ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2020年05月

2435

Burkhard Reinartz(Produce)/Eine Olive Des Nichts(ECM New Series 2435)(輸入盤) - Recorded August 2013. Anja Lais, Brumo Winzen - Simone Weil Blickt In Das Rhonetal 2. Die Formeln Des Winters 3. Die Stimme 4. Im Nildelta 5. Die Vier Temperamente 6. Der Unwissende 7. Schneesturn

(15/09/02)Adam Zagajewski、Tomas Transtromer、Philippe Jaccottetの詩を77分にわたって、ECMの音楽をバックにしながら朗読するという、音楽付きの録音。録音の音源は短めに使われつながれているようで、ああ、あそこの音源を使っている、というのははっきり分かりづらい。いずれにしても、ドイツ語での朗読がメインなので、言葉が分らないと、何度も聴くには少々きついかも。流れに任せて音源の断片を聴いているにはいい。

2434

Lumen Drones/Nils Okland(Fiddle)/Per Steinar Lie(G)/Orjan Haaland(Ds)(ECM 2434)(輸入盤) - Recorded November 2011. - 1. Dark Sea 2. Ira Furore 3. Anemone 4. Echo Plexus 5. Lux 6. Husky 7. Keelwater 8. Svartaskjaer

(14/11/23)5曲目がPer Steinar Lie作で、7曲目がNils Okland作の他は全員の合作(インプロヴィゼーション?)。ややフリー的ながらフィドルのメロディが強調されて民族音楽やロックの要素も。ベースがいないため空間的で、メロディアスなフィドルの音色が印象的な1曲目、混沌を基調にしてやや盛り上がったりして持続的に展開していく12分台の2曲目、ドローン的基調にゆったりした雰囲気かつミステリアスに盛り上がって行く3曲目、どっしり感で一歩一歩前に進んでいき、これまた盛り上がる4曲目、メランコリックな雰囲気が印象的な5曲目、続けて穏やかに進んでいく小品の6曲目、フィドルの情感的な明るめのメロディとゆったりとしたサウンドが心地良い7曲目、ワンコードでのロックが延々続いていくようなサウンドの8曲目。

2433

Only Sky/David Torn(G, Electric Oud)(ECM 2433)(輸入盤) - Recorded February 2014. - 1. At Least There Was Nothing 2. Spoke With Folks 3. Ok, Shortry 4. Was A Cave, There... 5. Reaching Barely, Sparely Fraught 6. I Could Almost See The Room 7. Only Sky 8. So Much What 9. A Goddamned Specific Unbalance

(15/05/31)76分にもわたる、全曲デヴィッド・トーン作曲の、多重録音による主にギターと、エレクトリック・ウードの世界。エフェクターをかけて流れるような感じで、しかも効果音とかオーケストレーションのサウンドを意識した部分(特に1曲目)と、ギター(ウード)らしい音が出ている部分とがあって、ちょっとエキゾチックな雰囲気もあります。ただ、基本的には流れていくような漂うようなサウンドなので、聴く人を選ぶかも。2曲目は牧歌的で明るい、素朴なサウンドを奏でて、そこからディストローションのかかったディープな方向に行く感じ。全体的にゆったりしているのですが、曲ごとのサウンドカラーや曲内での移り変わりはさまざま。エレクトロニクスを多用した音響のような部分も。やはりこういうアルバムはECM独特のものか。

2432

Surrounded By Sea/Andy Sheppard(Ts, Ss) Quartet(ECM 2432)(輸入盤) - Recorded August 2014. Eivind Aarset(G), Michel Benita(B), Sebastian Rochford(Ds) - 1. Tipping Point 2. I Want To Vanish 3. Aoidh, Na Dean Cadal Idir (Part 1) 4. Origin Of Species 5. They Aren't Perfect And Neither Am I 6. Medication 7. Aoidh, Na Dean Cadal Idir (Part 2) 8. The Impossibility Of Silence 9. I See Your Eyes Before Me 10. A Letter 11. Aoidh, Na Dean Cadal Idir (Part 3) 12. Looking For Ornette

