ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2019年04月

1940


Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.1/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1940/41)(輸入盤) - Recorded June 7, 2004. - Sonatas Op.2: 1-4. Sonata No.1 F Minor Op.2/1 5-8. Sonata No.2 A Major Op.2/2 9-12. Sonata No.3 C Major Op. 2/3 13-16. Sonata No.4 E-flat Major Op.7


(05/10/09)ベートーベンは18-19世紀ドイツの有名な作曲家。そのベートーベンのピアノ・ソナタをアンドラーシュ・シフが順番に弾いていくという企画で、これはVol.1となっていて、CD2枚組。シフがECMに来てから正攻法のクラシック作品が多くなってきて、聴いていて安心感と安定感のあるライヴ録音。やっぱりベートーベン の曲は、当たり前ですがいかにもクラシック然としていて、クラシックの王道を行く感じです。聴きやすさもあり。(05年10月26日発売)

1939


Stoa/Nik Bartsch's Ronin(P, Key)(ECM 1939) - Recorded May 2005. Sha(Contrabass-cl, Bcl), Bjorn Meyer(B), Kaspar Rast(Ds), Audi Pupato(Per) - 1. Modul 36 2. Modul 35 3. Modul 32 4. Modul 33 5. Modul 38_17


全曲ニック・ベルチュの作曲。通常のECM系のピアノと違って、変拍子、ミニマル、ファンク系、外に向かうサウンドがキーワードかも。書き譜が多いとのこと。スペイシーな音からはじまり5拍子系で徐々に密度を濃くしていきファンクに移行していく、複雑なリズムの組み合わせが心地良い15分台もの1曲目、明るめのサウンドになるのだけれどミニマル度と複雑な拍子(9拍子?)とリズムの幻惑度はけっこう高いと思われる、時々立ち止まる2曲目、やや内省的でコード進行が移ろいゆく感じが強い3曲目、静かにはじまり徐々にパーカッションが目立ったりピアノがフレーズを繰り返したり、ファンクになったりする4曲目、変拍子なのか、フレーズの連鎖という言葉が頭をよぎるようなアプローチで、延々と続いていく5曲目。(06年3月15日発売)

1938


Monika Mauch(Soprano)/Nigel North(Lute)/Musical Banquet(ECM New Series 1938)(輸入盤) - Recorded May 2005. - 1. Passava Amor Su Arco Desarmado 2. Lady, If You So Spite Me 3. Dovro Dunque Morier? 4. Amarilli Mia Bella 5. Si Le Parler Et Le Silence 6. Se Di Farmi Morire 7. O Eyes, Leave Off Your Weeping 8. Vuestros Ojos Tienen D'Amor 9. In A Grove Most Rich Of Shade 10. Lady Rich, Her Galliard 11. Go, My Flock, Go Get You Hence 12. O Bella Piu Che Le Stelle 13. My Heavy Sprite 14. Galliard 15. To Plead My Faith 16. Ce Penser Qui Sans Fin Tirabbise Ma Vie 17. O Dear Life, When Shall It Be? 18. Sir Robert Sidney, His Galliard 19. Change Thy Mind Since She Doth Change 20. Sir Thomas Monson, His Pavin And Galliard 21. Vous Que Le Bonheur Reppelle 22. In Darkness Let Me Dwell 23. Sta Notte Sognava 24. Far From Triumphing Court


(08/08/14)17世紀のイギリスのロバート・ダウランドの曲と、その周辺の時期の作曲家の曲、そして作曲者不詳の曲をまとめたもの。ソプラノの歌唱とリュートの響きが、古楽の世界へといざないます。シンプルですが、素朴さや、ある種の荘厳さもあります。カラッとしているよりは憂いと湿り気を帯びた曲が多いのは、当時の曲調のせいか、レーベルとしての選曲のせいか。作詞者や作曲者不詳の曲が多く、当時の音楽世界がここに。

1937


Johann Ludwig Trepulka/Norbert Von Hannenheim/Klavierstucke Und Sonaten/Herbert Henck(P)(ECM New Series 1937)(輸入盤) - Recorded April 2005. - Johann Ludwig Trepulka: 1-7. Klavierstucke Mit Uberschriften Nach Worten Von Nicolaus Lenau Op.2 Norbert Von Hannenheim: 8-9. Klaviersonate Nr.2 10-11. Klaviersonate Nr.4 12-14. Klaviersonate Nr.6 15-16. Klaviersonate Nr.12 17. Konzert Nr.2 Fur Klavier Und Kleines Orchester


