Trygve Seim(Ts, Ss), Marcin Wasilewski(P), Slawomir Kurkiewicz(B), Michael Miskiewicz(Ds) - 1. I Lost My Meart To You 2. Therese's Gate 3. Bounce 4. We Were Dancing 5. Sofia's Dance 6. Comeback Girl 7. 1970   8. Beauty 9. Time Changes 10. My Brother

(14/05/07)全曲ヤコブ・ヤングの作曲。Trygve Seimと通称「シンプル・アコースティック・トリオ」との組み合わせ。ギタリストのアルバムでも最初はジャズギター色はあまり濃くなく、淡々とした印象ですが、最後まで聴くとけっこう弾いています。そのサウンドはなかなかいい雰囲気。当初トータルアルバムとして感じても、ギター・ソロの部分は、やはり印象的に出てきます。前半もギター・ソロの部分はありますが、後半に行くに従ってECMとしてはジャズ的な部分も強くなり、ところどころ盛り上がりもあります。他のメンバーも含め、叙情的な、はっきりしているメロディが印象的ですが、盛り上がりを含めるとやっぱりジャズ色を感じます。5、7-9曲目あたり割とジャズ的か。割と明るい曲もあれば、哀愁度満点の曲もあって引き込まれます。

2365

Re: Seoul(ECM 2365) - Gary Burton: 1. Three Nocturne Vulgaire / Arise 2. Her Eyes from Seven Songs For Quartet And Chamber Orchestra[ECM 1040]   Ralph Towner / John bercrombie: 3. Late Night Passenger 4. Isla from Five Years Later [ECM 1207]   Keith Jarrett: 5. Runes from Arbour Zena [ECM 1070]   Sam Rivers: 6. Circles 7. Solace from Contrasts[ECM 1162]   Miroslav Vitous Group: 8. When Face Gets Pale 9. Sleeping Beauty from Miroslav Vitous Group [ECM1185]    Yeahwon Shin: 10. Lullaby from Lua ya [ECM 2337]   Norma Winstone: 11. A Breath Away from Dance Without Answer [ECM 2333]

(13/12/22)1-4、6-9が’13年12月現在未CD化、11が未発売(その後発売されました)。韓国ソウルの展覧会で配布されたコンピレーションとのこと。将来的にCD化の布石になるのかどうか。また、ある時期に、ECMに直接CDを2枚以上オーダーすると、このCDがおまけでついてきた時期もあります。その当時、発売されたのはすべて持っていたので、オーダーしてこれをゲットすることができませんでした。(追記)その後、ここに掲載された未CD化アルバムの5枚全部が’14年にCD化されました。(’15年11月追記)何とかいろいろなつてを頼って、入手することができました。やはりECM番号がついている以上は、他のアルバムと曲が重なっていたとしても、ゲットしたいと思っていました。関係者の方々には感謝です。

2364

Music Of Weather Report/Miroslav Vitous(B, Key)(ECM 2364)(輸入盤) - Recorded May 2010, February and March 2011. Gary Cambell(Ss, Ts), Roberto Bonisolo(Ss, Ts), Aydin Esen(Key), Gelard Cleaver(Ds), Nasheet Waits(Ds) - 1. Scarlet Woman Variations 2. Seventh Arrow 3. Multi Dimention Blues 2   4. Birdland Variations 5. Multi Dimention Blues 1   6. Pinocchio 7. Acrobat Issues 8. Scarlet Refrections 9. Multi Dimention Blues 3   10. Morning Lake

(16/07/05)ウェザー・リポート時代の曲と、ブルースが新曲で、それを「Variations」という用語で変奏曲にしてしまっているところが、彼らしいのか、ウェザー・リポートという縛りがあるからなのか。ヴィトウスのみの作曲は7曲(2-3、5、7-10曲目)。バードランドなど、ジャコ時代の曲も登場させていたり、それなりに賑やかな曲やフリーな曲もありますが、やはりECMというレーベルのため、静かな部分も多く混ざる印象。ヴィトウスなりの初期のグループを現代に再構築している感じのサウンドです。こういう方向性もアリだったのかなと。ただ、録音から発売まで5-6年かかっているので、レーベルとしての方向性が出るまでに時間がかかった感じです。また、あえて「ウェザー・リポート」のタイトルをつける必要があるのかどうか。

