2149

Remembrance/Ketil Bjornstad(P)(ECM 2149)(輸入盤) - Recorded September 2009. Tore Brunborg(Ts), Jon Christensen(Ds) - 1-11. I-XI

(10/06/02)全曲ケティル・ビヨルンスタの作曲だけれども、曲名がギリシャ数字の1-11。フリー・インプロヴィゼーションに近い形かと思ったら、曲の骨格やコードなどがしっかりしている非常に叙情的なサウンドなので、演奏前にかなり練られている印象。ジャズというよりは哀愁の強いウィンダム・ヒル、という感じも。ですので、けっこう聴きやすいサウンドです。ベースレスでも不自然な感じはなく、かえって伝えたい想いが伝わります。それにしても叙情性満点。そこに、ヨン・クリステンセンのドラムスが控えめかつ個性的に絡んでいます。ここがジャズとの接点か。サックスはアドリブも多いでしょうが、メロディ重視の傾向にあります。短調の曲から長調の曲まで幅広いですが、BGM的にも聴ける、メロディと静けさの間のアルバム。