ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了。Wattレーベル、Works、:rarumシリーズは言及する予定なないです。

カテゴリ: ECM1501-1550番

1527


The Fall Of Us All/Steve Tibbetts(G, Per, Discs)(ECM 1527)(輸入盤) - Released 1994. Marc Anderson(Congas, Steel Ds, Per), Marcus Wise(Tabla), Jim Anton(B), Eric Anderson(B), Claudia Schmidt(Voice), Rhea Valentine(Voice), Mike Olson(Synth) - 1. Dzogchen Punks 2. Full Moon Dogs 3. Nyemma 4. Formless 5. Roam And Spy 6. Hellbound Train 7. All For Nothing 8. Fade Away 9. Drinking Lesson 10. Burnt Offering 11. Travel Alone


(03/09/27)5、10曲目が共作の他はスティーヴ・チベッツのオリジナル。1曲目ではパーカッションが爆発していて、ギターもエレキでギュイーンというフレーズでパワーがあふれます。やや落ち着きつきつつもエキゾチックな香りはプンプンと漂って盛り上がっていく2曲目、パワフルなパーカッションの上をヴォイスが漂いギターが飛び回る3曲目、ここではじめて静かなサウンドになる4曲目、ゆったりと進みつつギターソロではロックフレーズなおかつ浮遊の5曲目、パーカッションが真正面にあるロックという感じの6曲目、アコースティック・ギターの風も吹いてくる7曲目、その風がさらに変化しながら進む8曲目、ギターだけで静かな雰囲気の9曲目、ドラマチックな構成でせまってくる10曲目、やはりエキゾチックな締めくくりの11曲目。

1526


Acoustic Quartet/Louis Sclavis(Cl, Bcl)/Dominique Pifarely(Vln)(ECM 1526) - Recorded September 1993. Marc Ducret(G), Bruno Chevillon(B) - 1. Sencible 2. Bafouee 3. Abrupto 4. Elke 5. Hop! 6. Seconde 7. Beata 8. Rhinoceros


Louis Sclavis作が8曲中4曲、Dominique Pifarely作が3曲。フランス出身のクァルテット。楽器編成も特殊で、構築された部分も多く、室内楽や現代音楽の要素もある、独自なジャズ。12音階的複雑なメロディーが斬新で、緩急がある1曲目、唯一他者による作曲の、ゆったりとした背景にソロが浮かび上がる、またサウンドがクラシック的に変わっていくドラマチックで情景的な2曲目、浮遊感を伴いながら、途中からやや激しく自由になっていく3曲目、薄暮にゆっくりと浮かび上がるバラードの4曲目、 変拍子系で勢いがあるも揺らぎながら進んでいく5曲目、エキゾチックな速いパッセージが続くスリリングな12分台の6曲目、ミステリアスなメロディの配列の小品の7曲目、現代音楽のような雰囲気を醸し出している独特な8曲目。

1525


Officium/Jan Garbarek(Ss, Ts)/The Hilliard Ensemble(Vo)(ECM New Series 1525) - Recorded September 1993. - 1. Parce Mihi Domine 2. Primo Tempore 3. Sanctus 4. Regnanteem Sempiterna 5. O Salutaris Hostia 6. Procedentem Sponsum 7. Phlcherrima Rosa 8. Parce Mihi Domine 9. Beata Viscera 10. De Spineto Nata Rosa 11. Credo 12. Ave Maris Stella 13. Virgo Flagellatur 14. Oratio Ieremiae 15. Parce Mihi Domine


聖歌とサックスの即興が組み合わさった、不思議ながらも聴いていて落ち着く音楽。いわゆるクラシックの分野の古楽である聖歌、それもかなり古くて作曲者不詳のものもあり、13-16世紀(チェコのものがやや多い)を中心とした題材で、グレゴリオ聖歌からも取り上げられています。ゆったりと美しいハーモニーで歌われる聖歌に絡むように、あるいは寄り添うように漂っているサックスがまた、透明感を持って美しく響いてきます。

1524


Exile/Sidsel Endresen(Voice)(ECM 1524) - Recorded August 1993. Django Bates(P, Ts), Nils Petter Molvaer(Tp), Jon Christensen(Ds, Per), Jens Bugge Wesseltoft(Key), David Daring(Cello) - 1. Here The Moon 2. Quest 3. Stages 1,2,3 4. Hunger 5. Theme 1 6. Waiting Train 7. The Dreaming 8. Dust 9. Variation 3 10. Theme2 11. Exile