(07/06/18)2人とも、20世紀前半のおそらくドイツの現代音楽家で、Johann Ludwig Trepulkaは十二音技法の作曲家、Norbert Von Hannenheimはやはり現代音楽を作曲。曲はかなり無名なようで、今回のアルバムは発掘盤と言ってもいいのかも。ヨハンの方は、静かな中にも、無調の響きがある、しかしあまり無機的ではない繊細な表現をしているピアノです。ノルベルトの方は、より無調の感触が強く、無機的にせまってくる雰囲気です。

1936


Thomas Tallis/Christopher Tye/John Sheppard/Audivi Vocem/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1936)(輸入盤) - Recorded March 2005. David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harrold(Tenor), Gordon Jones(Baritone), Robert Macdonald(Bass) - Thomas Tallis: 1. In Ieiunio Et Fletu 2. Te Lucis Ante Terminum 3. Audivi Vocem Christopher Tye: 4. Omnes Gentes 5. Gloria (From Missa Sine Nomine) John Sheppard: 6. Gaudete Celicole Omnes 7. Beati Omnes Christopher Tye: 8. Credo (From Missa Sine Nomine) Thomas Tallis: 9. Salvator Mundi John Sheppard: 10. Laudate Pueri Dominum Christopher Tye: 11. Sanctus (From Missa Sine Nomine) John Sheppard: 12. Eterne Rex, Altissime Christopher Tye: 13. Agnus Dei (From Missa Sine Nomine) 14. In Pace, In Idipsum


(08/06/21)16世紀のイギリスの3人の作曲家(宗教音楽家)にスポットを当ててます。コーラスで荘厳かつ教会での反響のあるきれいな和声、あるいは斉唱の部分もある、まさに宗教的なゆったり感のある落ち着いたサウンド。ある種神々しい、というか、カウンターテナーからバスまでの幅広い、伴奏がなしでの美しいコーラスには耳を奪われます。アレンジは施されていると思いますが、ルネッサンス期の声楽は心が洗われるようです。 (08年6月25日発売)

1935


Symphony No.6/Valentin Silvestrov(ECM New Series 1935)(輸入盤) - Recorded June 2005. SWR Stuttgart Radio Symphony Orchestra, Andrey Boreyko(Cond) - 1-5. Symphony No.6


(07/05/20)Valentin Silvestrovは20世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。この曲は’94-95年の作曲。堂々たるシンフォニーですが、やはり現代音楽なので、空間があり、親しみやすいメロディというわけでもなく、どちらかというと暗くて重く、温度感が低い感じの演奏になっています。ただ、中盤あたりの展開がゆったりと叙情的で、メロディアスでないながらも美しい感じがしました。やっぱりロシア地方の気候を感じさせる音楽。

1933


Raccolto/Stefano Battaglia(P)(ECM 1933/34)(輸入盤) - Recorded September and December, 2003. [Disc1]Giovanni Maier(B), Michele Rabbia(Per) - 1. Raccolto 2. Triangolazioni 3. Triosonic 1 4. All Is Language 5. Our Circular Song 6. Coro 7. Triosonic 2 8. In Front Of The Fourth Door 9. L'osservanza [Disc 2]Dominique Pifarely(Vln), Michele Rabbia(Per) - 1. Lys 2. Canto 1(Dell'agonia Della Terra) 3. Riconoscenza 4. Reminiscene Pour Violon St Piano 5. Pourquoi? 6. Il Circo Ungherese 7. Veritas 8. Velario De Marzo 9. Recitativo In Memoria Di Luciano Berio 10. Canto 2(Dell'agonia Dei Cieli) 11. Trois Brouillons 12. ...Dulci Declinant Lumina Somno..


