ジャズCDの個人ページ ECM Blog

「ジャズCDの個人ページBlog」の記事のうち、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載。こちらは番号順に掲載しています。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加え、’20年からLP聴きも追加してECM本編とJAPOが終了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは予定はないです。コメント付きで網羅しているのは日本では(私のホームページとメインブログと)ここだけではないかと。深みはないけど網羅してます。探し物は検索窓を使うと便利です。

2811

Outpost Of Dreams/Norma Winstone(Vo)/Kit Downes(P)(ECM 2811)(輸入盤) - Recorded April 2023. - 1. El 2. Fly The Wind 3. Jesus Maria 4. Beneath An Evening Sky 5. Out Of The Dancing Sea 6. The Steppe 7. Nocturne 8. Black Is The Colour 9. In Search Of Sleep 10. Rowing Home


(24/07/21)トラディショナルが8、10曲目、ジョン・テイラー作曲が2曲目、カーラ・ブレイ作曲が3曲目、ラルフ・タウナ―作曲が4曲目、エイダン・オルーク作が5曲目、他の曲はKit Downes作曲。そして8曲目以外はノーマ・ウィンストン作曲。収録時間は41分。ヴォーカルにピアノの伴奏がついていますが、通常よく聴く歌伴よりは温度感が低めですが、それでも美しい、どちらかというとオリジナルっぽい雰囲気で歌を伝えてくれています。ある意味浮遊感が少しある曲を淡々と歌っていく感じかまたいい。マンフレート・アイヒャーのプロデュースなので、そういう傾向がありますが。伴奏もなかなか活躍していて、ただ静かなだけではなく、音数が多い場面もあって、変化に富んでいます。9曲目は歌というよりナレーションです。

2808

A New Day/Giovanni Guidi(P)/James Brandon Lewis(Ts)/Thomas Morgan(B)/Joao Lobo(Ds)(ECM 2808)(輸入盤) - Recorded August 2023. - 1. Cantos Del Ocells 2. To A Young Student 3. Means For A Rescue 4. Only Sometimes 5. Luigi (The Boy Who Lost His Name) 6. My Funny Valentine 7. Wonderland


(24/07/20)1曲目がトラディショナル、6曲目がスタンダード。4曲目が4人のフリー・インプロヴィゼーションの他はGiovanni Guidiの作曲。収録時間は43分。ピアノ・トリオは過去にこの3人であったけど、テナー・サックスは今回初めての参加。やはりECMらしく流れるようなメロディとリズムを特徴とする、叙情的で内省的なサウンドになっています。このサウンドで、好みは分かれると思うのですが、静かな、メロディのあるフリーと考えると、けっこう好みかな、と思います。マンフレート・アイヒャーのプロデュースらしいアルバム。3曲目は繊細な音の連なり。4曲目はまるで作曲されたような整っている曲になってます。6曲目のスタンダードもスローでビート感が少なく、オリジナルに近い雰囲気。トータルとしては色が出ています。

2743

Delian Quartett/Claudia Barainsky(Soprano)/Im Wachen Traume(ECM New Series 2743)(輸入盤) - Recorded Recorded October 2021. Delian Quartett: Adrian Pinzaru(Vln), Andreas Moscho(Vln), Lara Albesano(Viola), Hendrik Blumenroth(Cello), Mikhail Timoshenko(Baritone), Matthias Lingenfelder(2nd Viola), Andreas Arndt(2nd Cello) - William Byrd: 1. Sing Joyfully 2. Jhon Come Kisse Me Now 3. Ave Verum Corpus 4. Out Of Orient, Crystal Skies 5. Lullaby, My Sweet Little Boy   Robert Schumann: 6-13: Frauenliebe Und Leben Op.42


(24/07/19)収録時間は58分。William Byrdは16世紀イギリスの作曲家、Robert Schumannは19世紀ドイツの作曲家。前半はヘンリー・パーセルと合わせ、ステファノ・ピエリーニによる編曲で、後半はアリベルト・ライマンの編曲と、現代の立場から手を加えているようです。歌唱が現代音楽の感じの香りも混ざってるけど、ルネッサンス期からバロック期の香りの前半と、シューマンっぽさも残っている後半です。いずれも初出らしいです。

