ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。

カテゴリ: ECM1852-1900番

1889


Veracini Sonatas/John Holloway(Vln)/Jaap Ter Linden(Cello)/Lars Ulrik Mortensen(Harpsichord)(ECM New Series 1889)(輸入盤) - Recorded September 2003. - Francesco Maria Verachini: 1-5. Sonata No.1 In G Minor 6-9. Sonata No.5 In C Major 10-14. Sonata No.1 In D Major 15-19. Sonata No.6 In A Major


(05/04/19)Francesco Maria Verachiniは18世紀イタリアのヴァイオリン奏者兼作曲家。ここではチェロとハープシコードとのトリオの演奏で、バロック時代の安定した、それていて分かりやすい哀愁も漂っているメロディアスな演奏を聴くことができます。明るい場面、影のある場面と進行に応じてあらわれてきて、まさにバロック時代のイタリアの光と影なのかな、とも思います。お茶でも飲みながらじっくり聴くにも良し、小音量でBGMにも良し。

1888


Chants, Hymns And Dances/Gurjieff/Vassilis Tsabropoulos(P)/Anja Lecher(Cello)(ECM New Series 1888)(輸入盤) - Recorded December 2003. - Georges Ivanovitch Gurgjieff: 1. Chant From A Holy Book 2. Bayaty 3. Prayer 4. Duduki 5. Interlude 1 Vassilis Tsabropoulos: 6-8. Trois Morceaux Apres Des Hymnes Byzantins 9. Dance 10. Chant Georges Ivanovitch Gurgjieff: 11. Interlude 2 12. Assyrian Women Mourners 13. Armenian Song 14. No.11 15. Woman's Prayer 16. Chant From A Holy Book, Var.1


(04/11/03)グルジェフは20世紀前半のロシアの神秘思想家、作曲家で、このアルバムでは ギリシャのピアニストVassilis Tsabropoulos本人の作品を中間に挟んでの演奏。TsabropoulosはECMのジャズの方でも録音があります。インプロヴィゼーションでの演奏もあるかもしれないけれど、統一感はあって、やや今風か。グルジェフの曲の方は神秘的で宗教的(敬虔)なクラシックという基調です。ある種のヒーリング的な雰囲気もあります。 (04年12月29日発売)

1887


Friedrich Cerha/Franz Schreker/Heinrich Schiff(Cello), Netherlands Radio Chamber Orchestra, Peter Eotvos(Cond)(ECM New Series 1887)(輸入盤) - Recorded September 2003. - 1-3. Friedrich Cerha: Konzert Fur Violoncello Und Orchester 4. Franz Schreker: Kammersymphonie In Einem Satz


(07/09/24)Friedrich CerhaとFranz Schrekerは年代が違うも20世紀のオーストリア現代音楽家。前半がFriedrich Cerhaの曲で、20世紀も終わりの方で作られた曲だけあって、いかにも現代音楽という感じの無機的な中に流れるような有機的なサウンドが入ってます。Franz Schrekerの曲は1916年の作曲。ある程度伝統的なクラシックサウンドですが、それでもシンフォニックな中に現代を感じさせる音使いがある、現代音楽です。

1886


Diverted Travels/Jon Balke(P) & Magnetic North Orchestra(ECM 1886)(輸入盤) - Recorded September and November 2003. Per Jorgensen(Tp, Vo), Fredrik Lundin(Bfl, Sax), Bjarte Eike(Vln), Peter Spissky(Vln), Thomas Pitt(B-Vln), Helge Andreas Norbakken(Per), Ingar Zach(Per) - 1. Machinery 2. Nutating 3. Sink 4. Columns 5. Deep 6. In Patches 7. Ondular 8. Downslope 9. Rivers 10. Climb 11. Inside 12. And On 13. The Drive 14. Falling


