ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

カテゴリ: ECM1401-1450番

1450


Bridge Of Light/Keith Jarrett(P, Comp)(ECM New Series 1450) - Recorded March 1993. Michelle Makarski(Vln), Marcia Butler(Oboe), Patricia McCarty(Viola), Thomas Crawford(Cond), The Fairfield Orchestra - 1. Elegy For Violin And String Orchestra 2. Adagio For Oboe And String Orchestra 3-7. Sonata For Violin And Piano 8. Bridge Of Light For Viola And Orchestra


全曲キース・ジャレットのオリジナル作品集(クラシック)で、逆に、ピアノを演奏しているのは半分弱 (3-7曲目)というアルバム。現代音楽とクラシックの間のような曲調ですが、比較的聴きやすい感じ。1曲目は哀愁に満ちているところもあり、なかなかひきこまれます。やはりゆったりとした感じのオーボエがきれいな2曲目。ヴィオラを中心としたタイトル曲の8曲目。個人的には本人がピアノで参加している3-7曲目が気に入っています。

1449


A Wider Ensemble/Trevor Watts(As, Ss) Moire Music Drum Orchestra(ECM 1449) - Recorded April 1993. Nana Tsiboe(Per, Fl, Vo, etc.), Nee-Daku Patato(Per, Vo, etc.), Jojo Yates(Per, Vo, etc.), Nana Appiah(Per, Vo, etc.), Paapa J. Menasah(Per, Vo, etc.), Colin McKenzie(B) - 1. Egugu 2. Medley: Ahoom Mbram, Tetegramatan, Free Flow, Tetegramatan Reprise 3. Opening Gambit 4. Otublohu 5. Bomsu 6. Hunter's Song: Ibrumankuman 7. The Rocky Road To Dublin 8. Brekete Takai 9. Southern Memories 10. We Are


ガーナ出身のドラマー(パーカッショニスト)5人 プラス・アルファのメンバーが織り成す、アフリカのドラム・ミュージックとさまざまなジャンルの融合。ECMにしてはけっこう元気。トラディショナルも1、6-7曲目にあるし、フリー・インプロヴィゼーションも8、10曲目に配置。Trevor Wattsのサックスもなかなかにエキゾチック。基本的には原初的な色彩の強いアフリカン・サウンドですが、曲によって表情はさまざまです。1曲目は哀愁漂うサウンドだけれども、2曲目の出だしや5-6曲目あたりは一転アフリカの陽気な面が見えます。繰り返される強力なドラムスがある種のトランス状態に持っていくような感じ。ベースはエレキ・ベースで、ファンクのような感じも。7曲目でベースがフィーチャー。エキゾチックとファンクが混ざる8曲目。

1448


Dona Nostra/Don Cherry(Tp)/Lennart Aberg(Sax, Fl)/Bobo Stenson(P)(ECM 1448) - Recorded March 1993. Anders Jormin(B), Anders Kjellberg(Ds), Okay Temiz(Per) - 1. In Memorium 2. Fort Cherry 3. Arrows 4. M'bizo 5. Race Face 6. Prayer 7. What Reason Could I Give 8. Vienna 9. Ahayu-Da


ヨーロッパ人のミュージシャンと組んでドン・チェリーも参加した録音。Lennart Abergの曲が1、4曲目。メンバーのフリー・インプロヴィゼーションが2-3、6、8-9曲目、オーネット・コールマン作が5、7曲目。ドン・チェリーらしい鋭い演奏。しっとりとしたメロディでゆったりと進行する1曲目、パーカッションの上をホーンやピアノが舞い飛ぶ感じのある2曲目、ミステリアスなサウンドとスペイシーな空間でせまる3曲目、漂うようにフレーズが流れていくバラード的な4曲目、4ビートではないですがジャズ的な魅力のある5曲目、チェリーが大きくフィーチャーされるアフリカ的な6曲目、トランペットとピアノの美しいデュオの7曲目、かなりフリー的要素が強い曲調の8曲目、アフリカンなリズムの上をホーンやピアノが流れていく9曲目。

1447


Mojotoro/Dino Saluzzi Group(Bandoneon, Per Voice)(ECM 1447) - Recorded May 1991. Celso Saluzzi(Bandoneon, Per, Voice), Felix "Cuchara" Saluzzi(Ts, Ss, Cl), Armando Alonso(G, Vo), Guillermo Vadala(B, Voice), Jose Maria Saluzzi(Ds, Per, Voice), Arto Tuncboyaci(Per, Voice) - 1. Mojotoro 2. Tango A Mi Parde - Nocturno - Elegia 3. Mundos - Exposicion - Desarrollo - Cadensia - Imitacion - Marcha - Recapitulacion 4. Lustrin 5. Viernes Santo - Introduccion - Part A - Part B 6. Milonga(La Punalada) 7. El Camino - Introduccion - Imitacion


