ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

1656


Lament/Giya Kancheli(ECM New Series 1656) - Recorded March, 1998. Gidon Kremer(Vln), Maacha Deubner(Soprano), Tbilisi Symphony Orchestra, Jansug Kakhidze(Cond) - 1. Lament Music Of Mourning In Memory Of Luigi Nono For Violin, Soprano And Orchestra


邦題「ラメント<<哀歌>>」。ギヤ・カンチェーリはグルジアの20世紀現代音楽家。深くて荘厳な現代音楽という雰囲気を持った、しかし哀愁漂うメロディも感じられるところもある、42分の曲が1曲。ヴァイオリンとソプラノの歌がソリストで、ハンス・ザールの詩の「詩節」を使用。静かな場面に時々盛り上がる場面がはさみ込まれていて、その色合いはやはり哀しみに包まれている深い寒色系の色という感じがしています。(99年11月22日発売)

1654


Kanon Pokajanen/Arvo Part(ECM New Series 1654/55) - Recorded June 1997. Tonu Kaljuste(Cond), Estonian Philharmonic Chamber Choir - 1. Ode 1 2. Ode 3 3. Ode 4 4. Ode 5 5. Ode 6 6. Kondakion 7. Ikos 8. Ode 7 9. Ode 8 10. Ode 9 11. Prayer After The Canon


(02/08/03)現代作曲家アルヴォ・ペルトの新作(録音当時)で、エストニア・フィルハーモニー室内合唱団による演奏。カノンという宗教的な題材により作曲されたとのこと。教会での録音なので、荘厳、深遠で敬虔なサウンドとともにその心地良い残響音を感じることができます。やはり寒色系ながら、そのサウンドの陰影や色彩感が、ある時はゆったりと、ある時は瞬時に、心に届いてくるようです。 難解な印象はありません。

1653


In Paradium, Music For Victoria And Palestrina/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1653) - David James(Vo), Rogers Covey-Crump)Vo), John Potter(Vo), Gordon Jones(Vo) - 1. Taedet Animam Mean 2. Introitus 3. Kyrie 4. Domine Quando Veneris 5. Graduale 6. Libera Me Domine 7. Tractus 8. Ad Dominum Cum Tribularer Clamavi 9. Sequentia 10. Offertorium 11. Peccantem Me Quotidie 12. Sanctus - Benedictus 13. Heu Mihi Domine 14. Agnus Dei 15. Communio 16. Libera Me Domine


邦題「イン・パラディスム(楽園へ)」。17世紀のフランスでのレクイエムの聖歌と、トマス・ルイス・デ・ヴィクトリアとジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナのポリフォニー(複合旋律)とのこと。静寂の中から浮かび上がってくる歌が、聴いていると落ち着いてきて、心が洗われているようです。コーラスの響きと哀愁がいい。 宗教的な歌なので、 敬虔な気持ちになると同時に、BGMとしてもいいのではないかと思います。(00年7月26日発売)

1652


Die Kunst Der Fuge/Johann Sebastian Bach(ECM New Series 1652) - Recoreded May 1997. Keller Quartett: Andras Keller(Vln), Janos Pilz(Vln), Zoltan Gal(Viola), Otto Kertesz(Cello) - 1. Contrapunctus 1 2. Contrapunctus 2 3. Contrapunctus 3 4. Contrapunctus 4 5. Contrapunctus 5 6. Contrapunctus 4 A 6 In Stylo Franchese 7. Contrapunctus 7 A 4 Per Augmentationem Et Diminutionem 8. Contrapunctus 8 A 3 9. Contrapunctus 9 A 4 Alla Duodecima 10. Contrapunctus 10 A 4 Alla Decima 11. Contrapunctus 11 A 4 12. Contrapunctus 12 A 4 13. Contrapunctus Inversus 12 A 4 14. Contrapunctus 13 A 3 15. Contrapunctus Inversus 13 A 3 16. Canon Per Augmentationem In Contrario Motu 17. Canon Alla Ottava 18. Canon Alla Decima Contrapunto Alla Quinta 19. Canon Alla Duodecima Contrapunto Alla Quinta 20. Contrapunctus 14