(04/10/16)13曲目を除いてJon Balkeの作曲。やや変則小編成で、全51分に14曲も。邦題にすると「気晴らしの旅行」になるのか、曲によっていろいろに変化します。ピアノが淡々と語りかける1曲目、パーカッションとピアノを中心にテンポ良く応酬する2曲目、シンセサイザーで静かな小品の3曲目、民族的なヴォーカルが印象的な4曲目、管楽器の語り合う5曲目、リズミックかつスリリングでファンクジャズ的な6曲目、ピアノを中心に淡々とした7曲目、淡々と流れていく8曲目、ミュートトランペットがリズムに合わせて踊るような9曲目、速いパッセージが続き後半ゆったりとする10、12曲目、トランペットの断片的な叫びの小品の11曲目、持続音が続き、静かな世界の13曲目、クラシックのような淡い世界が展開する14曲目。

1885


The Weeping Meadow/Eleni Karaindrou(P)(ECM New Series 1885)(輸入盤) - Recorded June 2003. Maria Bildea(Harp), Renato Ripo(Cello), Konstantinos Raptis(Accordion), Socratis Sinopoulos(Constantinople Lyra), Vangelis Skouras(French Horn), Sergiu Nastasa(Vln), Angelos Repapis(B), Hellenic Vocal Ensemble, Antonis Kontogeorgiou(Director), La Camerata, Athens(String Orchestra) - 1. The Weeping Meadow 2. Theme Of Uprooting 1 3. Waiting 1 4. Memories 5. The Tree 6. Young Man's Theme 1 7. The Weeping Meadow 2 8. Theme Of Uprooting 2 9. Waiting 2 10. The Of The Uprooting 11. Preyer 12. The Tree 13. On The Road 14. Young Man's Theme 15. Theme Of Uprooting 3 16. The Weeping Meadow


(04/03/10)ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロスの作品「泣いている牧草地(開墾地)」とでも訳すのか、かなりシリアスな作品のようで、哀しげなテーマが形を変えて何度も演奏されます。オーケストラだったり、アコーディオンだったり、合唱だったり。やはり東方ヨーロッパの、その短調のメロディが深く心に突き刺さってきます。その重さ、深さは、嘆き、苦しみから祈りにまで達するような、音世界。それが、ずっと、最初から最後まで。 (05年3月23日発売)

1884


Nicolas Gombert/Missa Media Vita In Morte Sumus/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1884)(輸入盤) - Rocorded May 2002. The Hilliard Ensemble: David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harrold(Tenor), Andreas Hirtreiter(Tenor), Gordon James(Baritone), Robert Macdonald(Bass) - 1. Media Vita In Morte Sumus 2. Kyrie (From Missa Media Vita) 3. Gloria (From Missa Media Vita) 4. Salve Regina 5. Anima Mea Liquefacta Est 6. Credo (Fromm Missa Media Vita) 7. O Crux, Splendidior 8. Sancutus (From Missa Media Vita) 9. Quam Pulchra Es 10. Agnus Dei (From Missa Media Vita) 11. Musae Lovis


(06/03/18)Nicolas Gombertは16世紀フランスの宗教音楽家。彼の発表作は非常に少ないとのこと。ここでは4声から6声までの曲を計11曲演奏しています。やはり教会での録音とあって、荘厳なサウンドでゆったりと、響きも豊かに伝わってきます。淡々としている感じですが、ポリフォニーも心地良く、当時としてはやや複雑なハーモニーなのかなとも思えます。憂いを帯びている気もしますが落ち着いたペースの演奏で、ヒーリングにも。 (06年5月24日発売)

1883


Franz Schubert/String Quartet G Major Orchestrated By Victor Kissine/Gidon Kremer(Vln)/Krementara Baltica(ECM New Series 1883)(輸入盤) - Recorded July 2003. Andrejs Gojikovs(Vln), Daniil Grishin(Viola), Kristine Blaumane(Cello), and Orchestra(Krementara Baltica) - String Quartet G Major Op. Posth. 161, D 887: 1. Allegro Molto Moderato 2. Andante Un Poco Moto 3. Scherzo. Allegro Vivace - Trio. Allegretto 4. Allegro Assai


(05/10/04)シューベルトは19世紀ドイツの作曲家。ヴァイオリンのギドン・クレーメルは現代音楽が得意だったのかと思いきや、こういうクラシック曲も演奏するんですね。ストリング・クァルテット用の曲を現代においてVictor Kissineがオーケストレーションをした、という風に読めます。解説には「新たな魅力を引き出した」、とありますが、私には落ち着いた正統派なクラシック曲に聴こえます。こういう作業自体、画期的なことなのかも。 (05年9月21日発売)