(15/05/06)アンディ・シェパード作または共作は6曲で(1、4、6、8-9、12曲目)、穏やかなヨーロピアン・バラードに聴こえる明るめのエルヴィス・コステロの曲が2曲目、静かなメロディが流れていく、あまり古さは感じない3つのパートの曲(3、7、11曲目)はトラディショナルで、5、10曲目はメンバーの作曲。ベースの弾く一定のテンポの上をややエキゾチックに舞っている1曲目、やや哀愁を伴いながら、好きな方向に漂う感じもある淡々とした4曲目、ドラマーの作った曲らしく自由度の高さがある5曲目、薄暮に漂うメロディが印象的な6曲目、内側に向かおうとする雰囲気の8曲目、哀愁はあるものの自由なビートで進む9曲目、浮遊感のあるメロディでミステリアスな10曲目、ゆったりしながら自由に舞う感じの12曲目。

2431

Many More Days/Third Reel(ECM 2431)(輸入盤) - Rcorded August 20014. Nicolas Masson(Ts, Ss, Cl), Roberto Pianca(G), Emanuele Maniscalco(Ds, P) - 1. Gilberto Stimmung 2. Afterwards 3. Fourth Reel 4. Simple 5. Lara's Song 6. Strand 7. White 8. Happy People 9. Many More Days 10. Hill 11. Fast Forward 12. Two-Part Chorale 13. White Epilogue

(15/06/18)Nicolas Masson作が6曲(4、7、9-11、13曲目)、Roberto Pianca作が2曲(5、8曲目)、Emanuele Maniscalco作が5曲(1-3、6、12曲目)。同じメンバーでのECM2作目で、41分ほどの収録時間に13曲あって、短い曲が多いです。ベースレスで、ギターは1曲目ではシンセサイザーのような音で同じ音が持続して、その不思議な世界に連れていかれる感じ。シリアス度はある程度あるけれど静かな場面も多いし、メロディ的なものの要素も強く、まさにECM的なトリオのような感じ。メロディは強いし作曲者名はあるものの、制作過程はフリー・インプロヴィゼーションに近いものがあるのかもしれない。空間的・時間的な間も広く感じます。ただ、そのメロディは少々地味な表現をしているかなとも。聴く人を少し選ぶか。

2430

The Declaration Of Musical Independence/Andrew Cyrille(Ds, Per) Quartet(ECM 2430)(輸入盤) - Recorded Jult 2014. Bill Frisell(G), Richard Teitelbaum(Synth, P), Ben Street(B) - 1. Coltrane Time 2. Kaddish 3. Sanctuary 4. Say 5. Dazzling (Perchordially Yours) 6. Herky Jerky 7. Begin 8. Manfred 9. Song For Andrew No.1

(16/09/14)ジョン・コルトレーン作が1曲目、4人のインプロヴィゼーションが3曲(3、5、8曲目)、ビル・フリゼール作が3曲(2、7、9曲目)、ベン・ストリート作が4曲目、Richard Teitelbaum作は6曲目。ドラマーのリーダー作で露出度は高いも、ECMらしくミックスは控えめ。ドラム・ソロではじまり、ギターが斬りこんで行くも、浮遊感が満載の1曲目、哀愁をたたえたギターがフリゼールらしく印象的なバラードの2曲目、狙っているのか、いかにもフリーらしい展開で進んでいく3、5、7曲目、フリーに近い形だけど、やや哀愁のあるサウンドの4曲目、不思議感覚の旋律ながら、細かいフレーズが耳に残る6曲目、ギター中心のバラードで、かなり空間的でゆったりしている7曲目、ドラムスがあおりつつもゆったり哀愁バラードの9曲目。

2429

In The Morning - Music Of Alec Wilder/Stefano Battaglia(P) Trio(ECM 2429)(輸入盤) - Recorded April 28, 2014. Salvatore Maiore(B), ROberto Dani(Ds) - 1. In The Morning 2. River Run 3. Moon And Sand 4. When I Am Dead My Dearest 5. The Lake Isle Of Innisfree 6. Where Do You Go? 7. Chick Lorimer

