ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。

2020年07月

2512

Elegy/Theo Bleckmann(Voice)(ECM 2512)(輸入盤) - Recorded January 2106. Ben Monder(G), Shai Maestro(P), Chris Tordini(B), John Hollenbeck(Ds) - 1. Semblance 2. Comedy Tonight 3. Fields 4. The Mission 5. Littlefields 6. Elegy 7. To Be Shown To Monks At A Certain Temple 8. Cortege 9. Elegy Var. 10. Take My Life 11. Wither 12. Alate

(17/01/29)2曲目がスティーヴン・ソンドハイムの作曲の他は、全曲Theo Bleckmannの作曲。3、10曲目に彼の作詞、7曲目にChiao Jan作詞とあります。詞のついているのはこれだけです。長い曲、小品の曲(これはインプロヴィゼーションに近いインストルメンタル)を含めて全12曲47分ほど。メンバーがメンバーなので、革新的なのかと思いきや、奥深く空間の広いゆったりした、しかも神秘的なECMの世界が広がります。3曲目はスキャットも目立ち、往年のパット・メセニー・グループを思い出させるような、より内省的で壮大な曲調。4、6、9、11曲目はヴォイス(スキャット?)のみでの参加。幻想的な世界が広がるような曲なので、こういう方面も楽しい。10曲目はギターが少々元気か。ECM世界でのサウンドの仕上がり。

2511

Beethoven/Liszt/Till Fellner(P)/In Concert(ECM New Series 2511)(輸入盤) - Recorded July 2002, and October 2010. - Franz List: Annees De Pelerinage (Premiere Annee - Suite) 1. Chapelle De Guillaume Tell 2. Au Lac De Wallenstadt 3. Pastrale 4. Au Bord D'une Source 5. Orage 6. Vallee D'Obermann 7. Eglogue 8. Le Mal Du Pays 9. Les Cloches De Geneve   Ludwig Van Beethoven: 10-11. Sonata No.32 In C MInor Op.111

(18/11/25)リストはハンガリー出身の19世紀の作曲家、ベートーヴェンは18-19世紀ドイツの作曲家。ライヴ録音での75分収録で、’02年に録音の方はリストの「巡礼の年 第1年 スイス」、後半の’10年収録はベートーベンの「ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調Op.111」。前半はウィーン録音、後半はアメリカ録音で、持ち込み音源のようですが、素晴らしい演奏が収録されているので、多少カップリングに時期の違いがあってもいい。

2510

Yuuko Shiokawa(Vln)/Andras Schiff(P)/Bach/Busoni/Beethoven(ECM New Series 2510)(輸入盤) - Recorded December 2016. - 1-4. Johann Sebastioan Bach: Sonata No.3 In E Major BWV1016   5-8. Ferruccio Busoni: Sonata No.2 In E Minor Op.36a 9-12. Ludwig Van Beethoven: Sonata No.10 In G Major Op.96

(17/11/08)バッハは18世紀ドイツの作曲家、ブゾーニは19-20世紀イタリア出身でドイツを中心に活躍した作曲家、ベートーベンは18-19世紀ドイツの作曲家。アンドラーシュ・シフと塩川悠子夫妻による有名な作曲家たちのソナタを1枚のアルバムにまとめたもの。ブゾーニはバッハとベートーベンから強い影響を受けているのだそう。ですので、この3曲の並びにも意味があるそうです。クラシックのアルバムとしてもいい。76分収録。

2509

Point And Line/Momo Kodama(P)(ECM New Series 2509)(輸入盤) - Recorded January 2106. - Claude Debussy: 1. Pour Les Arpeges Composes Etude XI   Toshio Hosokawa: 2. Point And Line Etude II   Claude Debussy: 3. Pour Les Quartes Etude III   Toshio Hosokawa: 4. Calligraphy, Haiku, 1 Line Etude III    Claude Debussy: 5. Pour Les Sixtes Etude IV   Toshio Hosokawa: 6. 2 Lines Etude I   Claude Debussy: 7. Pour Les Sonorites Oppsees Etude X 8. Pour Les Tierces Etude II 9. Pour Les Huit Doigts Etude VI   Toshio Hosokawa: 10. Lied, Melody Etude VI   Claude Debussy: 11. Pour Les "Cinq Doights" - D'apres Monsieur Czerny Etude I 12. Pour Les Accords Etude XII 13. Pour Les Agrements Etude VIII   Toshio Hosokawa: 14. Ayatori, Magic By 2 Hands, 3Lines Etude IV    Claude Debussy: 15. Pour Les Degres Chromatiques Etude VII   Toshio Hosokawa: 16. Anger Etude V    Claude Debussy: 17. Pour Les Notes Repetees Etude IX 18. Pour Les Octaves Etude V

