ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了。Wattレーベル、Works、:rarumシリーズは言及する予定なないです。

カテゴリ: ECM1951-2000番

2000


Andras Schiff(P)/Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas(ECM New Series 2000)(輸入盤) - [CD1-2] Recorded June 7, 2004. - Sonatas Op.2: 1-4. Sonata No.1 F Minor Op.2/1 5-8. Sonata No.2 A Major Op.2/2 9-12. Sonata No.3 C Major Op. 2/3 13-16. Sonata No.4 E-flat Major Op.7 - [CD3] Recorded November 28, 2004. - Sonatas Op.10: 1-3. Sonata No.5 C Minor 10/1 4-6. Sonata No.6 F Major Op. 10/2 7-10. Sonata No.7 D Major Op. 10/3 Sonata No.8 C Minor Op.13: 11-13 Grande Sonate Pathetique - [CD4] Recorded February 27, 2005. - Two Sonatas Op.49: 1-2. Sonata No.19 G Minor Op.49/1 3-4. Sonata No.20 G Major Op. 49/2 Two Sonatas Op.14: 5-7. Sonata No.9 E Major Op.14/1 8-10. Sonata No.10 G Major Op. 14/2 11-14. Sonata No.11 B-flat Major Op.22 - [CD5] Recorded April 24, 2005. - 1-4. Sonata No.12 A-flat Major Op.26 Two Sonatas Op.27: 5-8. Sonata No.13 E-flat Major Op. 27/1 - Sonata Quasi Una Fantasia 9-11. Sonata No.14 C-sharp Minor Op.27/2 - Sonata Quasi Una Fantasia "Moonlight" 12-15. Sonata No.15 D Major Op.28 "Pastorale" - [CD6-7] Recorded December 4, 2005. - Three Sonatas Op.31: 1-3. Sonata No.16 G Major Op.31/1 4-6. Sonata No.17 D Minor Op.31/2 "The Tempest" 7-10. Sonata No.18 E-flat Major Op.31/3 "The Hunt" 11-13. Sonata No.21 C Major Op.53 "Waldstein" 14. Andante Favori F Major WoO 57 - [CD-8] Recorded April 2, 2006. - 1-2. Sonata No.22 F Major Op.54 3-5. Sonata No.23 F Minor Op.57 "Appassionata" 6-7. Sonata No.24 F-Sharp Major Op.78 "A Therese" 8-10. Sonata No.25 G Major Op.79 11-13. Sonata No.26 E-Flat Major Op.81a " Les Adieux" - [CD9] Recorded May 21, 2006. - 1-2. Sonata No.27 E Minor Op.90 3-6. Sonata No.28 A Major Op.101 7-10. Sonata No.29 B-flat Major Op.106 "Hammerklavier" - [CD10] Recorded September 23, 2007. - 1-3. Sonata No.30 E Major Op.109 4-6. Sonata No.31 A-flat Major Op.110 7-8. Sonata No.32 C Monor Op.111 - [CD11] Encores After Beethoven: 1. Franz Shubert: Allegro Assi- E-flat Minor from: Three Piano Pieces D946, Recorded March 7, 2004. 2. Allegretto C Minor D915, Recorded November 28, 2004. 3. Wolfgang Amadeus Mozart: Eine Kleine Gigue G Major KV574, Recorded November 28, 2004. 4-5. Joseph Haydn: Sonata G Minor Hob XVI: 44 4. Moderato 5. Allegretto, Recorded February 27. 2005. 6. Franz Shubert: Hungarian Marody B Minor D81, Recorded April 24, 2005. 7. Ludwig Van Beethoven: Andante Favori F Major WoO57, Andante Grazioso Con Moto, Recorded December 4, 2005. 8-9. Johann Sebastian Bach: Menuet I and II, Gigue, From: Partita No.1 B-flat Major BWV825 8. Manuet I and II 9. Gigue, Recorded April 2, 2006. 10-11. Prelude And Fugue B-flat Minor BWV867 10. Prelude 11. Fugue, Recorded May 21, 2006.


