ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了。Wattレーベル、Works、:rarumシリーズは言及する予定なないです。

2017年10月

1358


Twilight Fields/Stephan Micus(Shakuhachi, Flowerpots, Per, etc)(ECM 1358)(輸入盤) - Recorded November 1987. - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5


(02/02/09)ステファン・ミカスの一人多重録音。「フラワー・ポット」は植木鉢で、写真を見ると大小たくさんの植木鉢を音階が出るように並べていて、それを叩いて心地良いハーモニーを演出しています。その他の楽器でHammered Dulcimers, Bavarian Zither, Nayというものが出てきますが、どんなものか少々不明。どれかは管楽器ですが...。ただ、基本はその植木鉢で、曲によって使用個数や出てくる音階が違うようなので、並べ替えて使用してるのかも。そしておなじみ尺八は、1曲目のように西洋の音階だったり、2、5曲目のように日本的な旋律が流れてきたりと、その表情はさまざまです。特に2曲目は全体が日本的なので面白い?。3曲目は植木鉢だけでの演奏で、56個も使用。5曲目はスペイシーな15分台の曲。

1357


Acceleration/Hans Koch(Cl, Bck, Ts, Ss), Martin Schutz(B, Cello), Marco Kappeli(Ds, etc)(ECM 1357)(輸入盤) - Recorded June 1987. - 1. Shy Csardas 2. Im Delirium 3. Midori 4. Loisaida 5. Glas(s)no(s)t 6. Tatzelwurm 7. Nitrams Rock 8. Acceleration Controlee 9. GG-U-GG-U-RR-U-GG


全曲Hans Kochの作曲。ジャズよりも、フリー・インプロヴィゼーションに近い香り。書かれた譜面による演奏もあるような気も。クラシック的な蒼さを持つチェロの出だしにはじまり、クラリネットがゆったりと絡んでいく1曲目、ドラムスもラテンやワルツ的に活躍する、躍動的な感じもする2曲目、深遠の底から音が浮かび上がって時に盛り上がってくる3曲目、クラリネットのみの月夜が隠れたような小品の4曲目、無機的と思ったら有機的でミニマルな音の連なりに聴こえる5曲目、変則ビートに、メロディのみに、あるいはフリーになったり変幻自在の6曲目、ビートの上を飛び回るバスクラリネットの7曲目、サックスとドラムスが緩急自在に絡み合ったり4ビートになる変化球のような8曲目、目まぐるしいメカニカルな小品の9曲目。

1356


Cracked Mirrors/Harry Pepl(G, G Synth, P)/Herbert Joos(Flh)/Jon Christensen(Ds)(ECM 1356)(輸入盤) - Recorded February 1987. - 1. Wolkenbilder 1 2. Reflections In A Cracked Mirror 3. Schikaneder Delight 4. Die Alte Mar Und Das Mann 5. More Far Out Than East 6. Wolkenbilder 2 7. Purple Light 8. Tintelfisch Inki


全8曲中、6曲がHarry Peplの、2曲(1、6曲目)がHerbert Joosの作曲。フリー・インプロヴィゼーションぽい部分と牧歌的な部分とがあります。曲によってローランド・ミディ・ギター・システムがシンセのような広がりを出しています。 1、6曲目はシンセサイザーやエレキギターも使用して、幽玄かつフリー・ジャズ的な要素を持っている先鋭的な感じもする曲。6曲目の方がゆったり。細かいリフやリズムと大きく流れるシンセなどでやはりフリーっぽい感じの強い2曲目、優しいメロディがホーンで流れるバラードの小品の3曲目、ややスペイシーで自由度はけっこうある4曲目、テンポのかなり速いメカニカルなフリーの5曲目、ギターのギザギザした上を舞い飛んでいるメロディ(?)の7曲目、ピアノ中心でしっとり系のメロディの8曲目。

1355


Yr/Steve Tibbetts(G, Kalimba, Synth)(ECM 1355)(輸入盤) - Released 1980. Marc Anderson(Ds, Per), Bob Hughes(B), Steve Cochrane(Per), Marcus Wise(Per), Time Weinhold(Per) - 1. Ur 2. Sphexes 3. Ten years 4. One Day 5. Three Primates 6. You And It 7. The Alien Lounge 8. Ten Yr Dance


