ジャズCDの個人ページ ECM Blog

ココログから’19年5月30日に移ってきました。 メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。追いつくまであとどのくらいかかるか。追いつくまでは基本、毎日更新します。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。

カテゴリ: ECM2001-2050番

2050


Arvo Part/In Principio(ECM New Series 2050)(輸入盤) - Recorded May 2007 and June 2008. Estonian Philharmonic Chamber Choir, Estonian National Symphony Orchestra, Tallin Chamber Orchestra, Tonu Kaljuste(Cond) - 1-5. In Principio 6. La Sindone 7. Cecilia, Vergine Romana 8. Da Pacem Domine 9. Mein Weg 10. Fur Lannart In Memoriam


(09/02/22)エストニアの現代作曲家アルヴォ・ペルトの21世紀に入ってからの作品集。1-5、7-8曲目はコーラスがあり、7曲目まではEstonian National Symphony Orchestraの演奏、8曲目からはTallin Chamber Orchestraの演奏。タイトル曲の「In Principio」他はいつもの彼の作品よりダイナミックな場面が目立ちます。それでも、やはりアルヴォ・ペルトらしいサウンドになっているところが面白い。哀愁のある分かりやすい現代音楽。

2049


Holon/Nik Bartsch's Ronin(P)(ECM 2049)(輸入盤) - Recorded July 2007. Sha(Bcl, As), Njorn Meyer(B), Kasper Rast(Ds), Andi Pupato(Per) - 1. Modul 42 2. Modul 41_17 3. Modul 39_8 4. Modul 46 5. Modul 45 6. Modul 44


(08/02/11)全曲ニック・ベルチュの作曲。ミニマル的なサウンドで、基本が奇数拍子などの変拍子になっているところがミソ(4拍子もあります)。エレキベースなので、以前のM-BASE的なファンクをECM的にした感じ、ただしそんなに静かではない、というイメージ。比較的シンプルなテクスチャーをこれでもかと繰り返しながら発展していくと、脳にある種の刺激をもたらすようです。ジャズと言うよりは、編成が特殊なプログレ・ファンクを聴いているような、一種独特なグループサウンド。Roninは文字通り「浪人」のようですが、日本音楽の影響を受けた痕跡はあまりないようで、時にサウンドやスペースがファンクな中にも東洋的だな、と思うことがあります。いずれにしても強力なミニマル的な繰り返しが随所に見られるファンクですね。

2048


Melos/Vassilis Tsabropoulos(P)/Anja Lechner(Cello)/U.T. Gandhi(Per)(ECM 2048)(輸入盤) - Recorded June 2007. - 1. Melos 2. Song Of Prosperity 1 3. Tibetan Dance 4. Gift Of Dreams 5. Reflections 6. Simplicity 7. Song Of Gratitude 8. Song Of Prosperity 2 9. Sayyid Dance 10. Promenade 11. Reflections And Shadows 12. Reading From A Sacred Book 13. Vocalise 14. Evocation 15. In Memory


(08/08/31)3、9、12曲目が19-20世紀ロシアの神秘思想家グルジェフの作品、他はVassilis Tsabropoulosの作曲。全15曲で64分なので、比較的短い曲が多い。哀愁のある曲調で、比較的聴きやすいものを持っている流れです。クラシック的なサウンドに近いかも。特に誰の作品とは分からなくてもそのまま通して流れていく感じの、ジャンル的にボーダーレスな局面を持っています。タイトル曲の1曲目が切なくて、美しい。全体を通して、チェロの響きがその哀しみを増幅して印象深いものにしています。そして緊張感と言うよりは、カチッとした雰囲気でなおかつゆったりとした部分もあって、脳内のアルファ波が出やすいような雰囲気の曲が多いです。多少元気で変拍子の5、11曲目のような曲、勢いのある9曲目もなお短調。

2047


Robert Schumann/The Violin Sonatas/Carolin Widmann(Vln)/Denes Varjon(P)(ECM New Series 2047)(輸入盤) - Recorded August 2007. - 1-3. Sonate Nr.1 Fur Pianoforte Und Violine In A-Moll, Op.105 4-7. Sonate Nr.3 Fur Violine Und Pianoforte In A-Moll, WoO 2 8-11. Sonate Nr.2 Fur Violine Und Pianoforte In D-Moll, Op.121


