ジャズCDの個人ページ ECM Blog

「ジャズCDの個人ページBlog」の記事のうち、ECMレーベル(ECMレコード)の記事のみをピックアップして掲載。こちらは番号順に掲載しています。また、カテゴリーの「ジャズ」(ECM)には「フュージョン・ファンク」「民族音楽」なども含み、「クラシック・現代音楽」(ECM New Series)には「古楽」「宗教音楽」なども含みます。’19年より未CD化作でストリーミング配信だけのものも加え、’20年からLP聴きも追加してECM本編とJAPOが終了。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは予定はないです。コメント付きで網羅しているのは日本では(私のホームページとメインブログと)ここだけではないかと。深みはないけど網羅してます。

カテゴリ: ECM SP, ECM5801番-(ジャズと詩、他)

peterjazzlyrik

Jazz & Lyrik/Peter Ruhnkorf(Poetry Reading)(ECM SP 5801)(輸入盤) - Recorded 1976-2006. - Michael Naura(P), Wolfgang Schluter(Vib), Eberhard Weber(Cello, B), Leszek Zadlo(Sax), Christian Willisohn(P), Titus Vollmer(G), Christian Kappe(Flh, Tp), Ansgar Elsner(Sax), Alexander Morsey(B), Klaus Gunnemann(Ds), Dietmar Bonnen(P), Andreas Schilling(B) - CD 1 1. Auser der Liebe nichts 2. Auf einen alten Klang 3. Das Himmelschluck-Lied 4. Variation auf "Abendlied" von Mathias Claudius 5. Owe war sint verswunden 6. Komm raus! 7. Elegie 8. Meine Stelle am Himmel 9. Undine 10. Jetzt mitten im Klaren 11. Elbterrassen 12. Abtrunk 13. Cicerone 14 .Zirkus   CD 2 1. Hochseil 2. Tagebuch 3. Einen zweiten Weg ums Gehirn rum 3. Tagelied 4. O - 1.-Klasse-Einsamkeit 5. Phonix voran! 6. Ich butter meinen Toast von beiden Seiten 7. Bleib erschutterbar und widersteh 8. Selbstportrat 9. Das war und ich weis nicht 10. Paradise regained 11. Allein ist nicht genug   CD 3 1. Impromptu 2. Der getreue Don Juan 3. Deutsche Zauberstrophen 4. Auch gut, wenn man am Schlus in Wasser winkt... 5. Schnellimbis 6. Der Fliederbusch, der Hruppel 7. Mit den Jahren ... Selbst III/88 8. Fruher, als wir die grosen Strome noch ... 9. Uberraschendes Wiedersehen 10. Reimfibel 11. Fredmans Epistel Nr. 27, seine letzten Gedanken beinhaltend 12. Betr. Rundfrage Grundfrage 13. Megalomanischer Tag 14. Ruckblickend mein eigenes Leben

(11/04/13)ジャズをバックにポエトリー・リーディングが延々続くシリーズで、CD3枚組。録音時期が長い編集盤で、ライヴの演奏とスタジオ録音の混合。Kein Apolloprogramm Fur Lyrik/Peter Ruhmkopf(ECM SP 801)、Phonix Voran/Peter Ruhmkopf(ECM SP 802)の音源も用いて再編集され、そして新録音(というよりはECMでの未発表音源を加えたものだと思われます。CDに入っている冊子も全てドイツ語です。またCD本体にはECM番号は入っておらず、ECMの公式ホームページのみでECM5801と表示されています。バックのジャズもECMらしからぬ雰囲気のサウンドの曲もあれば、ECMらしいサウンドの曲もあります。ドイツ語の詩が全編にあって、それが聴く人をかなり選んでます。エバーハルト・ウェーバーの演奏は分かります。

sp804

Koan/Stephan Micus(All Instruments)(ECM SP 804)(輸入盤) - Recorded 1977. - 1. Part 1 Shakuhachi Solo 2. Part 2 Zither, Gender, Shakuhachi 3. Part 3a Sarangi, Shakuhachi, Rabab 4. Part 3b Rabab, Sarangi, Bodhran Angklung 5. Part 4 Kyeezee, Burmese Bells, 2 Vocal 6. Part 5 Zither, Guitar, Shakuhachi

(06/09/16)全曲Stephan Micus作曲の一人多重録音。「Koan」とは日本の僧のやり取り(問答)を意味するらしいです。そのような関係から1曲目はモロに日本情緒を感じさせるような尺八のソロでの空間的な小品。チターの音が出だしでキラキラと流れ、途中から尺八がメインになって日本的な雰囲気を醸し出す11分台の2曲目、三味線は使っていないものの、その奏法と空間的な音作りは日本的なものを意識させているような、また無国籍の雰囲気も出ている11分台の3曲目、ちょっと急速調で、やはり三味線なしでその雰囲気もあり、後半はカッティングで盛り上がる4曲目、囁くようなメロディが静かに続いていく、ヒーリング的な5曲目、尺八の純日本的メロディがメインで、後半はギターとチターの盛り上がりを聴かせる6曲目。


