ジャズCDの個人ページ ECM Blog

メインブログ「ジャズCDの個人ページBlog」より、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載しています。両方に並行して記事がありますが、こちらは、より見やすく、なるべく番号順に掲載していきます。若い番号のものは10-20年ぐらい前の文章をそのまま利用しているのがほとんどです。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年9月より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加える作業が本編の未配信3枚(1264, 1268, 1281)を残して完了。Wattレーベル、Works、:rarumシリーズは言及する予定なないです。

カテゴリ: ECM2350-2400番

2400

Spark Of Life/Marcin Wasilewski Trio(P) w/Joakim Milder(Ts)(ECM 2400)(輸入盤) - Recorded March 2014. Slawomir Kurkiewicz(B), Michal Miskiewicz(Ds) - 1. Austin 2. Sudovian Dance 3. Spark Of Life 4. Do Rycerzy, Do Szlachty, Do Mieszczan 5. Message In A Bottle 6. Sleep Safe And Warm 7. Three Reflections 8. Still 9. Actual Proof 10. Largo 11. Spark Of Life(Var.)

(14/10/16)Marcin Wasilewski作が5曲(1-3、7、11曲目)、Joakim Milder作が8曲目。他に5曲目はスティング作、6曲目はクリストフ・コメダ作、9曲目はハービー・ハンコック作など。1曲目からいかにもECMのピアノ・トリオという感じで非4ビート系のゆったりとした美旋律のバラード。明るめのメジャーな曲あり、哀愁のマイナーな曲ありで、多くはテンポは速くなくても、退屈することもなく。サックスは2-4、6、8曲目に参加。トリオに合わせて、割ときれいな旋律。内省的な味わい深い世界を演出しつつも、メロディも聴かせるタイトル曲の3、11曲目。テンポの良い8ビートで少しハードな演奏になる5曲目、やや硬派に盛り上がる7-8曲目、そして極めつけの硬派な9曲目。中盤から少し硬派な要素もあって、穏やかなだけではない。

2399

Last Dance/Keith Jarrett(P)/Charlie Haden(B)(ECM 2399)(輸入盤) - Recorded March 2007. - 1. My Old Flame 2. My Ship 3. 'Round Midnight 4. Dance Of The Infidels 5. It Might As Well Be Spring 6. Everything Happens To Me 7. Where Can I Go Without You 8. Every Time We Say Goodbye 9. Goodbye

(14/06/17)全曲スタンダードやジャズメン・オリジナルで、以前出た「Jasmine」(ECM 2165)と同じ時期の’07年録音です。また7、9曲目はそのアルバムの別テイク。相変わらず2人でのリラックスしたサウンドで、淡々と進んでいきます。76分収録。やはりここでもバップ色は薄く、自然にメロディがあふれ出てくる感じです。同時期の録音でも、別テイクがあっても残りものという感じがしないのは、やはりこの2人の熟練のなせる技かもしれません。曲調も前作と同じで割とゆったりしたバラードが多いです。このアルバムに何を求めるかにもよるけど、温かみとか、リラックスとかを強く感じることができて、じっくり聴くもよし、BGMにしてもよしかも。3曲目はちょっと聴くと原曲が分からない感じ。4曲目のみややアップテンポでの4ビートです。

2398

Songs Of Thessaloniki/Savina Yannatou(Voice)/Primavera En Salonico(ECM 2398)(輸入盤) - Recorded February 2014. Kostas Vomvolos(Qanun, Accordion), Yannis Alexandris(Oud, G), Kyriakos Gouventas(Vln), Harris Lambrakis(Nay), Michalis Siganidis(B), Kostas Theodorou(Per) - 1. Apolotikiom Agiou Dimitriou 2. A La Scola Del Allianza 3. Tin Patrida Mou Ehasa 4. Dimo Is Solun Hodeshe 5. La Cantiga Del Fuego 6.. Una Muchacha En Selanica 7. Iptidaden Yol Sorarsan 8. Qele-qele 9. Calin Davullari 10. To Yelekaki 11. Salonika 12. Inchu Bingyole Mdar? 13. Jelena Solun Devojko 14. Yedi Kule 15. Poulakin Eiha Se Klouvi 16. Pismo Dojde Od Soluna Grada 17. Apolitiklion Agoiu Dimitriou

(15/03/09)「テッサロニキ(ギリシャの都市)の音楽」とでもいうのか、ギリシャのトラディショナル、Hymn、(あと今の曲?)を中心にSephardic、ブルガリア、トルコ、アルメニア、コソボ、Irish、スラヴ・マケドニアのトラディショナル、Hymnなどを並べていて、67分収録の17曲になっています。ギリシャのエキゾチックなヴォーカル、バックの民族楽器などの影響で、伝統的にも聴こえるけれども、それをKostas Vomvolosが全曲アレンジしていることで、それを踏まえながら、少し新しさもあるような感じも。でも年代的にはちょっと昔のようなサウンドが懐かしい。たぶんギリシャ以外の音楽もあるのは、文化がいろいろ交流しているところだからか。そういう音楽が混ざっていても、違和感を感じないところが、この録音のいいところかも。

