ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業をし、’20年からLP聴きも追加してあと本編の未配信2枚(1264, 1268)とJAPO3枚(60008, 60023, 60030)を残して完了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。おそらくコメント付きでほぼ網羅しているのは日本では(私のメインブログと)ここだけではないかと。古いコメント修正中ですが。

カテゴリ: ECM1602-1650番

1624


Mozart/Piano Concertos K. 271, 453, 466 Adagio And Fugue K.546/Keith Jarrett(P), Stuttgarter Kammerorchester, Dennis Russel Davies(Cond)(ECM New Series 1624/25) - Recorded May 1996 and March 1998. - 1-3. Concerto For Piano And Orchestra No. 20 In D Minor K.466 4-6. Concerto For Piano And Orchestra No. 17 In G Major K. 453 7-9. Concerto For Piano And Orchestra No. 9 In E-Flat Major K. 271 "Jeunehomme" 10. Adagio And Fugue In C Minor K. 546


デニス・ラッセル・デイヴィス指揮のシュトゥットガルト室内管弦楽団がバックの、キース・ジャレットによるモーツァルトの協奏曲の第2集。人気のある協奏曲をここでは演奏している のだとのこと。彼の解釈した演奏は斬新なのだそうですが、そこまで聴く耳を持っていないので、少々残念かも。 ただ、本格的なクラシックの世界に足を踏み入れてしまったな、という気がします。モーツァルトなので、比較的分かりやすい世界のような気も。(99年5月22日発売)

1623


Tactics/John Abercrombie(G)(ECM 1623) - Recorded July 13-15, 1996. Dan Wall(Org), Adam Nussbaum(Ds) - 1. Sweet Sixteen 2. Last Waltz 3. Bo Diddy 4. You And The Night And The Music 5. Chumbida 6. Dear Rain 7. Mr. Magoo 8. Long Ago And Far Away


ジョン・アバークロンビー作は3作(1-2、6曲目)、ダン・ウォール作も2曲(3、7曲目)。オルガントリオ路線で3枚目。しかもライヴ録音。あっさりしていて静かな場面も多く、神経質な感じ。かわいらしいけれど、速いフレーズで鋭く、4ビートの場面もある1曲目、タイトルどおりワルツでしかもしっとりと静かに進んでいく2曲目、ファンクのビートでノリも良く、ギターもブルージーな3曲目、スタンダードの4ビートで哀愁を振りまきながらも彼らのペースで料理するややアップテンポの4曲目、静かだと思ったらドラムスもギターも速射砲的にフレーズが出てくる5曲目、しとしと降る雨のように静かにせまってくる6曲目、スペイシーから渋くて鋭いやり取りが盛り上がる7曲目、スタンダードをまろいけれどもオーソドックスに料理する8曲目。

1622


Circa/Michael Cain(P)(ECM 1622) - Recorded August 1996. Ralph Alessi(Tp, Flh), Peter Epstein(Ss, Ts) - 1. Siegfried And Roy 2. Social Drones 3. Ped Cruc 4. Miss M 5. Circa 6. Egg 7. Top O'The Dunes 8. And Their White Tigers 9. Red Rock Rain 10. The Suchness Of Dory Philpott 11. Marche


マイケル・ケインを中心に、メンバーが作曲。変則の楽器編成のトリオ。記譜されたものとインプロヴィゼーションの区別がつかないほど構築されていて、しかも緊密。頭で聴く音楽だと思 います。小品の1曲目を経て、哀愁の漂う暗さが何ともいえない2曲目、スピーディーなパッセージの中で色合いが微妙に変わっていく3曲目、現代音楽的パルスとフレーズを持ち、中ほどでフリー的に盛り上がる4曲目、ゆったりと中間色的な色合いで流れていく5曲目、浮遊感のあるハーモニーの流れ、中間部のソロ・ピアノで聴かせる6曲目、個性的ながらジャズを感じる7曲目、浮遊感が音楽となるクラシック的な8曲目、牧歌的にゆったりする9曲目、きらびやかなピアノが印象的な10曲目、哀愁と変幻自在な構成で聴かせる11曲目。

1621


Sonate Pour Piano/Jean Barraque(ECM New Series 1621)(輸入盤) - Recorded July 1996. Herbert Henck(P) - 1. Tres Rapide 2. Lent


