ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。

2019年09月

2119

John Potter(Voice)/Secret History/Josquin Desprez/Tomas Luis De Victoria(ECM New Series 2119)(輸入盤) - Recorded February 2011. Anna Maria Friman(Voice), Ariel Abramovich(Alto, Tenor, Bass Vihuelas), Jacob Heringman(Tenor, Bass Vihuelas), Lee Santana(Alto, Tenor Vihuelas), Hille Perl(Viola Da Gamba) - 1. Nesciens Mater 2. Prelude I 3. Kyrie 4. Prelude II 5. Gloria 6. Prelude III 7. Credo 8. Prelude VI 9. Sanctus 10. Benedictus 11. Prelude V 12. Agnum Dei 13. Inviolata(Chant) 14. Inviolata 15. Absalom Fili Mi 16. Obsecro Te(Chant) 17. Obsecro Te 18. Salve Regina 19. Benedicta Es(Chant) 20. Benedicta Es 21. Nymphes De Bois 22. O Magnum Mysterium

(17/09/02)Josquin Desprezは15-16世紀のフランスの作曲家で、14-15、17-18、20-21曲目。Tomas Luis De Victoriaは16-17世紀スペインの作曲家で、3、5、7、9-10、12、22曲目。メンバーのJacob Heringmanの作曲のインスト小品での2、4、6、8、11曲目と作曲者不詳の13、16、19曲目その他で成り立ってます。演奏は歌唱やインストの古楽で、2人の関連性はないですが、サウンドは割と統一されています。

2118

Febula Suite Lugano/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P) Ensemble(ECM 2118)(輸入盤) - Recorded June 2009. Eivind Lonning(Tp), Gjermund Larsen(Vln, Hardanger Fiddle, Viola), Tanja Orning(Cello), Giovanna Pessi(Baloque Harp), Per Oddvar Johansen(Ds, Per, Glockenspiel) - 1. Solemn Mosquitoes 2. Pling 3. Drum 4. Jumpa 5. Dancing Deputies 6. Quote Funebre 7. Scarlatti Sonata 8. Snake 9. Knit 10. Duo 11. I Had A Mother Who Could Swim 12. Blop 13. The Gloom And The Best Man 14. Jumpa #2   15. Valse Dolcissima 16. Glissando 17. Mosquito Curtain Call 18. Solo

(09/11/09)3、7、10、17曲目以外はChristian Wallumrodの作曲。使用楽器から見ても分かるとおり、古楽、バロック音楽とインプロヴィゼーションを合わせた感じの音楽。1曲目はトランペットがちょっと妖しい感じですが、他は落ち着いたサウンドで、New Seriesに入れても違和感がないのでは、と思わせる雰囲気。7曲目はドミニコ・スカルラッティの作曲。インプロヴィゼーション度も、ドラムスやパーカッションも入っていたりして、耳を凝らしてみればフレーズも気がつきますが、クラシックでも使用される楽器や古楽器のサウンドが目立っていて、ECMでしか成しえない折衷サウンドなのは確かです。これをジャズと扱うかどうかは聴き手には微妙ですが。65分ほどで18曲と、中くらいの長さの曲と小品が交ざりあう静かな作品。

2117

Valentin Silvestrov/Sacred Works(ECM New Series 2117)(輸入盤) - Recorded 2006-2007. Kiev Chamber Choir, Mykola Hobdych(Cond) - 1-12. Liturgical Chants 13-14. Two Spiritual Songs 15-16. Two Spiritual Chants 17-18. Two Psalms Of David 19-20. Diptych 21-23. Alleluia

(09/11/29)Valentin Silvestrovは20-21世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。ここでは19-20曲目のみ’95年作で、他は’05-06年の作曲です。宗教的な題材だと思うのですが、荘厳な雰囲気で、和声も安定しているので、現代音楽というよりは、新しいのに教会音楽として、安心して聴くことができます。ゆったりと繰り広げられているので、ある意味ヒーリング的な効果もあって、落ち着きます。ECM的な教会サウンドの世界。