(05/11/26)CD2枚組。1枚目がベース、パーカッションとのトリオ、2枚目がヴァイオリン、パーカッションとのトリオまたはデュオ。大部分が参加者によるフリー・インプロヴィゼーションですが、1枚目の1-2、6、9曲目がStefano Battaglia作曲。2枚目4、8曲目がDominique Pifarelyとの共作。1枚目の1曲目のタイトル曲が静かな哀愁をたたえた美旋律路線なのでこの方向で行くのかなと思ってみたら、割合ECM流のフリー路線の曲が多いことをうかがわせます。耽美的な静かなフリーも、いかにも、といったフリーの場面も同居しています。2枚目のヴァイオリンが絡むシーンも、やっぱりフリーなんだけれど、一定の物語性があって印象的。それなりに重厚感のあるのは、やはりこのメンバーだからかも。研ぎ澄まされた音たち。

1932


Batagraf/Jon Balke(Key, Per, Vo)(ECM 1932)(輸入盤) - Recorded 2003 and 2004. Frode Nymo(As), Kenneth Ekornes(Per), Harald Skullerud(Per), Helge Andreas Norbakken(Per), Ingar Zach(Per), Arve Henriksen(Tp), Sidsel Endersen(Text Recitals In English), Miki N'doye(Text Retical In Wolof), Solveig Slettahjell(Vo), Jocely Stet Camara Silva.(Voice), Jennifer Myskja Balke(Voice), Unknown Media Announcers(Voice) - 1. Haomanna 2. Butano 3. Braka 4. Doublespeak 5. Pregoneras Del Bosque 6. Betong 7. Altiett 8. En Vuelo 9. Pajaro 10. Whistleblower 11. Karagong 12. Unknown


(05/10/10)全曲Jon Balkeの作曲。参加メンバーからも分かるようにジャズ色はなく、パーカッションがメインのサウンドで、そこに楽器やヴォイス(ラップのようなリズムはないにしても語り口調は共通するものがあるような気がします)が絡みます。1曲目はまさにそのパターンで、ゆるいファンクともとれる感じ。モダンでスピーディなリズムに絡むベース・シンセがカッコ良い2曲目。アフリカンなパーカッション、他の異世界を感じるパーカッション、ヴォイス、時々斬り込むように入ってくるパーカッション、キーボードその他の楽器が新鮮で、インパクトがあります。むしろベースとドラムスを省いたところにそのヒップさが分かります。近いのはファンクか。ちなみにSidsel Endersenはノルウェー出身、Miki N'doyeはガンビア出身とのこと。

1931


Folio/Barry Guy(B)(ECM New Series 1931)(輸入盤) - Recorded February 2005. Maya Homburger(Baroque Vln), Muriel Cantoreggi(Vln), Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen(Cond) - 1. Improvisation 2. Prelude - Ortiz 1 - Postlude 3. Folio Five 1 4. Improvised Commentary 6. Folio Five 2 7. Improvised Commentary 8. Folio Five 3 9. Improvised Commentary 10. Folio Five 4 11. Improvised Commentary 12. Folio Five 5 13. Memory 14. Ortiz 2


(06/01/25)ベースのインプロヴィゼーションが1、3、9曲目、バロック・バイオリンとベースのインプロヴィゼーションが5、7、11曲目にあって、現代音楽からECM的なインプロヴィせーションを指向しているように感じます。かなり硬質。オーケストラとの共演で21分にわたるドラマチックな展開の2曲目と、中心の「Folio Five」シリーズ。やや前衛的でもあり硬質で冷たい感触がつきまとい、かなりシリアスな現代音楽である事をうかがわせます。

1930


Lamentate/Arvo Part(ECM New Series 1930)(輸入盤) - Recorded June 2004 and April 2005. The Hilliard Ensemble: Sarah Leonard(Soprano), David James(Counter Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Stephen Harrold(Tenor), Gordon James(Baritone), Alexei Lubimov(P), SWR Stuttgart Radio Symphony Orchestra, Andrey Boreyko(Cond) - 1. Da Pacem Domine 2-11. Lamentate


(05/10/09)エストニアの現代作曲家アルヴォ・ペルトの作品。1曲目が’04年の作曲でヒリヤード・アンサンブルによるア・カペラの6分弱の曲。ゆったりと進んでいく宗教音楽のような敬虔さを持っているサウンドの曲。2-11曲目が’02年の作曲のAlexei Lubimovのピアノとオーケストラによる作品。やはりゆったりとして荘厳ながらも、時々雷鳴が鳴っているようなパーカションの音と、ピアノが盛り上がりを見せます。珍しくドラマチック。 (05年11月23日発売)

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