ジゼル・アンドレセンは詩人でもありますが、北欧の香りが漂ってきてしまう ヴォイス。彼女の詞の曲が多く、作曲は彼女やメンバー、そしてヨン・バルケなど。チェロがちょっとスパイスが効いている、スペイシーな部分を多く感じるサウンド。曲によって全員が参加しているわけではないです。小品の1曲目から雰囲気はそちら方面で、2曲目も似たサウンドカラー。ジャンゴ・ベイツとのデュオの、不思議な浮遊感覚のある3曲目、インストルメンタルが長く、静かでドラマチックな感触の4曲目、ヴォイスとチェロのインプロヴィゼーションの小品の5、10曲目、エレクトリックな感覚のある6曲目、哀愁感覚の強い7曲目、ミステリアスなエキゾチックさのある8曲目、インストルメンタルの9曲目、やはり静かな北欧の、タイトル曲の11曲目。

1523


Federico Mompou: Musica Callada/Herbert Henck(P)(ECM New Series 1523)(輸入盤) - Recorded August 1993. - Musica Callada: 1-9. Book 1 10-16. Book 2 17-21. Book 3 22-28. Book 4


(04/03/25)Federico Mompouは20世紀スペインの作曲家。邦題にすると「沈黙の音楽」ということになるのでしょうか。’59-67年にかけて作曲された28曲の小品集。現代的というよりも、全体的に音数が少なく、どこか懐かしさのある空間的なメロディの曲が多いです。ただし音符使いは音が少ないながらも複雑な感じ。まさに繊細な音、音、音。感覚的とも言えるメロディが逆に強く心に訴えかけてきます。淡色系の色合い。

1522


The Call/Charles Lloyd(Ts)(ECM 1522) - Recorded July 1993. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) - 1. Nocturne 2. Song 3. Dwija 4. Glimpse 5. Imke 6. Amarma 7. Figure In Blue, Memories Of Duke 8. The Blessing 9. Brother On The Rooftop


全曲チャールス・ロイドの作曲。ドラムスがビリー・ハートになったせいか、より自由で内省的なサウンドになっています。その静かでフレキシブルなバラード調の曲のサウンドの雰囲気がなかなかの1曲目、ピアノで語りかけるようにはじまり、徐々に温度感低く盛り上がっていく12分台の2曲目、しっとりとしたサックスが淡々とスピリチュアルに語る3曲目、自由度が高いながらもややテンポが全曲よりも速く、ノリも良くなっている4曲目、さらに元気に飛ばす5曲目、フワフワと、しかも明快にサックスが舞い飛ぶ透明度のある6曲目、哀愁度としっとり感が高めで色調が蒼い感じがする7曲目、テンポがあるかないかギリギリの感じの静かな場面の多いバラードの8曲目、ドラムスとのデュオで明るいサックスと小刻みなドラムスの9曲目。

(注)Quartets/Charles Lloyd(Ts, Fl, Chinese Oboe, Tibetan Oboe)(ECM2316-20)で5枚組BOXとして、’13年に再発。

1520


12 Hommages A Paul Sacher Pour Violoncelle/Patrick Demenga(Cello)/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1520/21)(輸入盤) - Recorded June 1993. Barbara Lichter(Cello), Anna Loudos(Cello), Beat Feigenwinter(Cello), Michael Keller(Cello), Francoise Schiltknecht(Cello), Pierpaolo Toso(Cello), Jurg Wyttenbach(Cond) - Alberto Cinastera: Punena No.2 Op.45: 1. Hawaii 2. Wayno Karnavalito Wolfgang Fortner: Zum Spielen Fur Den 70. Geburtstag Thema Und Variationen Fur Violoncello Solo Hans Werner Henze: 4. Capriccio Conrad Beck: Fur Paul Sacher Drei Epigramme Fur Violoncello Solo: 5. 1. Moderato 6. 2. Tranquillo 7. 3. Vivo Henri Dutilleux: 3 Strophes Sur Le Nom De Sacher: 8. 1. Un Poco Indeciso 9. 2. Andante Sostenuto 10. 3. Vivace Witold Lutoslawski: 11. Sacher-Variationen Licuano Berio: 12. Les Mots Sont Alles Cristobal Halffter: 13. Variationen Uber Das Thema eSACHERe Benjamin Britten: 14. Tema <> Klaus Huber: 15. Transpositio Ad Infinitum Fur Ein Virtuoses Solocello Heinz Holliger: 16. Chaconne Fur Violoncello Solo Pierre Boulez: 7. Messagesquisse Pour 7 Violoncelles


