ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。

カテゴリ: ジャズ

2469

Rubicon/Mats Eilertsen(B)(ECM 2469)(輸入盤) - Recorded May 2015. Eirik Hegdal(Ss, Bs, Cl, Bcl), Thomas T Dahl(G), Rob Waring(Marimba, Vib), Harmen Fraanje(P, Key), Olavi Louhivuori(Ds) - 1. Canto 2. Cross The Creek 3. March 4. Balky 5. Lago 6. BiuBlue 7. Wood And Water 8. September 9. Reminiscent 10. Introitus

(16/07/30)2曲目がHarmen Fraanje作、7曲目がHegdal/Waring/Eilertsenのインプロヴィゼーションの他は、Mats Eilertsen作曲で、ECM初リーダー作。楽器の編成がちょっと変わっているけど、曲によっては一部のメンバーの演奏です。そこでの演奏は割と静かなサウンドが基調で、やっぱりECMらしい、また、ノルウェーのベーシストらしいサウンドになっています。元はVossaJazz Festivalのために作曲したとありますが、タイトルが「ルビコン」というのも興味深いです。諺が意味深いというか。だから物語のように曲が進んでいくのか。やや陰影のある分かりやすいメロディの部分もあれば、内省的な感じのインプロヴィゼーションもあるし、やや入り組みながらのところとか、3曲目のようにそれなりに盛り上がるところもあります。

2468

Titok/Ferenc Snetberger(G)(ECM 2468)(輸入盤) - Recorded May 2015. Anders Jormin(B), Joey Baron(Ds) - 1. Cou Cou 2. Titok 3. Kek Kerek 4. Rambling 5. Orange Tango 6. Fairytale 7. Alom 8. Leolo 9. Ease 10. Renaissance 11. Clown 12. Rush 13. Inference

(17/05/21)全曲Ferenc Snetbergerの作曲。1分台の曲から7分台の曲まで、やや短めの曲が多く、トータルで60分。ハンガリー系ジプシーの血をひくジャズギタリストなだけあって、なかなかエキゾチックなサウンドで、やや静かにやり取りが続いていきます。1、11-12曲目はテーマ的なものを提示していて、自由度の高い演奏の曲。2曲目のタイトル曲もけっこう自在に展開していきますが、これぞECM的アプローチというか、聴く人によってはフリーな展開に聴こえてしまうかも。この緊張感がたまらない。3曲目以降は哀愁たっぷりのメロディの入った曲が多くなってくるのは泣かせます。ジャズというとちょっと違うかもですが、トリオのインプロ的なものはある程度あるし、哀愁と自由な世界と行ったり来たりして進んでいきます。

2467

Time Is A Blind Guide/Thomas Stronen(Ds, Per)(ECM 2467)(輸入盤) - Recorded June 2015. Kit Downes(P), Hakon Aase(Vlin), Lucy Raiton(Cello), Ole Morten Vagan(B), Siv Oyunn Kjenstad(Per on 1, 7, 9-10), Steinar Mossige(Per on 1-2, 7. 9-10) - 1. The Stone Carriers 2. Tide 3. Everything Disappears I 4. Pipa 5. I Don't Wait For Anyone 6. The Drownes City 7. Lost Souls 8. Everything Disappears II (Ode To JT) 9. Time Is A Blind Guide 10. As We Wait For Time 11. Simples

(15/10/20)3、8曲目がKit Downesとの共作(デュオのインプロヴィゼーション)で、他は全曲Thomas Stronen作曲。編成が特殊ですが、ベースはジャズのダブル・ベースの奏法で、曲によってピアノ・トリオと弦やパーカッションとの融合。特に1曲目はそのように思え、ECMでは賑やかな感じ。哀愁漂うヴァイオリンのピチカートと通常の奏法でメロディを奏でる4曲目、幻想的な静かな風景からラテン的な盛り上がりを見せる5曲目、弦楽器やピアノが漂うような静かな6曲目、親しみやすい懐かしいメロディでゆったりと進行していく7曲目、ドラムスとパーカッションを中心に、美しいメロディを聴かせる8分の6拍子のタイトル曲の9曲目、エキゾチックかつパーカッシヴで印象的な10曲目、空間的なフリーを想像させる静かな11曲目。

2465

What Was Said/Tord Gustavsen(P, Electronics, Synth B)(ECM 2465)(輸入盤) - Recorded April 2015. Simin Tander(Voice), Jarle Vespestad(Ds) - 1. Your Grief 2. I See You 3. Imagine The Fog Disappearing 4. A Castle In Heaven 5. Journey Of Life 6. I Refuse 7. What Was Said To The Rose/O Sacred Head 8. The Way You Play My Heart 9. Rull 10. THe Source Of Now 11. Sweet Melting 12. Longing To Praise Thee 13. Sweet Melting Afterglow