(02/08/03)邦題「フーガの技法 BWV1080」。ケラー弦楽四重奏団によるバッハの作品。普通はこの曲はオルガンの演奏なのだそうですが、ここではストリング・クァルテットでの演奏を行なっています。沈んだ、そして落ち着いた色調でせまってきますが、バッハの曲はどこを切ってもバッハのようで、彼のメロディ、対位法、ハーモニーなどが心地良く心に響いてきます。 アレンジは変わったとしても、とりあえずは安心して聴けます。

1651


Nine To Get Ready/Roscoe Mitchell(Ss, Ts, Fl, Vo)(ECM 1651) - Recorded May 1997. Hugh Ragin(Tp), George Lewis(Tb), Matthew Shipp(P), Craig Taborn(P), Jaribu Shahid(B, Vo), William Parker(B), Tani Tabbal(Ds, Jimbe, Vo), Gerbel Cleaver(Ds) - 1. Leola 2. Dream And Response 3. For Lester B 4. Jamaican Farewell 5. Hop Hip Bir Rip 6. Nine To Get Ready 7. Bessie Harris 8. Fallen Heroes 9. Move Toward The Light 10. Big Red Peaches


全曲ロスコー・ミッチェルの作曲。9人編成ですが3管です。2ピアノ、2ベース、2ドラムスの変則的な編成 になっていて、そこがサウンドの特徴になっています。そしてメンバーの組み合わせに意外性を感じます。混沌としたあるいはアグレッシヴな部分もあれば、牧歌的な部分、まとまっていて美しさやノリを感じさせる曲もあったりします。 1曲目はその混沌としながらも哀愁を感じさせるホーンのメロディが心にしみてきます。2、8-9曲目はフリー度の高い曲。ゆったりしたアンサンブルの美しい3-4曲目、ホーンのスゴいソロにあふれるエネルギーを感じる5曲目、やはりパワーのあるフリーなタイトル曲の6曲目、アンサンブルと緊張感のあるソロの対比が際立つ7曲目、ヴォーカル入りでノリの良いファンクのような10曲目。(99年4月1日発売)

1650


Seleted Signs, 1/An Anthology(ECM 1650) - 1. Svantetic/Thomaz Stanco(Tp) 2. Gorrion/Dino Saluzzi(Bandoneon) 3. Morning/Misha Alperin(P) 4. Tale Of Saverio/Ralph Towner(G) 5. Hyperborean/Patch Of Light/Arild Andersen(B) 6. Morning Heavy Song/Thomaz Stanco(Tp) 7. Creature Talk/Marilyn Mazur(Per) 8. Desolation Sound/Charles Lloyd(Ts) 9. Motherless Child/Joe Maneri(Ts) 10. Past Parent/Kenny Wheeler(Flh) 11. Siegfried And Roy/Michael Cain 12. Free Above Sea/Jack DeJohnette(Ds) 13. Sleep Safe And Warm/Tomaz Stanco(Tp) 14. Nothing Ever Was, Anyway/Marilyn Crispel(P)


’87年に、「ECM Spectrum Vol.1」というサンプラーが出ましたが、この「セレクテッド・サインズ1」はナンバーがついています。このアンソロジーを聴いていると、最近ECMのサウンドが変わった気も します。やはりここに登場するのは有名なミューシャンが多いですが、Joe ManeriやMarilyn Crispelがいたり、あるいは有名すぎるくらい有名なキース・ジャレットが登場していなかったりと、ECMならではのこだわりが垣間見えます。曲目に関しても、売れセンのものを持ってきていないあたりがECMらしいです。ちなみに紹介されている曲のレコード番号は、1636, 1616, 1596, 1611, 1631, 1603, 1559, 1635, 1617, 1607, 1622, 1637, 1626/27と、発売が’97年の春先から秋にかけてのものに集中しています。

1648


The School Of Understanding/Michael Mantler(Tp, Cond)(ECM 1648/49)(輸入盤) - Recorded August - December 1996. Jack Bruce(Vo), Per Jorgensen(Vo), Mona Larsen(Vo), Susi Hyldgaard(Vo), Karen Mantler(Vo), John Greaves(Vo), Don Preston(Vo), Robert Wyatt(Vo), Roger Jannotta(Cl, Bcl, Fl, Oboe), Bjarne Roupe(G), MarianneSorensen(Vln), Mette Brandt(Vln), Mette Winther(Viola), Helle Sorensen(Cello), Tineke Noordhoek(Vib), Kim Kristensen(P, Synth), Don Preston(Synth Ds), The Danish Radio Concert Orchestra Strings - 1. Prelude 2. Introductions 3. First Lesson 4. News 5. Love Begins 6. War 7. Pause 8. Understanding 9. Health And Poverty 10. Love Continues 11. Platitudes 12. Intolerance 13. Love Ends 14. What's Lest To Say 15. What Is The Word