(17/01/29)クロード・ドビュッシーは19-20世紀のフランスの作曲家、細川俊夫は20-21世紀の日本の現代音楽家。ドビュッシーは晩年の1915年作、「12の練習曲」、細川は’11-13年作の「エチュードI-VI」を取り上げていますが、ほぼ交互に演奏しているのが特徴。後者は世界初の録音の部分もあるとのこと。こういった曲を演奏するのが得意な児玉桃(前作もこういうタイプだった)ですが、独自の境地を開きつつあるのでは。

2508

Requiem/Tigran Mansurian(ECM New Series 2508)(輸入盤) - Recorded January 2016. RIAS Kammerchor, Munchener Kammerorchester, Alexander Liebreich(Cond) - Requiem: 1. Requiem Aeternam 2. Kyrie 3. Dies Irae 4. Tuba Mirum 5. Lacrimosa 6. Domine Jesu Christe 7. Sanctus 8. Agnus Dei

(17/05/08)Tigran Mansurianはアルメニアの現代音楽家。’11年作の割と新しい曲の録音。20世紀の初期の頃にトルコで起きたアルメニア人の虐殺のためのレクイエム。内容が内容なのでその音世界は暗いものがあり、それでいて響きが多めなので教会音楽のように落ち着いた部分もあります。各曲のタイトルからしてみても、キリスト教とは無縁ではないようですし。合唱とオーケストラによって表現されていて、ドラマチックな部分も。

2505

Gyorgy Kurtag/Complete Works For Ensemble And Choir/Reinbert De Leeuw/Asko|Schonberg/Netherlands Radio Choir(ECM New Series 2505-07)(輸入盤) - Recorded March 2013 - July 2016. Reinbert De Leeuw(Cond), Natalia Zagorinskaya(Soprano), Gerrie De Vries(Mezzosoprano), Yves Saelens(Tenor), Harry Van Der Kamp(Bass), Jean-Guihen Queyras(Cello)m Elliott Simpson(G), Tamara Stefanovich(P), Csaba Kiraly(Pianino, Spoken Word) - [CD1] 1-4. Four Capriccios Op.9   5-8. Four Songs To Poems By Janos Pilimszky Op. 11   9. Granstein Fur Stephan Op. 15c 10-30. Messages Of The Late Miss R. Troussova Op. 17 [CD2] 1-4. ... Quasi Una Fantasia ... 5-6. Op.27 No.2 Double Concerto 7. Samuel Beckett: What Is The Word Op.30b [CD3] 1-6. Songs Of Despair And Sorrow Op.18   7-10. Four Poems By Anna Akhmatova Op.41   11. Colinda-Balada Op. 46   13-15. Brefs Messages Op.47

(17/07/06)Gyorgy Kurtagは20-21世紀のルーマニア生まれでハンガリーの現代音楽家。彼のアンサンブルと合唱のための音楽を全て収録したCD3枚組ということです。作曲年代順に収録。現代音楽なので、やはりそのような合唱曲ですけど一番古い作曲時期は’59年からはじまっているものの、改定を加えたり、主なものは’70年代以降最近までなので、その時代の流れに沿った現代音楽なのだろうと思います。ECMらしい編集。

2504

Asian Fields Variations/Louis Sclavis(Cl)(ECM 2504)(輸入盤) - Recorded September 2016. Dominique Pifarely(Vln), Vincent Courtois(Cello) - 1. Mont Myon 2. Done And Done 3. Pensee Furtive 4. Figure Absente 5. Aisan Fields 6. Digression 7. Fifteen Weeks 8. Les Nuits 9. Cedre 10. Sous Le Masque 11. La Carriere