6曲目以外はディノ・サルーシの作曲。故郷アルゼンチンで、家族らと共に(彼らもミュージシャン)吹き込んだアルバム。とは いうものの伝統的なタンゴではなく、新しい音楽としてのサウンド。哀愁もあり、雄大かつ繊細、ドラマチックな展開を示す、途中アルゼンチン・フュージョンといった感じになるタイトル曲の1曲目、しっとりと優しいメロディが奏でられていく小品の2曲目、いろいろなパートに分かれていて、哀愁のあるアルゼンチンの雰囲気が出ている10分台の3曲目、ややフュージョンの色合いとバンドネオンがマッチしている4曲目、静かで哀愁感覚たっぷりのバンドネオンのゆったりした響きが聴ける5曲目、やはりキメの多いフュージョン的な色彩のある6曲目、優雅で洗練されたバンドネオンのやや静かな展開の7曲目。

1446


Solitudes/Tamia(Voice)/Pierre Favre(Per)(ECM 1446) - Recorded April 1991. - 1. Chant d'Exil 2. Drame 3. Clair - Obscur 4. Pluies 5. Allegria 6. Erba Luce 7. Sables 8. Solitudes


タミアが5曲、ピエール・ファヴルが3曲作曲。ヴォイスと、パーカッションのデュオ。多重録音あり。教会音楽的に聴こえる曲や、アフリカのリズムのような曲もあり、さまざま。ヴォイスの強靭な印象は頭に残ります。パーカッションも静寂の中、メロディアスに響きます。空間の奥から哀愁のあるヴォイスがゆったりと彷徨っている1曲目、静寂の中から浮かび上がる張りのあるヴォイスとパーカッションの2曲目、低い声、高い声を使い分け、広大な大地で発せられるヴォイスのような3曲目、パーカッションのみで「雨」を表現する4曲目、ミステリアスなメロディが心にささる5曲目、ヴォイスと、無国籍なテイストで打楽器が繰り広げる6曲目、静けさの中を淡々とヴォイスが舞う7曲目、流れるサウンドをバックにゆったりと歌う8曲目。

1445


Nonsentration/Jon Balke(Key) w/Oslo 13(ECM 1445) - Recorded September 1990. Per Jorgensen(Tp), Nils Petter Molvaer(Tp), Torbjorn Sunde(Tb), Morten Halle(As), Tore Brunborg(Ts), Arne Frang(Ts), Audun Kleive(Ds), Jon Christensen(Ds, Per), Finn Sletten(Per), Miki N'Doye(Per) - 1. Stealing Space 1 2. Stealing Space 2 3. Stop 4. Blic 5. Constructing Stop 6. The Laws Of Freedom 7. Disappear Here 8. Nord 9. Circling The Square 10. The Art Of Being


ヨン・バルケが全曲作曲。彼のピアノのフレーズも魅力的。室内楽的に聴こえる曲もあれば、パーカッションが強力な曲もあり、無国籍的で ミステリアス。ピアノでメロディが静かに、その後にパーカッションやホーンが加わり、淡々と進む1-2曲目、速いテンポのパーカッションとホーンのリズムのキメ、そして冷淡なピアノ・ソロが印象的な3曲目、パーカッションの上をピアノ、ホーンが低い温度感で歩んでいく4曲目、ちょっとミステリアスなサウンドで静かなバラードの5曲目、静かなピアノのソロが冷たい感触の6曲目、リズミカルな曲にトロンボーンが舞う7曲目、やはり浮遊感のあるテーマとリズミカルな曲の対比の8曲目、ゆったりしたホーンの眠そうなフレーズから盛り上がる9曲目、優しいミュートのトランペットが奏でる10曲目。

1444


Star/Jan Garbarek(Ss, Ts)/Miroslav Vitous(B)/Peter Erskine(Ds)(ECM 1444) - Recorded January 1991. - 1. Star 2. Jumper 3. Lamenting 4. Anthem 5. Roses For You 6. Clouds In The Mountain 7. Snowman 8. The Music Of My People


