ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2017年09月

1271


Rejoicing/Pat Metheny(G) with Charlie Haden(B) & Billy Higgins(Ds)(ECM 1271) - Recorded November 29-30, 1983. - 1. Lonely Woman 2. Tears Inside 3. Humpty Dumpty 4. Blues For Art 5. Rejoicing 6. Story From A Stranger 7. The Calling 8. Waiting For An Answer


元オーネット・コールマン・バンドのベース、ドラムスと、オーネットの曲3曲(2-3、5曲目)を交えての演奏。ここでのパット・メセニーは、曲によって十分ジャズしています。彼のオリジナルは3曲(6-8曲目)。ホレス・シルバー作の渋く、哀愁漂うギターの音色のきれいなバラードの1曲目、オーソドックなジャズの枠組の中でギターが飛翔する2曲目、演奏をはじめるとやはりパット色に染まってしまう、それそれのソロも面白い3曲目、チャーリー・ヘイデン作のテーマもソロも心地良いブルースの4曲目、ドラムスとギターとのスピーディなやり取りが聴けるタイトル曲の5曲目、しっとり系のグループ風サウンドの路線が展開する6曲目、ギターシンセがものものしくフリーなサウンドでせまる7曲目、映画音楽のような小品の8曲目。(02年9月19日発売)

1270


Safe Journey/Steve Tibbetts(G, Kalimba, Tapes)(ECM 1270)(輸入盤) - Recorded 1983. Marc Anderson(Per, Steel Ds), Bob Hughes(B), Time Wienhold(Vase), Steve Cochrane(Tabla) - 1. Test 2. Climing 3. Running 4. Night Again 5. My Last Chance 6. Vision 7. Any Minute 8. Mission 9. Burning Up 10. Going Somewhere


(03/04/20)全曲Steve Tibbettsのオリジナルか共作。楽器でVaseとはかめのことで、全体的にパーカッション色が濃いメンバー構成。1曲目はサウンドに切り込んでいくエレキギターが、パワーのあるロック色を強めています。それでいて 変化に富んだ曲の構成。2曲目以降はアコースティック・ギターの曲も多く、肩の力を抜いた自然な感じのエキゾチックなワールドのリズムと西洋色メロディで、落ち着いた折衷路線の曲。Tapeがからむのだと思いますが、曲によっては分厚いサウンドも。ジャズではないのだけれど、フォーキーでもあり無国籍的で不思議な、ある意味郷愁を感じさせる世界。4曲目は悠久の時の流れを感じます。6曲目も1曲目のようなエレキギターの曲。10曲目はドラマチックな展開を持つ10分台の曲。

1269


Jumpin' In/Dave Holland(B, Cello) Quintet(ECM 1269) - Recorded October 1983. Steve Coleman(As, Fl), Kenny Wheeler(Tp, Pocket Tp, Cor, Flh), Julian Priester(Tb), Steve Ellington(Ds) - 1. Jumpin' In 2. First Show 3. The Dragon And the Samurai 4. New-One 5. Sunrise 6. Shadow Dance 7. You I Love


アルバムに「チャールズ・ミンガスにこのアルバムを捧げる」と書いてある通り、ベースだけでなく、3管のアンサンブル、あるいは自由な3管のぶつかり合いが楽しめ、クインテット編成以上の広がりを感じさせます。そのクインテットの大きさを示す1曲目にはベースソロも あったりします。美しい2曲目を経て、スティーヴ・コールマン作のユニークな変拍子の3曲目。4曲目はテーマのアンサンブルの後比較的自由なソロのスペースが。ピアノがいらない理由が分かる気もします。5曲目はクラシックのような厳かな曲。6-7曲目も自由に絡み合う3管とソロ。変拍子がところどころあると思うのですが、うまくカウントできず特定できませんでした。ジャズ色は比較的高いと思うのですが、どこか冷めている気もします。

