ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2020年02月

2304

Wislawa/Tomasz Stanko(Tp) New York Quartet(ECM 2304/05)(輸入盤) - Recorded June 2012. David Virelles(P), Thomas Morgan(B), Gerald Cleaver(Ds) - 1. Wislawa 2. Assassins 3. Metafizyka 4. Dernier Cri 5. Mikrokosmos 6. Song For H 7. Oni 8. April Story 9. Tutaj - Here 10. Faces 11. A Shaggy Vandal 12. Wislawa, Var.

(13/03/12)CD2枚組。全曲トーマス・スタンコ作曲。米国人でサイドを固めているアルバムは彼としては珍しい。フリーに振れている感じはするも、タイトル曲の1曲目は出てくる音は叙情的なヨーロッパの雰囲気。ただ、2曲目のようにアップテンポの4ビートで入ってECMにしては暴れまくっている曲もあり、このあたりがニューヨークだな、と思わせます。静かに入ったと思うと時おり盛り上がる3曲目。他にも静かな曲は多めだけれど、サウンドの肌合いや緊張感などがアメリカ的と言えなくもない感じ。トランペットも時おりフリーキーになります。5-6曲目のフリー的なサウンドの上を舞うトランペットが心地良い。適度に緊張感と時にノリのある7曲目、哀愁とフリーの感覚、スリルが混ざる10-11曲目、再び叙情的に幕を閉じる12曲目。

2302

Nik Bartsch's(P, Key) Ronin Live(ECM 2302/03)(輸入盤) - Recorded 2009 - 2011. Sha(Bcl, As), Bjorn Meyer(B except 9), Thomy Jordi(B on 9), Kasper Rast(Ds), Andi Pupato(Per) - 1. Modul 41_17   2. Modul 35   3. Modul 42   4. Modul 17   5. Modul 22   6. Modul 45   7. Modul 48   8. Modul 47   9. Modul 55

(12/09/30)CD2枚組のライヴ録音。2年間かけていい演奏を集めた感じ。もちろん全曲Nik Bartschの作曲。ECMの既発売アルバムからは4曲再演曲がありますが、他の曲は新曲なのか、それとも曲の番号が若いものはそれ以前に他レーベルから出たアルバムの曲の再演なのか。奇数拍子の曲も多く、ファンクでいながらミニマル的なのは、相変わらずのグループサウンドですけど、ライヴで1曲あたりの時間が長く、その繰り返されるファンクのリズムで頭がトランス状態になりそうだというのは言い過ぎか。ECMとしては外向きのファンクですけれども、ここから何枚も出しているのが分かる気がします。やはりメロディというよりはミニマルなフレーズとリズムが続きますが、これはこれでカッコ良いサウンド。かなり個性的なグループ。

2301

Dream Logic/Eivind Aarset(G, B, Electronics, Per, Samplers, Prog)(ECM 2301)(輸入盤) - Recorded 2011 and 2012. Jan Bang(Samples, Dictaphone, Prog) - 1. Close (For Comfort) 2. Surrender 3. Jukai (Sea Of Trees) 4. Black Silence 5. Active 6. Close (Variation 1) 7. Reactive 8. Homage To Greene 9. The Whispering Forest 10. Close (Variation 2) 11. The Beauty Of Decay

(12/11/17)Eivind Aarset作が3曲(1、6、10曲目)、Jan Bangとの共作が6曲(3-5、7、9-10曲目)、さらにErik Honoreも加わった作品が2曲(2、11曲目)。エレクトロニクスなどの多重録音やミックスに相当時間をかけていると思われます。ギタリストのアルバムですが、派手なギターのソロが出てくるわけではなくて、やはり音響派のようなトータル・サウンドでせまってきます。割と新しめの北欧的サウンドで、たまにインプロヴィゼーションはあってもジャズのビートではなく、聴く人によって評価が分かれそう。マスタリングはJan Erik Kongshaugが担当しているも、プロデューサーは出演者の2人。それでいて、音響的でありながらECMのツボを外していないところは見事かも。サンプルでエスニックなヴォーカルも一部あり、幅広い演出。

