ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2627

J.S. Bach/The Well-Tempered Clavier Book1/Keith Jarrett(P)(ECM New Series 2627/28)(輸入盤) - Recorded March 7, 1987. - [CD1] Prelude And Fugue: 1-2. C Major 3-4. C Minor 5-6. C-Sharp Major 7-8 C-Sharp Minor 9-10. D Major 11-12. D Minor 13-14. E-Flat Major 15-16. E-Flat/D-Sharp Minor 17-17. E Major 19-20. E Minor 21-22. F Major 23-24. Fminor [CD2] Prelude And Fufue: 1-2. F-Sharp Major 3-4. F-SHarp Minor 5-6. G Major 7-8. G Minor 9-10. A-Flat Major 11-12. G-Sharp Minor 13-14. A Major 15-16. A Minor 17-18. B-Flat Major 19-20. B-Flat Minor 21-22. B Major 23-24. B Minor

(19/06/25)バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。ECM New Series 1362/63で、キース・ジャレットは同じ曲のスタジオ録音を残していますが、これはその約1か月後のライヴ演奏。スタジオ録音なら1曲ごとに収録もできるでしょうが、ここでは一気に演奏していて(当然か)、拍手はそれぞれCDの最後にあります。ということはその間で休憩ということか。長い時間にクラシック・ピアニストのような活躍を見せるキースと、その曲に驚きます。

2626

Epistrophy/Bill Frisell(G)/Thomas Morgan(B)(ECM 2626)(輸入盤) - Recorded March 2016. - 1. All In Fun 2. Wildwood Flower/Save The Last Dance For Me 3. Mumbo Jumbo 4. You Only Live Twice 5. Lush Life 6. Epistrophy 7. Pannonica 8. Red River Valley 9. In The Wee Small Hours Of The Morning

(19/04/20)ライヴで68分収録。前回「Small Town」(ECM 2525)と同じ時期なので、一連のライヴでの残りテイクかも、ポール・モチアン作の3曲目、ビリー・ストレイホーン作の5曲目、セロニアス・モンク作の6-7曲目、トラディショナルの8曲目とスタンダード、ポップスなど。1曲目の出だしから、淡々とした牧歌的なデュオのやり取りではじまり、これでつかみはOKという感じ。今回は彼らのオリジナルはないので、よりなじみやすい面も持っていると思います。牧歌的でジャズのバップの印象とは対極的な位置にあるのに、なぜかこの2人にジャズを感じてしまうのは不思議なことです。3曲目はフリー一歩手前の自由なやり取りが聴けます。そして割とシリアスな4曲目、個性的な、4ビートの6-7曲目など、聴きどころは多いかも。

2625

Remember Me, My Dear/Jan Garbarek(Ss)/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 2625)(輸入盤) - Recorded October 2014. The Hilliard Ensemble: David James(Counter Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harrold(Tenor), Gordon Jones(Baritone) - 1. Ov Zarmanali 2. Procurans Odium 3. Allting Finns 4. Litany 5. Dostoino Est 6. Sanctus 7. Most Holy Mother Of God 8. Procedentum Sponsum 9. Se Je Fayz Deuil 10. Alleluia Nativitas 11. O Ignis Spiritus 12. We Are The Stars 13. Ahnus Dei 14. Remember Me, My Dear

(19/11/08)ライヴ。77分収録。ヤン・ガルバレク作が3、12曲目、作者不詳は2、5-6、8、14曲目、その他、コミタス、アルヴォ・ペルトや現代音楽など、さまざまな曲を演奏。「オフィチウム」から25年、ヒリヤード・アンサンプルも引退しているので、このプロジェクトも聴き納め。クラシックや古楽、現代音楽にサックスが絡むという当時としては斬新な試みも、けっこう売れたようで何枚か出ましたけど、夢見心地のサウンドが心にしみる。

2624

Hosokawa/Mozart/Momo Kodama(P)/Seiji Ozawa/Mito Chamber Orchestra(ECM New Series 2624)(輸入盤) - Recorded December 2006. - Toshio Hosokawa: 1. Lotus Under The Moonlight   Wolfgang Amadeus Mozart: 2-4. Concerto No.23 In A-major, K.488

