ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2019年09月

2133

Colours/Ebarhard Weber(B)(ECM 2133-35)(輸入盤) - Yellow Fields: Recorded September 1975. Charlie Mariano(Ss, Shenai, Nagaswaram), Rainer Bruninghaus(Key), Jon Christensen(Ds) - 1. Touch 2. Sand-Glass 3. Yellow Fields 4. Left Lane   Silent Feet: Recorded November 1977. Rainer Bruninghaus(P, Synth), Charlie Mariano(Ss, Fl), John Marshall(Ds) - 1. Seriously Deep 2. Silent Feet 3. Eyes That Can See In The Dark   Little Movements: Recorded July 1980. Charlie Mariano(Ss, Fl), Rainer Bruninghaus(P, Synth), John Marshall(Ds, Per) - 1. The Last Stage Of A Long Journey 2. Bali 3. A Dark Spell 4. Little Movements 5. 'No Trees?' He Said

(09/11/26)Yellow Fields(ECM 1066), Silent Feet(ECM1107), Little Movements(ECM 1186)の3枚が「Colours」というグループで録音された、というくくりで選ばれたCD-BOX。メンバーはほとんど不動で、最初の1枚だけドラムスにヨン・クリステンセンが入り、他の2枚はジョン・マーシャルになっています。ほとんどの曲がエバーハルト・ウェーバーの作曲で"Little Movements"の2曲目だけ、Rainer Bruninghausの作曲。彼の独特なエフェクターのかかったエレキベースが印象的で。曲も流れるような幻想的なものが多く、時にかなりビートが効いている曲もあったり、やはりグループのサウンドとしては独自のものがあります。ただ、最初のCDを持っている人にとっては、リマスターでもなく、同じものを買っていることにはなるのですが。

2130

Testament/Paris/London/Keith Jarrett(P)(ECM 2130-32)(輸入盤) - (CD1)Paris - Recorded November 26, 2008. - 1-8. Part 1-8   (CD2-3)London - Recorded December 1, 2008. - 1-12. Part 1-12

(09/10/10)CD3枚組で、1枚目がパリの、2-3枚目がロンドンでのソロ・ピアノによるライヴの即興演奏。昔に比べて1曲あたりの時間が短くなっていますが、曲名は「パートいくつか」だけでの表示。曲が短い分、そのエッセンスが凝縮されていて、クラシックあるいは現代音楽的な感触にも似た演奏や、牧歌的で大らかな、また美しくて静かな、あるいはお得意のワン・コード進行や、フリーのような演奏もあります。平坦な時間が通り過ぎることもあれば、静かだったり盛り上がったり、ドラマチックな展開に息をのむ部分もあり、やはりCD3枚で出るだけのことはある内容。オーソドックスなジャズ色は全然ないので好き嫌いはあると思いますけど、これだけ長時間をソロ・ピアノで聴かせてくれるピアニストはめったにいないと思います。

2129

Peter-Anthony Togni/Lamentatio Jeremiae Prophetae(ECM New Series 2129)(輸入盤) - Recorded October 2008. Jeff Reilly(Bcl), Rebecca Whelan(Soprano), Elmer Iseler Singers, Lydia Adams(Cond) - Lamentatio Jeremiae Prophetae: 1. Quomodo Sedet Sola Civitas 2. Quomodo Dominus Filiam Sion Obtexit 3. Silentio 4. Quomodo Obscuratum Est Aurum 5. Recodare, Domine

(10/03/20)Peter-Anthony Togniはカナダの現代音楽家。邦題は「預言者エレミアの哀歌」だそうで、旧約聖書に題材をとったバスクラリネットと合唱のための協奏曲とのこと。静謐な中にバスクラリネットやソプラノ、合唱などが組み合わさり、ECMのジャズとのボーダーレスなサウンドの感覚もあります。時にフリー的なバスクラリネットが決め手で、ECMジャズの聴き手でも、宗教音楽的なサウンドですけども、ECMの世界に入っていけます。

2128

Lost In A Dream/Paul Motian(Ds) Trio(ECM 2128)(輸入盤) - Recorded February 2009. Chris Potter(Ts), Jason Moran(P) - 1. Mode VI 2. Casino 3. Lost In A Dream 4. Blue Midnight 5. Be Careful It's My Heart 6. Birdsong 7. Ten 8. Drum Music 9. Abacus 10. Cathedral Song