2397

Phoenix/Cyminology(ECM2397)(輸入盤) - Recorded March 2014. Cymin Samawatie(Vo), Benedikt Jahnel(P), Ralf Schwalz(B), Ketan Bhatti(Ds, Per), Martin Stegner(Viola) - 1. Aaftaab 2. Che Gune Ast 3. Baraaye Tanj 4. Gozaraan 5. Harire Buse 6. Talaash Makon 7. Dishab 8. Phoenix Part I 9. Phoenix Part II 10. Baraaye To

(15/02/27)全曲Cymin Samawatieが曲作りに関わり、メンバーや他の人との共作も多いです。1、4-5、10曲目のForough Farrokhzadはイランの詩人/映画監督だそうで、その詩を使って、歌詞のペルシャ語がエキゾチックな雰囲気に。ドラムスはインド系だけど、西洋音楽のバックグラウンドを持つメンバーもいるし、あまり民族音楽的なサウンドにはならず、西洋音楽との折衷的なサウンドになっています。ECM3作目で今回はヴィオラが加わり、そのサウンドの幅が広がったような感じも。2曲目はリズミカルなサウンドながらそのテンポが良く、アクセントになっています。インプロヴィゼーション的なサウンドと歌のマッチングが面白い4曲目、ヴィオラとのデュオの8曲目と、それに続く9曲目の2部構成のタイトル曲もなかなか。

2396

Thomas Zehetmair(Vln, Direction)/Robert Schumann/Orchestre De Chambre De Paris(ECM New Series 2396)(輸入盤) - Recorded February 2014. 1-3. Voilin Concerto WoO 23   4-7. Symphony No.1 "Spring" Op.38   8. Phantasy For Violin And Orchestra

(16/04/13)ロベルト・シューマンは19世紀ドイツの作曲家。「春」をはじめ、シューマンのヴァイオリン曲を演奏しています。77分ほどの収録。現代音楽にも精通したトーマス・ツェトマイアーも、シューマンなどクラシックも得意で、その情感が豊かで、内面と向かい合っている感じもします。現代音楽を絡めずにシューマンばかりを聴かせるのはECMでは少ない方で、逆に安心して聴ける面も。マンフレート・アイヒャーの名前がないアルバム。

2395

Heinz Holliger/Robert Schumann/Aschenmusik(ECM New Series 2395)(輸入盤)Recorded July 2012 and November 2013. Heinz Holliger(Oboe, Oboe A'dmore), Anita Leuzinger(Cello), Anton Kernjak(P) - Robert Schumann: 1-6. Sechs Stucke In Kanonischer Form Fur Oboe D'amore, Violoncello Und Klavier Op.56   7-9. Drei Romanzen Fur Oboe Und Klavier Op.94   Heinz Holliger: 10-15. Romancendres Fur Violoncello Und Klavier   Robert Schumann: 16. Intermezzo Aus Der FAE-Sonate In A-Moll, WoO 2   17-19. Sonate Nr.1 Fur Pianoforte Und Violine In A-Moll, Op.105

(14/06/21)ロベルト・シューマンは19世紀ドイツの作曲家、Heinz Holligerは20世紀生まれのスイスのオーボエ奏者、現代音楽家。シューマンを前と後に置き、真ん中にホリガーの現代音楽を置くというECMお得意の手法で両方聴かせています。前半が1840年代、後半が晩年の1850年代という配置がしてあって、作曲の時系列的にはなってます。ホリガーの曲はシューマンの楽譜を妻のクララが焼き捨てたことを題材にした曲で、関連性あり。

2394

A Passion For John Donne/Ketil Bjornstad(P)(ECM 2394)(輸入盤) - Recorded March 2012. Hakon Kornstad(Ts, Fl, Voice), Birger Mistereggen(Per), Oslo Chamber Choir, Hakon Daniel Nystedt(Cond) - 1. Introitus - A Passion For John Donne 2. Thou Hast Made Me 3. A Fever 4. Death, Be Not Proud 5. Interlude No.1   6. The Legacy 7. Batter My Heart, Three Personed God 8. A Nocturnal Upon St. Lucy's Day 9. Farewell To Love 10. Interlude No.2   11. Since She Whom I Loved Hath Paid Her Last Debt 12. A Valediction, Forbidden Mourning 13. Oh, To Vex Me, Contraries Meet In One 14. Interlude No.3   15. There We Leave You

(14/11/18)16世紀から17世紀のイギリスの詩人のJohn Donneの詩にケティル・ビヨルンスタが曲をつけたもので、合唱団を中心にして、教会でのライヴで収録。New Seriesに入れてもいいかと思えるくらいジャズ度は少なく、宗教的な歌唱集の、はっきりとしたクラシック的なメロディとコーラス。ビヨルンスタもピアノで参加していますが、そのピアノは伴奏的であり、控えめな弾き方になっていて、作曲家の彼がクローズアップされています。サックスやパーカッションの絡みが時々あるけどその部分はややクラシックとは一線を画すか。彼の色調である温かさもあり、なかなかいい雰囲気。3つのインタールードは、サックスとパーカッションが入るもクラシックとECMジャズを行ったり来たり。時にECMジャズ的になるのがスパイス盛り上がりも。