(16/01/24)作詞はさまざまで、作曲がトルド・グスタフセン作が1、6-10曲目(7曲目は前半)、全員のインプロヴィゼーションが13曲目前半、ノルウェーのトラディショナルが2、4-5、11-12曲目(13曲目の後半も)。たいていヴォーカル曲ですが、7曲目後半から9曲目までインストルメンタル。ヴォーカリストはアフガン系のハーフのようで、アラビア文字の歌詞の曲もあります。ノルウェー語はなく、他は英語の歌詞を歌っています。なので、ノルウェーのトラディショナルが多いにもかかわらず、何となく無国籍的な民族音楽のようなサウンドになっていることも。静かで地味な感じで、ピアノはやや荘厳な雰囲気ですが、聴きやすくなってはいます。ピアノはいつもの感じなので、ヴォーカルを気に入るかどうかが好みの分かれ目。

2464

Continuum/Nik Bartsch's(P) Mobile(ECM 2464)(輸入盤) - Recorded March 2015. Sha(Bcl, Contrabass Cl), Kasper Rast(Ds, Per), Nicolas Stocker(Ds, Turned Per), Extended: Etienne Abelin(Vln), Ola Sendeski(Vln), David Schnee(Viola), Solme Hong(Cello), Ambrosius Huber(Cello) - 1. Modul 29_14   2. Modul 12   3. Modul 18   4. Modul 5   5. Modul 60   6. Modul 4   7. Modul 44   8. Modul 8_11

(16/05/04)全曲ニック・ベルチュの作曲で、アレンジはMobileとなっています。Roninと比べて、ベースがいないだけのような気もしますし、奇数拍子系の変拍子が多い機械的な展開や、主旋律が見えてこずに、ある意味ミニマル的なサウンドというのは同じで、今回そこにストリングスが時に加わるという感じ。リズムはここでも割とはっきりしています。Mobileはアコースティックなアプローチだそうです。これで68分というのは長いかもなあとも思いますが、すでにECMでは彼の作品は5枚目なので、こういうサウンドがウケてもいるのでしょう。幾何学的なアプローチとでもいうのか、聴いていると、何かトランス状態になっていくような気も。曲名がModulの番号というのも、こだわりが見えて面白い。のめり込む人もいると思うサウンド。

2463


Hommage A Eberhard Weber(ECM 2463)(輸入盤) - Recorded January 2015. Pat Metheny(G), Jan Garbarek(Ss), Gary Burton(Vib), Scott Colley(B), Danny Gotlieb(Ds), Paul McCandless(English Horn, Ss), Klaus Graf(As), Ernst Hutter(Euphonium), SWR Big Band, Michael Gibbs(Arr, Cond), Helge Sunde(Cond) - 1. Resume Variations 2. Hommage 3. Touch 4. Maurizius 5. Tubingen 6. Notes After An Evenning

(15/09/12)2曲目がパット・メセニー作曲(何と31分台で、エバーハルト・ウェーバーのインプロヴィゼーションに基づく、とあります)の壮大なストーリーを感じさせる曲、他はウェーバーの作曲。ウェーバーへの文字通りオマージュとなるライヴで、1-2曲目には彼自身のベースの演奏をテープで重ねてあります。全体のサウンドも彼を意識したもの。アレンジャーも曲によってまちまち。1曲目はヤン・ガルバレクのECMらしいソロのインプロヴィゼーションとベースのテープが重なり合っています。漂う哀愁感とヴァイブラフォンの響きの心地良さからファンクにも向かう3曲目、淡色系のバラードでゆったり進む4曲目、少しゆっくりめながらビッグバンドのカッコ良さが出てくる5曲目、割と明るめでドリーミングなメロディを持つ6曲目。

2462

Ida Lupino/Giovanni Guidi(P)/Gianluca Petrella(Tb)/Louis Sclavis(Cl)/Gerald Cleaver(Ds)(ECM 2462)(輸入盤) - Recorded February 2015. - 1. What We Talk About When We Talk About Love 2. Just Tell Me Who It Was 3. Jeronimo 4. Ida Lupino 5. Per I Morti Di Reggio Emilia 6. Gato! 7. La Terra 8. No More Calypso? 9. Rouge Lust 10. Things We Never Planned 11. Fidel Slow 12. Hard Walk 13. Zweig 14. The Gam Scorfpions

(16/09/25)4曲目のタイトル曲がカーラ・ブレイの曲で、5曲目がAmodei作曲、他は参加メンバー2-4人の作曲ないしはフリー・インプロヴィゼーション。というのは、作曲者の人数と参加メンバーの数が合わない曲もあるからです。なかなか興味深いメンバーの組み合わせで、こういうのはなかなかない。ECM的なフリーの要素は強いにしても、曲としてまとまっている感じもあって、このなかなかいい感じが71分収録と、長めの収録になっているのでは。ECMにしてはやや激しめの曲もあります。4曲目は少し奇妙なサウンドながらも、ポップな主題が印象的です。しっとりとした哀愁がありつつ徐々に盛り上がる5曲目。曲数は多いけれど、曲ごとに変化に富んでいる感じです。もちろんECM的っていう意味です。ある意味繊細さも。

