ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了。Wattレーベル、Works、:rarumシリーズは言及する予定なないです。

カテゴリ: ECM1802-1851番

1825


Goldverg Variations/Johann Sebastioan Bach/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1825) - Recorded October 30, 2001. - 1. Aria 2. Variatio 1 3. Variatio 2 4. Variatio 3 5. Variatio 4 6. Variatio 5 7. Variatio 6 8. Variatio 7 9. Variatio 8 10. Variatio 9 11. Variatio 10 12. Variatio 11 13. Variatio 12 14. Variatio 13 15. Variatio 14 16. Variatio 15 17. Variatio 16 18. Variatio 17 19. Variatio 18 20. Variatio 19 21. Variatio 20 22. Variatio 21 23. Variatio 22 24. Variatio 23 25. Variatio 24 26. Variatio 25 27. Variatio 26 28. Variatio 27 29. Variatio 28 30. Variatio 29 31. Variatio 30 32. Aria


バッハの「ゴルトベルク変奏曲」。ライヴ録音。この曲はアンドラーシュ・シフの約20年ぶりの再録音とのこと。本格的なクラシック(バロック)の録音はあまり評価ができないことを白状してしまいますが、それでも非常に知的に、しかも情感を持って聴く人の心にせまってきます。何よりもその安定したメロディに、安定した演奏があるのが素晴らしい。 流して聴こうと思っても、ついついじっくりと構えて聴いてしまいます。バッハはいい!(03年11月21日発売)

1824


Maurice Ravel/George Enesu/Leonidas Kavakos(Vln)/Peter Nagi(P)(ECM New Series 1824) - Recorded March 2002. - Maurice Ravel: 1. Sonate Posthume George Enesu: 2. Impressions D'enfance, Op.28 3-5. Sonata No.3 For Violin And Piano A Minor, Op.25 Maurice Ravel: Tzigane - Rapsodie De Concert


(03/11/26)19-20世紀のフランス印象派の作曲家Maurice Ravelと、20世紀ルーマニアのヴァイオリニストで作曲家のGeorge Enesuの曲のカップリング。1曲目のラヴェルの曲は明るくゆったりしていて聴き心地が良く、ラストの曲は内省的なやや抽象的な心象風景を綴った感じがします。George Enesuの曲は、やはり民族的な哀愁を感じつつも、現代的な響きを持って聴く人にせまってきます。収録時間から、メインはこちらの方か。 (04年1月21日発売)

1823


Motets/Guillaume De Machant/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1823)(輸入盤) - Recorded November 2001. David James(Countertenor), David Gould(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harold(Tenor), Gordon James(Baritone) - 1. DeSouspirant Cuer M2 2. Fine Amour, Qui Me Vint Navrer M3 3. Puis Que La Douce Rousee M4 4. Qui Plus Aimme M5 5. Lasse! Je Sui En Aventure M7 6. Ha! Fortune M8 7. O Livoris Feritas M9 8. Helas! Ou Sera Pris Confors M10 9. Fins Cuers Dous M11 10. Eins Que Ma Dame D'onnur M13 11. Faus Samblant M'a Deceu M14 12. Se J'aim Mon Loyal Ami M16 13. Bone Pastor M18 14. Diligenter Inquiramus M19 15. Biaute Paree De Valour M20 16. Veni Creator Spiritus M21 17. Plange, Regni Respublica M22 18. Inviolata Genitrix M23


(04/04/25)14世紀フランスの作曲家Guillaume De Machant(ギョーム・ド・マショー)の歌曲集。音楽史的には重要な人物とのこと。エコーの効いた音場での、ある意味荘厳な宗教歌のような雰囲気。Motetは訳すと経文歌。ただ、英訳された歌詞を見るとあまり色は強くない気も。ちなみに、彼は世俗的な歌も作詞・作曲していたとのこと。その素朴さが胸に入り込み、旋律、ポリフォニーのサウンドから来る温かさといったものを感じます。

1822


Kyanos/Jon Balke(P) & Magnetic North Orchestra(ECM 1822)(輸入盤) - Recorded November 2001. Per Jorgensen(Tp, Vo), Morten Halle(Sax, Fl), Arve Henriksen(Tp), Svante Henryson(Cello), Anders Jormin(B), Audun Kleive(Ds, Per) - 1. Phanai 2. Zygotos 3. Mutatio 4. Ganglion 5. Katabolic 6. In Vitro 7. Plica 8. Nano 9. Karyon 10. Kyanos 11. Apsis