(01/06/23)ロックノリ方面かなと思うギターと、曲によってエレキベースに、タブラ2人を入れた計4人のパーカッションがエキゾチックな雰囲気を作っています。展開はそのまま行くと思うと急に変わる曲も。盛り上がりを見せる8分の7拍子を中心とした1曲目、ギターやカリンバにパーカッション達が絡んでいく2曲目、おおらかなロック的なメロディやコード進行を合わせ持つエスニックな3曲目、爽やかなアコースティック・ギターの風が吹く4曲目、エスニック・ロックとも言うべき味わいを持つ大らかでドラマチックな5曲目、ギターが飛びまわるコード一発風しかも時々ゆったりタイプの6曲目、生ギターを生かしたアメリカンロック路線の7曲目、ネアカな8曲目と続きます。編成は内向的だけれどサウンドは外を向いています。

1354


Ecotopia/Oregon(ECM 1354) - Recorded March 15-17, 1987. Trilok Gurtu(Per), Paul McCandless(Oboe, English Horn, Ss, Synth), Glen Moore(B), Ralph Towner(G, P, Synth, Drum Machine) - 1. Twice Around The Sun 2. Innocente 3. Wbai 4. Zephyr 5. Ecotopia 6. Leather Cats 7. ReDial 8. Song Of The Morrow


(00/12/31)メンバーが、亡くなったコリン・ウォルコットからインド人のトリロク・グルトゥに交代。パーカッションの部分のサウンドが変化していますが、いわゆる自然指向(シンセなどは入っていますが)のようなサウンドは基本的には変わっていません。8曲中5曲はラルフ・タウナーのオリジナル。自然派のきれいなメロディの曲が多いのですが、3曲目の小品のようなフリー・インプロヴィゼーションもあったりします。1曲目は打ち込みのドラムもある10分台の曲。メロディアスで哀愁漂う2曲目。4曲目も地味ですが美しい。ややエキゾチックな5曲目も打ち込みのドラムか。彼ら流のジャズと言えなくもないややシリアスな6曲目、哀愁のあるメロディでリズミカルな7曲目。そしてシンセサイザーをバックにスペイシーな8曲目。

1353


The Razor's Edge/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1353) - Recorded February 1987. Steve Coleman(As), Kenny Wheeler(Tp, Flh, Cor), Robin Eubanks(Tb), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1. Brother Ty 2. Vedana 3. The Razor's Edge 4. Blues For C.M. 5. Vortex 6. F Four Six 7. Wights Waits For Weights 8. Figit Time


デイヴ・ホランドのM-BASEとの交流が最高潮に達した演奏。ロビン・ユーバンクスの参加で、ホーンのアンサンブルが豊かになり、グループとしてのサウンドがまとまりと凄みを見せています。拍子については追いきれていませんけれど、オーソドックスなジャズのように聴ける曲もありますが、実は変拍子の曲が多いです。ダグ・ハモンド作の1曲目などがその最たるもの。アンサンブルの妙が聴ける2曲目。複雑な、ラテンぽい3曲目。オーソドックスな4拍子のブルース(ソロは個性的)の4曲目。個人的にはスティーヴ・コールマン作の5、7曲目が面白いと思います。静かな6曲目、急速調の曲でドラムソロが面白い8曲目と、個人的にはスティーヴ・コールマン参加のデイヴ・ホランド作品では一番好きなアルバム。

1352


Guamba/Gary Peacock(B)(ECM 1352)(輸入盤) - Recorded March 1987. Jan Garbarek(Ts, Ss), Palle Mikkelborg(Tp, Flh), Peter Erskine(Ds, Ds Computer) - 1. Guamba 2. Requiem 3. Calima 4. Thyme Time 5. Lila 6. Introducing 7. Gardenia


4曲目以外はゲイリー・ピーコックの作曲。ホーンの2人にヨーロッパの実力派 が参加、低い温度感です。テクニシャンでもあり、思索的でもあるゲイリー・ピーコックのベースは、限界がないような気も。1曲目のタイトル曲は内省的ながらも表現が豊かなベース・ソロの曲。ゆったりとしていて、ちょっとエキゾチックで浮遊感のあるホーンが印象的な2曲目、ベースではじまってしっとりとしたミュート・トランペットとゆっくり進むような3曲目、この曲のみピーター・アースキンとの合作で、4人でやや激しいフリー・インプロヴィゼーションの4曲目、冷たい情景があらわれては消えていき、中盤盛り上がってドラマチックで13分台もの5曲目、テンポの良いリズムの上を舞うようなホーンの6曲目、ゆっくりと語り合っているような風景の7曲目。

