ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了。Wattレーベル、Works、:rarumシリーズは言及する予定なないです。

カテゴリ: ECM1852-1900番

1878


Which Way Is East/Charles Lloyd(Ts, As, B, Fl, P, Taragato, Oboe, Per, Maracas, Voice)/Billy Higgins(Ds, G, Guimbri, Syrian 'One String', Senegalese, Guinean and In dian Hand Drums, Juno's Wood Box, Per, Voice)(ECM 1878/79) - Recorded January 2001. - What Is Man: 1. The Forest 2. Neing And Becoming 3. Civilization 4. Sea Of Tranquility Divans: 5. Prayer, Sancutuary 6. Supreme Love Dance 7. A Wild And Holy Band Salaam: 8. Oh, Karim 9. Akhi 10. Ya, Karim 11. Tagi All This Is That: 12. Hanuman's Dance 13. Sky Valley 14. Blues Tinge 15. Atman Alone Abides Desire: 16. Wild Orchids Bloom 17. Advaita 18. Chomolungma Devotion: 19. Sally Sunflower Whitecloud 20. My Lord, My Lord 21. Windy Mountain 22. Through Fields And Underground Light Of Love: 23. Mi Corazon 24. Beloved, Chimes At Midnight 25. Take A Chance Surrender: 26. Perfume Of The Desert 27. Benares 28. Amor 29. Forever Dance 30. Bis


ビリー・ヒギンズが亡くなる4ヶ月前の録音で、さまざまな楽器を使用したデュオまたはソロでの録音。CD2枚組で何と2時間半。曲を組曲として大きくとらえれば8曲ですが、細かく数えると30曲にも。1、8、10、20、23、25、28、30曲目などのようにヴォイスの曲もあったりして、民俗音楽的、あるいはフリージャズ的な要素の曲も多く、ややドロくさい場面もあって、聴く人をある程度選ぶのではないかと思います。3、12、16、18、21、24曲目のようなややハードなサックスとドラムスのやり取りが彼ららしいとも思いますが、ECM流ならば同じ楽器構成の5曲目か。4、13、22曲目のソロ・ピアノはしっとり感が漂います。ヴォーカルだけでなく、ギターやGuimbriも味があります。温度感も低くなく、最近のECMとしては異色かも。(04年4月28日発売)

1877


Prezens/David Torn(G, Live-Sampling, Manipulation)(ECM 1877)(輸入盤) - Recorded March 2005. Tim Berne(As), Craig Taborn(Key, Org, Synth, Bent Circuits), Tom Rainy(Ds), Matt Chamberlain(Ds on 10) - 1. AK 2. Rest & Unrest 3. Structural Functions Of Prezens 4. Bulbs 5. Them Buried Standing 6. Sink 7. Neck-Deep In The Harrow... 8. Ever More Other 9. Ring For Endless Travel 10. Miss Olace, The Mist... 11. Transmit Regardress


(07/05/15)曲は1人から4人までの、参加者によるフリー・インプロヴィゼーション(構築サウンド?)。エレクトロニクスとフリーと、そしてロック色の強いミステリアスな曲っぽいインプロヴィゼーション。David Tornの一人だけのクレジットは2、5、8-9曲目で、おそらく多重録音だと思うのですが、不思議な味わい。他の曲で、まれにドラムスを中心に爆発して、いわゆるECMの静かなサウンドとはかけ離れたところも多いため、聴くのに注意が必要かもしれません。10曲目は美旋律の出だしで美しいのですが、これもサンプリングなどの手法で出来上がったものでしょう。異色だけれともアルバム全体に不思議な統一感があって、その統一感こそがECMらしいと言えば、らしいです。Tim Berneの参加で、JMTのサウンドも思い出します。(07年7月25日発売)

1876


Evening Falls/Jacob Young(G)(ECM 1876) - Recorded December 2002. Mathias Eick(Tp), Vidar Johansen(Bcl, Ts), Mats Eiletsen(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Blue 2. Evening Air 3. Minor Peace 4. Looking For Jon 5. Sky 6. Presence Of Descant 7. Formerly 8. The Promise 9. Falling


(04/03/23)6曲目がヨン・クリステンセンとの合作の他は全てヤコブ・ヤングのオリジナル。他レーベルではもっと温かみのあるサウンドだったですが、ECMでは温度感がやや低いです。ただし、ギターはあくまでも穏やかに展開していきます。寒色系だけれどもどこか懐かしさを漂わせている1曲目、アンサンブルで静かに包み込んでギターやトランペットが唄う2曲目、哀愁が漂って静かにささやきかけてくる3曲目、ワルツで不思議なメロディのミステリアスな4曲目、北欧のうっすらとした空を思い浮かべるような5曲目、メロディアスでややエキゾチックな雰囲気もある6曲目、トランペットとギターのメロディが語りかけてくる7曲目、テンポのゆるめな優しいバラードの8曲目、静かで温度感もほんの少し高めのタイトル曲の9曲目。 (04年10月21日発売)