(21/03/24)収録時間49分のコンサート。細川俊夫は20-21世紀日本の現代音楽家、モーツァルトは18世紀オーストリアの音楽家。現代音楽とクラシックのカップリングはECMらしい。細川作品はモーツァルトに捧げられています。ただしモーツァルトらしさはなく重厚な細川らしい現代音楽作品。テーマとして一貫しているので、こういう組み合わせもありかな、とは思います。小澤征爾の指揮で、全面的に日本人が出ているのも珍しい。

2621

Johannes Brahms/Clarinet Sonatas/Andras Schiff(P)/Jorg Widmann(Cl)(ECM New Series 2621)(輸入盤) - Recorded May 2018. - Johannes Brahms: 1-3. Sonata E-flat Major Op.120/2   Jorg Widmann: 4-8. Intermezzi   Johannes Brahms: 9-12. Sonata F Minor Op.120/1

(20/10/12)ブラームスは19世紀ドイツの作曲家。ここでは晩年のクラリネットソナタ集からの演奏と、間にクラリネット奏者のJorg Widmann作によるピアノの独奏曲がはさまれてます。「Intermezzi」というタイトルの割には15分以上あり、ブラームスの曲より少し現代音楽的ですが、なかなか聴きごたえがあります。シフに捧げられた曲。やはりメインディッシュはブラームスの方となるので、満足感の高い、王道らしい録音の演奏が聴けます。

2620

Cyrillus Kreek/The Suspended Harp Of Bebel/Vox Clamantis/Jaan-Eik Tulve(Cond)(ECM New Series 2620)(輸入盤) - Recorded April 2018. Marco Ambrosini(Nyckelharpa), Angela Ambrosini(Nyckelharpa), Anna-Liisa Eller(Kannel) - 1. Paeval Ei Pea Pailene/The Sun Shall Not Smite Thee (Psalm 121) 2. Kui Suur On Meie Vaesus/Whilst Great Is Our Poverty 3. Jakobi Unenagu/Jacob's Dream - Alguslaul/Proemial Psalm (Psalm 104) 4. Ma Tulen Teevast Ulevelt/From Heaven Above To Earth I Come 5. Kiida, Mu Hing, Issandat/Bless The Load, My Soul (Psalm 104) 6. Mu Suda, Arka Ules/Awake, My Heart 7. Kiitke Issanda Nime/Praise The Name Of The Lord (Psalm 135/136) 8. Kas On Linnukesel Muret?/Do The Birds Worry? 9. Issand, Ma Huuan Su Poole/Lord, I Cry Unto Thee (Psalm 141) 10. Kes Jumalat Nii Laseb Teha/He, Who Lets God Prevail 11. Paabeli Jogede Kaldail/By The Rivers Of Babylon 12. Viimane Tants/The Last Dance 13. Oh Jeesus, sinu Valu/O Jesus, Thy Pain - Dame, Vostre Doulz Viaire

(20/05/09)Cyrillus Kreekは20世紀エストニアの作曲家。これをエストニアのVox Clamantisが歌っています。彼の作曲は3曲目前半、12、13曲目後半以外の全部で、民族音楽起源のものも。12曲目はニッケルハルパ演奏の2人のもの、3曲目前半はエストニアのルーン文字の歌、そしてGuillaume De Machaut作の13曲目後半。民族的要素のある宗教音楽という感じの演奏は心地よい混成合唱と教会の響きが心を落ち着かせます。

2619

And Then Comes The Night/Mats Eilertsen(B)(ECM 2619)(輸入盤) - Recorded May 2018. Harmen Fraanje(P), Thimas Stronen(Ds) - 1. 22   2. Perpetum 3. Albatross 4. After The Rain 5. The Void 6. Solace 7. Sirens 8. Then Comes The Night 9. Soften 10. 22(Var.)

