ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2019年05月

1977


Fleuve/Pierre Favre(Per, Ds) Ensemble(ECM 1977)(輸入盤) - Recorded October 2005. Philipp Schaufelberger(G), Frank Kroll(Ss, Bcl), Helene Breschand(Harp), Michel Godard(Tuba, Serpent), Wolfgang Zwiauer(Bass Guitar), Banz Oester(B) - 1. Mort d'Eurydice 2. Panama 3. Albatros 4. Reflet Sud 5. Fire Red - Gas Blue - Ghost Green 6. Nile 7. Decors


(06/11/26)全曲Pierre Favreの作曲。ドラムスというよりはパーカッショニストとしての役割のほうが大きく、カラフルなサウンドの楽器でECM的な世界に味付けをしていきます。楽器編成は割と個性的です。ゆったりとしたほんの少しシャッフル気味のパルスで映画音楽のようなメロディがたゆたっていく1曲目、いろいろな楽器があらわれては消えていく、自由なスペースのあるちょっと温度感の高いやり取りの2曲目、ノスタルジーのある世界をこの編成であらわしている変化のある3曲目、3拍子系ですがリズムも軽やかにノリも良く進んでいく4曲目、ベースがメインになっていて楽器の語り合いによって進んでいく5曲目、ある程度の自在な変化と東洋的な静けさの混ざる6曲目、クラシックにパーカッションが加わったような7曲目。

1976

Sangam/Charles Lloyd(Ts, As, Tarogato, Bfl, Afl, P, Per)(ECM 1976) - Recorded May 23, 2004. Zakir Hussain(Tabla, Voice, Per), Eric Harland(Ds, Per, P) - 1. Dancing On One Foot 2. Tales Of Rumi 3. Sangam 4. Nataraj 5. Guman 6. Tender Warriors 7. Hymn To The Mother 8. Lady In The Harbor 9. Little Peace


5曲目を除きチャールス・ロイドの作曲で、再演曲もあり。ライヴ録音。スピリチュアルかつエスニックな雰囲気の演奏で、リズムの2人がかなり強力で活躍の場面も多いです。その異国情緒の世界は1曲目のパーカッションからはじまってロイドが加わっていくサウンドから見い出せます。そしてやや激しいリズムの上をサックスがウネウネと吹いていく2曲目、雰囲気としては2曲目に近いタイトル曲の3曲目、ソロ・ピアノでのしっとりした小品の4曲目、唯一ザキール・フセイン作のピアノの低音ミュートの上をヴォイスが歌い他の楽器が加わっていく5曲目、原初的な雰囲気も持つやや静かな6曲目、スピリチュアルな部分も明るい部分もある7曲目、やや淡々と進行していく小品の8曲目、フルートでの演奏もエスノの感じの9曲目。(06年4月19日発売)

1975


Songs From Spain And Argentina/Kim Kashkashian(Viola)/Rovert Levin(P)(ECM New Series 1975)(輸入盤) - Recorded August 2006. - Manuel De Falla: 1. Asturiana Enrique Granados: 2. El Mirar De La Maja 3. El Majo Olividado 4. La Maja Dolorosa 5. El Majo Discreto Carlos Guastavino: 6. La Rosa Y El Sauce Alberto Ginastera: 7. Triste Xavier Montsalvatge: 8. Cancion De Cuna Para Dormir A Un Negrito 9. Chevere 10. Cuba Dentro De Un Piano 11. Punto De Habanera Manuel De Falla: Siete Canciones Populares Sepanolas: 12. El Pano Moruno 13. Sequidilla Murciana 14. Asturiana 15. Jota 16. Nana 17. Cancion 18. Polo Alberto Ginastera: 19. Triste Carlos Guastavino: 20. Se Equivoco La Paloma... 21. Abismo De Sed 22. Pampamapa 23. Bonita Rama De Sauce 24. La Rosa Y El Sauce Carlos Lopez Buchardo: 25. Prendiditos De La Mano 26. Oye Mi Llanto


(08/03/02)19世紀後半から20世紀にかけてのスペインとアルゼンチンの6人の作曲家の曲を演奏しています。地域がらかメロディから哀愁が漂ってくる曲もあって、何よりもこの時代にしては、メロディアスで分かりやすい演奏が魅力のヴィオラとピアノとのデュオの演奏です。2人でこの楽器のために書き換えたという記述や英語の歌詞と思われるものもあって、歌を編曲したものも。自然に心の中にしみこんでくるようなメロディです。 (07年11月28日発売)

