ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了し、’17年のところに番号順になるようにアップしています。

カテゴリ: ECM2251-2300番

2285

Friedrich Holderlin/Turmgedichte(ECM New Series 2285)(輸入盤) - Recorded January 2012. Christian Reiner(Poetry Reading) - 1. Als Wie Tag Die Menschen Hell Umscheinet (Uberzeugung) 2. Wenn Aus Dem Himmel Hellere Wonne Sich 3. Nicht Alle Tage Nennet Die Schonsten Der 4. Es Ist Eine Behauptung Der Menschen 5. Der Offne Tag Ist Menschen Hell Mit Bildern (Aussicht) 6. Wenn Sich Der Tag Des Jahrs Hinabneiget (Der Winter) 7. Wenn Die Menschen Das Bemerken (Von Der Realitat Des Kebens) 8. Wenn Auf Gefilden Neues Entzucken Keimt (Der Fruhling) 9. Wenn Aus Sich Lebt Der Mensch (Der Mensch) 10. Des Geistes Werden Ist Den Menschen Nicht Verborgen 11. Wenn Neu Das Licht Der Erde Sich Gezeiget (Fruhling) 12. Die Linien Des Lebens Sind Verschieden (An Zimmern) 13. Das Erntefeld Erscheint, Auf Hohen Schimmert (Der Sommer) 14. Noch Ist Die Zeit Des Jahrs Zu Sehn 15. Wenn Menschen Frohlich Sind (Aussicht) 16. Das Feld Ist Kahl (Der Winter) 17. Wenn Blaicher Schnee Verschonert Die Gefilde 18. Wenn Ungesehn Und Unu Voruber 19. Wenn Uber Dem Weinberg Es Flammt 20. Das Glanzen Der Natur Ist Hoheres Erscheinen (Der Herbst) 21. Den Menchen Ist Der Sinn Ins Innerre Gegeben 22. Nun Versteh Ich Den Menchen Erst 23. Die Sonne Kehrt Zu Neuen Freuden 24. Freundschaft, Liebe, Kirch Und Heilge 25. Du Edles Wild (Im Walde)

(12/11/26)Friedrich Holderlinは18-19世紀のドイツの詩人。ここでは35分ほどの収録で、ドイツ語の詩の朗読が淡々と行われています。過去にも詩の朗読のアルバムはあったけど、ドイツ語圏限定のアルバムということで、聴く人を選ぶというより、音楽が何もないので、ドイツ語が分からないと、ただ語りの雰囲気を聞いている、という感じになってしまうかもしれません。現地ではどうか分からないけど、こういうアルバムもある、ということで。

2284

Manu Katche/Manu Katche(Ds)(ECM 2284)(輸入盤) - Recorded March 2012. Nils Petter Molvaer(Tp, Loops), Tore Brunborg(Ts, Ss), Jim Watson(P, Org) - 1. Running After Years 2. Bliss 3. Loving You 4. Walking By Your Side 5. Imprint 6. Short Ride 7. Beats & Bounce 8. Slowing The Tides 9. Loose 10. Dusk On Carnon

(12/11/17)ECMリーダー作は4枚目。全曲マヌ・カッチェの作曲。基本的にビートはファンク・フュージョン的で、そこにフロントの楽器がのってくるような感じ。フロントはソロでバリバリというよりは流れたり漂ったりという感じですけど、あまり静かという感じでもなく、ECM的ではあるものの、少し活気のあるサウンドになっているのでは。ベースは不在ながら、時にキーボードがベース音を出し、時に無くてもサウンド的には寂しくない印象を受けます。3、5曲目の哀愁度など、彼のメロディ・メイカー度をうかがい知ることができます。他の曲もメロディが印象に残る曲が多いです。ドラムスの安定感が圧倒的なものの、特に派手さを感じない点がマンフレート・アイヒャーのプロデュースなのか。6曲目はハモンド・オルガンの4ビートが出てきます。

2283

Morton Feldman/Violin And Orchestra(ECM New Series 2283)(輸入盤) - Recorded October 2009. Carolin Widmann(Vln), Frankfurt Radio Symphony Orchestra, Emilio Pomarico(Cond) - 1. Violin And Orchestra

(13/07/13)Morton Feldmanは20世紀アメリカの現代音楽家。晩年の作品で、この頃は演奏時間の長い静謐な作品が多かったそうですが、このアルバムは1枚で1曲になっていて(細かくインデックスが分かれていない)、確かにその通りの現代音楽となっています。それでいてやはり現代音楽的などこか突き放したようなサウンドが、時に機械の音のようにも聴こえ、続きます。タイトルが「ヴァイオリンとオーケストラ」。けっこう抽象化しています。

