ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2017年09月

1280


Album Album/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, Key)(ECM 1280) - Recorded June 1984. John Purcell(As, Ss), David Murrey(Ts), Howard Johnson(Tuba, Bs), Rufus Reid(B) - 1. Ahmad The Terrible 2. Monk's Mood 3. Festival 4. New Orleans Strut 5. Third World Anthem 5. Zoot Suite


2曲目以外はジャック・ディジョネットの作曲。再びデヴィッド・マレイが復帰し、フロントも3管になってさらに強力になった作品。単なるアドリブ一発バンドでない事は、変化していく緻密な曲や 、2曲目の「モンクス・ムード」でのアンサンブル中心のハーモニーの美しさにあらわれています。フリーでアグレッシヴなフレーズと楽しいサウンドがところどころ出てきます。 テーマが複雑で知的、かつディジョネットのピアノも聴ける1曲目、陽気なメロディとアンサンブルのテーマで、ニューオリンズ的に楽しくせまってくる3曲目、ニュー・オリンズのタイトルですが、ウェザー・リポート的にも聴こえる4曲目、構築された部分とアドリブの対比が面白い10分台の5曲目、「スペシャル・エディション」からの再演曲で、やっぱり一味違う6曲目。

(注)Jack DeJohnette Special Edition(ECM2296-99)の4枚組CDBOXで再発 ’12年

1279


Duas Vozes/Egberto Gismonti(G, P, Fl, Dilruba, Voice.)/Nana Vasconcelos(Per, Berimbau, Voice)(ECM 1279) - Recorded June 1984. - 1. Aquarela Do Brasil 2. Rio De Janeiro 3. Tomarapega 4. Dancando 5. Fogueira 6. Bianca 7. Don Quixote 8. O Dia, A Noite


邦題「ふたつの声」。それぞれの曲ないしは他との共作が8曲中6曲。2人の演奏が対等な感じで行われていて、聴くものの心に迫ってくるようなアルバム。2人ともブラジル出身なので、民族的なサウンド。これがジャズかと いうと難しいけれど、少なくともスピリットは十分ジャズと言えます。個性的なギターのサウンドとパーカッション(声?)の同居がタイトルのように水彩画を想起させる1曲目、出だしのスピーディーなサウンドがスリリング、そして緩急自在な2曲目、トラディショナルでヴォイスが面白い3曲目、やはり乾いたギターとパーカッションの4曲目、やや元気で明るい感じになった5曲目、浮遊感のあるメロディが心に焼き付く6曲目、ピアノにかわって南米の風景が広がる7曲目、パーカッションと素朴な音色の楽器の8曲目。

1278


First Circle/Pat Metheny(G) Group(ECM 1278) - Recorded February 15-19, 1984. Lyle Mays(P), Steve Rodby(B), Pedro Aznar(Voice, Per), Paul Wartico(Ds) - 1. Forward March 2. Yolanda, You Learn 3. The First Circle 4. If I Could 5. Tell It All 6. End Of The Game 7. Mas Alla 8. Praise


ECM最後のパット・メセニーのアルバム。彼単独のオリジナルが3曲、ライル・メイズとの共作が5曲。ヴォイスが印象的で、ドラマチックな曲が多いです。ここまでの集大成といった感じ。調子ハズレのマーチで冒頭を飾る1曲目、ノリが良くてメロディも分かりやすく、すんなり入ってくる2曲目、ヴォイスも入る変拍子路線の有名曲で、ハートにグッとくるタイトル曲の3曲目、限りない優しさをこめて紡ぎ出されていくバラードの4曲目、日本人好みで哀愁を誘ってギターもピアノもフレーズが鋭い、やはりヴォイス入り変拍子ドラマ路線の5曲目、穏やかな進行の上に分厚いサウンド、ギターシンセやピアノがのる6曲目、ゆったりした曲でヴォイスのメロディが決め手となる7曲目、ラストらしく、盛り上がる曲調で大団円を迎える8曲目。(02年9月19日発売)

1277


Harmonium/John Adams(ECM New Series 1277)(輸入盤) - Recorded January 1984. San Francisco Symphony Orchestra and Chorus, Edo De Waart(Cond), Vance George(Chorus Director) - 1. Part 1- Negative Love 2. Part 2- Because I Could Not Stop For Death - Wild Nights