1351


Second Sight/Marc Johnson's Bass Desires(B)(ECM 1351) - Recorded March 4‐6, 1987. Bill Frisell(G), John Schfield(G), Peter Erskine(Ds) - 1. Crossing The Corpus Callosum 2. Small Hands 3. Sweet Soul 4. Twister 5. Thrill Seekers 6. Prayer Beads 7. 1951 8. Hymn For Her


このメンバーで何と2枚目が出ました。今回は全曲各メンバーのオリジナル。濃厚な曲から、ロックのビートを持った曲まで、スリリングな演奏が展開されています。 2人のギターの聴き比べがなんといっても面白い。ややマイナー系統でメロディも哀愁が漂っているんだけれども不思議感覚のサウンドもある1曲目、静かで幽玄なギターの響きが何とも言えないバラードの2曲目、スローで静かだけれども明るい雰囲気のある3曲目、珍しくECMでシンプルなロックンロールを演奏する4曲目、ハードなテーマやギターのフレーズを持って突き進んで行く5曲目、リーダーらしく割と快活なベース・ソロでの6曲目、さりげないメロディがけっこうアヴァンギャルドに聴こえる7曲目、スペイシーでゆったりとした曲でエンディングを迎える8曲目。

1350


Lookout For Hope/The Bill Frisell Band(G)(ECM 1350) - Recorded March 1987. Hank Roberts(Cello), Kermit Driscoll(B), Joey Baron(Ds) - 1. Lookout For Hope 2. Little Brother Bobby 3. Hangdog 4. Remedios The Beauty 5. Lonesome 6. Melody For Jack 7. Hackensack 8. Little Bigger 9. The Animal Race 10. Alien Prints


個性的なメンバーが集まり、バンドのサウンド もまとまっています。エレキギターの新しい音とフォークギター、バンジョーやチェロ等が混ざり合って、多様性があります。セロニアス・モンクの曲が1曲 (7曲目)ありますが、負けず劣らず個性的なサウンド。暗めで哀愁と妖しさの同居する、ギターもちょっと激しくて印象深いタイトル曲の1曲目、ほのぼのとした、時に表情を変えるサーカス・ミュージックのような2曲目、エキゾチックなバンジョーとチェロの小品の3曲目、スローテンポのファンクでギターが幻想的に飛び回る4曲目、フォークギターでアメリカンな5曲目、浮遊感の高いフレーズの6曲目、チェロのソロからだんだん盛り上がっていく8曲目、アヴァンギャルドでフリーな小品の9曲目、ゆったりとしつつ自由に飛翔している10曲目。

1349


Making Music/Zakir Hussain(Tabla, Per, Voice)/Hariprasad Chaurasia(Fl)/John McLaughlin(G)/Jan Garbarek(Ts, Ss)(ECM 1349) - Recorded December 1986. - 1. Making Music 2. Zakir 3. Water Girl 4. Toni 5. Anisa 6. Sunjog 7. You And Me 8. Sabah


ザキール・フセインはインド出身で 、全8曲中7曲を作曲または共作。そこにジョン・マクラフリンのハイテクなギターが絡みます。ヤン・ガルバレクがちょっと西洋音楽に引き戻して。明るい感じのインド音楽とも言える、大らかでメロディアスからスピーディーなフレーズの世界が展開する12分台のタイトル曲の1曲目、マクラフリン作の静かで明るいバラードの2曲目、ミディアムのテンポでこれぞインド的なサウンドの3曲目、静かに包み込むようなフルートとギター、サックスが印象的な4曲目、明るさと憂いとが同居する空間の後にタブラとヴォイスでのソロがある5曲目、各楽器が交互に静かに奏で、合奏になっていく6曲目、タブラとギターだけでインプロヴィゼーションをする小品の7曲目、ラストにちょっとタイトに締める8曲目。

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