2282

Sources/Louis Sclavis(Bcl, Cl) Atras Trio(ECM 2282)(輸入盤) - Recorded September 2011. Benjamin Moussay(P, Key), Gilles Coronado(G) - 1. Pres D'Hagonadange 2. Dresseur De Nuages 3. La Disparition 4. A Road To Karaganda 5. A Migrant's Day 6. Sources 7. Quai Sud 8. Along The Niger 9. Outside Of Maps 10. Sous Influences

(12/06/05)9曲目が3人のガラスの上で音が鳴るようなフリー・インプロヴィゼーション、10曲目がGilles Coronado作の他は全曲ルイ・スクラヴィス作。変則的な編成で、クールな感じでもトンガッた演奏を聴かせてくれます。そのトンガリ具合とアップテンポが刺さってくるような1曲目、一転スローな展開になるも緊張感を崩さない2曲目、シンセベース(?)の8分の6拍子のメカニカルでスリリングな進行の3曲目、途中からのロックビート的なギターのカッティングが印象的な4曲目、リズムに合わせ、怪しげな音列が連なっていく5曲目、現代音楽的なウネウネとしたメロディのタイトル曲の6曲目、さらに硬質なウネウネ感のメロディが続く7曲目、ギターではじまりほんのり哀愁のある静かでやや重厚な8曲目、ビートが効いている10曲目。

2280

Carta De Amor/Magico/Jan Garbarek(Ts, Ss), Egberto Gismonti(G, P), Charlie Haden(B)(ECM 2280/81)(輸入盤) - Recorded April 1981. - 1. Carta De Amor 2. La Pasionaria 3. Cego Aderaldo 4. Folk Song 5. Don Quixote 6. Spor 7. Branquinho 8. All That Is Beautiful 9. Palhaco 10. Two Folk Songs 11. Carta De Amor, Var.

(12/11/16)CD2枚組。’81年のライヴ音源が初登場。約半数の曲が以前の2枚のスタジオ録音からの再演曲で、他の曲もトラディショナルのFolk Song(アレンジはヤン・ガルバレク)2曲の他は3人それぞれの作曲。2曲目はチャーリー・ヘイデン作では有名。不思議な無国籍的な、時に民族的なサウンドはここでも健在で、叙情的、思索的、あるいは牧歌的な場面と、ちょっと混沌としたまま、熱くなるサウンドの場面とがあります。2、3曲目の哀愁度合いとかはじけ具合がいい感じ。曲の中で熱くなりっぱなしではなくて、盛り上がったり引いたりけっこうドラマチック。15分前後の曲が3曲入っていて、LP時代の当時では発表できなかったのかも。今やこのミュージシャンの組み合わせを聴けないので、音源がでて感謝。決して古くないです。

2279

Valentin Silvestrov/Sacred Songs(ECM New Series 2279)(輸入盤) - Recorded 2008. Kiev Chamber Choir, Mykola Hobdych(Cond) - 1-7. Songs For Vespers 8-14. Psalms And Prayers 15-16. Two Psalms Of David 17-18. Two Spiritual Refrains 19-20. Two Spiritual Songs 21-23. Three Spiritual Songs

(12/11/10)教会での合唱団の録音なので、残響が多い。 Valentin Silvestrovは20-21世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。このアルバムは、録音当時新しく作った’06-08年の作曲の演奏です。祈りのための合唱曲集ということで、現代音楽の難解さは影をひそめ、まるで宗教音楽のように分かりやすい旋律とハーモニーが漂っています。時にうねるように、そして漂うように流れたり、盛り上がりも少しあり、このレーベルらしい。

2278

Canopee/Dans Les Arbres(ECM 2278)(輸入盤) - Recorded June 2010 and April 2011. Xavier Charles(Cl, Harmonica), Ivar Grydeland(G, Banjo, Sruti Box), Christian Wallumrod(Prepared P, Harmonium), Ingar Zach(Gren Cassa, Per) - 1. La Fumee 2. L'Emanation 3. La Vapeur 4. La Buee 5. L'Ether 6. Le Vertige 7. L'Immateriel 8. Les Cimes 9. La Brume 10. La Transparence

