1432


Barzakh/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1432) - Recorded September 1990. Bechir Selmi(Vln), Lassed Hosni(Per) - 1. Raf Raf 2. Barzakh 3. Sadir 4. Ronda 5. Hou 6. Sarandib 7. Souga 8. Parfum De Gitane 9. Bou Naouara 10. Kerkenah 11. La Nuit Des Yeux 12. Le Belvedere Assiege 13. Qaf


アヌアル・ブラヒムはチュニジア出身のウード奏者。2曲目がBechir Selmiとの共作、7、9曲目がLassed Hosniの作曲の他は全部彼の作曲。いわゆるジャズではなく、ほとんど民俗音楽ですが、インプロヴィゼーションはあるのかも。面白いのはヴァイオリンも中近東の音階やフレーズになっていることで、完全に中近東音楽になっています。やはりオリジナル曲は、伝統からすれば斬新な部分になっているのでしょう。比較的短めの曲が並ぶ中、タイトル曲の2曲目だけは11分もの曲になっていて、穏やかな対話のようなドラマが繰り広げられています。編成は基本的にソロですが、デュオ、トリオの曲も数曲。ウードのフレーズが時々速い曲もありますが、大半はゆったりとしていて、乾燥した、かの地を思い出すような展開です。