2116

Kuara - Psalms And Folk Songs/Markku Ounaskari(Ds)/Samuli Mikkonen(P)/Per Jorgensen(Tp, Voice)(ECM 2116)(輸入盤) - Recorded May 2009. - 1. Polychronion 2. Psalm CXXI 3. Tuuin Tuuin 4. Aallot 5. Introit 6. Pitka Pajo 7. Introit/Changing Paths (1) 8. The Gypsy's Store 9. Pikkumetsa 10. Soldat Keljanhur 11. Mountain Of Sorrow 12. Introit/Changing Paths (2) 13. Sjuan Mad' 14. Sjuan Gur

(10/11/03)2、8-9、11曲目と、7、12曲目後半がメンバーの作曲の他は、ロシアの讃美歌(1、5曲目、7、12曲目後半)、カレリア民謡(3曲目)、ヴェプス民族の民謡(6曲目)、ウドマルト民謡(10、13-14曲目)。旧ソヴィエト関係の曲が多いです。ECMらしい静かな、ときにふつふつとしたインプロヴィゼーションのやり取りがありますが、雰囲気としては、淡々と民謡のメロディやその周辺をたどることもあって、なかなかにエキゾチック。トランペットが民族楽器的。讃美歌や民謡に題材をとったアルバムとしては、ECMならではの研ぎ澄まされたインプロヴィゼーションの世界がひろがります。編成もベースレスということもあって、しかもトリオとは限らない演奏で、より繊細に、温度感が低く、時にゆったりとした時間が流れていきます。

2115

Dark Eyes/Tomasz Stanko(Tp) Quintet(ECM 2115)(輸入盤) - Recorded April 2009. Alexi Tuomarlia(P), Jakob Bro(G), Anders Christensen(B), Olavi Louhivuori(Ds) - 1. So Nice 2. Terminal 7   3. The Dark Eyes Of Martha Hirsch 4. Grand Central 5. Amsterdam Avenue 6. Samba Nova 7. Dirge For Europe 8. May Sun 9. Last Song 10. Etiuda Baletowa No.3

(09/10/31)7、10曲目がクリストフ・コメダ作で、他は全てトーマス・スタンコ作曲。バックのミュージシャンもスタンコの地域の人たちか。ベースはエレクトリック・ベース。ちょっと陰鬱な表情のゆったりとしたサウンドの曲が多めで、これはまさにスタンコならではの耽美的な世界。あるときには寄り添い、あるときには語り合い、そんな感じのサウンド。ただ、2曲目は少しビートが聴いていて、ややアップテンポ(?)ながら、メロディ楽器は叙情的。タイトル曲と思われる3曲目は動いては立ち止まると思ったら中途からアップテンポの4ビートのジャズで、ちょっとハードなアドリブ。フレーズが出ては間もある、おとなしめのフリーのようなアプローチの曲も。7曲目は流れるようなフュージョン・タッチに近いです。基本はスタンコ節ですね。

2114

Ludwig Van Beethoven/Piano Concertos 4 & 5/Till Fellner(P)/Orchestre Symphonique De Montreal/Kent Nagano(Cond)(ECM New Series 2114)(輸入盤) - Recorded May and November 2008. - 1-3. Piano Concerto No.4 G Major Op.58 4-6. Piano Concerto No.5 E-flat Major Op.73

(10/03/20)ベートーベンは18-19世紀のドイツの有名な作曲家。ここではピアノ協奏曲の第4番と、有名な第5番「皇帝」を演奏しています。ECM New Seriesでベートーベンの有名な曲、しかもオーケストラ付きで聴くことができるのは、やはりこのレーベルも大きくなったということだろうと思います。音についてはクラシック聴きではないので詳しくないですが、ECMという範疇の中で、クリアーながら温度感もややある正統派の演奏です。

