ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。

2020年01月

2289

Outstairs/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P)Ensemble(ECM 2289)(輸入盤) - Recorded Nay 2012. Eivind Lonning(Tp), Gjermund Larsen(Vln, Hardanger Fiddle, Viola), Espen Reinertsen(Ts), Tove Torngren(Cello), Per Oddvar Johansen(Ds, Viblaphone) - 1. Still Rock 2. Bunadsbangla 3. Tridili #2   4. Vely Slow 5. Startic 6. Beatknit 7. Folkskiss 8. Third Try 9. Ornament 10. Outstairs 11. Exp

(13/07/21)全曲Christian Wallumrodの作曲で、アレンジはメンバーや複数でのものがあり。過去にも3枚Ensemble名義でアルバムを出しているけど、今回は少しメンバーを替えています。やはり、時に民族的な異国情緒も少しだけ入った静かな北欧のインプロヴィゼーション(ジャズ)という感じ。ロック的な要素との接点もありそう。1曲目もタイトルの割には静かなゆったり、時々立ち止まる8ビート的なサウンドになっています。変則的な編成ではあるも、2曲目のようにうるさくはないけどちょっとトンガリめだったり。6、8-9、11曲目が複数の人のアレンジのクレジットがあるけどインプロヴィゼーションなのか。そう言うにはちょっと穏やかかな、という気も。静か系の4、11曲目他もアルバムでバランスを保っているところが彼ららしい。

2288

Rolf Lislevand(Baroque G, Theorbo)/La Mascarade(ECM New Series 2288)(輸入盤) - Recorded April 2012. - Robert De Visee: 1. Prelude En Re Mineur 2. Passacaille En Mineur 3. Les Sylvains De Mr. Couperin   Francesco Corbetta: 4-5. Intro (Rold Lislevand) - Passacaille En Sol Mineur   Robert De Visee: 6. Prelude En La Mineur 7. La Mascarade, Rondeau   Francesco Corbetta: 8. Partie De Chaconne En Ut Majeur 9. Sarabanda Per La B   Robert De Visee: 10. Chaconne En La Mineur   Francesco Corbetta: 11. Caprice De Chaconne   Robert De Visee: 12. Chaconne En Sol Majeur   Francesco Corbetta: 13. Folie   Robert De Visee: 14. La Muzette, Rondeau 15-17. Intro (Rold Lislevand) - Passacaille En Si Mineur - Exit (Rolf Lislevand) 18. Sarabande En Si Mineur

(16/06/06)ロベール・ド・ヴィゼーは17-18世紀のフランスの作曲家、ギタリスト。フランチェスコ・コルベッタは17世紀のイタリア生まれの作曲家、ギタリスト。バロック・ギターもテオルボも当時の弦楽器で、優雅で古典的な響きを持っています。そこにRold Lislevandの即興的な(?)演奏が加わっています。2人の作曲家を頻繁に交互に掲載してありますけど、アルバムを通して聴いて自然に聴けます。豊かな残響音はECMならではか。

2287

Trios/Carla Bley(P)/Andy Sheppard(Ts, Ss)/Steve Swallow(B)(ECM 2287)(輸入盤) - Recorded April 2012. - 1. Utviklingssang 2. Vashkar 3. Les Trios Lagons (D'Aprea Henri Matisse) 4. Wildlife 5. The Girl Who Cried Champane

(13/09/23)全曲カーラ・ブレイの作曲。彼女のレーベルのWattからではなく、ECMレーベル初リーダー作でマンフレート・アイヒャーのプロデュース。シンプルなトリオの編成での録音になっていて、再演曲なので、原曲と比べてみるのも面白いかも。しっとりと3人で語り合うような哀愁満点の曲の1曲目、妖しい旋律のアドリブで突き進んでいく6拍子の変則的ラテンとも言うべき2曲目、3部作でアップテンポの4ビートからメロディアスなバラードになり、さらにゆったり浮遊感のあるストライド的にピアノが華やかに聴こえる14分台の3曲目。続く4-5曲目もそれぞれ3部作。静かかなと思ったら中盤以降5拍子系で盛り上がっている4曲目、メロディがやや浮遊感のあるサンバから、静かなラテンになって、再び今っぽいサンバで終える5曲目。

2286

Songways/Stefano Battaglia(P) Trio(ECM 2286)(輸入盤) - Recorded April 2012. Salvatore Maiore(B), Roberto Dani(Ds) - 1. Euphonia Elegy 2. Ismaro 3. Vondervotteimittis 4. Armonia 5. Mildendo Wide Song 6. Monte Analogo 7. Abdias 8. Songways 9. Perla 10. Babel Hymn