(03/07/27)20世紀現代音楽家の作品。ジャケットの中に録音風景の写真がありますが、オーケストラ、合唱団共にかなりの人数での録音です。現代音楽とは言っていても、あまり難しさを感じさせず、静かな部分から音が大きい部分のダイナミックレンジが広いというか、かなりドラマチックな分かりやすいサウンドの曲。パート2の前半は比較的穏やかな進行です。ただ、アルバムを通して32分ほどと、少々短め になっています。

1276


Changes/Keith Jarrett(P) Trio(ECM 1276) - Recorded January 1983. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Flying, Part One 2. Flying, Part Two 3. Prism


「スタンダーズVol.1」と同じ時に録音されたアルバムで、こちらは即興曲集。フリー・インプロヴィゼーションにかなり近いものではないかと思わせますが、他のアルバムのスタンダードの演奏と違和感がない印象です。 実は境がなかったのは当時から? 1、2曲目で合計30分ほど。静かな出だしから徐々に盛りあがり、ロマンチックかつドラマチックな展開を見せます。インプロヴィゼーションでありながらアヴァンギャルドな側面はあまりありません。マイナー調で一定のコードが続くパート1が陰ならばパート2は陽かな、という感じの展開。こちらにはオーソドックスな4ビートの部分も。そして後半部は急速調の展開、一転、沈静化。最後の、6分ほどの哀愁漂う浮遊感のある3曲目も、美しいメロディがピアノから紡ぎ出されます。(01年3月28日発売)

(注)Setting Standards New York Sessions/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 2030-32)として3枚組BOX化して’08年に再発。

1275book


書籍(楽譜付きCD)が発売されたので、その写真を掲載させていただきますが、元のCDとあまりデザイン的には変わらないですね。一度は発売前にHMVに注文したのですが、その時は音源としてはすでに持っていて、それで5千円近い値段(マルチバイ価格)はちょっと高いな、と思ってキャンセル。その後様子見をしていたら、HMVでクラシックのマルチバイ40%引きというのがごく僅かの期間(30時間)だけあって、その時に4,200円台にまで下がったので、他のCDと組み合わせて注文したものです。今は聴き返す時間がないので、すいませんがアルバムコメントは’02年に書いたものを再掲載させていただきます。


Tabula Rasa/Arvo Part(ECM New Series 1275)(輸入盤) - Recorded November 1977, October 1983, January and February 1984. - 1. Fratres Gidon Kremer(Vln), Keith Jarrett(P) 2. Cantus In Memory Of Benjamin Britten Staatsorchester Stuttgart, Dennis Russell Davis (Cond) 3. Fratres The 12 Cellists Of The Berlin Philharmonic Orchestra 4, Tabula Rasa Gidon Kremer(Vln), Tatjana Grindenko(Vln), Algred Schnittke(Prepared P), Lithuanian Chamber Orchestra, Saulus Sondekis(Cond)


(02/08/03)現代音楽家アルヴォ・ペルトの第一作品集とのこと。1曲目がヴァイオリンとピアノ(1曲目のみキース・ジャレットが参加しています)、3曲目が12人のチェロ奏者での演奏で、両者は同じ曲でアレンジが違い 、比べるのも面白い。1、3曲目はやはり蒼い落ち着いた色調の作風 だと思います。2曲目は悠久の大河を流れて行くような心地良さ。タイトル曲の4曲目はゆったりとした、心に旋律が入りこんでくるような26分台の曲。

1275


Tabula Rasa/Arvo Part(ECM New Series 1275) - Recorded November 1977, October 1983, January and February 1984. - 1. Fratres Gidon Kremer(Vln), Keith Jarrett(P) 2. Cantus In Memory Of Benjamin Britten Staatsorchester Stuttgart, Dennis Russell Davis (Cond) 3. Fratres The 12 Cellists Of The Berlin Philharmonic Orchestra 4, Tabula Rasa Gidon Kremer(Vln), Tatjana Grindenko(Vln), Algred Schnittke(Prepared P), Lithuanian Chamber Orchestra, Saulus Sondekis(Cond)