1875


J.S. Bach/Motetten/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1875)(輸入盤) - Recorded November 2003. Joanne Lunn(Soprano), Rebecca Outram(Soprano), David James(Countertenor), David Gould(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor, Org), Steven Harrold(Tenor), Gordon Jones(Baritone), Robert Macdonald(Bass) - 1-3. Singet Dem Herrn Ein Neues Lied BWV225 4-6. Der Geist Hilft Unser Schwachheit Auf BWV226 7-17. Jesu, Meine Freude BWV227 18-20. Furchte Dich Nicht, Ich Bin Bei Dir BWV228 21-24. Komm, Jesu, Komm BWV 229 25-27. Lobet Den Herrn, Alle Heiden BWV230 28-29. Ich Lasse Dich Nicht, Du Segnest Mich Denn BWV Anh. 159


(07/05/05)有名なバッハですが、その曲を歌唱で、荘厳な雰囲気に包まれての教会録音。ヒリヤード・アンサンブルにしては女声が2人混ざっていて、総勢8人になっているところがポイントで、歌唱に華やかさと厚みが増している感じです。題とか歌詞(ドイツ語です)を眺めてみると、やはり宗教音楽ということになるのでしょうか。バッハならではの、安定した美しいメロディやカウンターメロディ、ハーモニーなどに包まれて、心地よい音楽。 (07年5月23日発売)

1874


Bela Bartok/Paul Hindemith/Zehetmair Quartett(ECM New Series 1874)(輸入盤) - Recorded June 2006. Thomas Zehetmair(Vln), Kuba Jakowicz(Vln), Ruth Killius(Viola), Ursula Smith(Cello) - 1-5. Streichquartett Nr.5/Bela Baltok 6-10. Streichquartett Nr.4 Op.22/Paul Hindemith


(07/05/05)20世紀ハンガリーの作曲家バルトークと、20世紀ドイツの作曲家パウル・ヒンデミットの、それぞれストリング・クァルテットの作品。どちらの曲も戦前の作曲なのですが、やはり難解なイメージはあります。バルトークの作品は、起伏も多く、やや難解な中にもドラマチックな展開が垣間見えています。ヒンデミットの方も、似たような難解さの現代音楽ですが、国民性が違うような気もします。通して聴いても自然(?)なアルバム。 (07年5月2日発売)

1873


Boustrophedon (In Six Furrows)/Evan Parker(Ss)(ECM 1873)(輸入盤) - Recorded September 2004. Roscoe Mitchell(As, Ss), Andrews Svanoe(As), John Rangecroft(Cl), Neil Metcalfe(Fl), Corey Wilkes(Tp, Flh), Nils Bultmann(Viola), Philipp Wachsmann(Vln), Marcio Mattos(Cello), Craig Taborn(P), Jaribu Shahid(B), Barry Guy(B), Tani Tabbal(Ds, Per), Paul Lytton(Ds, Per) - 1. Overture 2. Furrow 1 3. Furrow 2 4. Furrow 3 5. Furrow 4 6. Furrow 5 7. Furrow 6 8. Finale


(08/05/27)全曲エヴァン・パーカーの作曲。同時期に録音された、ロスコー・ミッチェルの「Composition/Improvisation Nos. 1,2&3」と参加メンバーが同じですが、やや個性を異にしています。現代音楽的ながら、それでも4曲目後半はドシャメシャのフリージャズで、一気に爆発しています。5曲目にはサックスの咆哮があり、7曲目ではスピリチュアルな循環奏法を中心にしたサックスの演奏がクライマックスでフリージャズ的に盛り上がります。スティーヴ・レイクのプロデュースで、聴く人をかなり選ぶ、硬派なインプロヴィゼーション。大半が現代音楽的、時々フリージャズとも言え、この複雑かつドラマチック、そして混沌としたサウンドのテクスチャーをどう汲み取っていくかは、聴き手の判断にゆだねられるのかも。温度感は低めです。

1872


Composition/Improvisation Nos. 1,2&3/Roscoe Mitchell(As)(ECM 1872)(輸入盤) - Recorded September 2004. Evan Parker(Ts, Ss), Anders Svanoe(As, Bs), Corey Wilkes(Tp, Flh), John Rangecroft(Cl), Neil Metcalfe(Fl), Nils Bultmann(Viola), Philipp Wachsmann(Vln), Marcio Mattos(Cello), Craig Taborn(P), Jaribu Shahid(B), Barry Guy(B), Tani Tabbal(Ds, Per), Paul Lytton(Ds, Per) - 1.-1 2.-2 3.-3 4.-4 5.-5 6.-6 7.-7 8.-8 9.-9


