ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2017年02月

1063


The Pilgrim And The Stars/Enrico Rava(Tp)(ECM 1063)(輸入盤) - Recorded June 1975. John Abercrombie(G), Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds) - 1. The Pilgrim And The Stars 2. Parks 3. Bella 4. Pesce Naufrago 5. Surprise Hotel 6. By The Sea 7. Blancasnow


(02/05/22)全曲オリジナルか共作。やはり哀愁度は高いです。1曲目のタイトル曲はけっこう激しくジャズしたり、ドラマチックな進行ですが、その出だしとラストのなだらかな部分はやはり彼のトランペットという感じ。アコースティックギターとトランペットが華麗に舞い飛んでいる小品の2曲目、メロディアスなトランペットとオーソドックスな方向に向かうのを拒むかのような他のメンバーが一体になって盛り上がっていく3曲目、さりげなく出てくる音の連なりをもとにインプロヴィゼーションが繰り広げられる4曲目、ハイテンポでフリーのような音の塊が凝縮されている小品の5曲目、ビートもそこそこで、懐かしいメロディが心の中によみがえってくるような6曲目、前半フリー、後半カッチリした演奏の上を美しいメロディが漂う7曲目。

1062


Cloud Dance/Collin Walcott(Sitar, Tabla)(ECM 1062) - Recorded March 1975. John Abercrombie(G), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Margueritte 2. Prancing 3. Night Glider 4. Scimitar 5. Vadana 6. Eastern Song 7. Padma 8. Cloud Dance


ほとんどの曲がコリン・ウォルコットの曲または共作。シタールやタブラの奏者ですがアメリカ人なので、インド風味のややある西洋音楽的なサウンド。サイドにゲイトウェイのメンバーが参加しているところが興味深いところ。シタールでのソロから一転メロディアスなテーマやソロで聴かせる1曲目、リズミックなベースとタブラのデュオでの2曲目、シタールとギターでしっとりと聴かせるバラードの3曲目、ギターとのデュオでパワーのあるインプロヴィゼーションの4曲目、デイヴ・ホランド作の流れていくようなバラードの5曲目、シタールとベースで絡み合っていくような曲調の6曲目、シタールとギターの比較的静かなバラードの7曲目、シタールとギターの掛け合いで進んでいく、盛り上がるタイトル曲の8曲目。

1061


Gateway/John Abercrombie(G)(ECM 1061) - Recorded March 1975. Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Back-Woods Song 2. Waiting 3. May Dance 4. Unshielded Desire 5. Jamala 6. Sorcery 1


6曲中4曲がデイヴ・ホランドのオリジナル。オーソドックスな編成のギター・トリオで彼ら独自の世界が展開されていて、息のあったインタープレイを見せてくれます。ジャズ・ロック的な8ビートのアプローチで陽気にせまりつつもインプロヴィゼーションを垣間見せる1曲目、インタールード的でスペイシーな、ドラムスを従えたベースソロでの2分強の2曲目、スリルとパワーがあってけっこう自由度の高いインプロヴィゼーションが繰り広げられている3曲目、ドラムとギターのデュオで、かなりパワー系のフリー・インプロヴィゼーションの4曲目、 浮遊感を伴いながらもしっとり系のバラードでじっくり聴かせる5曲目、ジャック・ディジョネット作で、これまたギターが全開のエキゾチックかつドラマチックな10分台の6曲目。

1060


Solstice/Ralph Towner(G, P)(ECM 1060) - Recorded December 1974. Jan Garbarek(Ts, Ss, Fl), Eberhard Weber(B, Cello), Jon Christensen(Ds, Per) - 1. Oceanus 2. Visitation 3. Drifting Petals 4. Nimbus 5. Winter Solstice 6. Piscean Dance 7. Red And Black 8. Sand