7曲目がフリー・インプロヴィゼーションで、他の曲は3人それぞれの曲。うち、ミロスラフ・ヴィトウス作が4曲(2-3、5-6曲目)。サックストリオの演奏といっても、このメンバーでは単なるトリオの演奏にとどまりません。ヤン・ガルバレク作の牧歌的な哀愁を持つゆったりしたタイトル曲の1曲目、4ビートっぽいですが、全員がソロをとっているような不思議なサウンドの2曲目、まったりと全員が寄り添って語り合うような3曲目、ゆったりと素朴なメロディが舞う中、自由にリズムが動く4曲目、淡々とそれぞれがフレーズを出していながらまとまりのある5曲目、スピーディーなフレーズだけれど妙な安心感のあるサウンドの6曲目、フリーでも感触は他の曲と変わらない安定感のある7曲目、リズミカルなビートでソロの集合体の8曲目。

1442


Ragas And Sagas/Ustad Fateh Ali Khan(Voice) & Jan Garbarek(Ss, Ts)(ECM 1442) - Recorded May 1990. Ustad Shaukat Hussain(Tabla), Ustad Nazim Ali Khan(Sarangi), Deepika Thathaal(Voice), Manu Katche(Ds) - 1. Raga 1 2. Saga 3. Raga 2 4. Raga 3 5. Raga 4


ヤン・ガルバレクの、南アジアを代表するミュージシャンとの共演。というより、ウスタッド・アリ・カーンの曲が4曲(1、3-5曲目)を占めていて、また曲がインド音楽(タイトルにはMusicians From Pakistanと書いてある)なので、北インド音楽(伝統的なそれとは違うのかも)のようなアルバムになって、立場は逆かも。2曲目のみヤン・ガルバレク作曲、マヌ・カッチェ参加。かの地の深いマイナー系のメロディが繰り返され、ゆったりと時が過ぎていく1曲目、エキゾチックながらもリズミカルで少し洋楽寄りのサウンドを持つ2曲目、うねるような民族的なメロディでせまってくる懐かしく、またリズムも出てくる3曲目、変幻自在なパーカッションの上をマイペースで歌っていく4曲目、さらにエキゾチックな色の度合いを濃くする民族的な5曲目。

1440


The Cure/Keith Jarrett(P) Trio(ECM 1440) - Recorded April 21, 1990. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Bemsha Swing 2. Old Folks 3. Woody'n You 4. Blame It On My Youth 5. Golden Earrings 6. Body And Soul 7. The Cure 8. Things Ain't What They Used To Be


邦題「ボディ・アンド・ソウル」。ニューヨークのタウン・ホールでのライヴ。7曲目のみキース・ジャレットの作曲で、77分8曲のスタンダードやジャズメンオリジナル。セロニアス・モンク作をピアノではじまり雰囲気を出しつつ独自のトリオ・サウンドで魅了する1曲目、夢見心地でロディアスなバラードから、中盤ミディアムでやや盛り上がる2曲目、アップテンポでバップとは一味違うピアノのソロで盛り上げる3曲目、優しいバラードできれいなメロディを聴かせる4曲目、親しみやすい哀愁あふれるメロディでせまる5曲目、クラシック的にピアノがはじまりしっとりとしたバラードからミディアムの13分もの6曲目、マイナーの一発ものだけれど印象深いタイトル曲の7曲目、デューク・エリントン作をスローなブルースのように料理する8曲目。

1438


Jimmy Giuffre 3, 1961(ECM 1438/39) - Disc1 "Fusion" - Recorded March 3, 1961. Jimmy Giuffre(Cl), Paul Bley(P), Steve Swallow(B) - 1. Jesus Maria 2. Emphasis 3. In The Mornings Out There 4. Scootin' About 5. Cry, Want 6. Brief Hesitation 7. Venture 8. Afternoon 9. Trudgin' Disc2 "Thesis" - Recorded April 8, 1961. Jimmy Giuffre(Cl), Paul Bley(P), Steve Swallow(B) - 1. Ictus 2. Carla 3. Sonic 4. Whirrr 5. That's True, That's True 6. Goodbye 7. Flight 8. The Gamut 9. Me Too 10. Temporarily 11. Herb & Ictus


もともとヴァーヴで発表されていた2枚のアルバムの権利をECMが買い取って、リミックスしたもの。演奏はとても’61年の録音とは思えないもので、音質もECMらし くクリアです。ジミー・ジュフリーの作曲が大半ですが、その中にカーラ・ブレイの作品がやや目立つ感じ。メンバーも強力だし、未発表曲も4曲あったというおまけ付き。ややゆったりした感じの曲調で、4ビートになっていないところもあったり、バップ的ではない緊張感のあるフレーズが続いている感じ。2枚目の方が急速調の曲がややあります。全20曲という曲数は、クールな感じながらけっこうお腹いっぱいになります。それにしてもクラリネットはメロディを吹いているのに、音色は温かくてもやっぱり冷たいフレーズの感触。この外れ具合がECMにフィットしてます。

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