(注)ナレーションはなく、音楽のみ。

sp803

Country Children/Michael Naura(P)/Wolfgang Schluter(Vib, Marimba)(ECM SP 803)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded June 1977. - 1. Ballade Fur Eine Silberhochzeit 2. Schlafen 3. Take Us Down The River 4. Argentina 5. Rosemary's Baby 6. Country Children 7. Sad Queen 8. Variation Auf „Abendlied” (Dedicated To Peter Ruhmkorf) 9. Call

(20/12/08)ナレーションはなく、音楽のみのアルバム。Peter Schulzeのプロデュース。5曲目のみクリストフ・コメダの作曲で、他はすべてMichael Nauraの作曲。8曲目にはSPシリーズで中心となるPeter Ruhmkorfへ捧げられています。ピアノとヴァイブラフォン(マリンバ含む)での演奏なので、淡々とメロディアスにECMらしく静かに進んでいく印象。1曲目はそれでもバラード曲のイメージでしたが、2曲目は一部少しフリーがかったりして、ちょっと硬派なイメージのところも。3曲目になると少しノリも良くなったブルースのデュオで心地よい。5曲目のコメダの曲は少し荘厳な雰囲気もあります。8曲目は牧歌的な8ビート。少し地味ではあるけれども、落ち着いて聴けるところは多いし、一部フリーを除いて心地良さのあるアルバムです。

(’20年9月現在CDもストリーミング配信もなし)

sp802

Phonix Voran/Peter Ruhmkopf(Poetry Reading)(ECM SP 802)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded March 1978. Michael Naura(P), Wolfgang Schluter(Vib), Leszek Zadlo(Sax, Fl) - 1. Phonix Voran 2. Auf Einen Alten Klang 3. Selbstportrait 4. Paradise Regained 5. Allein Ist Nicht Genug 6. Ich Butter Meinen Toast Von Beiden Seiten . . . 7. Das War Ich Und Ich Weiss Nicht 8. Impromtu 9. Tagelied

(20/12/15)Peter Ruhmkopfが詩の朗読をしていて、他のメンバーがバックで音楽を奏でる構図は同じ。1-2、4、6-9曲目はミヒャエル・ナウラ作、5曲目はLeszek Zadlo作、3曲目は3人のインプロヴィゼーション。今度はベースではなくサックスまたはフルートで、朗読のみ1曲分というのはなくなって、音楽度という点ではより曲として主張をするようになってきています。確かに3曲目は明らかにフリー・インプロヴィゼーションの音なので、このあたり詩の内容と合わせて、曲調を変えているのでは、と思います。他の曲はごく普通に曲になっています。バッキングも意識しているせいかジャズ度は薄いかもしれないけど、それなりのバラードにはなっているという位置付けでは。もちろん本当の意味でのメインは詩なんですけど。

(11/04/14)ECM SP 5801の編集盤に一部収録。(’20年9月現在CDもストリーミング配信もなし)

sp801

Kein Apolloprogramm Fur Lyrik/Peter Ruhmkopf(Poetry Reading)(ECM SP 801)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded August 1976. Michael Naura(P), Wolfgang Schluter(Vib, Marimba), Eberhard Weber(B, Cello) - 1. Tagebuch 2. Undine/Jelzt Mitten Im Klaren 3. Einen Zweiten Weg Ums Gehirn Rum I 4. Hochseil 5. Zirkus 6. Standchen Fur Marsyas 7. Kein Apolloprogramm Fur Lyrik 8. Maine Stelle Am Himmel 9. Von Mir Zu Euch Fur Uns 10. Cicerone 11. Elegie 12. Komm Raus!

(20/12/15)Peter Ruhmkopf自身の詩"Gesammelte Gedichte"の朗読のアルバムで、多くはバックにミヒャエル・ナウラの曲が入っていて、2-3人のインプロヴィゼーションも2、4-5、12曲目にあり、Ruhmkopf単独が3、7、9曲目(?)に。ドイツ語の詩の朗読なので、意味は分かりませんが、それほど密度はないし、バックのBGM度も高く、特にここではエバーハルト・ウェーバーの音色が特徴的なので、そういうところにも耳が行きます。音楽だけの場面になるところもあり、一度は聴いておいてECMらしさを味わうのも悪くはないとは思います。その後ECM本編にも朗読系のアルバムがいくつか散見されるので、そのきっかけとなったアルバム。SPの意味はSpeakingともSpecialとも言われています。なかなか微妙な位置づけ。

(11/04/14)ECM SP 5801の編集盤に一部収録。(’20年9月現在CDもストリーミング配信もなし)

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