(19/02/01)Mats Eilertsenの作曲が1、5、7、10曲目、Harmen Fraanje作が3、9曲目、2人の作曲(デュオでのインプロヴィゼーション?)が4、6曲目、3人名義(これもインプロヴィゼーション)が2、8曲目。美旋律の北欧らしい静かなジャズのイメージですけれど、間に挟み込まれているインプロヴィゼーションの曲はそれなりに緊張感もあります。特にタイトル曲の8曲目は北欧フリーかという雰囲気。1曲目の美旋律でつかみはオーケーで、時々緊張感を交えながら、ゆったりと進んでいく雰囲気の曲が多いです。まさにジャケット写真のような風景描写を見ているような美しい旋律が流れてきて、だいたいの曲は夢の中をたゆたっているような感じ。5曲目のようにやや神秘的なサウンドを持つものも。やはり現代の北欧ジャズ。

2618

Bay Of Rainbows/Jakob Bro(G)(ECM 2618)(輸入盤) - Recorded July 2017. Thomas Mogan(B), Joey Baron(Ds) - 1. Mild 2. Red Hook 3. Copenhagen 4. Dug 5. Evening Song 6. Mild(Var.)

(18/10/22)全曲Jakob Broの作曲。ライヴ演奏だれど、全体のサウンドで包み込むようなドリーミングな雰囲気は健在。哀愁の漂うメロディと流れるような8ビート的なサウンドとゆるいアクセントが印象に残る1曲目、より深淵性の高まった感じの、自由で幻想的な世界の少し盛り上がる面もあるバラードの2曲目、穏やかに流れていくメロディが優しい、時々8部音符的なベースも印象的に映る叙情的な3曲目、愁いと哀愁のあるメロディがカッコよく、ベースがちょっとひねくれたフレーズでサポートしていて、そこから中途部分けっこうハードになり、ベース・ソロで静かな場面も演出する4曲目、明るいけどベースとベースのリズムの違いを狙っている5曲目、1曲目と同じ曲を、別テイクというか変奏曲で、比較的穏やかに進む6曲目。

2617

Rivages/Jean-Louis Matinier(Accordion)/Kevin Seddiki(G)(ECM 2617)(輸入盤) - Recorded April 2018. - 1. Schumannsko 2. Apres La Pluie 3. Les Berceaux 4. Reverie 5. Miroirs 6. Greensleeves 7. Feux Follets 8. La Chanson D'Helene 9. In C 10. Derivando 11. Sous I'horizon

(20/06/06)2人の共作が4-5、7、9曲目、Jean-Louis Matinier作ないし他の人との共作が1、11曲目、Kevin Seddiki作が2、10曲目、トラディショナルが6曲目、他の人の曲が3、8曲目。アコーディオンとクラシック・ギターでのデュオで、ジャズ度はほぼないけれど、いかにもECMらしさのある哀愁が、フランスの香りとともに強く漂っています。収録時間が39分と短めで、その分きっちりとまとまった曲が多いのも特徴。それらの曲の端正さと相まって、アルバムの作品としての価値が高まっています。バンドネオンよりはアコーディオンの方が湿った空気を伝える感じで、それがさらに哀愁度を高めています。あまり派手なところはないけれど、じっくりと落ち着いて聴くにはなかなか良く、クラシック的な音楽とボーダーレスな雰囲気。

2616

The Dream Thief/Shai Maestro(P)(ECM 2616)(輸入盤) - Recorded April 2018. Jorge Roeder(B), Ofri Nehemya(Ds) - 1. My Second Childhood 2. The Forgotten Village 3. The Dream Thief 4. A Moon's Tale 5. Lifeline 6. Choral 7. New River, New Water 8. THese Foolish THings (Remind Me Of You) 9. What Else Needs To Happen

(18/10/09)1、8曲目以外はシャイ・マエストロ作曲。イスラエル出身のピアノとドラムス、ペルー人のベースで、1曲目はイスラエルのシンガーソングライター作とのことで、かの地の叙情性がECMのフィルターを通して、じっくりと感じられるアルバムになっています。リズム感が何となく独特だし、少しフリーに近いようなトリオの間合いもあるけど、2曲目以降もメロディが印象的な曲が多いです。もちろん、フレーズ的には3曲目の途中のように速い部分もあるけれども、全体的にはややゆったりとしていてエキゾチックな感じというよりはドリーミングな雰囲気の方が前面に出てきています。1、6、8曲目のソロ・ピアノの曲も繊細で美しい。7曲目も演奏自体はミックス次第でけっこう外向的な音になりそうな雰囲気か。9曲目は語り入り。

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