(17/03/30)6曲目が3人のインプロヴィゼーションで、ルイ・スクラヴィス作が5曲(1、3、5、9、11曲目)、ドミニク・ピファレリ作が2曲(4、10曲目)、Vincent Courtois作が3曲(2、7-8曲目)。ジャケットの名義的には3人の連名。45分ほどと、比較的短い収録。クラリネット、ヴァイオリン、チェロという変則編成の楽器で、曲によっては、アジアの音階のような無国籍的なサウンドで、ミステリアスに漂っていきます。3人中2人が弦楽器なので、微妙に音程をずらしているのかどうか。素材だけ用意されていて、それをフリー的に展開していく曲もあり、こういうのもECM的。この楽器編成でも、十分にインプロヴィゼーションを感じます。曲によっては現代音楽の香りも。タイトル曲の5曲目は旋律の楽器が激しく動き回っています。

2500

A Multitude Of Angels/Keith Jarrett(P)(ECM 2500-03)(輸入盤) - Recorded October 1996. - [CD1] Modena(Ocotber 23): 1. Part I 2. Part II 3. Danny Boy [CD2] Ferrara(October 25) 1. Part I 2. Part II 3. Encore [CD3] Torino(October 28): 1. Part I 2. Part II [CD4] Genova(October 30): 1. Part I 2. Part II 3. Encore 4. Over The Rainbow

(16/11/22)CD4枚組。タイトルのある曲以外はキースの即興。キース・ジャレットの’96年イタリアでの4か所のライヴ録音。これは、病気前の長いソロでの最後の録音ともなってしまっていて、まだ病気の衰えは感じない素晴らしい演奏になっています。もちろんキースならではのジャズで、フリー的な場面もあるし、クラシック的に響く場面もあれば、8ビート的にワンコードで進んでいく場面、その他いろいろ変化に富んでいて、感性のおもむくままに演奏が紡ぎだされていくのが分かります。それそれのCDが60-70分ほどの収録なので、実に長い時間、以前の彼の演奏を聴くことができます。キース本人DATを持ち込んでが録音していたものらしいですが、こういう録音が残っていたこと自体うれしい。空白の時期が埋まる録音。

2499

Streams/Jakob Bro(G)(ECM 2499)(輸入盤) - Recorded November 2015. Thomas Morgan(B), Joey Baron(Ds) - 1. Opal 2. Heroines 3. PM Dream 4. Full Moon Europa 5. Shell Pink 6. Heroines (Solo) 7. Sisimiut

(16/09/13)3曲目はポール・モチアンに捧げた3人のインプロヴィゼーションで、他はJakob Broの作曲。前作よりドラマーが変更。相変わらず浮遊感とホンワカした静かなサウンドで、それは1曲目にも。それでも2曲目あたり、ゆったりながら前作よりもメロディや輪郭がはっきりしている曲も。メロディは印象的で、それに絡むベースも絶妙。ソロ・ヴァージョンの6曲目もだいたい同じ印象。インプロヴィゼーションでありつつも、作られた曲とあまり変わりないやり取りが聴かれるゆったりとした3曲目、インプロヴィゼーションの曲ではと感じるような、ややトンガった部分もあるドラムスが目立つ4曲目、やや饒舌なベースの上をギターが哀愁を漂わせて流れる5曲目、寄せては返すようなドラムスの上を、やはり2人で漂う7曲目。

2498

Zsofia Boros(G)/Local Objects(ECM New Series 2498)(輸入盤) - Recorded November 2015. - 1. Mathias Duplessy: Nocturne 2. Egberto Gismonti: Celebracao De Nupcias 3-6. Carlo Domeniconi: Koyunbaba Op.19   7. Jorge Cardoso: Milonga 8. Ai Di Meola: Vertigo Shadow 9. Franghiz Ali-Zadeh: Fabtasie 10. Garoto(Anibal Augusto Sardinha): Inspiracao 11. Alex Pinter: Gothenburg

(16/10/14)ハンガリーの女性ギタリストのZsofia Borosのオムニバス集。エグベルト・ジスモンチやアル・ディメオラの曲もあったり、南米、欧州その他いろいろな地の音楽を彼女流に奏でています。いかにもクラシックという感じが薄いので、ECMのジャズ方向からのアプローチもOKではないかと。ECMということで、クールで静かな基調の中にどことなく温かいものを秘めているような、そんな感じのするギターが魅力があります。安らぎます。

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