(10/03/17)ライヴ録音。5曲目のみスタンダードで、他は全部ポール・モチアンの作曲。以前はジョー・ロヴァーノとビル・フリゼールとのトリオがあったけれど、メンバー、楽器が替わっても、ポール・モチアンの温度感の低い、静かでフワフワした感じのサウンドはそのまま健在です。メンバーがスゴいことも特筆。ただ、このメンバーでは単に静かなままだけではなくて、ピアノや、時にサックスがサウンドの統一感を保ちつつ、8-9曲目のようにバリバリと盛り上がる場面もあったりします、これはライヴだからなのかどうか、分かりませんが。そこにスコン、スコンとモチアンのドラムスが響きわたります。メンバーのいつもの方向性に期待するとイメージが違うかもしれませんが、空間的な割には密度の濃い、統一感のとれたサウンド。

2127

Maria's Song/Sinikka Langeland(Voice, Kantele)(ECM 2127)(輸入盤) - Recorded February 2008. Lars Anders Tomter(Viola), Kare Nordstoga(Org) - 1. Lova Lova Lova 2. Meine Seele Erhebet Den Herren BWV 648   3. Ave Maria 4. Suite No.1 In G Major BMV 1007: Prelude 5. The Angel Gabriel Greets Mary 6. Suite No.1 In G Major: Allemande 7. But The Angel Said To Her 8. Suite No.1 In G Major: Courante 9. He Will Be Grant 10. Suite No.1 In G Major: Sarabante 11. Mary Asked The Angel 12. Suite No.1 In G Major: Menuet 1 & 2   13. Even Elizabeth 14. Suite No.1 In G Major: Gigue 15. Vom Himmel Kam Der Engel Schar BWV 607 - I Am The Load's Servent 16. Lova Lova Lova 17. Fuga Sopra Il Magnificat BWV 733   18. Mary Visits Elizabeth 19. Kantele 20. Concerto In D Minor BWV 596: 1 - She Was Filled With The Holy Spirit 21. Blessed Is She Who Has Believed 22. Concerto In D Minor: 2. Grave & Fuga 23. Song Of Mary 24. Kantele 25. Concerto In D Minor: 3. Largo E Spiccato 26. Concerto In D Minor: 4   27. Kyrie 28. Partita No.2 In D Minor BWV 1004: Chaconne

(10/06/01)Sinikka Langelandはノルウェーのフォーク歌手。今回はノルウェーのフォークソング(作曲年不詳のものや15-16世紀のもの)とバッハ(17世紀ドイツ)の曲がほぼ交互に出てくるような構成です。彼女の曲やアレンジも出てきて、やはりバロック音楽と北欧の古い民族音楽との融合的な味わいが何ともいえず荘厳かつ素朴な味わいを出しています。楽器編成もカンテレ(琴のようなギターのような)、ヴィオラ、パイプオルガンとシンプルな構成で、しかも、一部の楽器、あるいはそれプラスヴォーカルで淡々と、エキゾチックに曲が進んでいきます。こういう組み合わせでアルバムができるのもECMならでは。全曲にヴォーカルが参加しているわけではない(特にバッハの曲)にしろ、彼女のエキゾチックなヴォーカルは印象的。

2125

Officium Novum/Jan Garbarek(Ss, Ts)/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 2125)(輸入盤) - Recorded June 2009. The Hilliard Ensemble: David James(Counter Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harrold(Tenor), Gordon Jones(Baritone) - 1. Ov Zarmanali 2. Svjete Tihij 3. Allting Finns 4. Litany - Otche Nash - Dostonio Est 5. Surb, Surb 6. Most Holy Mother Of God 7. Tres Morillas 8. Sirt Im Sasani 9. Hays Hark Nviranats Ukhti 10. Alleluia. Nativitas 11. We Are The Stars 12. Nur Ein Weniges Noch

(10/09/22)ヤン・ガルバレクとヒリヤード・アンサンブルのコラボレーションの第3弾。ヤン・ガルバレク作が2曲(3、13曲目)にあり、コミタス(19-20世紀の作曲家)や現代音楽のアルヴォ・ペルトなど比較的最近の宗教歌も多めですが、もっと前の時代の作品や作曲者不詳の曲も。本来は歌唱のみを聴かせるべきところ、サックスとの融合でのサウンドが非常に売れて、今に至ると思うのですが、聴いていても実に自然に両者は寄り添います。