2393

Trusting In The Rising Light/Robin Williamson(Vo, Celtic Harp, G, Hardanger Fiddle, Whistles)(ECM 2393)(輸入盤) - Recorded January, 2014. Mat Maneri(Viola), Ches Smith(Vib, Ds, Gongs, Per) - 1. Trusting In The Rising Light 2. Roads 3. Our Evening Walk 4. The Cards 5. Just West Of Monmouth 6. Night Comes Quick In LA 7. Alive TOday 8. These Hands Of Mine 9. Swan 10. Your Kisses 11. Falling Snow 12. The Islands Of The Inner Firth

(14/11/19)ECMでは4作目。スコットランドのシンガー・ソングライターで、3人の共作の4、12曲目、Ches Smithとの共作の5曲目(インプロヴィゼーション?)を除けば彼の作詞作曲。参加しているメンバーのサウンドと、その歌の加減から、このレーベルの他でもある民族音楽的にも聴こえます。ただ、彼の性格はもっとフォーク・シンガー的でもあるように感じます。実際に歌の部分だけを聴いていると、ちょっと地方的だけど、明らかにフォーク・シンガー。また、特にMat Maneriのヴィオラが民族音楽的なサウンドをするに十分な弾き方。あえてフルバンド的な編成にしないことで、彼独特のアクのようなものを浮かび上がらせているような感じです。彼は英語なので歌詞が分かるともっと面白いかも。ポップスにしては聴く人を選ぶかな。

2392

Made In Chicago/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 2392)(輸入盤) - Recorded August 29, 2013. Henry Threadgill(As, Bfl), Roscoe Mitchell(Sopranino, Ss, As, Baroque Fl, B-Recorder), Muhal Richard Adams(P), Larry Gray(B, Cello) - 1. Chant 2. Jack 5   3. This 4. Museum Of Time 5. Leave Don't Go Away 6. Ten Minutes

(15/01/18)5人のインプロヴィゼーションが6曲目、ジャック・ディジョネット作が4曲目、Roscoe Mitchel作が1、3曲目、Muhal Richard Adams作が2曲目、Henry Threadgill作が5曲目。77分ものライヴで、最近のECMとしては珍しいメンバーでありフリーのサウンド。ミニマム的なフレーズが変奏的に繰り返される出だしから、フリーにソロが行きかってドラマチックな後、イケイケで展開する1曲目、ドラムスの静かな音から徐々に盛り上がったり静かになったりと緊張感のあるやり取りが続く2曲目、幽玄な感じもして静かなまま進む3曲目、牧歌的に流れる出だしからリズミカルでフリーにも入り込んでいく4曲目、テーマはあるけど自在に展開していきリズムも持続する5曲目、完全フリーで演奏してもこのメンバーだと違いがある6曲目。

2391

The Jazz Composer's Orchestra Update/Michael Mantler(Tp)(ECM 2391)(輸入盤) - Recorded August 30-31 and September 1, 2013. Bjarne Roupe(G), Radio.String.Quartet.Vienna: Bernie Mallinger(Vln), Igmar Jenner(Vln), Cynthia Liao(Viola), Asja Valcic(Cello), Nouvelle Cuisine Big Band: Christoph Cech(Cond), Manfred Balasch(Ss, Fl), Clemens Salesny(Ss, Cl), Wolfgang Puschnig(As, Fl), Fabian Rucker(As, Cl, Bcl), Harry Sokal(Ts, Ss), Chris Kronreif(Ts, Fl), Florian Fennes(Bs), Aneel Soomary(Tp), Martin Ohrwalder(Tp), Christoph Walder(French Horn), Hans Peter Manser(French Horn), Peter Nichel(Tb), Florian Heigl(Btb), Alex Rindberger(Tuba), David Helbock(P), Peter Herbert(B), Tibor Kovesdi(B), Manuel Mayr(B), Lukas Knofler(Ds) - 1. Update One 2. Update Eight 3. Update Nine 4. Update Eleven 5. Update Five 6. Update Six 7. Update Ten 8. Update Twelve Part 1   9. Update Twelve Part 2   10. Update Twelve Part 3

(14/11/24)’68年録音の「The Jazz Composer's Orchestra」を現代に再現したらどうなるかの壮大なライヴ。当時の演奏の現代での表現だけではなくて、当時演奏していなかった楽譜もある模様。元は’63年から’69年にかけての作曲のようです。作曲はすべてマイケル・マントラー。ジャズの位置付けにあるんでしょうけど、ジャズ的なビッグバンド編成でありながら、出てくる音はジャズの音もあるけれど、全体的なバックは綾織り系というか、現代音楽的というか、最近のジャズジャズしていないビッグバンドの色合い。そこにややフリー的なエッセンスを混ぜているサウンド。その編成からいってもけっこう壮大に響いてきます。この元の録音のCDをまだ聴いていないので、比較ができず、残念。ただその壮大な宇宙観は伝わってきます。

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