(02/08/03)現代音楽家アルヴォ・ペルトの第一作品集とのこと。1曲目がヴァイオリンとピアノ(1曲目のみキース・ジャレットが参加しています)、3曲目が12人のチェロ奏者での演奏で、両者は同じ曲でアレンジが違い 、比べるのも面白い。1、3曲目はやはり蒼い落ち着いた色調の作風 だと思います。2曲目は悠久の大河を流れて行くような心地良さ。タイトル曲の4曲目はゆったりとした、心に旋律が入りこんでくるような26分台の曲。

1274


Singing Drums/Pierre Favre(Ds, Per, etc) Ensemble(ECM 1274)(輸入盤) - Recorded May 27 and 28, 1984. Paul Motian(Ds, Per, etc), Fredy Studer(Ds, Per etc), Nana Vasconcelos(Berimbau, Per, etc) - 1. Rain Forest 2. Carneval Of The Four 3. Metal Birds 4. Edge Of The Wing 5. Prism 6. Frog Songs 7. Beyond The Blue


(03/05/29)全曲Pierre Favreのオリジナル。メンバー全員がドラムス、パーカッションの作品ということだけでも異色。静寂の中からパーカッションの音が立ち上っていく、タイトルどおり「雨の森」という、深い森の中の雰囲気をたたえている1曲目、複数のドラムスの音が続きながら、その音を中心にしてけっこう盛り上がっていく2曲目、淡々と打楽器の音が続いていき、その上を金属系の打楽器の音が舞い飛んでいる3曲目、さまざまなゴングの音がゆったりとなる中をドラムスを中心としてドラマが進んでいくような4曲目、ドラムスのたたみかけるようなパッセージをテーマとした勢いもある5曲目、素朴で何となくアフリカンの雰囲気なある6曲目、この曲ではじめてしっとりしたメロディがちょっと出てくるスペイシーな7曲目。

1273


The Third Decade/Art Ensemble Of Chicago(ECM 1273) - Recorded June 1984. Lester Bowie(Tp, Flh, Bass Ds, Cymbal Rack.), Joseph Jarman(Sax, Bcl, Fl, Per, Synth, etc.), Roscoe Mitchell(Sax, Fl, Per, etc.), Malachi Favors Maghostus(B, Per, Melodica, etc.), Famoudou Don Moye(Per, etc.) - 1. Prayer For Jimbo Kwesi 2. Funky AECO 3. Walking In The Moonlight 4. The Bell Piece 5. Zero 6. Third Decade


メンバーそれぞれの作曲で、2曲目と6曲目後半が全員のフリー・インプロヴィゼーションか。シンセサイザーが1曲目の冒頭から 長めに出てきましたが、だんだんと彼らのゆったりとしたサウンドに変わっていきます。普通の8ビート のファンクのような感じで1発ものですが、パーカッションなどの楽器に独自性がある2曲目、ホーンのアンサンブルがホンワカと美しいスローなバラードの3曲目、視覚的な効果音のようなサウンドでフリーのような情景描写のような、彼らならではの不思議な音世界を作っている4曲目、ベース・ドラムス付きの普通の 4ビート・ジャズ の演奏なので、このバンドでもこういう曲をやるのかと、意外に思った5曲目、出だしはパーカッションのみでアフリカンな香り、徐々にフリーで盛り上がっていく6曲目。

1272


Night/John Abercrombie(G)(ECM 1272) - Recorded April 2-3, 1984. Jan Hammer(Key), Jack DeJohnette(Ds), Mike Brecker(Ts) - 1. Ethereggae 2. Night 3. 3 East 4. Look Around 5. Believe You Me 6. Four On One


1曲目のみヤン・ハマー作曲で、他はジョン・アバークロンビーの作曲。ハマーがエレクトリック・キーボードですが、ベースラインも弾いていて、基本的には現代風オルガントリオ・プラス・ホーンのような感じ。 哀愁漂う流れるような出だしと思いきや、タイトルのようにモロにレゲエのリズムになって、ややロックっぽい風味もあって面白い1曲目、ピアノも弾いていて、静かで夜の雰囲気が出ているバラードのタイトル曲の2曲目、3分の15拍子とでもいうのか、不思議なワルツノリでやはりマイナー系の情緒が心地良くせまる3曲目、マイナー系のバラードだと思ったら一部ブルース的なリズムもあったり交互に表情を変えていく4曲目、ややアップテンポの8分の6拍子で盛り上がる5曲目、アップテンポで自由系4ビートの6曲目。

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