(追記)曲数の表記とインデックスの数が違うので、少し戸惑っています。

2821

My Prophet/Oded Tzur(Ts)(ECM 2821)(輸入盤) - Recorded November 2023. Nital Hershkovits(P), Petros Klampanis(B), Cyrano Almeida(Ds) - 1. Epilogue 2. Child You 3. Through A Land Unsown 4. Ranata 5. My Prophet 6. Last Bike Ride In Paris


(24/06/25)ジャケットには作曲者名が書いてないけど、全曲Oded Tzur作と思われる。収録時間は45分。イスラエル出身のOdedらしい旋律でもあるし、ある種独特な雰囲気を醸し出しています。今回からドラマーのみブラジル人のCyrano Almeidaに変更。ECMらしく始まったかと思ったら、その路線をはみ出す場面も散見されます。そしてOded独特の叙情性が、どの曲にも散りばめられています。テーマとしてはどの曲も分かりやすいのですが、アドリブに入り込むと、その路線と自由にフレーズが飛び出す場面と交互に出てくる感じ。時にフリーの世界も垣間見えます。全体を通して、哀愁の感じられるメロディが豊富で、そこにアドリブが混ざる感じは、印象がけっこう強いです。ある意味ECMらしいクァルテットの音ですね。

2812

Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg(Tp, Flh)/Jakob Bro(G)/Marilyn Mazur(Per)(ECM 2812)(輸入盤) - Recorded February 2023. - 1. Gefion 2. Oktober 3. Returnings 4. Strands 5. Youth 6. Lyskaster


(23/12/04)収録時間は46分。5曲目がPalle Mikkelborg作、1-2、4、6曲目がJakob Bro作、3曲目が2人の共作。ライヴですが、ECMらしく静かであり朗々としたホーンのサウンドが効いている、落ち着いた曲がメインで続きます。1曲目はその静かなサウンドとメロディが印象的な曲。パーカッションも音数少なく、その静かな場に寄り添うような雰囲気で演奏します。2、4曲目はやや淡く、哀愁も伴っていますが、似たようなサウンドで進んでいきます。特に4曲目は12分。ブロの作品は全体的にそのような感じでもあります。それでも3曲目はけっこうな盛り上がりを見せ、ライヴでの華になっています。ホーンの響きがゆったりと他の楽器と絡みながら漂っていく5曲目、そしてそのまま続くように小品の6曲目で幕を閉じます。

2800

Arvo Part/Tractus(ECM New Series 2800)(輸入盤) - Recorded September 2022. Estnian Philharmonic Chamber Choir, Tallin Chamber Orchestra, Tonu Kaljuste(Cond), Maria Listra(Soprano) - 1. Littlemore Tractus 2-8. Greater Antiphones I-VII 9. Cantique Des Degres 10 Sequentia 11. L'abbe Agathon 12. These Words... 13. Veni Creator 14. Vater Unser


(23/11/21)Arvo Partはエストニアの現代音楽家。収録時間は67分。20世紀末から最近までに作曲された曲が並びます。相変わらず現代音楽というよりは、ゆったりとした情景描写のサウンドが続き、ある部分は宗教音楽的に聴こえますが、この音世界に浸っていたい、という欲求にとらわれる、落ち着いた景色が見えます。透明度の高いオーケストラと合唱団というイメージ。ヴァージョンアップした曲が多く、ラストは指揮者の編集。

2799

Silent, Listening/Fred Hersch(P)(ECM 2799)(輸入盤) - Recorded May 2023. - 1. Star-Crossed Lovers 2. Night Tide Light 3. Akrasia 4. Silent, Listening 5. Starlight 6. Aeon 7. Little Song 8. The Wind 9. Volon 10. Softly, As In A Morning Sunrise 11. Winter Of My Discontent


(24/04/28)スタンダードやジャズメン・オリジナルが1、8、10-11曲目で、他はfレッド・ハーシュの作曲。収録時間は50分。ECMにしては既成曲は多めだけど、オリジナルとの垣根は低く、レーベルカラーに合わせたような、少ししんみりとして、そして彼にしては少しアブストラクトな曲も混ざっています。そしてハーシュでなければ弾けないようなメランコリックなフレーズも多く、彼らしいアルバムに仕上がっています。ピアノの音の出し方なども、3曲目のように少し特殊な音もありますが、全体的には叙情的な演奏にはなっているかと。少々地味な感じもしますが、何度も聴くと味が出てくるするめ盤のような味わい。いつもの彼よりは硬質な部分も見せてはいるけど、おおむねECMで弾くハーシュを演じていると感じられます。