2113

Phantasy Of Spring/Carolin Widmann(Vln)/Simon Lepper(P)(ECM New Series 2113)(輸入盤) - Recorded October and December 2006. - 1. Morton Feldman: Spring Of Chosreos   Bernd Alois Zimmermann: 2-4. Sonate Fur Violine Und Klavier   Arnold Schonberg: 5. Phantasy For Violin With Piano Accompaniment Op.47   Iannis Xenakis: 6. Dikhthas

(09/11/13)20世紀の現代音楽家、モートン・フェルドマン、ベルント・アロイス、アーノルド・シェーンベルク、ヤニス・クセナキスの曲をヴァイオリンとピアノのデュオで演奏しています。曲も’49年から’79年と幅広いですが、どの曲も現代音楽の真っ只中のサウンド。難解ですけど、現代音楽では有名な曲たちだそうです。静かな場面もある程度あるのですが、時に激情があふれるような盛り上がりがあって、やはり超絶技巧なんだろうなと。

2112

Carl Philipp Emanuel Bach/Tangere/Alexei Lubimov(Tangent Piano)(ECM New Series 2112)(輸入盤) - Recorded July 2008. - 1. Freye Fantasie Fis-Moll 2-4. Sonate II D-Mpll 5. Rondo II C-Moll 6. Fantasie C-Moll 7. Fantasie G-Dur 8. Fantasie D-Dur 9. Fantasie B-Dur 10-11. Clavierstuck Fur Die Rechte Oder Linke Hand Allein 12. Solfeggio C-Dur 13. Solfagio A-Dur 14. Solfegio Es-Dur 15. Solfegio C-Moll 16. Rond II D-Moll 17-19. Sonate VI G-Dur 20. Fantasie II C-Dur

(17/09/02)Carl Philipp Emanuel BachはJ.S.バッハの次男で、18世紀の作曲家。Alexei Lubimovはタンジェント・ピアノという古楽器で演奏しています。バッハの影響は感じさせず、バロックの要素もありますが、もう少し新しい時代のクラシック的な要素も入っているサウンド。フレーズの中にパラパラと速いフレーズが適度に織り込まれていて、この人の特徴なのかな、と思います。多少弾んでしまう感じですけど、こういう曲作りなのかなと。

2111

Thomas Larcher/Madhares(ECM New Series 2111)(輸入盤) - Recorded August 2008 and July 2009. Till Fellner(P). Kim Kashkashian(Viola), Munchener Kammerorchester, Dennis Russell Davis(Cond), Quatuor Diotima: Naaman Sluchin(Vln), Yun Peng Zhao(Vln), Frank Chevalier(Viola), Pierre Morlet(Cello) - Thomas Larcher: 1-4. Bose Zellen 5-6. Still 7-11. Madhares

(10/05/23)Thomas Larcherは’63年生まれのオーストリアのピアニストで現代音楽家。ここでは21世紀に入ってからの曲の作曲で、ピアノは他に任せています。1-4曲目はピアノとオーケストラ、5-6曲目はそれにヴィオラが加わり、タイトル曲の7-11曲目は弦楽四重奏での演奏。かなり静かな場面が多く、印象に残るのはECM的ですが、3曲目で打楽器が前面に出てきたり、ダイナミックレンジは広い。いかにも現代音楽的な展開。

2110

Elegie/Jorg Widmann(Comp, Cl)(ECM New Series 2110)(輸入盤) - Recorded July 2008 and May 2009. Heinz Holliger(P), Deutche Radio Philharmonie, Christoph Poppen(Cond) - Messe: 1-6 Kyrie 7-8. Gloria 9. Crucifixus 10. Et Resurrexit   11-15. Funf Bruchstucke   16. Elegie

(11/05/02)Jorg Widmannはドイツのミュンヘン出身の若手クラリネット奏者で現代音楽家。オーケストラの演奏で、温度感が低いけれども音量的にも強弱のある現代音楽。調性のあいまいな現代音楽であるし、難解さもある程度は感じます。情景的な、やや重厚でゆったりしたサウンドがせまってくるような感じは見事。11-15曲目はクラリネットとピアノの曲ですが、フリージャズを連想するような曲。タイトル曲のクラリネットは印象的かも。

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