2300

La Notte/Ketil Bjornstad(P)(ECM 2300)(輸入盤) - Recorded July 21, 2010. Andy Sheppard(Ts, Ss), Anja Lechner(Cello), Eivind Aarset(G, Electronics), Arild Andersen(B), Marilyn Mazur(Per, Ds) - 1. 1   2. 2   3. 3   4. 4   5. 5   6. 6   7. 7   8. 8

(13/05/25)ライヴでの収録。ECMらしい静かな情景が広がっていくような曲が多めですが、クラシック畑のチェロもいるし、ギターも個性的なので、それをこのメンバーでどう広げていくのか、興味ある展開の演奏。タイトルが本当はギリシャ数字でのI-VIIIになっています。静かな中にも、このメンバーならではの盛り上がりがあり、2曲目は、けっこう盛り上がるし、普通のインストルメンタル・ポップスとしても聴ける曲。ただ、ケティル・ビヨルンスタのメロディ感はジャズ以外の普遍的なところにあるような気がしています。民族音楽的な響きを持つメロディが印象的な3曲目、あとは静かな曲が多いけれども、彼ならではの淡く静かな世界に連れていってくれます。7曲目ではベースソロにドラムスが合わせて後半ダイナミックな展開をしてます。

2296

Special Edition/Jack DeJohnette(ECM 2296-99)(輸入盤) - Special Edition/Jack DeJohnette(Ds, P, Melodica); Recorded March 1979. David Murrey(Ts, Bcl), Arthur Blythe(As), Peter Warren(B, Cello) - 1. One For Eric 2. Zoot Suite 3. Central Park West 4. India 5. Journey To The Twin Planet - Tin Can Alley/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, P, Org, Per, Vo); Recorded August 1980. Chico Freeman(Ts, Fl, Bcl), John Purcell(Bs, Fl, As), Peter Warren(B, Cello) - 1. Tin Can Alley 2. Pastel Rhapsody 3. Riff Raff 4. The Gri Gri Man 5. I Know - Inflation Blues/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, P, Clavinet, Vo); Recorded September 1982. Chico Freeman(Ss, Ts, Bcl), John Purcell(Afl, Fl, Reeds, Piccolo Fl, Ack, As, Bs), Rufus Reid(B), Baikida Carroll(Tp) - 1. Starburst 2. Ebony 3. The Islands 4. Inflation Blues 5. Slown Down - Album Album/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, Key); Recorded June 1984. John Purcell(As, Ss), David Murrey(Ts), Howard Johnson(Tuba, Bs), Rufus Reid(B) - 1. Ahmad The Terrible 2. Monk's Mood 3. Festival 4. New Orleans Strut 5. Third World Anthem 5. Zoot Suite

(12/12/22)ECMの1152, 1189, 1244, 1280の4枚組再発BOXセット。ECMでも活発なジャズを表現していたグループです。そのうち「Inflation Blues」(ECM 1244)が初CD化なので、その内容を記します。全曲ジャック・ディジョネットの作曲。静かな場面からある程度調和のとれたフリー的な盛り上がりを見せて、ややフリーのジャズノリでガンガン前に進んで行くような1曲目、変拍子的ボッサでその表現がドラマチックな進行の、やや淡色系な2曲目、ドラムスをバックにホーンのメンバーが自由に暴れまわって、ドラムスもかなりプッシュしている3曲目、ディジョネット自身のヴォーカルによるレゲエのリズムのノリが良い、本当にレゲエの曲かとも思える4曲目、プッシュするリズムで、ホーンが自由に動き回っていてテンポの良い感じの5曲目。

2294

Ludwig Van Beethoven/Diabelli-Variationen/Andras Schiff(P)(ECM New Series 2294/95)(輸入盤) - Recorded July 2012 and December 2012. - [CD1] 1-2. Sonate Nr.32 In C-Moll Op.111   3-36. Diabelli-Variationen Op.120   [CD2] 1-34. Diabelli-Variationen Op.120   35-40. Sechs Bagatellen Op. 126

(13/10/16)ベートーベンは18-19世紀のドイツの有名な作曲家。ここではベートーベンの別な曲を、CD1の最初とCD2の最後に持ってきて、メインのDiabelli-Variationen Op.120を2種類、CD1では1921年作のBechstein Pianoで、CD2では1820年頃のFranz Brodmann Fortepianoで弾いています。特にCD2は曲を作曲した当時のピアノなので、その作曲した時のピアノの音色はこういうのか、と分かります。装丁が外箱がつぶれやすく少し残念。