(13/01/31)全曲ステファノ・バターリアの作曲。78分収録で、ピアノ・トリオの編成は前作と同じ。やはりここでも内省的で美しい演奏が、たゆたうように進んで行くサウンドです。そして温度感はあくまでも低めで、色彩感は濃い青系。漂うような非ビート系のバラードでの12分もの演奏の1曲目。リラックスというよりは突き詰めていくような感触か。適度に記譜アレンジと哀愁が織りなす2曲目、少し無機的な感触もあるゆったりした3、6-7、9曲目があったり、どの曲もゆったり系だけれどもアプローチの仕方が異なるので、好きな方にはピッタリハマるかも。4-5曲目のように明るい(けどゆったり)の曲もあります。しっとり哀愁系のワルツのタイトル曲の8曲目。ただ10曲目はやや賑やかな8ビート系。バターリアは陽気な国、イタリアの人。

2285

Friedrich Holderlin/Turmgedichte(ECM New Series 2285)(輸入盤) - Recorded January 2012. Christian Reiner(Poetry Reading) - 1. Als Wie Tag Die Menschen Hell Umscheinet (Uberzeugung) 2. Wenn Aus Dem Himmel Hellere Wonne Sich 3. Nicht Alle Tage Nennet Die Schonsten Der 4. Es Ist Eine Behauptung Der Menschen 5. Der Offne Tag Ist Menschen Hell Mit Bildern (Aussicht) 6. Wenn Sich Der Tag Des Jahrs Hinabneiget (Der Winter) 7. Wenn Die Menschen Das Bemerken (Von Der Realitat Des Kebens) 8. Wenn Auf Gefilden Neues Entzucken Keimt (Der Fruhling) 9. Wenn Aus Sich Lebt Der Mensch (Der Mensch) 10. Des Geistes Werden Ist Den Menschen Nicht Verborgen 11. Wenn Neu Das Licht Der Erde Sich Gezeiget (Fruhling) 12. Die Linien Des Lebens Sind Verschieden (An Zimmern) 13. Das Erntefeld Erscheint, Auf Hohen Schimmert (Der Sommer) 14. Noch Ist Die Zeit Des Jahrs Zu Sehn 15. Wenn Menschen Frohlich Sind (Aussicht) 16. Das Feld Ist Kahl (Der Winter) 17. Wenn Blaicher Schnee Verschonert Die Gefilde 18. Wenn Ungesehn Und Unu Voruber 19. Wenn Uber Dem Weinberg Es Flammt 20. Das Glanzen Der Natur Ist Hoheres Erscheinen (Der Herbst) 21. Den Menchen Ist Der Sinn Ins Innerre Gegeben 22. Nun Versteh Ich Den Menchen Erst 23. Die Sonne Kehrt Zu Neuen Freuden 24. Freundschaft, Liebe, Kirch Und Heilge 25. Du Edles Wild (Im Walde)

(12/11/26)Friedrich Holderlinは18-19世紀のドイツの詩人。ここでは35分ほどの収録で、ドイツ語の詩の朗読が淡々と行われています。過去にも詩の朗読のアルバムはあったけど、ドイツ語圏限定のアルバムということで、聴く人を選ぶというより、音楽が何もないので、ドイツ語が分からないと、ただ語りの雰囲気を聞いている、という感じになってしまうかもしれません。現地ではどうか分からないけど、こういうアルバムもある、ということで。

2284

Manu Katche/Manu Katche(Ds)(ECM 2284)(輸入盤) - Recorded March 2012. Nils Petter Molvaer(Tp, Loops), Tore Brunborg(Ts, Ss), Jim Watson(P, Org) - 1. Running After Years 2. Bliss 3. Loving You 4. Walking By Your Side 5. Imprint 6. Short Ride 7. Beats & Bounce 8. Slowing The Tides 9. Loose 10. Dusk On Carnon

(12/11/17)ECMリーダー作は4枚目。全曲マヌ・カッチェの作曲。基本的にビートはファンク・フュージョン的で、そこにフロントの楽器がのってくるような感じ。フロントはソロでバリバリというよりは流れたり漂ったりという感じですけど、あまり静かという感じでもなく、ECM的ではあるものの、少し活気のあるサウンドになっているのでは。ベースは不在ながら、時にキーボードがベース音を出し、時に無くてもサウンド的には寂しくない印象を受けます。3、5曲目の哀愁度など、彼のメロディ・メイカー度をうかがい知ることができます。他の曲もメロディが印象に残る曲が多いです。ドラムスの安定感が圧倒的なものの、特に派手さを感じない点がマンフレート・アイヒャーのプロデュースなのか。6曲目はハモンド・オルガンの4ビートが出てきます。