(08/10/12)Robert Schumannは19世紀ドイツの作曲家。ヴァイオリンとピアノによるソナタを3編演奏しています。19世紀クラシックで初期ロマン派の作曲家の作品なので、クラシックの王道を行く、安心して聴ける作品。1-3番ということは、この編成では彼の代表作なのでしょうか。基本的に短調の作品ばかりのため、さらに哀愁度も増しています。落ち着いて、しかも情感豊かにメロディと伴奏が寄り添って紡ぎ上げていくような雰囲気。

2046


Brewster's Rooster/John Surman(Bs, Ss)(ECM 2046)(輸入盤) - Recorded September 2007. John Abercrombie(G), Drew Gress(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Slanted Sky 2. Hilltop Dancer 3. No Finesse 4. Kickback 5. Chelsea Bridge 6. Haywain 7. Counter Measures 8. Brewster's Rooster 9. Going For A Burton


(09/07/01)1曲目がJohn Warren作で5曲目がビリー・ストレイホーン作、他は全曲ジョン・サーマン作。スゴいメンバー。音は音圧全体が低めな感じがします。意図的か。メランコリックで静かな展開を持つ、夢の中を漂う1曲目、小刻みなリズムで躍動感を出し、少しラテン的またはファンク的なベースのアプローチの2曲目、ちょっと引っ掛かりがあるジャズ的なサウンドの3曲目、4ビートではなくてもアップテンポで斬り込みの鋭い4曲目、しっとりとしたバラードで温かみも聴かせる5曲目、フリーのアプローチで徐々に盛り上がっていく6曲目、中盤は温度感が高くないまま走っていく曲調の10分台の7曲目、8分の9拍子でリズミカルかつ割と淡々と進むタイトル曲の8曲目、やや激しい感じのファンクなのですが音圧で惜しい9曲目。

2045


Alfred Zimmerlin/Euridice/Chamber Music(ECM New Series 2045)(輸入盤) - Recorded August 2006 and October 2007. Carmina Quartett: Matthias Enderle(Vln), Susanne Frank(Vln), Wendy Champney(Viola), Stephan Goerner(Cello) AEquatuor: Sylvia Nopper(Soprano), Matthias Arter(Oboe), Tobias Moster(Cello), Ingrid Karlen(P) Aria Quartett: Thomas Furi(Vln), Adelina Oprean(Vln), Ettore Causa(Viola), Conradin Brotbek(Cello) - 1. 2.Streichquartett 2-9. Euridice Singt 10. 1.Streichquartett


(09/06/07)Alfred Zimmerlinはスイスの現代音楽家。今回収録の作品は全部21世紀に入ってから作曲されたもの。3つの曲に分かれて、それぞれ演奏するグループが違います。ストリングクァルテットの1つめ、3つめのグループは、やはり現代音楽的にそれなりに無調で、難解な感じです。2つめの2-9曲目は歌手も入っているけれど、やはり全体的に現代音楽のサウンドでそこにヴォーカルが絡んでいる感じ。変わった編成の4人。

2044


Yeraz/Trygve Seim(Ss, Ts)/Frode Haltli(Accordion)(ECM 2044)(輸入盤) - Recorded June 2007. - 1. Praeludium/Bayaty/Duduki 2. Airamero 3. Introduction/Yeraz 4. L'Altra Storia 5. MmBall 6. Bhavana 7. Fast Jazz 8. Redemption Song 9. Waitz For Waitz 10. Postludium


(08/10/25)サックスとアコーディオンのデュオ。Trygve Seimか2人での共作を中心に、G.I.グルジェフ(1曲目後半)、アルメニア民謡(3曲目後半のタイトル曲)、Per Oddvar Johansen作(5曲目)、ボブ・マーリー作(8曲目)も演奏。サックスが1、3、10曲目ではエキゾチックな音階というか、民族音楽調の雰囲気を持っていて、しかも音階を移るとき徐々に音程が上がったり下がったりの特殊奏法の部分もあって、不思議な地域の音楽を聴いている感覚にです。その反面、メロディを朗々と吹いている曲も多く、曲によって雰囲気は違います。楽器編成からいっても、いわゆるジャズ度というのは少ないですが、おそらくインプロヴィゼーションは多いのでしょう。タイトル曲の3曲目は、静かで十分ミステリアス。7曲目はフリー的展開です。

