ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

カテゴリ: ECM1852-1900番

1900


The Out-Of-Towners/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1900) - Recorded July 28, 2001. - 1. Intro - I Can't Believe That You're In Love With Me 2. You've Changed 3. I Love You 4. The Out-Of -Towners 5. Five Brothers 6. It's All In The Game


ミュンヘンでのライヴ。今回はスタンダードが多めのアルバム。12分台の1曲目の出だしはピアノ・ソロで美しい「イントロ」からややアップテンポのスタンダードの本編に入っていきます。スタンダードの演奏をしているのに アドリブのメロディの流麗さと奔放さは、やはり彼らならではのものです。包み込むようなメロディで優しくせまってきて、聴く人に安心感を与えるようなサウンドの2曲目、これまた有名な「アイ・ラヴ・ユー」をアップテンポで華麗に進行していく3曲目。そして19分ものオリジナルのタイトル曲の4曲目は、そのまとまりと、自然体のブルースの気軽さ、後半のコード1発が良い感じです。軽めでメロディアスに進行していく、ウキウキするような5曲目、なんとピアノ・ソロでの曲で、しっとりとした美しいメロディの6曲目。(04年8月25日発売)

1898


Silent Songs/Valentin Silvestrov(P)(ECM New Series 1898/99)(輸入盤) - Recorded 1986. Sergey Yakovenko(Baritone), Llya Scheps(P) - Silent Songs: 1-5. 1. Five Songs After Poems By Yevgeny Baratynsky, John Keats, Alexander Pushkin And Taras Shevchenko 6-16. 2. Eleven Songs After Poems By Alexander Pushkin, Osip Mandelstam, Mikhail Lermontov, Fyodor Tyutchev, Percy Bysshe Shelley And Sergey Yesenin 17-19. 3. Three Songs After Poems By Mikhail Lermontov 20-24. 4. Five Songs After Poems By Alexander Pushkin, Fyodor Tyutchev, Osip Mandelstam, And Vasily Zhukovsky 25-28. Four Songs After Osip Mandelstam


(04/11/22)Valentin Silvestrovは20世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。ここではバリトンとピアノのデュオでの演奏。1-24曲目までの「Silent Songs(A Cycle In Four Parts)」と25-28曲目の「Four Songs After Osip Mandelstam」に分かれています。詩に歌をつけた演奏で、穏やかではあるけれど、くぐもったような、静かでゆったりした展開。後者はシルヴェストロフ自身がピアノを弾いていて、より音の大小がはっきりしています。

1897


Life/Stephan Micus(Voice, All Instruments)(ECM 1897)(輸入盤) - Recorded 2001 - 2004. Instruments: Bagana, Tibetan Chimes, Kyeezee, Sho, Maung, Tin Whistle, Bavarian Zithers, Thai Singing Bowls, Dilruba, Nay, Tibetan Cymbals, Dondon, Bowed, Bagana, Balinese And Burmese Gongs - 1. Narration One And The Master's Question 2. The Temple 3. Narration Two 4. The Monk's Answer 5. Narration Three 6. The Master's Anger 7. Naration Four 8. The Monk's Question 9. The Sky 10. The Master's Answer


(04/11/13)全曲Stephan Micusの作曲。ジャケットには雪の道を歩いている日本の僧侶。1曲目は東洋的な無国籍的なサウンドではあるけれども、ゆったりと歌うヴォイスは日本語の歌詞です(ジャケットの中に日本語で詩があります)。日本語に聴こえないところも多いのですが、平家物語のような節回しでゆっくり歌うからかも。その後も日本語の歌詞は出てくる部分と、純粋なヴォイスの部分と。2曲目、9曲目はヴォイスなしの日本的なサウンド。日本から見れば異国のサウンドだと思いますが、欧米からすれば日本的に聴こえるようなサウンドと情緒があるかもしれません。何重にも重ねられた彼のヴォイスは、その叙情感と異国の香りを届けてくれます。日本の仏教的な雰囲気もある、不思議なワールド・ミュージックの世界。 (05年1月21日発売)