2796

Uncle John's Band/John Scofield(G)(ECM 2796/97)(輸入盤) - Recorded August 2022. Vicente Archer(B), Bill Stewart(Ds) - [CD1] 1. Mr. Tambourine Man 2. How Deep 3. TV Band 4. Back In Time 5. Budo 6. Nothing Is Forever 7. Old Man [CD2] 1. The Girlfriend Cord 2. Stairway To The Stars 3. Mo Green 4. Mask 5. Somewhere 6. Ray's Idea 7. Uncle John's Band


(23/11/05)CD2枚組。収録時間は90分。ジョン・スコフィールド作が[CD1]2-4、6曲目、[CD2]1、3-4曲目で、他はボブ・ディラン作、ニール・ヤング作やミュージカル、ジャズメン・オリジナル等、いろいろなところからの演奏。とは言うものの、出てくるフレーズはいつものジョン・スコ節で、全曲彼自身のオリジナルかのように、自由奔放に演奏を繰り広げているところがすっきりとしています。特にギター・トリオなので、ギター好きにはたまらない1枚なのでは。CD1枚ではおさまらなかったですが、これはあえてLP2枚分ということで焦点を定めているのかなと思います。ドラムスも相性のいいビル・スチュワートなので、なおのこと自由に3人の演奏をしているように聴こえます。ラストのタイトル曲はオリジナルではなかったです。

2794

Touch Of Time/Arve Henriksen(Tp, Electronics)/Harmen Fraanje(P)(ECM 2794)(輸入盤) - Recorded January 2023. - 1. Melancholia 2. The Beauty Of Sundays 3. Redream 4. The Dark Light 5. What All It Is 6. Mirror Images 7. Touch Of Time 8. Winter Haze 9. Red And Black 10. Passing On The Past


(24/02/06)3、5、7曲目がHarmen Fraanjeの作曲で、残りは全曲2人の共作。収録時間は38分。とは言うものの、ゆったりしつつもふくよかな音色を持つ、和楽器(尺八)のようなサウンドのトランペットも、それに合わせて弾くピアノも愁いを持ちながらメロディを奏でているので、あまりフリー・インプロヴィゼーションだという感じはないです。ちゃんとしたメロディなので、ジャズかというと少々違う感じではありますが、そのメロディが心地よい比較的時間の短い曲が続いていきます。それがドラマになっているような感じで、それぞれの持ち味を活かした演奏で、たゆたうように進んでいきます。それにしても、トランペットは非常に独特の音色で、欧米ではどのようにとらえられているのだろうか。難しい要素がないのもメリットか。

2793

Veljo Tormis/Reminiscentiae(ECM New Series 2793)(輸入盤) - Recorded October/November 2020. Estonian Philharmonic Chamber Choir, Tallinn Chamber Orchestra, Tonu Kaljuste(Cond), Veiko Tubin(Reciter), Annika Lohmus(Soprano), Triin Sakermaa(Soprano), Maria Valdmaa(Soprano), Iris Oja(Mezzo-soprano), Indrek Vau(Tp), Madis Metsamart(Per), Linda Vood(Fl) - 1. Tornikell Minu Kulas 2. Mure Murrab Meele 3-5. Kurvameelsed Iaulud   Reminiscentiae: 6-12. Reminiscentia. Sugismaastikud 13-16. Reminiscentia. Talvemustrid 17-22. Reminiscentia. Kevadkullud 23-25. Reminiscentia. Suvemotiivid 26. Reminiscentia. Kolm Mul Oli Kaunist Sona 27. Hamleti Iaul I 28. Halletused


(23/10/08)Veljo Tormisはエストニアの作曲家で、’17年没。収録時間は77分。’64年から’82年に作曲された曲を、’20年に録音されましたが、いくつかの曲はトヌ・カリユステにより編曲が施されています。時期的には現代音楽なのですが、敬虔な部分もありますが、クラシック音楽的で分かりやすくホッとします。歌唱だけではなくて、語りも入る曲(1曲目)もあります。歌唱があるのは1-5、27-28曲目。オーケストラの演奏中心。

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