2124

Niccolo Paganini/24 Capricci/Thomas Zehetmair(Vln)(ECM New Series 2124)(輸入盤) - Recorded December 2007. - 1-24. 24 Capricci Per Violino9 Solo Op.1

(09/09/06)Niccolo Paganiniは19世紀イタリアのヴァイオリニスト、作曲家。超絶技巧のヴァイオリニストとして知られ、この曲もヴァイオリンのソロなのに、まるで複数のヴァイオリンが鳴っているかのような、数多くの音符で彩られています。これを再現することさえ非常に難しいことと思われるのに、それを音楽的に高めて演奏しているThomas Zehetmairの技術、音楽性もたいしたものです。しかし、どうやって音を出しているのか、不思議。

2122

Robert Schumann/Geistervariationen/Andras Schiff(P)(ECM New Series 2122/23)(輸入盤) - Recorded June 2010. - 1-12. Papillons Op.2   13-16. Klaviersonate Fis-Moll Op.11   17-29. Kinderszenen Op.15   30-32. Fantasie C-Dur Op.17   33-41. Waldszenen Op.82   42-47. Thema Mit Variationen (Geistervariationen) 48. Fantasie C-Dur Op. 17

(11/09/07)CD2枚組。ロベルト・シューマンは19世紀ドイツの作曲家。ここでは有名な曲「蝶々」「子供の情景」「森の情景」「幽霊変奏曲」などを演奏しています。やはり伝統的な19世紀クラシックのピアノ演奏なので聴きやすく、クリアで端正な音はまさにECMでのアンドラーシュ・シフのアルバムにふさわしいものとなっています。19世紀の情念が今によみがえってくるような感触も。正統派としてのレーベルイメージを強める1組のアルバム。

2121

Oylam/Judith Berkson(Voice, P, Key, Org)(ECM 2121)(輸入盤) - Recorded April 2009. - 1. Goddbye Friend No.1   2. Bruce 3. Inside Good Times 4. Clives 5. All Of You 6. Mi Re Do 7. Ahavas Oylam 8. Little Arrows 9. Der Leiermann 10. Fallen Innocent Wandering Thieves 11. They Can't Take That Away From Me 12. Burnt 13. Hulyet, Hulyet 14. Goodbye Friend No.2

(10/05/31)スタンダードが2曲(5、11曲目)、シューベルトの曲に詞をつけた1曲(9曲目)、他人の曲が1曲(13曲目)で、他はJudith Berksonの曲ないしは共作。ヴォーカルをとっているのは、全14曲中2-13曲目の12曲。45分弱なので、どの曲も短め。歌詞は英語。ピアノその他の腕に関しては、地味ですが、時にべらべらと流暢にフレーズを弾いている場面も。ただ、ジャズ的な感じでは薄く、もっと重めに訥々とした雰囲気があります。ヴォーカルはオリジナルは音がぶっ飛んでいて、前衛的なところも。囁きやオペラ風、普通に歌う歌も。13曲目はヴォーカルのみの多重録音。スタンダードもけっこう個性的。持ち込んだデモテープ、という趣きですが、プロデューサーがスティーヴ・レイクなので、この前衛的なのもなるほど。

2120

Pastorale/Stefano Battaglia(P, Prepared P)/Michele Rabbia(Per, Electronics)(ECM 2120)(輸入盤) - Recorded March 2009. - 1. Antifona Libera (A Enzo Bianchi) 2. Metaphysical Contlations 3. Monasterium 4. Oracle 5. Kursk Requiem 6. Cantar Del Alma 7. Spirits Of Myths 8. Pastorale 9. Sundance In Balkh 10. Tanztheater (In Memory Of Pina Bausch) 11. Vessel Of Magic

(10/02/06)Stefano Battagliaの作曲ないしは2人の共作(タイトル曲の8曲目はインスパイア曲)。フリー・インプロヴィゼーションとメロディ的曲との混合。エレクトロニクスとパーカッションが効果的に使われています。これらの相性は割といい。1曲目の静かな感じと哀愁、メロディ的に補助をする空間的なエレクトロニクスのメロディと、導入部としてのつかみはバッチリ。ただ、2曲目以降、いかにも空間的フリーというような曲もあります。9曲目など、エスニックな面も曲によっては出ています。メロディよりは音がせまる部分は、本来メロディ楽器であるピアノを非イディオム的に使う部分があって、その分とっつきにくさもあるかも。4曲目のような、少し激しさをともなうメロディの曲もありますが、それでもECM的か。不思議なバランス。

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