1895


Tigran Mansurian/Ars Poetica(ECM New Series 1895)(輸入盤) - Recorded Jun 6, 2003. Armenian Chamber Choir, Robert Mlkeyan(Cond) - Ars Poetica Part 1. 1-3 Three Night Songs - Night - Insomnia - Anxiery Part 2. 4-6. Three Portraits Of Woman - Your Enamel Profile - The Rainbow - Manon Lescaut Part 3. 7-9 Three Autumn Songs - The Wind - Japanese Tankas - Song Of Autumu Part 4. And Silence Decsends


(06/08/12)Tigran Mansurianは20世紀アルメニアの現代音楽家。これはライヴ録音で、Yeghishe Charentsの詩に基づいた曲とのこと。ア・カペラが静かな場面から徐々に浮かび上がってくる、宗教音楽のようでいて冷たさと鋭さのあるコーラスが、何とも言えない民族的な血を感じます。8曲目は日本の短歌にインスパイア(?)された曲とのこと。荘厳な教会音楽として見てもいいのかどうか、まさに紙一重のところにあるサウンド。

1894


Shade Of Jade/Marc Johnson(B)(ECM 1894) - Recorded January and February 2004. Joe Lovano(Ts), John Scofield(G), Eliane Elias(P), Joey Baron(Ds), Alain Mallet(Org on 8, 10) - 1. Ton Sur Ton 2. Apareceu 3. Shades Of Jade 4. In 30 Hours 5. Blue Nefertiti 6. Snow 7. Since You Asked 8. Raise 9. All Yours 10. Don't Ask Of Me (Intz Mi Khntrir)


マーク・ジョンソン作または共作が全10曲中5作。イリアーヌ・イライアスの曲も多い。スゴいメンバーの集まりで、余裕の演奏。気ままにゆったりとしながらフレーズに緊張感を持たせるミディアムの4ビートの1曲目、バラードでサックスのフワフワ感が印象的な2曲目、薄暮の蒼い世界を思わせるような静かなタイトル曲の3曲目、ノンビートに近い感じでゆったり流れていく4曲目、「ネフェルティティ」のメロディが一部出てくる珍しい4ビートでの5曲目、ピアノトリオでのしっとりモードでのバラードの6、9曲目、ベース・ソロ(?)で勝負する7曲目、ワルツのオルガン入りでファンキーな8曲目、哀愁度の高いメロディをアルコで弾いている10曲目。2、4、6、9曲目のイリアーヌ作と7、10曲目にジョン・スコフィールドは参加せず。(05年10月19日発売)

1893


Stephen Stubbs(Baroque G, Chitarrone)/Teatro Lirico(ECM New Series 1893)(輸入盤) - Recorded February 2004. Milos Valent(Vln, Viola), Maxine Eilander(Spanish and Italian Harps), Erin Headley(Viola Da Gamba, Lirone) - Arcangelo Corelli 1. Sonata "Follia" Op.5, No. 12: Adagio 2. Inprovisation 1 Giulio Caccini: 3. Amarilli, Mia Bella Maurizio Cazzati: 4. Baletto Quarto: Adaggio 5. Folia Variations 6. Improvisation 2 Carlo Farina: 7. Sonata Seconda Detta La Desperata Giovanni Battista Granata: 8. Sonata Di Chittarra, E Violino, Con Il Suo Basso Continuo Arcangelo Corelli: 9 Sonata Op.5 No.10: Serabanda Giovanni Paolo Foscarini: 10. Aria Della Fulia Variata (Con Parti Variate) 11. Suite Stephan Stubbs: 12. Arpeggiata A Mio Modo


(06/03/18)17世紀のイタリアやスロヴァキアの5人の作曲家による曲と、インプロヴィゼーション、そして12曲目にStephen Stubbsの曲。古楽器も使用していて、雰囲気が出ています。あまり有名でない曲がおさめられているそうですが、当時のちょっと哀愁を帯びた分かりやすい曲が多いのが特徴。インプロヴィゼーションもジャズ的なそれではなく、ちゃんと古楽的な曲になっています。バロック・ギターの現代曲の12曲目も違和感なし。 (06年8月23日発売)

1892


The Ground/Tord Gustavsen(P) Trio(ECM 1892) - Recorded January 2004. Harald Johnsen(B), Jarle Vespestad(Ds) - 1. Tears Transforming 2. Being There 3. Twins 4. Curtains Aside 5. Colours Of Mercy 6. Sentiment 7. Kneeling Down 8. Reach Out And Touch It 9. Edges Of Happiness 10. Interlude 11. Token Of Tango 12. The Ground