1972


Saudages/Trio Beyond(ECM 1972/73) - Recorded November 21, 2004. Jack DeJohnette(Ds), Larry Goldings(Org, El-p, Sampler), John Scofield(G) - 1. If 2. As One 3. Allah Be Praised 4. Saudages 5. Pee Wee 6. Spectrum 7. Sven Steps To Heaven 8. I Fall In Love Too Easily 9. Love In Blues 10. Big Nick 11. Emergency


2枚組CDのライヴで、トニー・ウィリアムスへのオマージュとのこと。ラリー・ゴールディングスの作曲でやや叙情的な2曲目、トリオでのインプロヴィゼーションでミディアムの8ビート的なファンクのタイトル曲の4曲目と、渋めのブルースの9曲目の他は、トニー・ウィリアムスの曲(5、11曲目)や、ジャズメン・オリジナルが多く、ECMにしては温度感が高くハードなジャズの曲が多いです。ミュージシャンの露出度も抜群。1、10曲目あたりは4ビートのビンビンくるオルガンジャズを堪能できます。5曲目は静かな、そして盛り上がる場面もあるバラード。6-7曲目もなかなかスピーディーでスリリング。しっとりとした部分もあるスタンダードのバラードの8曲目。トニーのトリビュートに欠かせない11曲目はイェーイといいたくなる選曲。(06年6月7日発売)

1971


Tuki/Miki N'Doye(Karimba, Tamma, M'balax, Bongo, Vo)(ECM 1971)(輸入盤) - Recorded 2003-2005. Jon Balke(Key, Prepared P), Per Jorgensen(Tp, Vo), Helge-Andreas Norbakken(Per), Aulay Sosseh, Lie Jallow(Vo) - 1. Intro 2. Jahlena 3. Loharbye 4. Kokonum 5. Rubato 6. Dunya 7. Tuki 8. Kalimba 6 9. Tonya 10. Osa Yambe 11. Box 12. Me 13. Ending


(06/08/13)全曲Miki N'Doyeの作曲。明るいアフリカンな香りを漂わせながら、素朴でもミニマルな雰囲気のアルバム。北欧のミュージシャンも参加しているけれど、ここにあるのはアフリカの暑さで、それに彩りを添えるような演奏をしています。いろいろな楽器がありますが、カリンバの素朴な音程が懐かしさを呼びおこします。2曲目はおそらくカリンバにヴォーカルやパーカッション、キーポードが絡む構図で、ECMには珍しく温かみがあります。カリンバのパターンに合わせて他のソロ楽器やヴォーカルがメロディを奏でる4曲目、やや盛り上がりはあるものの、カリンバがミニマルミュージックのように刺さってくるタイトル曲の7曲目など。8-9曲目あたりのパーカッションも印象的です。一定のパターンで安心と眠気を誘います。

1970


Romaria/The Dowland Project/John Potter(Tenor)(ECM New Series 1970)(輸入盤) - Recorded January 2006. Milos Valent(Vln, Viola), John Surman(Ss, Bcl, Tenor Recorder, Bass Recorder), Stephan Stubbs(Baroque G, Vihuela) - 1. Got Schepfer Aller Dingen 2. Veris Dulcis 3. Pulcherrima Rosa 4. Ora Pro Nobris 5. La Lume 6. Dulce Solum 7. Der Oben Swebt 8. O Beata Infantia 9. O Rosa 10. Saudade 11. In Flagellis 12. Kyrie Jesus Autem Transiens 13. O Beata Infantia 14. Credo Laudate Dominum 15. Ein Gut Preambel 16. Sanctus Tu Solus Qui Facis 17. Ein Iberisch Postambel


(08/03/02)10曲目と17曲目はMilos Valent、John Surman、Stephan Stubbsのインプロヴィゼーションで、他の曲はトラディショナルだったり、12-17世紀の曲。ここでも、昔の雰囲気を保ちつつも、ジョン・サーマンが以前にはなかった色付けをして、皆で過去の歌に割と自然なアレンジを加えた歌唱の曲が多いです。15曲目はStubbsのソロ。やや薄暗い中世の香りが漂ってきますが、ゆったりと時間が進んでいき、癒される感じです。

1969


The Iron Stone/Robin Williamson(Vo, Celtic Harp, Mohan Vina, Chinese Fl, Whistles, Tabwrdd Drum)(ECM 1969)(輸入盤) - Recorded September 2005. Mat Maneri(Voila, Hardanger Fiddle), Barre Phillips(B), Ale Moller(Mandola, Accordion, Clarino, Shawn, Natural Fl, Drone Fl, Whistles, Jaw Harps) - 1. The Climber 2. Sir Patrick Spens 3. Wyatt's Song Of Reproach 4. There Is A Music 5. Even Such Is Time 6. The Iron Stone 7. The Badger 8. Political Lies 9. The Yellow Snake 10. Loftus Jones 11. Baccus 12. The Praises Of The Mountain Hare 13. To God In God's Absence 14. Verses At Ellesmere 15. Henceforth