(15/09/06)Alec Wilderの曲をライヴで演奏。オリジナルなし。スタンダードとかクラシックの作曲家だそうですが、メロディは美しいものの、演奏自体は彼らピアノ・トリオのECMジャズという感じ。哀愁満点のメロディと、マイナー1コード的な進行が印象に残るタイトル曲の1曲目、濃淡がある、16ビート的でリズムにのりながらのアドリブが心地よい、1コード的展開で後半叙情的になる2曲目、マイナーなメロディが心を打つ、静かに進んでいく3曲目、グループとしての方向性を保ちつつ、短めの哀愁世界を示す4曲目、少ない音でじっくりと攻め緊張を強いて、そこから叙情的世界にも入り込んでいく15分台の5曲目、バラードで短調のメロディが美しい6曲目、ドラマチックな世界と語り合いが続き、盛り上がりの部分もある7曲目。

2428

Now This/Gary Peacock(B) Trio(ECM 2428)(輸入盤) - Recorded July 2014. Marc Copland(P), Joey Baron(Ds) - 1. Gaia 2. Shadows 3. This 4. And Now 5. Esprit De Muse 6. Moor 7. Noh Blues 8. Christa 9. Vignette 10. Gloria's Step 11. Requiem

(15/05/29)ゲイリー・ピーコック作が7曲(1-3、6、8-9、11曲目)、マーク・コープランド作が2曲(4、7曲目)、ジョーイ・バロン作が5曲目、スコット・ラファロ作が10曲目。ロマンチックなピアノのコープランドなので、いつもよりは自由(フリー)な展開があったとしても割とメランコリックに、抒情的に進んでいきます。6曲目の少しゆったりした中でのフレーズは見事かも。コープランドの曲でも鋭いところもあります。トリオとして強力な布陣ですが、多少枯れつつも、トンガった感じも出しているところがさすが。ピーコックは、年齢的にも衰えを感じさせず、いい感じの曲を書き、演奏をしています。作曲名はあるけれど、大部分が即興で成り立っている曲が多そう。そのバランスはなかなか。10曲目も何となくオリジナルのようです。

2427

Carolin Widmann(Vln)/COE/Felix Mendelssohn Bartholdy/Robert Schumann(ECM New Series 2427)(輸入盤) - Recorded July 2014. Chamber Orchestra Of Europe - Felix Mendelssohn Bartholdy: 1-3. Concerto For Violin And Orchestra Op.64   Robert Schumann: Violin Concerto WoO 23

(15/09/16)メンデルスゾーン、シューマンは共に19世紀ドイツロマン派の作曲家。クラシックでは特にメンデルスゾーンの曲が有名(私でもメロディを聴いたことがある)ですが、最近こういう正統派のクラシック音楽のアルバムもECMで増えてきて、うれしいところ。演奏的にどうなのか、やはりECM的なミキシングやマスタリングはあるでしょうが、多少ぬくもりを持ったような雰囲気で聴こえてきます。Carolin Widmannのヴァイオリンがいい。

2425

Franz Schubert/Andras Schiff(P)(ECM New Series 2425/26)(輸入盤) - Recorded July 2014. - 1. Ungarische Melodie In H-Moll D817   2-5. Sonate In G-Dur D894   6-11. Moments Musicaux D780   12. Allegretto In C-Moll D915   13-16. Vier Impromptus D935   17-20. Sonate In B-Dur D960

(15/04/29)CD2枚組。シューベルトは19世紀オーストリアの作曲家。ここでは1820年頃製作のフランツ・ブロードマンという、アンドラーシュ・シフが持っているアンティークなフォルテピアノを使用していて、当時のシューベルトのピアノの音に近いと思われるピアノ・サウンドで録音しています。今のピアノに比べてややソフトな感じか。曲は温かみもあり、落ち着いて聴けるので、やはりシフの王道作品でこのレーベルでの存在は大きいかも。

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