(04/02/14)指揮者であるPaul Sacherが70歳の誕生日を迎えるにあたって、12人の現代音楽家がチェロの曲を提供して彼をたたえたとの事です。作曲家の中には私でさえ知っている名前も。ほとんどの曲がチェロのソロだと思われますが、最後の曲のみ7人のチェロ奏者での演奏。やはり、どの曲も現代音楽らしく素直でないやや難解な旋律を持ちます。色彩的には皆寒色系ですが、作曲者による個性の違いもやや感じられます。

1519


Dark Wood/David Darling(Cello)(ECM 1519) - Recorded July 1993. - 1. Darkwood 4 Dawn 2. In Motion 3. Journey 4. Darkwood 5 Light 5. Earth 6. Passage 7. Darkwood 6 Beginning 8. Up Side Down 9. Medieval Dance 10. Darkwood 7 The Picture 11. Returning 12. New Morning


チェロのソロアルバムで、全曲デヴィッド・ダーリングの作曲。ダーク・ウッドの1-3は、前作「チェロ」に入っていました。その延長線なので4-7なのでしょう。 それぞれ3-4曲ずつ組曲になっています。それぞれの曲自体も「夜明け」「動き」「旅」「明り」「大地」「小径」「始まり」「さかさまに」「探して」「中世の踊り」「絵画」「帰り」「新しい朝」とドラマチックなタイトルで、サウンド。ヨーロッパの黒く深い森のイメージが、映画音楽のようなチェロの録音(多重録音もあるようですが)から出てきます。ECMでのミキシングやエコー処理で、森の空間がうまく表現されている感じ。当然ながらジャズ度はなく、幽玄なサウンド世界が立ちはだかり、あるいはそこに存在していて、抑えがたい寂寥感が、私達をヨーロッパの森へ連れていってくれます。

1518


Pendulum/Eberhard Weber(B)(ECM 1518) - Recorded Spring 1993. - 1. Bird Out Of Cage 2. Notes After An Evening 3. Delirium 4. Children's Song No.1 5. Street Scenes 6. Silent For A While 7. Pendulum 8. Unfinished Self-Portrait 9. Closing Scene


全曲エバーハルト・ウェーバーの作曲。ベースの多重録音によるソロで、エフェクターを使用して面白い効果を生み出します。他の楽器は使用していないとのこと。バランス的に違和感がないのが彼らしい。やや哀愁系のメロディがやや重心低くせまってくる1曲目、明るめのポップスのようなサウンドを持つ2曲目、ややスピーディーなメロディながら哀しみを背負ったような3曲目、タイトルどおりちょっと優しげでおっとりとした4曲目、16ビート的アップテンポでギターとのデュオのような効果をもたらしている5曲目、牧歌的でフレットのないベースのメロディの良さがある6曲目、印象に残るメロディとジャズフィーリングも少しあるタイトル曲の7曲目、短調で少しどっしりとした感じの8曲目、ゆったりと温かいメロディに包まれた9曲目。

1517


Further/Jon Balke(P, Key) w/Magnetic North Orchestra(ECM 1517) - Recorded June 1993. Jens Petter Antonsen(Tp), Per Jorgensen(Tp, Vo), Morten Halle(As), Tore Brunborg(Ts, Ss), Gertrud Okland(Vln), Troud Villa(Viola), Jonas Franke-Blom(Cello), Anders Jormin(B), Marilyn Mazur(Per), Andun Kleive(Ds) - 1. Departure 2. Step One 3. Horizantal Song 4. Flying Place 5. Shaded Place 6. Taraf 7. Moving Carpet 8. Eastern Forest 9. Changing Song 10. Wooden Voices 11. Arrival


全曲ヨン・バルケの作曲。変則的な編成で、やや内省的なアレンジです。書き譜が多いのか、まとまりのあるサウンド。エキゾチックな響きが支配する小品の1、11曲目、淡々としたピアノにゆったり絡んでくるアンサンブルの2曲目、やや哀愁が混ざりながらもオーケストラの味わいのある3曲目、静かなところから盛り上がるメロディとリズムのやり取りの4曲目、静かでメカニカルなフレーズの上を舞うメロディの5曲目、ちょっとゆったりでエキゾチックな香り、かつドラマチックな6曲目、やや抑え気味で夢の中を行くようなサウンドの7曲目、ストリングスとトランペットで静かに漂う8曲目、哀愁のあるメロディと少しトンガッたフレーズが交錯する、ヴォーカル入りの9曲目、氷の上を危ういバランスでゆっくり走って行くような10曲目。

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