1268

Lask 2: Sucht +Ordnung/Ulrich P. Lask(As, Ss, Computer Prog)(ECM1268)(未CD化)- Recorded January 1984. Meinolf Bauschlte(Ds, Per), Maggie Nichols(Dnky Kong 2), Sigrid Meyer(Narration), Monika Linges(Narration) - 1. Freie Mädchen arbeiten im Hafen 2. Après-Ski 3. Mamamerika 4. Erfolgreich und beliebt 5. Wir sind ein Kulturvolk 6. Ordnung 7. None the Wiser 8. Kleine Narkosen 9. Kerngesund 10. Sigi Sigi 11. Sucht


(’20年3月現在ストリーミング配信もなし)

1267


Childres's Songs/Chick Corea(P)(ECM 1267) - Recorded July 1983. Ida Kavafian(Vln), Fred Sherry(Cello) - 1. No.1 2. No.2 3. No.3 4. No.4 5. No.5 6. No.6 7. No.7 8. No.8 9. No.9 10. No.10 11 No.11 12. No.12 13. No.13 14. No.14 15. No.15 16. No.16+17 17. No.18 18. No. 19 19. No.20 20. Addendum


チック・コリアのソロ・ピアノ作品で、おそらく書き譜だと思います。今までのアルバムの中にも「チルドレンズ・ソング」が入っていたものもありましたが、今回はその集大成といったところでNo.1からNo.20までを収めています。 いずれも小品。聴いてみると感触はクラシックですが、作品自体として聴けば、いいものだと思います。 じっくり聴いても良いし、BGMにもなりそう。その中で何曲かははっきりとメロディが心に刻まれていきます。サウンドはちょっと綾織り系の複雑な色合いを帯びてはいるけれども、子供の動きが視覚的に見えるような、あるいは大人が子供時代を振り返るようなメロディ。最後の20曲目だけはヴァイオリン、チェロとのトリオでCDだけに収録とのこと。ECMにしては珍しいケース。まさにクラシックのサウンド。

(注)Solo Piano/Improvisations/Children's Songs/Chick Corea(P)(ECM 2140-42)の3枚組BOXとして’10年に再発。

1266


Continuum/Rainer Brununghaus(P, Synth)(ECM 1266)(輸入盤) - Recorded September 1983. Markus Stockhausen(Tp, Flh), Fredy Studer(Ds) - 1. Strahlenspur 2. Stille 3. Continuum 4. Raga Rag 5. Schattenfrei 6. Innerfern


(03/05/29)全曲Rainer Brununghausのオリジナル。ベースなしの変則トリオですが、このメンバーには合っている感じ。トランペットで印象的なメロディが変拍子で繰り返される、ちょっと爽やかな感じの1曲目、映画音楽のようにしっとり系で、ピアノとシンセサイザーではじまってホーンが加わり、情感をたたえながらゆったりと進んでいく10分台の2曲目、流麗ではやいフレーズが続き、それでいてどこか醒めているような3者のプレイを聴く事ができるタイトル曲の3曲目、ゆったりとはじまって、スピーディーでシンフォニックなテーマを含んで盛り上がっていくドラマチックな10分台の4曲目、きれいでドライなテーマを持つ、繊細なピアノとホーンが印象的な5曲目、温度感が低いですが、緩急自在に進んでいく6曲目。

1265


Theatre/The George Gruntz(Key) Concert Jazz Band(ECM 1265)(輸入盤) - Recorded July 1983. Bill Pusey(Tp, Flh), Marcus Belgrave(Tp, Flh), Tom Harrell(Tp, Flh), Palle Mikkelborg(Tp, Flh), Peter Gordon(French Horn), Tom Vamer(French Horn), Dave Bargeron(Tb, Euphonium), Julian Priester(Tb), David Taylor(Btb), Howard Johnson(Tuba, Bcl, Bs), Emst-Ludwig Petrowsky(As, Ss, Cl), Charlie Mariano(As, Ss, Fl), Seppo "Baron" Paakkunainen(Ts, Fl), Dino Saluzzi(Bandoneon), Mark Egan(B), Bob Moses(Ds), Sheila Jordan(Vo) - 1. El Chancho 2. In The Tradition Of Swizterland 3. No One Can Explain It 4. The Holy Grail Of Jazz And Joy