(16/11/30)過去に出た8種類のAndras Schiffのベートーベン(18-19世紀ドイツの有名な作曲家)のピアノソナタのアルバム(ECM New Series 1940 - 1949)の再発したものに、今回同時発売となったアンコール集(ECM New Series 1950)を加えた、CD11枚のBOXセット。演奏がいい上に、BOXセットでまとめて購入した方が価格も安いので、お買い得にはなっています。最上のテイクで収録とのこと。分厚いブックレットも一見の価値あり。

1998


Re: Pasolini/Stefano Battaglia(P, Prepared P)(ECM 1998/99)(輸入盤) - Recorded April and July 2005. (CD1) Michael Gasmann(Tp), Mirco Mariottini(Cl), Aya Shimura(Cello), Salvatore Maiore(B), Roberto Dani (CD2) Dominique Pifarely(Vln), Vincent Courtois(Cello), Bruno Chevillon(B), Michele Rabbia(Per) - (CD1) 1. Canzone Di Laura Betti 2. Toto E Ninetto 3. Canto Popolare 4. Cosa Sono Le Nuvole 5. Fevrar 6. Il Sogno Di Una Cosa 7. Teorema 8. Callas 9. Pietra Lata (CD2) 1. Lyra 1 2. Lyra 2 3. Meditazione Orale 4. Lyra 3 5. Lyra 4 6. Scritti Corsari 7. Lyra 5 8. Epigrammi 9. Lyra 6 10. Setaccio 11. Lyra 7 12. Mimesis, Divina Mimesis 13. Lyra 8 14. Ostia 15. Pasolini


(07/06/03)1枚目の4曲目を除き全曲Stefano Battagliaの作曲。イタリアの映画監督のピエル・パオロ・パゾリーニがタイトルなので、その映画音楽集と思いましたが、オマージュとして捧げられている曲が多いです。イタリアの哀愁を深く含んだメロディの強い、ジャズ色のあまり濃くない、ゆったりした音楽が展開していて、沈みつつも夢見心地のサウンドが続きます。不安感を伴いながら漂う7曲目のような曲も。1枚目と2枚目は参加者が違っていて、雰囲気的には1枚目の方が映画音楽的、2枚目の方がフリー・インプロヴィゼーション的。2枚目はやや短めの曲が多く、「Lyra」というインプロヴィゼーション風の曲が8ヴァージョン、弦とのデュオまたはボトムなどとの演奏。ボトムの出番は後半が中心で、ラストの曲のみ哀愁強し。

1997


Sideways/Jacob Young(G)(ECM 1997)(輸入盤) - Recorded May 2006. Mathias Eick(Tp), Vidar Johansen(Bcl, Ts), Mats Eilertsen(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Sideways 2. Time Rebel 3. Slow Bo-Bo 4. Near South End 5. Out Of Night 6. Hanna's Lament 7. St. Ella 8. Maybe We Can 9. Wide Asleep 10. Gazing At Stars


(07/11/25)全曲Jacob Youngの作曲。アコースティック・ギターを多く使用。ギターがあまり前面に出ることなく、温度感が比較的低めで、たゆたうように進んでいく割とゆったりした曲が多い。変拍子の曲もあって、例えば1曲目のタイトル曲は8分の7拍子。あまりリズムがはっきりしないので、個々には分析していませんけれど、7曲目のテンポがない(ビートが自由な)曲も。ただ、その管楽器とギターの絡みで進んでいくテーマのメロディの流れは自然です。柔らかだけれどもフレーズは現代ギターの流れをくんでいる感じで、スムーズに自然なフレーズを出していきます。4ビートもないし伴奏も多いし、ジャズギターと言うにはジャズイディオムもほとんどないけれど、落ち着いていて、ナチュラルな雰囲気もけっこういいんではないかな。

1996


Starflowers/Sinikka Langeland(Vo, Kantele)(ECM 1996)(輸入盤) - Recorded May 2006. Arve Henriksen(Tp), Trygve Seim(Ts, Ss), Anders Jormin(B), Markku Ounaskari(Per) - 1. Hostnatt Pa Fjellskogen 2. Den Lille Floyten 3. Solv 4. Treet Som Vekser Opp-ned 5. Saltstein 6. Sus I Myrull 7. Stov 8. Stjernestund 9. Langt Innpa Skoga 10. Det Er Ei Slik Natt 11. Vindtreet 12. Elghjertet 13. Har Du Lyttet Til Elvene Om Natta?


