ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。

カテゴリ: ECM2401-2450番

2440

A Suite Of Poems/Ketil Bjornstad(P)(ECM 2440)(輸入盤) - Recorded June 2016. Anneli Drecker(Voice) - 1. Mayflower, New York 2. Duxton, Melbourne 3. Kempinski, Berlin 4. L'Hotel, Paris 5. Palace, Copenhagen 6. Astor Crowne, New Orleans 7. The Grand, Krakow 8. Palazzo Londra, Venice 9. Vier Jahreszeiten, Hamburg 10. Savoy, Lisbon 11. Mayday Inn, Hong Kong 12. Lutetia, Paris 13. Schloss, Elmau

(18/05/22)全曲Lars Saabye Christensenの作詞(スカンジナビアでは有名らしい現代作家)、ケティル・ビヨルンスタの作曲&プロデュースで、マンフレート・アイヒャーの名前はありません。ECMらしからぬ、ゆったりとした温かみのあるメロディアスなフォーク・ソングといった趣の曲が並びます。そのChristensenがホテルの詩をつけて、ビヨルンスタに送って、それに曲をつけたものとのこと。ジャズ度はなく、やはりフォークソングの領域か。ただ、メロディとしては美しいものもあって、ピアノでの間奏などにハッとすることもあります。ECMにたまにある、ボーダーレスのラインをちょっと突破してしまったという感じのサウンドは、やはりジャズファンというよりはECMファンに向けられたものか。収録時間が55分あり、少し一本調子か。

2439

Encore/Eberhard Weber(B, Key)(ECM 2439)(輸入盤) - Recorded 1990 -2007. Ack Van Rooyan(Flh) - 1. Frankfurt 2. Kanstanz 3. Cambridge 4. Rankweil 5. Langenhagen 6. Granada 7. Sevilla 8. London 9. Klagenfurt 10. Bradford 11. Edinburgh 12. Hannover 13. Pamplona

(15/02/22)過去のライヴ・レコーディングからベースの音を抜き出し、編集や多重録音を加えて再構築したものだそう。’07年に卒中を患ったとのことなので、それまでの演奏。ライヴの録音とありますが、実際は編集色が強く、往年の時期のスタジオ録音のようなサウンド。1曲の長さが2-4分台と比較的短く、13曲あっても45分台と短めのアルバムになっています。ただその分ベース・ソロやベースやキーボード、フリューゲルホーンとの多重録音ばかりなので、ベースの露出度は多め。エレクトリック・ダブル・ベースも駆使して、彼の往年のサウンドがそのまま今に来ているような錯覚を覚えます。ジャズと言えるかというと、メインストリームのそれではありませんけど、少しのスリルとメランコリックな雰囲気がいい感じです。

2438

Quiver/Ralph Alessi(Tp)(ECM 2438)(輸入盤) - Recorded September 2014. Gary Versace(P), Drew Gress(B), Nasheet Waits(Ds) - 1. Here Tomorrow 2. Window Goodbyes 3. Smooth Decsent 4. Heist 5. Gone Today, Here Tomorrow 6. I To I 7. Scratch 8. Shush 9. Quiver 10. Do Over

(16/03/19)全曲ラルフ・アレッシの作曲。他レーベルでもいけそうなメンバーではあるけど、ここでは、やはり適度な抑制された静けさと、冷たい色合いを持たせつつ、彼らの自由な表現の要素もある、一部勢いも否定できないジャズを演奏しています。マンフレート・アイヒャーのプロデュース下では、まあ、ギリギリのセンかもしれない。ECMの前作からはピアノがジェイソン・モランから交替してますが、メンバーからすると、もっと発散されたジャズをやりそうな感じですけど、こういう行き方もアリなのかなと。例えば3曲目はミックス次第で、もっと温度感が上がったジャズになるのではと思わせます。ただ、それぞれのメンバーの、やや静かな、あるいは穏やかな中でも時たま斬りこんでいくフレーズはなかなか鋭いものがあります。

2436

Alexander Knaifel/Lukomoriye(ECM New Series 2436)(輸入盤) - Recorded February 2012. Oleg Malov(P), Tatiana Melentieva(Soprano), Piotr Migunov(Bass), Lege Artis Choir, Boris Abalian(Cond) - 1. O Comforter 2. A Mad Tea-Party 3. Bliss 4. This Child 5. Confession 6. O Lord Of All My Life 7. O Heavenry King 8. Lukomoriye

