1085


The Survivor's Suite/Keith Jarrett(P, Ss, etc.)(ECM 1085) - Recorded April 1976. Dewey Redman(Ts, Per), Charlie Haden(B), Paul Motian(Ds, Per) - 1. The Survivor's Suite, Beginning 2. The Survivor's Suite, Conclusion


邦題「残氓」。インパルスに何枚も作品を残したアメリカン・クァルテットですが、なぜかECMにも作品を残しています。レーベルカラーを出しながらもこってりした雰囲気。曲は27分台の1曲目「発端」と21分台の「結末」の2曲のみ。キース・ジャレットの作曲。1曲目は、最初は笛やサックスの音が出てきて民族音楽色の強い静かな場面。キースのピアノが出てくるのは8分目あたりからで、こってりした中に土着性と哀愁の場面、あるいは逆に洗練されている場面が、盛り上がったり静かになったり、ドラマチックに展開していきます。2曲目はいきなり激しいフリーではじまり、5分目からサウンドがまとまって印象の強いメロディが浮かび上がります。15分から静かな場面になリ、やはりまた哀愁の世界へ。そしてラストで大団円。(02年9月19日発売)