全曲トルド・グスタフセンの作曲。北欧のピアノ・トリオらしい演奏ですが、ゆっくりで分かりやすいしっとりとした美旋律で、多くの人に好まれそう。心に入る優しいメロディでせまってくる1曲目から、そのサウンドの虜に。ゆったりと地についたテンポで哀愁を心に染み込ませる2曲目、流れていく短調の調べが印象的な3曲目、エキゾチックな表情を見せて冷たいままに情熱を見せる4曲目、やや明るめの表情をしたバラードの5曲目、語りかけから中盤徐々に盛り上がる6曲目、寒色系の中にほのかな橙色が見えるような7曲目、切なさで語りかけてくる8曲目、スローだけれどもブルースも少々感じる9曲目、ソロピアノでの小品の10曲目、スローなタンゴと言えなくもない11曲目、やや明るく包み込むようなタイトル曲の12曲目。(05年2月23日発売)

1891


Trio/Marcin Wasilewski(P)/Slawomir Kurkiewicz(B)/Michael Miskiewicz(Ds)(ECM 1891) - Recorded March 2004. - 1. Trio Conversation (Introduction) 2. Hyperballad 3. Roxana's Song 4. K.T.C. 5. Plaza Real 6. Shine 7. Green Sky 8. Sister's Song 9. Drum Kick 10. Free-bop 11. Free Combinations For Three Instruments 12. Entropy 13. Trio Conversation (The End)


通称「シンプル・アコースティック・トリオ」。マルチン・ボシレフスキの作曲(共作含む)が4曲、3人のフリー・インプロヴィゼーションが5曲(1、9、11-13曲目)。温度感が低いながらフリーの曲でも緊張感やアグレッシヴさがあまりなく、落ち着いて聴ける演奏。ただし4ビートではなくどの曲も流れるような印象で、硬質な美しさをたたえています。2曲目がビョークの曲で、やや盛り上がってポップス的な色合いもあるかなあという感じ。4、6、8曲目あたりは多少元気でビート感も(4ビートではなく)あります。そしてウェイン・ショーター作も彼ら流のサウンドになってしまっている5曲目、トーマス・スタンコ作の静かで自由な7曲目。10曲目はやっぱりバップを意識しているのかどうか、ちょっと過激か。他のフリーの曲も完成度高し。(05年5月25日発売)

1890


Violinkonzert/Heinz Holliger(Cond)(ECM New Series 1890)(輸入盤) - Recorded September and December 2002. Thomas Zehetmair(Vln), SWR Sinfonieorchester - 1. Eugene Ysaye: Sonate Op.27, Nr 3 "Ballade" Heinz Holliger: Violinkonzert 2. Deuil 3. Obsession 4. Ombres 5. Epilog


(04/08/08)1曲目のEugene Ysayeは19-20世紀のベルギーの作曲家・ヴァイオリニスト。この曲のみヴァイオリンのソロですが、哀愁があってなかなか味わいがあります。2曲目以降は 20世紀スイスの現代音楽家Heinz Holligerの作品。やはりオーケストラをバックにといっても、無機的なメロディやサウンドの印象。いかにも現代音楽的な展開をしています。色合いとしてはやはり寒色系の中を動いていくヴァイオリンとオーケストラ。

1889


Veracini Sonatas/John Holloway(Vln)/Jaap Ter Linden(Cello)/Lars Ulrik Mortensen(Harpsichord)(ECM New Series 1889)(輸入盤) - Recorded September 2003. - Francesco Maria Verachini: 1-5. Sonata No.1 In G Minor 6-9. Sonata No.5 In C Major 10-14. Sonata No.1 In D Major 15-19. Sonata No.6 In A Major


(05/04/19)Francesco Maria Verachiniは18世紀イタリアのヴァイオリン奏者兼作曲家。ここではチェロとハープシコードとのトリオの演奏で、バロック時代の安定した、それていて分かりやすい哀愁も漂っているメロディアスな演奏を聴くことができます。明るい場面、影のある場面と進行に応じてあらわれてきて、まさにバロック時代のイタリアの光と影なのかな、とも思います。お茶でも飲みながらじっくり聴くにも良し、小音量でBGMにも良し。

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