(01/03/07)タイトルの下にSort-Of-An-Opera(オペラのようなもの)と書いてあります。1曲目が厳かなインストルメンタル。2曲目からは延々とヴォーカルの掛け合いが続きます。クラシックのオペラとは違いますが、そう言えば雰囲気はロック・オペラに近いかなあという気も何となく します。歌詞はCDに書いてあり、けっこうなヴォリューム。ときどきコーラスも加わって、難易度は高そう。ジャック・ブルースの名前もあって、えっ?あのジャック・ブルース?(かどうかわかりませんが)と 思いました。なるほど。曲はいわゆるECMっぽいものが中心ですがある程度ビートの効いた(8曲目)ものも。ただ、色彩感覚的には全体を通して寒色系の深い色合いで、単調と言えば単調かも。聴く人を選ぶアルバムだとは思いますが。

1647


Poros/Dominique Pifarely(Vln)/Francois Couturier(P)(ECM 1647) - Recorded April 1997. - 1. Trois Images 2. Poros 3. Labyrintus 4. La Nuit Ravie 5. Retours 6. Warm Canto 7. Vertigo 8. Images 4, 2, 3 9. Gala


2人のフリー・インプロヴィゼーションが2曲(1、8曲目)、Dominique Pifarely作が3曲(2、4-5曲目)、Francois Couturier作が3曲(3、7、9曲目)。ヴァイオリンとピアノのデュオで、表現はかなりクラシック(現代音楽)寄り。空間を生かす音数の少ないインプロヴィゼーションの1曲目、現代音楽を聴いているような複雑な演奏の、語り合うような12分台のタイトル曲の2曲目、ミステリアスな響きを持つ無機的なフレーズが続く3曲目、やや憂いを帯びた内省的な4曲目、緊張感のある速いパッセージの5曲目、マル・ウォルドロン 作曲でも個性的な穏やかな演奏の6曲目、メランコリックと無機質が同居する7曲目、インプロヴィゼーションでも他の曲と違和感のない8曲目、水滴の落ちるようなフレンチサウンドが印象に残る9曲目。

1646


Trauerfarbenes Land/Giya Kancheli(ECM New Series 1646)(輸入盤) - Recorded March and August 1997. Radio Symphonieorchester Wien, Dennis Russel Davies(Cond) - 1. ... A La Duduki 2. Trauerfarbenes Land


(03/07/13)ギヤ・カンチェーリは20世紀のグルジアの作曲家。オーケストラでの演奏ですが、やはり旧ソ連の地域の音楽性が、民俗音楽的でないにも関わらず、何となく見え隠れするような寒色系の重い雰囲気が漂ってきます。静かな部分と盛り上がった時の大きなサウンドの部分とが両極端で、ドラマチックというよりはコントラストで耳に入ってくる印象。 その演奏は、やや難解かもしれませんが、かなり個性的ではあります。

1643


Ceremony/Maya Homburger(Baroque Vln)/Barry Guy(B)(ECM New Series 1643)(輸入盤) - Recorded April and July, 1997. - Heinrich Ignaz Franz Biber: 1. Annunciation Barry Guy: 2. Celebration 3. Immeasurable Sky 4. Ceremony 5. Still 6. Breathing Earth


(04/03/26)1曲目のHeinrich Ignaz Franz Biberは17世紀頃の作曲家で、3分弱の小品。中心はBarry Guyの作品。2、4曲目がヴァイオリン、5曲目がベース(ジャズ的?)、3、6曲目がデュオでの演奏。こちらの方でもバロック・ヴァイオリンを使用していますが、内容は現代的で内省的な感じがします。難解さや叙情性をも内包。Barry Guyはジャズベーシストでもあるのですが、現代音楽の表現ながらピチカート奏法もあるのが印象的。

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