(07/04/14)文字通り、作曲された現代音楽のような部分とインプロヴィゼーションで通している部分が混合している感じのサウンド。ロスコー・ミッチェルの人脈にエヴァン・パーカーの人脈が合わさって、エレクトロニクスの使用はないにしても、現代音楽的な表現の部分が随所にみられます。そして温度感は相変わらず低めのまま推移して、時に現代音楽的に統制が取れて輪郭がはっきりするような、時に混沌とした音の集合体が盛り上がってきてエネルギーを発散させていくようなパワーが持続する部分もあるし、逆に内側にこもっていくような部分も。浮遊感を保ちつつ、全体的にゆったりと流れていき、時に起伏があるという雰囲気。ソロ楽器のインプロも。そして聴く人には緊張感をある程度強います。聴く人を選ぶアルバムか。

1871


To Be Sung On The Water/Michele Makarski(Vln)/Giuseppe Tartini/Donald Crockett(ECM New Series 1871)(輸入盤) - Recorded March 2004. Ronald Copes(Viola) - Giuseppe Tartini: 1-5. Sonata 4 A Major Donald Crockett: 6. To Be Sung On The Water 7-9: Giuseppe Tartini: Sonata 2 D Major Donald Crockett: 10. Mickey Finn Giuseppe Tartini: 11-13. Sonata 8 B Minor


(06/05/24)Giuseppe Tartiniは18世紀イタリアのヴァイオリン奏者、作曲家、そしてDonald Crockettは20世紀アメリカの現代音楽家。多くはヴァイオリンソロで、6曲目のみヴィオラが加わります。Giuseppe Tartiniの曲はバロック音楽らしいゆったり感とヒーリングの感覚をもたらしてくれます。Donald Crockett作は、あまり難解ではないけれど、ゆったりとしていて、音の連なりやサウンドの微妙な色具合を読み取るようなサウンドです。

1870


Parish/Thomas Stronen(Ds)/Bobo Stenson(P)/Fredrik Ljungkvist(Cl, Ts)/Mats Elertsen(B)(ECM 1870) - Recorded April 2004. - 1. Improvisation 1 2. Suite For Trio 1 3. Suite For Trio 2 4. Suite For Trio 3 5. Suite For Trio 4 6. Improvisation 2 7. Easta 8. Daddycation 9. Travel 1 10. Quartz 11. Murring 12. Travel 2 13. In Motion 14. C Moll Maj 15. Improvisation 3 16. Nu


トーマス・ストレーネンの作曲は7曲(7-13、16曲目)、フレデリク・ユングヴィスト作が2曲、他は参加者のインプロヴィゼーション。ソロからクァルテットまでさまざま。前半6曲目まで(2曲目を除く)はデュオやトリオでのインプロヴィゼーション。15曲目は4人で。静かで硬質感があるやり取りで、フリー色も鮮明か。2曲目もスペイシーで硬質感があって、他の曲と色合いは似ています。ドラムスというよりはパーカッション的な奏法。7曲目以降は静かながらも美しい曲があって、7-8曲目は遅めながらメロディがはっきりしています。ただ、それでも10曲目のようにフリーに近い雰囲気の曲もあり。9、12曲目はドラムスの静かなソロ。静謐な感じの11曲目、ジャジーな感じもある13曲目。哀愁も感じることのできる14、16曲目。(05年9月14日発売)

1869


Soir, Dit-elle/Trio Mediaeval(ECM New Series 1869)(輸入盤) - Recorded April 2003. Trio Mediaeval: Anna Maria Friman(Soprano), Linn Andrea Fuglseth(Soprano), Torunn Ostrem Ossum(Soprano) - 1. Kyrie 2. Gloria - Missa "Alma Redemptoris Mater" 3. Laude Novella (Lauda 2) 4. Ave Regina Gloriosa (Lauda 3) 5. Credo - Missa "Alma Redemptoris Mater" 6. Ave Maria 7. Regina Caeli 8. Ave Donna Santissima 9. Sanctus Missa "Alma Redemptoris Mater" 10. The Troparion Of Kassiani 11. Venite A Laudare (Lauda 1) 12. A Lion's Sleep 13. Agnus Dei - Missa "Alma Redemptoris Mater" 14. Alma Redemptoris Mater


(04/03/01)ソプラノ三声。14曲中5曲が14-15世紀の作曲家Leonel Powerまたはグレゴリオ聖歌。他の曲は現代音楽家Ivan Moody、Gavin Bryars、Andrew Smith、Oleh HarkavyyらがTrio Modiaevalのために作曲した曲。さすがに”天使の歌声”だけあって、教会の中に響く美しい声(サンクトジェロルド教会)。古い曲も新しい曲もバラバラに配されていて、昔の教会音楽のようにも聴こえ、全体として統一がとれているから不思議です。

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