1882


There Is Still Time/Frances-Marie Uitti(Cello)/Paul Grifiths(Speaker)(ECM New Series 1882)(輸入盤) - Recorded August 2003. - 1. I Cannot Remember 2. Think Of That Day 3. How I Wish 4. Without Words 1 5. Call From The Cold 6. Touching 7. There It Was 8. The Bells 9. Some Where 10. Without Words 2 11. For You 12. I Did Look 13. Without Words 3 14. My One Fear 15. Without Words 4 16. The Door 17. When This Is Over


(04/11/21)音楽というよりは揺らいでいるような幽玄な、あるいは前衛的なチェロの独奏をバックに、これまたヴォイスというよりは詩の朗読をしているアルバム。4曲のWithout Wordsは、文字通り言葉のない世界。ECMらしい奇妙で独創的なアルバムがまたひとつ誕生。不安感をあおっているような、哀しげなチェロの音色が、変幻自在なナレーションと合わさって、ある種独特の現代音楽的な雰囲気をアルバム全体に漂わせています。

1881


Vague/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1881)(輸入盤) - Relaesed 2003. - 1. Ronda 2. Perfum De Gitane 3. Houdouth 4. Le Chien Sur Les Genoux De La Devineresse 5. Sebika 6. Leila Au Pays Du Caroussel, Variation 7. Diversion 8. Comme Une Absence 9. Nihawend Lunga 10. Claquent Les Voiles 11. E La Nave Va 12. Vague 13. Bou Naouara 14. Mazad 15. Hulmu Rabia 16. Astrakan Cafe(2) 17. La Nuit Des Yeux


(09/02/10)フランスだけで発売されたという、アヌアル・ブラヒムのコンピレーション盤。デジパック仕様で、ECM番号の表記は印刷されていません。元の曲は、Barzakh(ECM 1432)、Thimar(ECM 1641)、Conte De L'incroyable Amour(ECM 1457)、Madar(ECM 1515)、Le Pas Du Chat Noir(ECM 1792)、Khomsa(ECM 1561)、Astrakan Cafe(ECM 1718)(この中には共同名義もあります。)からの出典となっています。彼のウードというギターに似た楽器を楽しめ、しかもけっこう中東系というのか(確かチュニジア出身ではなかったかな)民族音楽色が強く、曲によっては西洋の楽器とのコンビネーションで独特なエスニックの香りをサウンドに楽しむことができます。このようにコンピレーションになっても自然な流れで聴けてしまうのがいい。

1880


In Praise Of Dreams/Jan Garbarek(Ts, Ss, Synth, Sampler, Per)(ECM 1880) - Recorded 2003. Kim Kashkashian(Viola), Manu Katche(Ds) - 1. As Seen From Above 2. In Praise Of Dreams 3. One Goes There Alone 4. Knot Of Place And Time 5. If You Go Far Enough 6. Scene From Afar 7. Cloud Of Unknowing 8. Without Visible Sign 9. Iceburn 10. Conversation With A Stone 11. A Tale Begun


全曲ヤン・ガルバレクの作曲。彼の多重録音もあるトラックを中心にして、ヴィオラとドラムスが加わっています。ただ、メインはサキソフォン。それこそ彼自身の世界としか言いようのないサウンドを展開していて、クラシック畑のキム・カシュカシアンも参加することで、民俗音楽的、温度感の低い異種格闘技戦あるいは3者の融合の世界を垣間見せてくれます。曲によってはメロディの強度が高めだったり、エスニックな雰囲気や映画音楽を聴いているような雰囲気。ドラムスが派手にではなく、スパイス的に打ち込まれ、そのサポートもなかなか。ジャズとは遠い世界ながらも、タイトルからもサウンドからも幻想的な異国情緒の世界が味わえるところが面白い。6曲目はベース(シンセ)も入って、哀愁度満点の曲。7曲目もなかなか。(04年9月22日発売)

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