(02/08/11)ラストの曲を除いてヨン・バルケのオリジナル。わずか7人編成でも、オーケストラというのは音を聴いて何となく納得。編成からいくともっとジャズらしい音が出てきても良いはずなのですが、もっと冷めていて氷の中から発せられているメッセージのように取れる部分も。映画音楽、現代音楽との接点もありそうな雰囲気で、譜面に書かれた部分は多そう。そんな中で、4、8曲目はジャズのインプロヴィゼーションをヨン・バルケの冷めた個性的なピアノで堪能できます。7曲目はピアノが漂っている印象。ゆったりとした部分と緊張感で一本張りつめた部分とがありますが、ピアノが前面に出ると緊張度は高まるようです。9曲目も印象的な美しい展開。11曲目はチェロのソロのインプロヴィゼーション。

1821


Plainte Calme/Alexander Lonquich(P)(ECM New Series 1821)(輸入盤) - Recorded January 2002. - Gabriel Faure: 1. 3e Impromptu La Bemol Majeur, Op. 34 Olivier Messiaen: 2-9. Preludes Pour Piano Gabriel Faure: 10. 1er Impromptu Mi Bemol Majeur, Op. 25 11. 4e Impromptu Re Bemol Majeur, Op. 91 12. 2e Impromptu Fa Mineur, Po. 31 Maurice Ravel: 13-15: Gaspard De La Nuit Trois Poemes Pour Piano D'apres Aloysius Bertrand 16. Gabriel Faure: 16 5e Impromptu Fa Diese Mineur, Op. 102


(04/12/12)ピアノストのAlexander Lonquichは’60年ドイツ生まれ。Gabriel Faure、Olivier Messiaen、Maurice Ravel共に19-20世紀のフランスの作曲家。ここではGabriel Faureを前、中、後に配して軸にして、フランスのクラシック/現代音楽をピアノで79分間も聴かせてくれます。時代がさかのぼるだけにFaureの曲が一番聴きやすい感じですが、他の2人も有名な作曲家なので、説得力を持って聴く人の耳にせまってきます。叙情的。

1819


Ludwig Van Beethoven: Complete Music For Piano And Violoncello(ECM New Series 1819/20)(輸入盤) - Recorded December 2001 and August 2002. Andras Schiff(P), Miklos Perenyi(Cello) - 1-3. Sonate F=Dur Op.5, Nr.1 4. Zwolf Variationen G-Dur WoO 45 5-7. Sonate G-Moll Op.5, Nr.2 8-10. Sonate F-Dur Op.17 11. Zwolf Variationen F-Dur Op.66 12-15. Sonate A-Dur Op.69 16. Sieben Variationen Es-Dur WoO 46 17-20. Sonate C-Dur Op.102, Nr.1 21-23. Sonate D-Dur Op.102, Nr.2


(04/10/24)特異なセレクションのECMの中ではクラシックの王道を行くアンドラーシュ・シフ。18-19世紀ドイツの、かの有名なベートーベンの、ピアノとチェロ曲集完全版とのこと。CD2枚組で2時間半にもわたる収録。難解な部分はほとんどなく、メロディアスなので安心して通して聴ける演奏です。特に4曲目の出だしはよく耳にしたメロディなので、ここまでポピュラリティのある曲を取り上げるとうれしい。じっくりと聴くか、あるいはBGMにも。 (05年2月23日発売)

1818


Lux Aeterna/Terje Rypdal(G)(ECM 1818)(輸入盤) - Recorded July 19, 2000. Palle Mikkelborg(Tp), Lver Kleive(Org), Ashild Stubo Gundersen(Soprano), Bergen Chamber Ensemble, Kjell Seim(Cond) - 1. 1st Movement/Luminous Galaxy 2. 2nd Movement/Fjelldapen 3. 3rd Movement/Escalator 4. 4th Movement/Taccata 5. 5th Movement/Lux Aeterna