2043


J.S. Bach/Till Fellner(P)/Invention Und Sinfonien/Franzosische Suite 5(ECM New Series 2043)(輸入盤) - Recorded July 2007. - 1-15. Invention BWV772-786 16-30. Sinfonien 31-37. Franzosische Suite V In G-Dur


(09/04/21)バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。ピアノでの演奏で、フレーズの速い曲が多く、安定した演奏を68分間にわたって聴かせてくれます。「インヴェンションとシンフォニア」と「フランス組曲第5番」。有名な曲だと思うのですが、バロック音楽に詳しくないので、バッハならではの音使いでひきこまれるように一気に聴いてしまった、という感じです。感触的には温かさと冷たさのちょうど中間に位置するような感じ。心地よいです。

2042


Siwan/Jon Balke(Key, Cond)/Amina Alaoui(Vo)(ECM 2042)(輸入盤) - Recorded 2007-2008. Jon Hassel(Tp, Electronics), Kheir Eddine M'Kachiche(Vln), Helge Norbakken(Per), Pedram Khavar Zamini(Zarb), Barokksolistene: Bjarte Eike(Vln, Leader), Per Buhre(Vln), Peter Spissky(Vln), Anna Lvanovna Sundin(Vln), Milos Valent(Vln), Rastko Roknic(Viola), Joel Sundin(Viola), Tom Pitt(Cello), Kate Hearne(Cello, Recorder), Mattias Frostensson(B), Andreas Arend(Theorboe, Archlute), Hans Knut Sveen(Harpsichord, Clavichord) - 1. Tuchia 2. O Andalusin 3. Jadwa 4. Ya Safwati 5. Ondas Do Mar De Vigo 6. Itimad 7. A La Dina Dana 8. Zahori 9. Ashiyin Raiquin 10. Thilathiyat 11. Toda Ciencia Trascendiendo


(09/06/20)全曲ヨン・バルケの作曲で、それにモロッコ出身のAmina Alaouiが補完して作曲し、作詞したアルバム。歌詞もどうやらイスラム圏の言葉のようです(曲によって西欧圏の言語もあるよう)。ヴァイオリンをはじめ、ストリングスセクションを使った曲もありますが、中近東の音楽とクラシックの折衷サウンドで、ストリングスのソロ楽器のこぶしの付け方が、やはり中近東音楽そのものになっています。エキゾチックな不思議な歌の世界が、たゆたうストリングスをバックに、ゆったりと展開していきます。そこに目立たないようにエレクトロニクスや西洋の楽器が加わっているという構図。不思議な世界ですけど、現代の民族音楽ととらえてもいいのかも。5、12曲目はエレクトロニクス中心か。楽器の絡み具合がまさに折衷民族音楽。

2041


Crime Scene/Terje Rypdal(G)(ECM 2041)(輸入盤) - Recorded May 2009. Palle Mikkelborg(Tp), Stale Storlokken(Org), Paolo Vinaccia(Ds, Sampling), Bergen Big Band, Directed by Olav Dale - 1. Clint - The Manace 2. Prime Suspects 3. Don Rypero 4. Susupicious Behaviour 5. The Good Cop 6. Is That A Fact 7. Perli Con Me?! 8. The Criminals 9. Action 10. One Of Those 11. It's Not Been Written Yet 12. Investigation 13. A Minor Incident 14. Crime Solved


(10/05/30)ライヴ録音で、全14曲中7曲目以外がテリエ・リピダルの作曲。総勢17名のビッグバンドを従えての演奏です。タイトルも「犯罪のシーン」とでもいうのか、組曲になっていて曲もつながり、時にヴォイスも入って、何やら怪しげな物語風。ビッグ・バンドはオーソドックスな編成ですけれども、ジャズ的ではなくて、現代音楽のオーケストラというか、時にはフリーのような響きが強調されることも。今まで現代音楽的な傾向はあったけれども、こういうサウンドは彼の新傾向かも。そこに漂うような、やはり幻想性と攻撃性のある彼のエレクトリックギターが絡んで、ギターはモロにロックしていることも。マイルスの影響も少し? アルバム中盤にはファンクビートの効いたサウンドの場面もある程度長くあるし、緩急自在なアプローチ。

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