ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

2021年04月

2709

Wolf Rune/Sinikka Langeland(Kantele, Vo)(ECM 2709)(輸入盤) - Recorded December 2019. - 1. Moose Rune 2. Polsdance From Finnskogen 3. Row My Ocean 4. Kantele Prayer I 5. The Eye Of The Blue Whale 6. When I Was The Forest 7. Kantele Prayer II 8. Winter Rune 9. Don't Come To Me With The Entire Truth 10. The Girl In The Headlands 11. I See Your Light 12. Wolf Rune

(21/04/13)他人の曲や伝承のフォークだったりが2、10、11曲目で、他はSinikka Langeland作または他人の詞に曲をつけたもの。彼女はノルウェー生まれ。収録時間は42分。カンテレのみの曲もあれば、ヴォーカルの入っている曲もあり、その民族的で幻想的なソロでの曲をゆったりと慈しむように聴くことができます。民族楽器のカンテレの仕組みは分からないけど、どうやら多重録音でのインストルメンタルの曲もあるようです。その表現はけっこう多彩で、そこに音響で響きが入るとかなり美しい音になります。しかもかなりのテクニシャン。そこに時にかぶさる民族的なヴォーカルがまた異国情緒を感じさせて、何とも言えないいい味を出しています。持ち込み音源だと思われますが、これぞECMにふさわしいサウンドかも。

2703

Entendre/Nik Bartsch(P)(ECM 2703)(輸入盤) - Recorded September 2020. - 1. Module 58_12   2. Modul 55   3. Modul 26   4. Modul 13   5. Modul 5   6. Deja-vu, Vienna

(21/03/25)全曲Nik Bartschの作曲。収録時間は53分。今までRonin、Mobileなどのグループ名義でしたが、今回がECM初のソロ・ピアノ集。ここでも基本はミニマル系の伴奏に、いつもよりはメロディが少し多めに絡むかな、という感じで、これまた脳を多少トランス状態に持って行くにはいい感じ。再演曲もあるようですが、Modulは曲名というよりはテンプレートのようで、そこから発展して新しい曲にもなりうるとのこと。彼がやっている武道との関連もありそうです。一聴して分かりますが、やはり独特なピアノです。一歩間違うと退屈なピアノになりかねないだけに、彼の集中力がなかなか見事に作用しています。2曲目は間が多く、少しアプローチが違う感じで、日本的な情緒もほんの少し感じさせます。時には奇数拍子の曲も。

2702


Uma Elmo/Jakob Bro(G)/Arve Henriksen(Tp, Piccolo Tp)/Jorge Rossy(Ds)(ECM 2702)(輸入盤) - Recorded August/September 2020. - 1. Reconstruction A Dream 2. To Stanko 3. Beautiful Day 4. Morning Song 5. Housework 6. Music For Black Pigeons 7. Sound Flower 8. Slaraffenland 9. Morning Song (Var.)

(21/02/23)全曲ヤコブ・ブロの作曲。収録時間は61分。デンマーク、ノルウェー、スペインのトリオ。そのサウンドは、かなり空間的な曲が続き、ベースレスでも十分にその表現ができることを証明している1枚。その叙情的なサウンドの中でややほの暗い空間はゆらゆらと動いて、少しずつ表情を変えて行きます。そしてそのまま情念的なサウンドに向かっていくこともあって、気が付いたら盛り上がっていたということも。特に1曲目にその流れを感じます。2曲目はトーマス・スタンコに、6曲目はリー・コニッツに捧げられています。曲によっては静かなまま進んでいくけど、時にややシリアスな展開になったりして、そのあたりはECMということで、好みはあろうかと思います。ホルヘ・ロッシィもこういう演奏ができるんだと改めて納得。

2700

Budapest Concert/Keith Jarrett(P)(ECM 2700/01)(輸入盤) - Recorded July 3, 2016. - 1. Part I 2. Part II 3. Part III 4. Part IV 5. Part V 6. Part VI 7. Part VII 8. Part VIII 9. Part IX 10. Part V 11. Part XI 12. Part XII - Blues 13. It's A Lonesome Old Town 14. Answer Me, My Love

(20/11/15)CD2枚組。収録時間は92分。ハンガリーのプダペストでのライヴ。例によって即興演奏ですが、アンコールと思われる13-14曲目は既成曲。1曲目からいきなりアグレッシヴで無調的な激しいピアノではじまり、ここでの演奏がただものではない入り方です。彼のバルトークへの敬愛のためでしょうか。その後緊張を強いる場面ばかりではなく、いつものように素直な曲もあったり、バラード調もあったりしますが、基本的に他の場面よりは現代音楽的な表現が多めで緊張感高めではないかと思います。なかなか完成度の高い演奏で、ある意味これが基準になる、と書いてあるものもあったりします。ただ、だんだん高度になっていくので、聴く人を選ぶライヴになったかもしれません。ここからさらに高みに行くはずが。

2696

Trickster Orchestra/Cymin Samawatie(Vo, Cond)/Ketan Bhatti(Ds)(ECM 2696)(輸入盤) - Recorded January 2019. Trickter Orchestra: Rabih Lahoud(Vo), Sveta Kundish(Vo), Mohamad Fityan(Nay, Kawala), Susanne Frohlich(Recorders, Paetzoid Recorder), Tilmann Dehnhard(Fl, Contrabass Fl), Mona Matbou-Riahi(Cl), Wu Wei(Sheng), Milian Vogel(Bcl, Electronics), Florian Juncker(Tb), Naoko Kikuchi(Koto), Nassem Alkhouri(Kanun), Mahan Mirarab(G, Oud), Niko Meinhold(P), Sabrina Ma(Marimba, Vib), Taiko Saito(Marimba, Vib), Joss Turnbull(Per, Electronics), Biliana Voutchkova(Vln), Martin Stegner(VIola) Anil Eraslan(Cello), Ralf Schwarz(B), Korhan Erel(Electronics) - 1. Dhir Hamaalot 2. Hast Hussle II 3. Hafen Vor Tounsibuurg 4. Tounsibuurg 5. Gebete 6. Modara 7. Kords Kountinuum 8. Keske 9. Por Se Ssedaa

(21/04/29)Ketan Bhatti作が2-4、7曲目、Cymin Samawatie作が5-6、9曲目、2人の共作が1、8曲目。収録時間は61分。メンバーには中東系を中心に、西洋人的な名前、日本人も2人加わっていて国際的な顔合わせになっています。ヴォーカルの曲もありますが、やはり楽器も含め、西洋色と民族色(ズラリと民族楽器も並んでいます)がうまい具合に合わさっているオーケストラ。静かな部分もありますが、急にダイナミックになったりと、割とある種のジャズ的要素とクラシック的要素も合わさっています。ドラマーがリーダーの一人になっているからか。なかなか他では聴くことができないサウンドのオーケストラなので、そこは面白い。トラディショナルな側面もあるけど適度にエレクトロニクスも加わり、独創的なサウンド。

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