(03/07/12)何ともスゴいメンバーの集まり。2-4曲目がジョルジュ・グルンツの作曲。ジャズのビッグバンドというよりはグルンツの個性的な世界、といった方がしっくりくるサウンド。ディノ・サルーシ作曲の15分台の1曲目は、哀愁漂うエキゾチックな曲かと思ったら一部だけで、起伏のあるアレンジが印象的な、洗練されているドラマチックな曲。2曲目はスイスの民謡に基づいた曲。メロディにまとわりつくアレンジは場面により複雑な色合いを示していて、アグレッシヴなソロもの部分も。3曲目はアジアのオペラからの引用とのことですが、東洋的でなないにしても独特な雰囲気。4曲目は25分の大曲で、シーラ・ジョーダンのヴォーカルが出だしと中間部に。あとはさまざまが楽器が物語の役割に応じてソロを引き継いでいきます。

1264

This Earth/Alfred Harth(Ts, As, Ss, Bcl)(ECM 1264)(未CD化) - Recorded May 1983. Paul Bley(P), Trilok Gurtu(Per). Maggie Nicols(Voice), Barre Phillips(B) - 1. Female Is The Sun 2. Relation To Light, Colour and Feeling 3. Studying walk, A Landscape 4. Body & Mentation 5. Energy: Blood/Air 6. Three Acts Of Recognition 7. Come Oekotopia 8. Waves Of Being 9. Transformate, Transcend Tones and Images

(’20年3月現在ストリーミング配信もなし)

1263


Eos/Terje Rypdal(G, Key)/David Daring(Cello)(ECM 1263)(輸入盤) - Recorded May 1983. - 1. Laser 2. Eos 3. Bedtime Story 4. Light Years 5. Melody 6. Mirage 7. Adagietto


7曲中6曲がテリエ・リピダルの作曲、4曲目のみデヴィッド・ダーリング作。エレキギターとチェロという、とんでもない組み合わせのデュオ。1曲目はディストローションを 効かせたギターでハードロックっぽく始まるので面食らいます 。ただ、実験的でスペイシーな感じも。他の大部分は空間を生かした流れるようなサウンド。悠久を流れる大河のようにゆっくりとサウンドが続いていく、空間的で壮大な感じもする14分台のタイトル曲の2曲目、チェロとギターがゆったりと奏でていく3曲目、チェロの響きがクラシカルで荘厳な4曲目、ある種の映画音楽のような深みを持つ小品の5曲目、チェロのつま弾きとエコーの効いたギターとの不思議サウンドの世界が広がる6曲目、エレキギターの音もあるけれど、やはり静かな感触の7曲目。

1262


Double, Double You/Kenny Wheeler(Tp, Flh)(ECM 1262) - Recorded May 1983. Mike Brecker(Ts), John Taylor(P), David Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Foxy Trot 2. Ma Bel 3. W.W. 4. Three For D'reen Blue For Lou Mark Time


全曲ケニー・ホイーラーの作曲。けっこうスゴいメンバーです。ミキシングやエコーのせいか、これだけの演奏をしているのに、クールな、透明感のあるサウンドになっています。 1曲目はマイナーな寒色系のサウンドながら久しぶりにECM流のジャズを聴いた感じです。テーマが3+3+2拍子のリズムで、アドリブパートはかなりホーンも吼えていて盛り上がる変則ビートの冷たいジャズしている14分台の1曲目、ピアノとのデュオで静かにフリーのように、しかも美しいメロディで展開する2曲目、ややアップテンポでホーンの絡みに哀愁を感じ、ソロもなかなかな3曲目、静かな場面から、ひんやりとしながらも徐々に盛り上がっていって何とも言えず美しい場面を持つ、後半はハードに4ビートジャズが展開する23分台の4曲目。

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