(00/07/22)全8曲中7曲がラルフ・タウナーのオリジナル。なかなか興味深くて豪華なメンバーの組み合わせのアルバム。それぞれの個性が出ています。1曲目は10分台の大作で、暗い海の中を思わせるたゆたうサウンドの流れ。妖しげ(幻想的)な音がゆったりと展開する2曲目、幽玄な水墨画を見ているような3曲目、フルートのテーマが印象的で、前半でギターが蒼く深い味わいを醸し出し、その後盛り上がっていく4曲目、冬の情景を思わせるギターとソプラノ・サックスのデュオの5曲目、ビートが効いているギターとドラムスのデュオの6曲目、これまた空間的なギターとベースの小品の7曲目。エバーハルド・ウェーバー作のリズミカルでありながらこれまた幻想的な8曲目。 特異な時代を先取りしたサウンドかも。(01年7月25日発売)

1059

Clouds In My Head/Arild Andersen(B)(ECM 1059)(この番号では未CD化、別番号でCDBOX発売) - Recorded February 1975. Jon Balke(P), Knut Riisnaes(Ts, Ss, Fl), Pal Thowsen(Ds) - 1. 305W18St 2. Last Song 3. Outhouse 4. Song For A Sad Day 5. Clouds In My Head 6. Cycles 7. Siv 8. The Sword Under His Wings

(19/09/23)全曲アリルド・アンデルセンの作曲。比較的初期のECMらしいジャズ。北欧らしいメロディと8ビートの組み合わせが興味深い1曲目、哀愁も漂うけどフリーっぽいゆったりした語り合いの2曲目、メカニカルな速いユニゾンのテーマの後に4ビート気味のアップテンポの応酬がなかなか面白い3曲目、ゆったりしたベース・ソロのからスローで哀しみのあるバラードを展開する4曲目、やはり朗々としたサックスが印象的なバラードのタイトル曲の5曲目、非4ビート系のドラムスが効いていて、ベースのフレーズのアクセントでピアノが思い切りメカニカルに奏でたり、個性的な6曲目、フルートがエキゾチックな表情でせまるバラードの7曲目、密度よりもユニゾンが濃く、後半アップテンポの4ビートでガンガン攻める8曲目。

(注)Green In Blue/Arild Andersen(B) Early Quartets(ECM 2143-45)の3枚組BOXとして’10年に再発。初CD化

1058


Ecstasy/Steve Kuhn(P)(ECM 1058) - Recorded November 1974. - 1. Silver 2. Prelude In G 3. Ulla 4. Thoughts Of A Gentleman - The Saga Of Harrison Crabfeathers 5. Life's Backward Grance


非常に美しいソロ・ピアノの世界。それが彼にとっての世界のほんの一部とは。驚きました。木の葉、あるいは雪が舞い落ちるようなフレーズがちりばめられています。1曲目から静けさの中に穏やかに切れ込むピアノの音世界。2曲目は暗く、しかし平穏な中にふつふつとたぎる情念をかきたてられるような、そんな盛り上がりが印象的。3曲目は硬質な響きをもちながらもやさしく語りかけてきます。4曲目はタイトルのように物語を想像させるような曲の流れがやはり静かに展開していき、幕を閉じます。5曲目はあたかもフリー・インプロヴィゼーションのように自由に、しかもキューンの冷たいカラーを出しながら 進んでいきます。印象的なメロディも、あちらこちらに見受けられるのは、やはり彼の才能でしょうか。(00年9月23日発売)

(注)Life's Backward Glances - Solo And Quartet/Steve Kuhn(P)(ECM 2090-92)の3枚組BOXとして’08年に再発。

1057


Theme To The Gaurdian/Bill Connors(G)(ECM 1057)(輸入盤) - Recorded November 1974. - 1. Theme To The Gaurdian 2. Childs Eyes 3. Song For A Crow 4. Sad Hero 5. Sea Song 6. Frantic Desire 7. Folk Song 8. My Favorite Fantasy 8. The Highest Mountain