(07/06/24)Hans Borliの詩に、全曲Sinikka Langelandが曲をつけたもの。Kanteleはフィンランドの民族楽器で、ギターのかわりになる弦楽器。北欧の言葉に北欧の節回しのヴォーカルが民族音楽的で、歌うような語りかけるような曲が多め。周りを固めるミュージシャンもECMではおなじみの顔ぶれも多くて、時に尺八を聴いているようなサウンドも、これ、トランペットのはずだと思うなど、けっこう皆個性的。アグレッシヴなアプローチの場面も。伴奏は当地のフォークソングとしての時と、北欧ジャズのインプロヴィゼーションの時と。4-5、11-12曲目はパーカッション(ドラムス)も入って全楽器がバックアップにまわる、盛り上がり気味の曲。5曲目の素朴な味わいはいい感じ。8曲目はパーカッション・ソロが出だしで長く続きます。

1995


Her First Dance/Misha Alperin(P)(ECM 1995)(輸入盤) - Recorded July, 2006. Arkady Shikloper(French Horn, Flh), Anja Lechner(Cello) - 1. Vayan 2. Her First Dance 3. A New Day 4. April In February 5. Jump 6. Tiflis 7. Lonely In White 8. Frozen Tears 9. The Russian Song 10. Via Dolorosa


(08/03/01)9曲目のみArkady Shikloper(ホーンとチェロのデュオ)作で、他は全曲Misha Alperin作。ECMの中ではかなりクラシック寄りの感触をもつ曲、サウンドと特殊な楽器編成。硬質で透明感のある、静かな曲と、超絶的なテクニックを駆使した早いパッセージが時に続いていきます。1曲目の出だしは日本の琴を意識した可能性も。適度なアヴァンギャルド感がイケています。タイトル曲の2曲目は寒色系の、ホーンとのデュオの組み合わせで淡々と進んでいったり、時にゴリッとした感触も。ソロやホーンかチェロとのデュオの曲が多く、トリオでの曲はなし。それもクラシック的に曲が響いてくる要因になっているのでは。全体的には静かな場面が続くので、ジャズにこだわらず、情景的なサウンドが好きな人には好まれそうです。

1994


A Long Story/Anat Fort(P)(ECM 1994)(輸入盤) - Recorded March 2004. Perry Robinson(Cl, Ocarina), Ed Schuller(B), Paul Motian(Ds) - 1. Just Now, Var. 1 2. Morning: Good 3. Lullaby 4. Chapter Two 5. Just Now, Var. 2 6. Not A Dream? 7. Rehaired 8. As Two/Something 'Bout Camels 9. Not The Perfect Storm 10. Chapter One 11. Just Now, Var. 3


(07/03/09)4曲目がクラリネットとのインプロヴィゼーションの他は、全曲Anat Fortの作曲。やはり温度感の低いちょっとピリッとしたヨーロッパジャズです。1、5、11曲目は同じメロディをモチーフにした哀愁のあるヴァリエーションか。クラシック的というかバロック音楽的でヨーロッパジャズも加わり面白い感触。明るい日曜日の朝の雰囲気のような、そして少し内省的な2曲目、やや明るめながらまったりした感じもある優しいメロディの3曲目、薄暮のような浮遊感のあるサウンドで自由に進行する6曲目、メカニカルな動きもありスピード感もあってスリリングな7曲目、哀愁のメロディと起伏があり、時にフリーで暴れまわる8曲目、スピリチュアルで荘厳な雰囲気を持つ9曲目、ピアノ・ソロで冷たい入り組んだ世界に入る10曲目。 (07年4月25日発売)

1993


The Third Quartet/John Abercrombie(G)(ECM 1993)(輸入盤) - Recorded June 2006. Mark Ferdman(Vln), Marc Johnson(B), Joey Baron(Ds) - 1. Banshee 2. Number 9 3. Vingt Six 4. Wishing Bell 5. Bred 6. Tres 7. Round Trip 8. Epilogue 9. Elvin 10. Fine