(04/03/26)20世紀フランスの作曲家Jean Barraqueのピアノ・ソナタ。いきなり1曲目の冒頭からいかにも現代音楽的な難解な音使いでピアノがはじまります。そのままの姿勢で続くので、ある意味セシル・テイラーを想像してしまいましたが、当たらずとも遠からずか。記譜され、かつ調性のない(と思われる)旋律を弾き続けるのはかなり強靭な精神力だと思います。タイトルの通り2曲目のほうが内面を向いていて、厳かで静かです。

1620


Dolorosa/Dmitri Shostakovich/Peteris Vasks/Arfred Schnittke(ECM New Series 1620)(輸入盤) - Recorded June 1996. Stuttgarter Kammerorchester, Dennis Russell Davies(Cond) - Dmitri Shostakovich: 1-5. Chamber Symphony Op.110bis Peteris Vasks: 6. Musica Dolorosa Alfred Schnittke: 7-8. Trio Sonata


(04/03/26)3人の作曲家はそれぞれ旧ソ連、ラトヴィア、ロシアの20世紀現代音楽家で、’60-80年代作曲のオーケストラ作品を集めたもの。Dmitri Shostakovichは意外にドラマチックな構成で聴きやすいサウンドをもっています。クラシックと現代音楽の間をいく感じで叙情的な雰囲気も。現代的だけれど情熱もあり哀愁もふつふつと漂ってくるPeteris Vasksのタイトル曲。Arfred Schnittkeは現代味はちょっと強めでやや寒色系。

1619


Jatekok(Games) And Bach Transcriptions/Gyorgy Kurtag(P)(ECM New Series 1619)(輸入盤) - Recorded July 1996. Marta Kurtag(P) - 1. Flowers We Are, Mere Flowres... (...enbracing Sounds) 2. J.S. Bach: Aus Tiefer Not Schrei Ich Zu Dir (BWV 687) In Memoriam Joannis Pilinszky 3. Preludium And Chorale 4. Knots 5. Antiphone In F-sharp 6. Dirge 1 7. Hommage A Christian Wolff (Half Asleep) 8. Play With Overtones 9. Perpetuum Mobile (Objet Trouve) 10. ...And Once More: Flowers We Are... 11. Beating - Quarrelling 12. Study To "Holderlin" 13. J.S. Bach: Gottes Zeit Ist Die Allerbeste Zeit Sonatina From "Actus Tragicus" (BWV 106) 14. Bells Hommage A Stravinsky 15. Furious Chorale 16. Hoquetus 17. Palm Stroke 18. Bluebell 19. Thistle 20. Stubbunny 21. Harmonica Hommage A Borsody Laszlo 22. Hommage A Domenico Scarlatti 23. Aus Der Ferne To Alfred Schlee On His 80th Birthday 24. J.S. Bach: Triosonata In E-flat major 1, 1 (BWV 525) 25. Dirge 1a 26. Dirge 2 In Memorium Ligeti Ilona 27. Tumble-Bunny 28. Hommage A Kurtag Marta 29. J.S. Bach: O Lamm Gottes Unschuldig (BWV Deest) 30. Evocation Of Petrushka Hommage A Farkas Ferenc 3 31. Adoration, Adoration, Accursed Desolation... Hommage A Farkas Ferenc 4 32. Hommage A Soproni In Memorium Matris Caissimae 33. Hommage A Halmagyi Mihaly 34. Scraps Of A Colinda melody - Faintly Recollected Hommage A Farkas Ferenc 2


(03/07/13)短い曲を34曲の演奏していて、2人の演奏(写真で見ると連弾のようです。)もあれば、いずれかの演奏もあります。英文で書かれた作曲方法は読んでませんが、ある種の法則を作って作曲、あるいは即興演奏をしたもののように思います。中にはバッハをモチーフにしたか、そのまま抜き取ってきたかのような演奏も何曲かあります。 クラシックなのですが、ECM的なジャズのピアノ・インプロヴィゼーションと垣根は低いのでは。

1618


Lieder Ohne Worte/Heinz Holliger(ECM New Series 1618)(輸入盤) - Recorded June 1996. Thomas Zeheymair(Vin), Thomas Larcher(P), Ursula Holliger(Harp) - 1-7. Lieder Ohne Worte 2 8. Sequenzen Uber Johannes 1. 32 9. Trema 10-12. Praludium, Arioso Und Passacaglia 13-15. Elis 16-19. Lieder Ohne Worte 1


(04/03/10)20世紀スイスのオーボエ奏者で現代音楽家Heinz Holligerの作品集。曲も’60年代作曲のものから’90年代のものまで。ヴァイオリンとピアノ、ハープの独奏、ヴァイオリンの独奏、など曲によってさまざまな表現を見せますけれど、静かで内省的な部分が多く、やはり寒色系の難解なサウンドでせまってきます。ハープの曲も、やはり同じ感じで既成概念が通用しません。まさにジャケットの暗い基調の森と雪景色の雰囲気。