2363

Babylon-Suite/Vera Kappeler(P, Harmonium, Toy P, Voice)/Peter Conradin Zumthor(Ds, Toy P, Voice)(ECM 2363)(輸入盤) - Recorded June 2013. - 1. Das Erste Tier 2. Tor II 3. Tor I 4. Ne Pidu Ja Do Lesa 5. Annalisa 6. Traumgesicht 7. November 8. Tor III 9. Bontempi Var. I 10 Bontempi Var. II 11. Tor IV

(14/04/12)4曲目はウクライナ民謡で、他はどちらかの曲、または2人でのフリー・インプロヴィゼーション。1曲目を聴くと、かなり空間系の音かなと思いましたが、他の曲も温度感の低い空間系のサウンドが多いです。不思議とエレクトロニクスは使用していないようで、でも、それに近いような雰囲気でゆったりと、しかも時々パルス的な音もあり、緊張感をもって時間が流れていきます。ジャズではないにしろ、インプロヴィゼーション的には多分に入っているようで、ECMならではのピアノとドラムス(でもほとんど音を発しない部分もあり)でのデュオです。なぜか4曲めがいちばんジャズっぽい感じになっていて、トラディショナルを感じさせないところがスゴいかも。他に6曲目の中盤以降の盛り上がり。他の部分の音数はやはり少なめ。

2361

No End/Keith Jarrett(G, B, Ds, Tablas, Per, Voice, Recorder, P)(ECM 2361/62)(輸入盤) - Recorded 1986. - 1. 1,   2. 2,   3. 3,   4. 4,    5. 5,   6. 6,   7. 7,   8. 8,   9. 9   10. 10,   11. 11,   12. 12,   13. 13,   14. 14,   15. 15,   16. 16,   17. 17,  18. 18,  19. 19,   20. 20

(13/11/23)キース・ジャレットの曲をひとり多重録音したもの。’85年の「スピリッツ」もひとり多重録音だけれど、それよりはエレクトリック寄りで楽器もギターやベースなどが目立っているので、あまりスピリチュアルな感じはしない。曲自体はまあ、そこに適度にパーカッションが絡んだりして、そのパーカッションのノリは良い感じ。エキゾチックな感じはあっても普通の曲。1コード進行が多いのでトランス状態的になることも。彼流のジャズロックだけど、彼の幾多あるスゴい作品と比べると、ちょっと、という気も。弦楽器に関しては彼はプロではないですし。2枚組の必要があったのかどうか。ただ、非常に個性的なアルバムではあるので、聴く人を選ぶかもしれないけれども、キースのファンは聴いておいた方がいいかも。問題作だと思う。

2360

Joy In Spite Of Everything/Stefano Bollani(P)(ECM 2360)(輸入盤) - Recorded June 2013. Mark Turner(Ts), Bill Frisell(G), Jesper Bodilsen(B), Morten Lund(Ds) - 1. Easy Healing 2. No Pope No Party 3. Alobar E Kudra 4. Las Hortensias 5. Vale 6. Teddy 7. Ismene 8. Tales From The Time Loop 9. Joy In Spite Of Everything

(14/09/15)全曲ステファノ・ボラーニの作曲。ボラーニはけっこう好きにやらせてもらっている感じで、曲調が変化に富んでいます。1曲目から8ビート系の明るい曲なのでビックリします。どことなくおどけたテーマのメロディとリズムで、アドリブも浮遊感がついてまわる中盤4ビートの2曲目、メランコリックなピアノが印象的な盛り上がりのある3曲目、ホンワカとしたゆったり空間的な進行の4曲目、ミステリアスでややゆったり系でも中盤やや熱くなる12分台もの5曲目、ピアノとギターのデュオでの熟達したやりとりを聴くことができる6曲目、淡白な印象のバラードながらも盛り上がりや味わいのあるサウンドの7曲目、幻想的な感じの哀愁に満ちた5拍子基調で進んでいく8曲目、速いパッセージで畳み込むようにピアノを弾きまくる9曲目。

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