(12/07/23)「Dans Les Arbres」(ECM 2058)に続く2枚目。以前はアルバムタイトルだったのが、今回はグループ名に。作曲者も全曲グループ名。温度感が低い感じの、静かな局面の多い空間的なサウンド。エレクトロニクスの表記はないものの、その影響を感じさせるほとんどが非イディオム系のフリーの音楽です。ゆったり感はあってもかなり硬派な感じで、聴く人を選ぶアルバム。時おり重低音も出つつ、ゴーン、ゴーンと物音が漂うように流れてます。その中で出てくる音の組合せの妙があって。これがフリージャズかというと、その範疇を飛び出している感じがあるも、メロディというものがまずないにしても、ECM的な音と言えば、なるほど、と思えるような世界。ちょっと重苦しい、緊張感のあるサウンドの世界が、ゆっくり漂ってます。

2277

Matane Malit/Elina Duni(Voice) Quartet(ECM 2277)(輸入盤) - Recorded February 2012. Colin Vallon(P), Patrice Moret(B), Norbert Pfammatter(Ds) - 1. Ka Nje Mot 2. Kjani Trima 3. Kur Te Kujtosh 4. Vajze E Valeve 5. Une Ty Moj 6. Ere Pranverore 7. Celo Mezani 8. Ra Kambana 9. Cobankat 10. Kristal 11. U Rrit Vasha 12. Mine Peza

(12/09/30)アルバニア出身の歌手がリーダーで、アルバニア民謡も6曲(2、5、7-9、12曲目)、コソボ民謡が11曲目にあり、またElina Duni作曲も2曲(3、10曲目にあります。他の曲もアルバニア関連の作詞・作曲家のものと思われます。通常のピアノ・トリオをバックにしていて、スウィング感はないのですが、ある意味ジャズ的なインプロヴィゼーション的なものが前面に出てくる場面もあります。でも民族的なヴォーカルを中心に聴く感じ。言語の影響か、エキゾチックでミステリアスな響きを持ちます。それでも、クァルテットでのアレンジ曲が7曲(2、5、7-9、11-12曲目)にあって、トラディショナルそのもののサウンドではないことをうかがわせます。何曲かに変拍子があるのは、民族の特徴か、アレンジなのか分かりませんが。

2276

Quercus/June Tabor(Voice)/Iain Ballamy(Ts, Ss)/Huw Warren(P)(ECM 2276)(輸入盤) - Recorded March 2006. - 1. Lassie Lie Near Me 2. Come Away Death 3. As I Roved Out 4. The Lads In Their Hundreds 5. Teares 6. Near But Far Away 7. Brigg Fair 8. Who Wants The Evening Rose 9. This Is Always 10. A Tale From History (The Shooting) 11. All I Ask Of You

(13/04/05)June Taborはイギリスの有名なフォークシンガー。ここでは彼女の作曲はなく(作詞は1曲あり)アレンジに名前が出ている曲も。トラディショナルが多く、1-3、6-7曲目。ライヴの収録ですが、音はいい感じ。バックの編成がサックスとピアノで、しかも彼女はギターなどを弾いていないので、サウンド的にはECMから出ているフォーク・ソングとして違和感はなし。しかもバックの2人は彼女とともに作曲やアレンジに深くかかわっていて、それがある種のECM的なミステリアスさにつながっていると思います。ヴォーカルは、ちょっと低めの女声ながら、普通のフォークソングに陥ることなく、不思議なECMサウンドに包まれて、インパクトは割とあります。ヴォーカルがない部分はそのままECM流のジャズになっているとの感じもあり。

2275

Iva Bittova(Vln, Voice, Kalimba)(ECM 2275)(輸入盤) - Recorded February 2012. - 1. Fragments 1   2. Fragments 2   3. Fragments 3   4. Fragments 4   5. Fragments 5   6. Fragments 6   7. Fragments 7   8. Fragments 8   9. Fragments 9   10. Fragments 10   11. Fragments 11   12. Fragments 12

(13/04/05)旧チェコ・スロヴァキア、元モラヴィア出身のIva Bittovaは、東欧でのジプシー・ミュージックの推進者とのことで、ここでのほとんどが彼女の作曲。6曲目のみ元歌あり。ECMでは初リーダー作(ECM New Series 1985には参加)ですが、他では多くのアルバムを残しています。多重録音なのか、ヴァイオリンを弾きながら歌う場面もあり、その歌い方は東欧っぽくてエキゾチックな民族音楽の香りがします。時につんざくような高い声は、けっこう印象に残ります。歌詞のある曲もあり、タイトルの「Fragments」が、即興の要素が強いのか、それとも計算されて作られている曲なのかは不明。だけど、原初的なエネルギーのようなものを彼女のヴォイスから感じ、反面構築されているような曲ごとの幅を感じます。少し聴く人を選ぶかも。

このページのトップヘ