2283

Morton Feldman/Violin And Orchestra(ECM New Series 2283)(輸入盤) - Recorded October 2009. Carolin Widmann(Vln), Frankfurt Radio Symphony Orchestra, Emilio Pomarico(Cond) - 1. Violin And Orchestra

(13/07/13)Morton Feldmanは20世紀アメリカの現代音楽家。晩年の作品で、この頃は演奏時間の長い静謐な作品が多かったそうですが、このアルバムは1枚で1曲になっていて(細かくインデックスが分かれていない)、確かにその通りの現代音楽となっています。それでいてやはり現代音楽的などこか突き放したようなサウンドが、時に機械の音のようにも聴こえ、続きます。タイトルが「ヴァイオリンとオーケストラ」。けっこう抽象化しています。

2282

Sources/Louis Sclavis(Bcl, Cl) Atras Trio(ECM 2282)(輸入盤) - Recorded September 2011. Benjamin Moussay(P, Key), Gilles Coronado(G) - 1. Pres D'Hagonadange 2. Dresseur De Nuages 3. La Disparition 4. A Road To Karaganda 5. A Migrant's Day 6. Sources 7. Quai Sud 8. Along The Niger 9. Outside Of Maps 10. Sous Influences

(12/06/05)9曲目が3人のガラスの上で音が鳴るようなフリー・インプロヴィゼーション、10曲目がGilles Coronado作の他は全曲ルイ・スクラヴィス作。変則的な編成で、クールな感じでもトンガッた演奏を聴かせてくれます。そのトンガリ具合とアップテンポが刺さってくるような1曲目、一転スローな展開になるも緊張感を崩さない2曲目、シンセベース(?)の8分の6拍子のメカニカルでスリリングな進行の3曲目、途中からのロックビート的なギターのカッティングが印象的な4曲目、リズムに合わせ、怪しげな音列が連なっていく5曲目、現代音楽的なウネウネとしたメロディのタイトル曲の6曲目、さらに硬質なウネウネ感のメロディが続く7曲目、ギターではじまりほんのり哀愁のある静かでやや重厚な8曲目、ビートが効いている10曲目。

2280

Carta De Amor/Magico/Jan Garbarek(Ts, Ss), Egberto Gismonti(G, P), Charlie Haden(B)(ECM 2280/81)(輸入盤) - Recorded April 1981. - 1. Carta De Amor 2. La Pasionaria 3. Cego Aderaldo 4. Folk Song 5. Don Quixote 6. Spor 7. Branquinho 8. All That Is Beautiful 9. Palhaco 10. Two Folk Songs 11. Carta De Amor, Var.

(12/11/16)CD2枚組。’81年のライヴ音源が初登場。約半数の曲が以前の2枚のスタジオ録音からの再演曲で、他の曲もトラディショナルのFolk Song(アレンジはヤン・ガルバレク)2曲の他は3人それぞれの作曲。2曲目はチャーリー・ヘイデン作では有名。不思議な無国籍的な、時に民族的なサウンドはここでも健在で、叙情的、思索的、あるいは牧歌的な場面と、ちょっと混沌としたまま、熱くなるサウンドの場面とがあります。2、3曲目の哀愁度合いとかはじけ具合がいい感じ。曲の中で熱くなりっぱなしではなくて、盛り上がったり引いたりけっこうドラマチック。15分前後の曲が3曲入っていて、LP時代の当時では発表できなかったのかも。今やこのミュージシャンの組み合わせを聴けないので、音源がでて感謝。決して古くないです。

2279

Valentin Silvestrov/Sacred Songs(ECM New Series 2279)(輸入盤) - Recorded 2008. Kiev Chamber Choir, Mykola Hobdych(Cond) - 1-7. Songs For Vespers 8-14. Psalms And Prayers 15-16. Two Psalms Of David 17-18. Two Spiritual Refrains 19-20. Two Spiritual Songs 21-23. Three Spiritual Songs

(12/11/10)教会での合唱団の録音なので、残響が多い。 Valentin Silvestrovは20-21世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。このアルバムは、録音当時新しく作った’06-08年の作曲の演奏です。祈りのための合唱曲集ということで、現代音楽の難解さは影をひそめ、まるで宗教音楽のように分かりやすい旋律とハーモニーが漂っています。時にうねるように、そして漂うように流れたり、盛り上がりも少しあり、このレーベルらしい。

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