2293

Rava On The Dance Floor/Enrico Rava(Tp)(ECM 2293)(輸入盤) - Recorded November 2011. Andrea Tofanelli(Tp, Flh), Claudio Corvini(Tp, Flh), Mauro Ottolini(Tb, Tuba), Daniele Tittarelli(As, Fl), Dan Kinzelman(Ts, Cl), Franz Bazzani(Key), Giovanni Guidi(P, Key, Toy P), Dario Deidda(B), Marcello Giannini(G), Zeno De Rossi(Ds), Ernesto Lopez Maturell(Per) - 1. Speechless 2. They Don't Care About Us 3. Thriller 4. Rpivacy 5. Smile 6. I Just Can't Stop Loving You - Smooth Criminal 7. Little Susie 8. Blood On The Dance Floor 9. History

(12/09/04)ライヴ録音。5曲目がチャーリー・チャップリン作のバラード、3曲目がロッド・テンパートン(有名な「スリラー」)の他は、すべてマイケル・ジャクソン作ないしは共作という、ECMとしては珍しいアルバム。Mauro Ottoliniのアレンジでカッコよく、メロディの強度があります。ある程度のビッグ・バンド編成で、時に内向的な部分もありますが、全体的にはストレートな感じ。素直なメロディを生かしつつ、ロック的あるいはファンク的なサウンドの場面がやや目立ちます。2曲目はレゲエのリズムになってみたり。3曲目はホーン・アンサンブルがかなり前面に出てきてます。6曲目のメドレーも後半なかなかノリがいいし、哀愁もあります。悲しみのワルツという感じの7曲目、ロックビートでソロとアンサンブルがカッコいいタイトル曲の8曲目。

2292

Azure/Gary Peacock(B)/Marilyn Crispell(P)(ECM 2292)(輸入盤) - Recorded January and February 2011. - 1. Patterns 2. Googbye 3. Leapfrog 4. Bass Solo 5. Waltz After David M 6. Lullaby 7. The Lea 8. Blue 9. Piano Solo 10. Puppets 11. Azure

(13/06/29)2人のインプロヴィゼーションが3曲(3、8、11曲目)、マリリン・クリスぺル作が4曲(1-2、5、9曲目)、ゲイリー・ピーコック作が4曲(4、6-7、10曲目)。メロディらしさとインプロヴィゼーションらしさの境目があまりない感じです。興味は3曲の2人のインプロヴィゼーションの曲ですが、ごく自然に語り合っています。デュオが基本の編成だけど、ソロの曲も(4、9曲目)あり、それぞれ味があります。情景的なゆったりした曲が中心なのですが、1曲目だけはもっと過激でエネルギッシュなデュオのやり取りです。でも2、5-7曲目は割ときっちりと作られた美しい空間的なバラード。曲により、動と静の独特な緊張感で、あるいはゆったりとした情感で、2人のやり取りは続いていきます。10曲目はベースのアルコ奏法が印象的。

2290

Sleeper/Keith Jarrett(P, Per)(ECM 2290/91)(輸入盤) - Recorded April 16, 1979. Jan Garbarek(Ts, Ss, Fl, Per), Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds, Per) - 1. Personal Mountains 2. Innocence 3. So Tender 4. Oasis 5. Chant Of The Soil 6. Prism 7. New Dance

(12/07/21)’79年の中野サンプラザでのライヴ。やはり「Personal Mountains/Keith Jarrett(P)」(ECM 1382)で同じ東京でのライヴが発売されていて、曲もかなり重なってます。全曲キース・ジャレットの作曲。1曲目の出だしも、けっこう元気なサンバ的な哀愁サウンドから後半静かなサウンドに。より長い21分の演奏。静かに自由で硬質なピアノの上を、サックスがメロディアスに駆け巡り、それでいて中盤はホンワカする2曲目、スタンダードのような美しいメロディと温かみで盛り上がる3曲目、何と28分もの、パーカッションとフルートも出だしで交え、フリー的に盛り上がる4曲目、8ビート的なベースのフレーズを中心に進んで行く14分台の5曲目、割とメロディアスなバラードが続く6曲目、アンコール後は明るめのノリのいい曲の7曲目。

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