(03/03/10)モルデ・ジャズフェステヴァルでのライヴで、モルデ教会で新しく据え付けられたオルガンを使用、とあります。これに室内楽団も加わって、ゆったりと流れていく曲が続いているので、クラシックのコンサートかと思えるような場面も多いです。その中で、トランペットとギターがそのフレーズと音色からちょっとクラシックから浮いた局面で自己主張をしています。ただし出番は少なめ。ギターは2曲目で、サウンドに溶け込みつつもやや激しいフレーズのある場面も。1曲目の後半など、パイプオルガンが前面に出てくると当然のことながら荘厳な雰囲気に。4曲目の冒頭部や中間部のオルガンは荘厳かつやや激しい響きも持っている部分もあります。5曲目のソプラノのヴォイスが、ゆっくりとしたメロディで癒してくれます。

1817


What Next?/Elliot Carter(ECM New Series 1817)(輸入盤) - Recorded September 9, 2000 and September 2001. Valedine Anderson(Soprano), Sarah Leonard(Soprano), Hilary Summers(Contralto), William Joyner(Tenor), Dean Elzinga(Baritone), Emanuel Hoogeveen(Boy Alto), Netherlands radio Chamber Orchestra, Peter Eotvos(Cond) - 1. What Next ? An Opera In One Act 2. Asko Concerto


(04/03/13)20世紀アメリカの現代音楽家Elliot Carterのオペラの曲(40分ほど)のライヴ録音の1曲目と、オーケストラでの(12分)の2曲目。オペラの方はPaul Griffithsの詞によるとのことで、歌のメロディはやはり難解な部類に入るし、バックはオーケストラというよりも静かな中で不安をあおるサウンドで、パーカッションが時おり強調されるという感じです。2曲目はやはり現代音楽の交響曲で、無機的なサウンドが響き渡ります。

1816


Responsorium/Dino Saluzi(Bandoneon) Trio(ECM 1816) - Recorded November 2001. Palle Danielsson(B), Jose maria Saluzi(G) - 1. A Mi Hermano Celso 2. Monica 3. Resoponso Por La Muerte De Cruz. 4. Dele..., Don!! 5. Reprise: Los Hijos De Fierro 6. La Pequena Historia De...! 7. Cushara 8. Vienen Del Sur Los Recuerdos. 9. Pampeana "Mapu"


全曲ディノ・サルーシのオリジナル。バンドネオン、ギター、ベースという内省的な編成で、心の中に懐かしいというか叙情感あふれるメロディでせまってきます。アルゼンチンと北欧の邂逅が印象的なサウンドで、どことなくクール。やはりこの編成、どこからともなく漂ってくる哀愁のある淡い情感で、ああ彼のバンドネオンだからなあ、と安心してしまいます。ゆったりした曲が多く、バンドネオンを中心に各楽器の語りかけによって曲が進んでいく感じ。どの曲がどう、という批評を超えて淡々とメロディが進んでいきますが、4、7曲目のようにアルゼンチン・タンゴの要素を比較的取り入れているものもあります。6曲目はメロディが強調されて胸に響いてきます。そして、ややドラマチックな進行の8曲目。ひっそりとしたソロの9曲目。(03年3月19日発売)

1815


Promises Kept/Steve Kuhn(P)(ECM 1815) - Recorded June and September, 2000. David Finck(B), Carlos Franzetti(Arr, Cond) and String Ensemble - 1. Lullaby 2. Life's Backward Glance 3. Trance 4. Morning Dew 5. Promises Kept 6. Adagio 7. Celtic Pirncess 8. Nostargia 9. Oceans In The Sky 10. Pastorale


全曲スティーヴ・キューンの作曲で、半数強が再演曲とのこと。どの曲も静かなバラード。美しいメロディがゆったりとまとわりついてくる感じですが、ECMにしては珍しく、耽美的ながらも甘さとやや温かみを持っている点が異色かも。ストリングスもまるで愛を奏でているかのような切なさと優しさを持っています。それだけに、ジャズではなくて一般のピアノ・ファンに受け入れられそうな雰囲気。1曲目は「トランス」からの再演で、この切ない響きをどこに持っていこうか、というサウンド。3曲目の「トランス」も、こんなに美しかったっけ、と思うようなピアノとストリングスです。タイトル曲の5曲目は、やはりジャズではなくて美旋律の分野があればそこに置いておきたい名曲。どの曲もきれいですが、個々の印象よりもトータルの感じ。(04年6月2日発売)

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