1617


In Full Cry/Joe Maneri(Cl, As, Ts, P) Quartet(ECM 1617)(輸入盤) - Recorded June 1996. Mat Maneri(Electric Vln), John Lockwood(B), Randy Peterson(Ds, Per) - 1. Coaster And Finer 2. Tenderly 3. Outside The Dance Hall 4. A Kind Of Birth 5. The Seed And All 6. Pulling The Boat In 7. Nobody Knows 8. In Full Cry 9. Shaw Was A Good Man, Peewee 10. Lift 11. Motherless Child 12. Prelude To A Kiss


(03/09/29)7、11曲目がトラディショナル、2、12曲目がスタンダード/ジャズメン・オリジナル。他は参加者のフリー・インプロヴィゼーション。曲によって調子はずれに聴こえるのは音階を細分化する「微分音」によるもので、これが独特のサウンドや不安定感を生んでいます。おなじみの2、7曲目あたりもテーマの部分は分かるものの、危うげなハーモニーで、聴いていて失調感がある感じです。ただ、骨太な素朴感も何となく。フリーとは言え、咆哮はあまり激しくないし爆発しっぱなしというわけではないし、サウンドの点から内側にこもっていくような方向性もあります。でも、やっぱりハードなフリー。5曲目は珍しくピアノが入ってますがやっぱりマイペースの演奏。12曲目はソロピアノ。おなじみの曲なのにオリジナルに聴こえます。

1616


Cite De La Musique/Dino Saluzzi(Bandoneon)(ECM 1616) - Recorded June 1996. Marc Johnson(B), Jose M. Saluzzi(G) - 1. Cite De La Musique 2. Introduction Y Milonga Del Ausente 3. El Rio Y Abuelo 4. Zurdo 5. Romance 6. Winter 7. How My Heart Sings 8. Gorrion 9. Coral Para Mi Pequerno Y Lejano Pueblo


7曲目を除きディノ・サルーシの作曲。アルゼンチン出身のバンドネオン奏者。タンゴとジャズ(といっても両者とも伝統的なそれではない)との融合作品。バンドネオンが入ると、やはり哀愁が漂います。小編成でなかなか味があります。明るめで素朴な味の出ているタイトル曲の1曲目、淡色系のサウンドが織り成す情景が静かで複雑な2曲目、ちょっとリズミカルでスリリングな展開もあるラテン的な3曲目、淡い哀愁と浮遊感からノリの良い曲に変化していく4曲目、ギターがまず繊細なサウンドを提示するバラードの5曲目、まさに「冬」をイメージさせるような語り合いの6曲目、スタンダードを彼ら流に料理している静かな7曲目、ゴダールに捧げられた哀愁のある静かなソロの8曲目、やや憂いのあるバラードを展開する9曲目。

1614


A Hilliard Songbook/New Music For Voices/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1614/15)(輸入盤) - Recorded March, April 1995 and March 1996. David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), John Potter(Tenor), Gordon Jones(Baritone), Barry Guy(B) - Barry Guy: 1. Un Coup De Des Morton Feldman: 2. Only Ivan Moody: 3-6. Endechas Canciones Piers Hellawell: 7. True Beautie 8. On Black And White 9. True Beautie 10. Emerodde 11. True Beautie 12. Iasent 13. True Beautie 14. By Falshood Paul Robinson: 15. Incantation Veljo Tormis: 16. Kullervo's Message Anonymous: 17. Adoro Te Devote James MacMillan: 18. ...Here In Hiding... Arvo Part: 19. And One Of The Pharisees... 20. Summa Elizabeth Liddle: 21. Whale Rant Joanne Metcalf: 22. Music For The Star Of the Sea Michael Finnissy: 23. Stabant Autem Inxta Crucem John Casken: 24. Sharp Thorne Ivan Moody: 25-27. Canticum Canticorum 1


(04/03/26)主に20世紀現代音楽家たちの作品集(1曲のみグレゴリオ聖歌があります)。ベース奏者のBarry Guyは自作の1曲目のみに参加していて、音響効果的な難解な楽器の出だしとたゆたうよう(一部実験的)な旋律の対比。ただ、他の曲は現代音楽とはいっても分かりやすい旋律を持ったものが多く、いつもの彼らのペース。ただ、声楽だから耳にすんなり入ることが多いと思うので、実際はけっこう複雑な楽譜だと思います。

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