2460

Mette Henriette(Sax)(ECM 2460/61)(輸入盤) - Recorded 2013-2014. [CD1] Johan Lindvall(P), Katrine Schiott(Cello) - 1. So 2. .oOo. 3/ The Taboo 4. All Ears 5. But Careful 6. Beneath You 7. Once 8. We Were Go 9. 3-4-5   10. Hi Dive 11. A Void 12. The Lost One 13. In CIrcles 14. I Do 15. O   [CD2] Henrik Norstebe(Tb), Eivind Lonning(Tp), Sara Ovinge(Vln), Karin Hellqvist(Vln), Odd Hennisdal(Vln), Bendik Bjornstad Foss(Viola), Ingvild Nesdal Sandnes(Cello), Katrine Schiott(Cello), Andreas Rokseth(Bandoneon), Johan Lindvall(P), Per Zanussi(B), Per Oddvar Johansen(Ds, Saw) - 1. Passe 2. Pearl Rafter 3. Velis Ever After 4. Unfold 5. Wildheart 6. Strangers By Midday 7. Late A La Carte 8. So It Is 9. ? 10. True 11. THis Will Pass Too 12. But We Did 13. I 14. Breathe 15. Off The Beat 16. Wind On Rocks 17. Bare Blacker Rum 18 & The Silver Fox 19. Behold 20. Better Unheard (Yet To Be Told)

(15/11/17)CD1の2、9、15曲目がJohan Lindvallの作曲で、他は全てMette Henrietteの作曲。1枚目がトリオで、2枚目がアンサンブル。曲の数が多いけれど、短めの曲が多い。1枚目は断片的な風景を垣間見せるような、叙情的な演奏が続きます。サックスとして技量で示すよりは、その作曲と叙情的で個性的な演奏に耳を澄ましているような感じ。実際、そんなに複雑なテクニックを使用しているようには思えないですけど、包み込むようなサックスが、割と印象的。時にゆったりしたフリーのような断片も。2枚目のアンサンブルの方がサウンドに変化があって、同じように温度感が低くてアップテンポの曲はなくても、ヴァリエーションに富んでます。時にアクセント的なフリーなど、いろいろな表情になって、才気あふれる感じも。

2459

Black Orpheus/Masabumi Kikuchi(P)(ECM 2459)(輸入盤) Recorded October 26, 2012. - 1. Tokyo Part I 2. Tokyo Part II 3. Tokyo Part III 4. Tokyo Part IV 5. Tokyo Part V 6. Black Orpheus 7. Tokyo Part VI 8. Tokyo Part VII 9. Tokyo Part VIII 10. Tokyo Part IX 11. Little Abi

(16/04/10)6曲目のみ有名なボッサで、他は菊地雅章作(ほぼインプロヴィゼーションと思われる)。東京でのライヴの模様。ECMならではの、残響音が豊かなコンサートになっていますが、いつもよりはやや音数は多いとはいっても、うまくサウンドとマッチしている感じ。音の選択からくる緊張感というものも、いつもよりは和らいでいる感じもしますが、それでも聴いていて緊張する方か。その音の選択と構築力は、まさに誰風でもなく、菊地のものだということが分かります。これをひとつのコンサートでやってしまうのは、やはり奇跡に近いかも。サウンドの残響により、フリーインプロヴィゼーションと現代音楽の狭間を行くようなイメージ。6曲目の「黒いオルフェ」も、けっこう内省的でストイックな音選びです。11曲目は穏やかな曲。

2458

In Concert/Ferenc Snetberger(G)(ECM 2458)(輸入盤) - Recorded December 2013. - 1. Budapest - Part I 2. Budapest - Part II 3. Budapest - Part III 4. Budapest - Part IV 5. Budapest - Part V 6. Budapest - Part VI 7. Budapest - Part VII 8. Budapest - Part VIII 9. Somewhere Over The Rainbow

(16/03/22)9曲目のみスタンダードで、1-8曲目はFerenc Snetbergerの作曲、というよりはライヴでそのままインプロヴィゼーション。ただ、それは歌うようにメロディが流れているので、彼のレパートリーのバリエーションか。ハンガリー出身のジプシー系ギタリスト。クラシックギターを使用していて、スパニッシュ的というか、東欧的というか、様々な民族的な味わいもあります。情熱的というよりは落ち着いた味わい。速いパッセージも豊富で、流暢なイメージの1曲目、ゆったりとひたすら美しいメロディが流れていく2曲目、その哀愁系の3、6曲目、淡いけどスピーディなサンバの4曲目、ミステリアスと哀愁のメロディの5曲目、少し華やかな感じもする明るめな演奏の7曲目、ゆったりと明るく素朴な8曲目、しっとりとした9曲目。

このページのトップヘ