(18/04/27)アレクサンドル・クナイフェルは20-21世紀ロシアの作曲家。ここでは’90-00年代の短い作品を集めていますが、宗教に関するもの、あまり関係ないものといろいろなようです。静かな音が多いですけど、そういうところもECM向けなのかも。オーケストラと合唱団が関わるのは1、7曲目で、他はピアノのみのソロか、ピアノとソプラノまたはバスとのデュオの曲。全体的に静かですが、3曲目の軽快なオペラの曲もあります。

2435

Burkhard Reinartz(Produce)/Eine Olive Des Nichts(ECM New Series 2435)(輸入盤) - Recorded August 2013. Anja Lais, Brumo Winzen - Simone Weil Blickt In Das Rhonetal 2. Die Formeln Des Winters 3. Die Stimme 4. Im Nildelta 5. Die Vier Temperamente 6. Der Unwissende 7. Schneesturn

(15/09/02)Adam Zagajewski、Tomas Transtromer、Philippe Jaccottetの詩を77分にわたって、ECMの音楽をバックにしながら朗読するという、音楽付きの録音。録音の音源は短めに使われつながれているようで、ああ、あそこの音源を使っている、というのははっきり分かりづらい。いずれにしても、ドイツ語での朗読がメインなので、言葉が分らないと、何度も聴くには少々きついかも。流れに任せて音源の断片を聴いているにはいい。

2434

Lumen Drones/Nils Okland(Fiddle)/Per Steinar Lie(G)/Orjan Haaland(Ds)(ECM 2434)(輸入盤) - Recorded November 2011. - 1. Dark Sea 2. Ira Furore 3. Anemone 4. Echo Plexus 5. Lux 6. Husky 7. Keelwater 8. Svartaskjaer

(14/11/23)5曲目がPer Steinar Lie作で、7曲目がNils Okland作の他は全員の合作(インプロヴィゼーション?)。ややフリー的ながらフィドルのメロディが強調されて民族音楽やロックの要素も。ベースがいないため空間的で、メロディアスなフィドルの音色が印象的な1曲目、混沌を基調にしてやや盛り上がったりして持続的に展開していく12分台の2曲目、ドローン的基調にゆったりした雰囲気かつミステリアスに盛り上がって行く3曲目、どっしり感で一歩一歩前に進んでいき、これまた盛り上がる4曲目、メランコリックな雰囲気が印象的な5曲目、続けて穏やかに進んでいく小品の6曲目、フィドルの情感的な明るめのメロディとゆったりとしたサウンドが心地良い7曲目、ワンコードでのロックが延々続いていくようなサウンドの8曲目。

2433

Only Sky/David Torn(G, Electric Oud)(ECM 2433)(輸入盤) - Recorded February 2014. - 1. At Least There Was Nothing 2. Spoke With Folks 3. Ok, Shortry 4. Was A Cave, There... 5. Reaching Barely, Sparely Fraught 6. I Could Almost See The Room 7. Only Sky 8. So Much What 9. A Goddamned Specific Unbalance

(15/05/31)76分にもわたる、全曲デヴィッド・トーン作曲の、多重録音による主にギターと、エレクトリック・ウードの世界。エフェクターをかけて流れるような感じで、しかも効果音とかオーケストレーションのサウンドを意識した部分(特に1曲目)と、ギター(ウード)らしい音が出ている部分とがあって、ちょっとエキゾチックな雰囲気もあります。ただ、基本的には流れていくような漂うようなサウンドなので、聴く人を選ぶかも。2曲目は牧歌的で明るい、素朴なサウンドを奏でて、そこからディストローションのかかったディープな方向に行く感じ。全体的にゆったりしているのですが、曲ごとのサウンドカラーや曲内での移り変わりはさまざま。エレクトロニクスを多用した音響のような部分も。やはりこういうアルバムはECM独特のものか。