(04/04/14)7曲目がオーネット・コールマン作、8曲目がビル・エヴァンス作曲の他はJohn Abercrombieの作曲。このメンバーでの3作目。耽美的で危なげな一体感。フリーになりそうでエキゾチックなメロディが淡々としている1曲目、ゆっくりしたテンポで、静かなメロディが語りかける2曲目、繊細な旋律のやり取りが絶妙なタイミングの3曲目、やや陽性から中間色にかけての流れるようなジャズの4曲目、淡いメロディの漂いのまま盛り上がりのある5曲目、マイナーでホンワカ系から8分の6拍子のシャープな方向に行く6曲目、これはもうバリバリの4ビートでの7曲目、静かでちょっと東洋的な味も垣間見えるバラードの8曲目、色調はそのままにミディアムの4ビートで攻める9曲目、アコースティック・ギターの多重録音の10曲目。

1992


Time And Time Again/Paul Motian(Ds)(ECM 1992)(輸入盤) - Recorded May 2006. Joe Lovano(Ts), Bill Frisell(G) - 1. Cambodia 2. Wednesday 3. Onetwo 4. Whirlpool 5. In Remembrance Of Things Past 6. K.T. 7. This Nearly Was Mine 8. Party Line 9. Light Blue 10. Time And Time Again


(07/03/10)7-9曲目以外はPaul Motianの作曲。相変わらずこの3人のゆったりとした手馴れたフワフワ感は唯一無二のもの。ひっそりと、それでいてどことなく東洋的な感触のある1曲目、まろやかな味で昼間の暖かさを演出するような2曲目、ちょっと緊張感をはらんだやり取りになってアヴァンギャルドな雰囲気の3曲目、ちょっと哀愁を醸し出しつつ寄り添いながら進む4曲目、エキゾチックな響きが全編にわたって繰り広げられる5曲目、アメリカのカントリー的な素朴さが、曲の大らかさにつながっている6曲目、唯一のスタンダードを淡々とこなしていく感じの7曲目、ジョー・ロヴァーノ作で入り組んだ迷路に入り込んでいく8曲目、セロニアス・モンク作でとぼけた雰囲気がある9曲目、フワフワ感も頂点のタイトル曲の10曲目。 (07年3月21日発売)

1991


Ojos Negros/DinoSaluzzi(Bandoneon)/Anja Lechner(Cello)(ECM 1991)(輸入盤) - Recorded April 2006. - 1. Tango A Mi Padre 2. Minguito 3. Esquina 4. Duetto 5. Ojos Negros 6. El Titere 7. Carretas 8. Serenata


(07/04/14)タイトル曲の5曲目以外はディノ・サルーシの作曲。チェロとのデュオで、地味だけれどなかなか渋い世界が現出しています。タンゴとは言いながら、リズム楽器がないため、その切ない哀愁のメロディが強調されてせまってくる1曲目、ゆったりホンワカとした旋律から現代音楽のようなフレーズも混ざる色調が変化する2曲目、ゆったりとした川の流れのように、時にややリズミカルに進んでいく3曲目、沈んだ寒色系のサウンドがゆっくりと語りかけてくる4曲目、何となく伝統的なタンゴの部分も残されているように感じる、やや淡い5曲目、クラシックのようにきちっとして、ちょっと静かに進んでいく6曲目、綾織り系の渋い沈んだハーモニーが心に響くゆったりした7曲目、落ち着きと、デュオの割に厚い雰囲気のある8曲目。(07年4月25日発売 邦題「黒い瞳」)

1989


The Carnegie Hall Concert/Keith Jarrett(P)(ECM 1989/90) - Recorded September 26, 2005. - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5 6. Part 6 7. Part 7 8. Part 8 9. Part 9 10. Part 10 11. The Good America 12. Paint My Heart Red 13. My Song 14. True Blues 15. Time On My Hands


最初の10曲が本編、5曲がアンコールという構成で、スタンダードはラストの曲のみ。短めの曲が多くなったけれど、それは長大な道のりの小休止ととらえた方がいい感じのドラマチックな盛り上がり方。やはりクラシック・現代音楽の影響も無視できない奏法かなと思います。深化してきたと共に、一見さんをはね返すような親しみやすさを排除している部分もある本編。出だしが特にその傾向は強いです。ただ曲を短くした事でコード一発や、クラシック的、フリー的、叙情的、カントリー的な表現への切り替えがうまくいき、うねりながら本編を進んで行き、アンコールへと橋渡しをします。鳴り止まぬ拍手と歓声。その後に淡々と、時に情感的に演奏する姿。13曲目の「マイ・ソング」がやはり白眉か。ライヴならではの盛り上がり。(06年9月29日発売)

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