(02/05/19)繊細で叙情的なアコースティックギターのソロが、曲によっては多重録音も交えながら展開しています。5曲目を除いてビル・コナーズのオリジナル。その美しい叙情性は1曲目のタイトル曲のように、淡い色合いで心の中にせまってきます。しっとりとした情感が出ていてゆったりと時が進んでいく2曲目、ややスピーディーな部分もあってギターのメロディに哀愁も漂う3曲目、スペイシーな広がりと浮遊感のある4曲目、唯一他人の曲でゆっくりと時が進んでいく叙情的な5曲目、幻想的な香りも漂わせているやや情熱的な6曲目、静かで牧歌的な「フォークソング」の7曲目、淡々と、そしてメロディアスに語りかけてくる8曲目、高所でのきりっとした透明感を漂わせているような静かな9曲目。

1056


Matchbook/Ralph Towner(G)/Gary Burton(Vib)(ECM 1056) - Recorded July 26 and 27, 1974. - 1. Drifting Petals 2. Some Other Time 3. Brotherhood 4. Icarus 5. Song For A Friend 6. Matchbook 7. 1 x 6 8. Aurora 9. Goodbye Perk Pie Hat


ビル・エヴァンスの演奏でも有名な2曲目と、9曲目のチャールズ・ミンガスの曲(これも有名)を除けば、大半はラルフ・タウナーの曲。ギターとヴァイブラホンのデュオは他ではあまり聴けません。ソロもあり、バラード調あり、テンポが速めの曲もありますが、淡々としたイメージがあります。そのゆったりした淡々とした曲調は、多少盛り上がりますが1曲目にもあらわれています。スペイシーで不思議な浮遊感を伴う小品の3曲目、2人で盛り上がっていくメロディアスな4曲目、2人でのあっさりとした、しかし印象的な演奏が聴ける5曲目、勢いがあってこの編成でもノリの良い、タイトル曲の6曲目、ソロ・ギターでの小品の7曲目、意外に明るいニュアンスで進んでいく8曲目。9曲目はゆったりと、しっとり聴かせます。

1055


Hotel Hello/Gary Burton(Vib, Org, Marimba)/Steve Swallow(B, P)(ECM 1055)(輸入盤) - Recorded May 13 and 14, 1974. - 1. Chelsea Bells (For Hern) 2. Hotel Overture + Vamp 3. Hotel Hello 4. Inside In 5. Domino Biscuit 5. Vashkar 7. Sweet Henry 8. Impromptu 9. Sweeping Up


(02/05/04)半分以上がスティーヴ・スワロウのオリジナルで、様々な楽器による2人でのコラボレーション。曲によっては多重録音をしているのではないかと思われます。ピアノとヴァイブラホンで淡々と綴っていく1曲目、エレキピアノ、エレキベース、ヴァイブラホンによるやや賑やかな2曲目、浮遊感のある旋律が展開されていくタイトル曲の3曲目、メロディがよく歌っているマイク・ギブス作曲のノリが良い4曲目、牧歌的なバラードで2分弱の小品の5曲目、ベースが、そしてヴァイブラホンが旋律を奏でる荘厳なカーラ・ブレイ作の6曲目、ロック的なメロディとリズムを持っているビートの効いた7曲目、空間的な2人のフリー・インプロヴィゼーションの8曲目、しっとりと寄り添うように静かに進んでいく9曲目。

1054


Eon/Richard Beirach(P)(ECM 1054) - Recorded November 1974. Frank Tusa(B), Jeff Williams(Ds) - 1. Nardis 2. Places 3. Seeing You 4. Eon 5. Bones 6. Mitsuku


邦題は「ナーディス」。1-2曲目を除けば彼のオリジナルまたは共作。ヨーロッパ調透明感のあるサウンドながら、曲によりジャズらしさも引きずっています。ECMにしては珍しく、冷たいながらもややジャズっぽいノリで、マイルス・デイヴィス作の有名な邦題タイトル曲をこなしている11分台の1曲目、デイヴ・リーブマン作の静かで耽美的なバラードの2曲目、やはり美しいテーマやピアノ・ソロの部分を持つ、ため息が出るような3曲目、洋題タイトル曲で、表情を変化させながら展開していく4曲目、複雑なメロディとアップテンポのやや激しい曲で、やはりECMらしからぬ曲調の5曲目、エキゾチックなメロディで包みこんでくれるような6曲目。やっぱりバイラークのピアノのフレーズはクリスタルな印象があります。

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