2432

Surrounded By Sea/Andy Sheppard(Ts, Ss) Quartet(ECM 2432)(輸入盤) - Recorded August 2014. Eivind Aarset(G), Michel Benita(B), Sebastian Rochford(Ds) - 1. Tipping Point 2. I Want To Vanish 3. Aoidh, Na Dean Cadal Idir (Part 1) 4. Origin Of Species 5. They Aren't Perfect And Neither Am I 6. Medication 7. Aoidh, Na Dean Cadal Idir (Part 2) 8. The Impossibility Of Silence 9. I See Your Eyes Before Me 10. A Letter 11. Aoidh, Na Dean Cadal Idir (Part 3) 12. Looking For Ornette

(15/05/06)アンディ・シェパード作または共作は6曲で(1、4、6、8-9、12曲目)、穏やかなヨーロピアン・バラードに聴こえる明るめのエルヴィス・コステロの曲が2曲目、静かなメロディが流れていく、あまり古さは感じない3つのパートの曲(3、7、11曲目)はトラディショナルで、5、10曲目はメンバーの作曲。ベースの弾く一定のテンポの上をややエキゾチックに舞っている1曲目、やや哀愁を伴いながら、好きな方向に漂う感じもある淡々とした4曲目、ドラマーの作った曲らしく自由度の高さがある5曲目、薄暮に漂うメロディが印象的な6曲目、内側に向かおうとする雰囲気の8曲目、哀愁はあるものの自由なビートで進む9曲目、浮遊感のあるメロディでミステリアスな10曲目、ゆったりしながら自由に舞う感じの12曲目。

2431

Many More Days/Third Reel(ECM 2431)(輸入盤) - Rcorded August 20014. Nicolas Masson(Ts, Ss, Cl), Roberto Pianca(G), Emanuele Maniscalco(Ds, P) - 1. Gilberto Stimmung 2. Afterwards 3. Fourth Reel 4. Simple 5. Lara's Song 6. Strand 7. White 8. Happy People 9. Many More Days 10. Hill 11. Fast Forward 12. Two-Part Chorale 13. White Epilogue

(15/06/18)Nicolas Masson作が6曲(4、7、9-11、13曲目)、Roberto Pianca作が2曲(5、8曲目)、Emanuele Maniscalco作が5曲(1-3、6、12曲目)。同じメンバーでのECM2作目で、41分ほどの収録時間に13曲あって、短い曲が多いです。ベースレスで、ギターは1曲目ではシンセサイザーのような音で同じ音が持続して、その不思議な世界に連れていかれる感じ。シリアス度はある程度あるけれど静かな場面も多いし、メロディ的なものの要素も強く、まさにECM的なトリオのような感じ。メロディは強いし作曲者名はあるものの、制作過程はフリー・インプロヴィゼーションに近いものがあるのかもしれない。空間的・時間的な間も広く感じます。ただ、そのメロディは少々地味な表現をしているかなとも。聴く人を少し選ぶか。

2430

The Declaration Of Musical Independence/Andrew Cyrille(Ds, Per) Quartet(ECM 2430)(輸入盤) - Recorded Jult 2014. Bill Frisell(G), Richard Teitelbaum(Synth, P), Ben Street(B) - 1. Coltrane Time 2. Kaddish 3. Sanctuary 4. Say 5. Dazzling (Perchordially Yours) 6. Herky Jerky 7. Begin 8. Manfred 9. Song For Andrew No.1

(16/09/14)ジョン・コルトレーン作が1曲目、4人のインプロヴィゼーションが3曲(3、5、8曲目)、ビル・フリゼール作が3曲(2、7、9曲目)、ベン・ストリート作が4曲目、Richard Teitelbaum作は6曲目。ドラマーのリーダー作で露出度は高いも、ECMらしくミックスは控えめ。ドラム・ソロではじまり、ギターが斬りこんで行くも、浮遊感が満載の1曲目、哀愁をたたえたギターがフリゼールらしく印象的なバラードの2曲目、狙っているのか、いかにもフリーらしい展開で進んでいく3、5、7曲目、フリーに近い形だけど、やや哀愁のあるサウンドの4曲目、不思議感覚の旋律ながら、細かいフレーズが耳に残る6曲目、ギター中心のバラードで、かなり空間的でゆったりしている7曲目、ドラムスがあおりつつもゆったり哀愁バラードの9曲目。

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