(06/11/23)Robin Williamsonの作曲とメンバーのインプロヴィゼーションが大半を占め、トラディショナルその他もあります。なかなか異色、というより過激なメンバーとの取り合わせ。ここでは大人しいですが。歌詞は本人作でなければ大昔の作者のものが目立ちます。ヴォーカルはほとんどは歌ですが、流れるようなバックのサウンドに語りで入る(1、7、12曲目)ことも。4、15曲目はその中間のパターンか。ヨーロッパの無国籍的なバックのサウンドが面白いのだけれど、ヴォーカルとの相性もなかなか素朴な味が出ていて面白い。やはりECM流になっています。また、ウィリアムソンの持ち味の明るいカントリーチックな、バックがちょっと個性的な曲もあります。反面、静かなフリージャズにヴォーカルが絡んでいるような曲も。

1968


Time Line/Ralph Towner(G)(ECM 1968) - Recorded September 2005. - 1. The Pendant 2. Oleander Etude 3. Always By Your Side 4. The Hollows 5. Anniversary Song 6. If 7-11. Five Glimpses 12. The Lizards Of Eraclea 13. Turning Of The Leaves 14. Come Rain Or Come Shine 15. Freeze Frame 16. My Man's Gone Now


6年ぶりのソロ・ギター・アルバムとのこと。14、16曲目のスタンダード以外はラルフ・タウナーの作曲。44分ほどのアルバムに16曲が凝縮されています。使用ギターはここでもクラシック・ギター(今回はこちらがメイン)と12弦・フォークギター。相変わらず幽玄な、そして落ち着いた世界が展開しています。1曲目などはクラシックの曲としてもいいくらいのサウンド。その後も様々に表情を変えながら、やはりクラシック・ギターの曲はクラシカルな少し淡彩色のサウンドでせまってきます。やはりこれは彼らしい独特なサウンドになっています。6曲目のようにある程度勢いがあっても端正さは変わりがない感じ。7-11曲目はやや抽象的な小品集の組曲。2曲のスタンダードもメロディが巧みに織り込まれた綾織り系サウンド。(06年4月19日発売)

1967


Thomas Larcher/Ixxu(ECM New Series 1967)(輸入盤) - Recorded July 2005. Rosamunde Quartett: Andreas Reiner(Vln), Simon Fordham(Vln), Helmut Nicolai(Viola), Anja Lechner(Cello), Andrea Lauren Brown(Soprano), Christoph Poppen(Vln), Thomas Demenga(Cello), Thomas Larcher(P) - Thomas Larcher: 1-3. Ixxu 4-9. My Illness Is The Medeicine I Need 10-12. Mumiem 13-16. Cold Farmer


(06/10/07)Thomas Larcherはピアノ奏者でもあり現代音楽家。4-9、10-12曲目で演奏しています。曲は’90年代から’00年前後のもの。感触的には寒色系の典型的な現代音楽の曲調で、メロディよりも感情が発露されるようなサウンド。ダイナミックレンジはけっこう広そう。静かな場面もありますが、やはり緊張感は漂ってくる感じ。ソプラノの入る4-9曲目も盛り上がる場面で緊張感があります。10-12曲目も難解さは続きます。

1966


The Source(ECM 1966)(輸入盤) - Recorded July 2005. Trygve Seim(Ts, Ss), Oyvind Braekke(Tb), Mats Eilertsen(B), Per Oddvar Johansen(Ds) - 1. Caballero 2. Un Fingo Andalou 3. Libanera 4. Prelude To A Boy 5. Tamboura Rasa 6. Mmball 7. Osterled 8. Life So Far 9. Tribute 10. Mail Me Or Leave Me 11. Alle Bla De Er 12. Water Glass Rhapsody 13. A Surrender Triptych


(06/08/12)13曲中9曲がOyvind Braekkeの作曲。3曲目以外は他のメンバーの作曲。ピアノレスなので2曲目のようにけっこうリズムや空間など自由な要素も。一定のリズムで淡々と映画的に進む1曲目、唯一Edward Vesalaの曲ですが自由にリズムが展開する奔放な3曲目、その後もミディアムだったりややゆったりしながら、ルーズで自由なリズムのベースとドラムス。ユニゾンだったりハーモニーだったり、ソロ(各ソロが目立たないのも特徴です)だったりする管が、寄り添いながら進んでいきます。ややモッタリ感はありますが、現代的で北欧的な感じもあります。その中でも8曲目はソロのやり取りで聴かせ、リズムもちょっと激しい感じ。メロディの訴求力が強めの9曲目、珍しくリズムがファンクっぽい感じの10、11曲目。

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